【営業転職の面接NG理由】よくある10パターンを徹底解説
SQiL Career Agent 事業責任者の梅田翔五です。
本記事では、営業職の中途採用面接でお見送り(以下、NGと記載)になってしまう理由を10パターン解説しています。
私はこれまで人材ビジネスに関わる中で、数千件の面接NG理由を見てきました。
また自社の面接官として、営業職の方々、数百人の面接も担当してきました。
上記の経験から、営業職の方が面接でNGになる理由は、パターンがあることに気づきました。それが以下の10パターンです。
営業転職のNG理由のほとんどは、これから紹介する10パターンのどれかに当てはまると考えています。逆に言えば、この10パターンに当てはまらないよう事前に対策をすれば、面接の通過する確率は大きく上がること間違いなしです。
ここからの解説を参考にし、ぜひ面接突破を目指しましょう。
目次[非表示]
パターン① 対人印象が悪い
営業職にとって、”印象管理力”は重要度の高いスキルの1つ。
そのため面接時の対人印象が悪いと、お話した内容などに関係なく、営業職としては不適合と判断され、NGとなります。
NGになる具体例
- 身だしなみがだらしない。清潔感がない。
- 表情が固い、暗い。
- 言葉遣いや話し方に違和感がある。
- 声のトーンが暗い。
- 声が小さい。
- 数分の遅刻に対し、お詫びがない。
上記に加え、オンライン面接の場合は
- カメラの画角に違和感がある。
- 画面が暗い。
- 背景が不適切。
- 面接を受けている場所が不適切。
- 周囲の雑音が多い。
- 音声が途切れたり、音割れしていて聞き取りづらい。
- 電波が悪い。
人の第一印象は、3-5秒程度で決まると言われています。(メラビアンの法則)
面接開始早々に印象が悪くなってしまうと、そこから60分程度で巻き返すことは非常に難しいため、この対人印象は意識的に改善に取り組みましょう。
パターン② 説明がわかりづらい
営業職は、顧客と日常的にコミュニケーションを取り、その中で自社や商材の説明をする場面が多くあります。
そのため”わかりやすく説明する力”は営業職には必須であり、面接の中で重要度高く見られているスキルです。
NGになる具体例
- 結論から話せない。
- お話が長い。
- 質問に対し、回答がズレている。
- 質問されていないことまで長々と話す。
- 説明が抽象的であったり、専門用語が多く、イメージがしづらい。
わかりやすい説明は、話の内容というより、話し方や語彙力、言語化力が問われます。決して難しい話をする必要はなく、むしろ中高生にもわかるくらいシンプルな話をするように心掛けましょう。
パターン③ 回答が論理的ではない
営業職の中でも、特に高単価の商材やITシステムなどのように複雑性の高い商材を扱う営業は、お客様の納得感を得るため、論理的な提案が求められます。
そのため、面接の中でも”論理的思考力”が問われている場合が多々あります。
また、転職理由や志望動機に納得感がないと、短期離職やカルチャーミスマッチの懸念が浮かび、面接官も選考を通過させづらくなります。
この点も論理的な回答ができるかが、大きく関係しています。
NGになる具体例
- 「なぜそう考えたのですか?」「それは具体的にはどういうことですか?」と面接官が深掘る質問をした際の回答が浅はかな印象を受ける。もしくは納得感がない。
- 転職理由と志望動機などに一貫性や整合性がない。話が矛盾している。
- 「楽しそう」「興味ある」「やってみたい」など、感情的動機が目立ち、根拠となる原体験や知識が出てこない。
感情的な動機が悪いのではなく、その感情がなぜ湧き起こるのかを自身で説明できることが大切です。
面接の回答を考える際には「自分はなぜそう思ったのか?」「具体的に述べるなら何のエピソードを話すか」「転職理由と志望動機は矛盾してないだろうか」と自身で回答を深掘ることを心掛けてください。
5回「なぜ」を繰り返すと、根本的な原因にたどり着くことができると言われています。
パターン④ 素直さが不足している
中途入社の社員は、新たな仕事の進め方や知識を学んだり、人間関係を一から築く必要があります。
そのため、これまでに経験してきたやり方や自身のコダワリに固執せず、新たな価値観を受け入れられる”素直さ”がとても重要です。
素直さがないと、入社後の業務のキャッチアップや成長が遅れ、パフォーマンスが出づらいと判断されます。また、短期離職やカルチャーミスマッチの懸念も浮かぶため、NGになる可能性は非常に高くなるでしょう。
NGになる具体例
- 転職理由やこれまでの失敗などに対して、他責的な回答が目立つ。
- 自分の改善点や失敗の要因などを聞かれても、すぐに答えられない。もしくは回答に納得感がない。
素直さを重視して採用をしている企業は、非常に多いです。
自身の回答を客観的に見直し、他責的に聞こえないかは必ず確認しましょう。
パターン⑤ 企業研究が不足している
営業職には欠かせないスキルの1つに、”事前準備力”もあります。
顧客にアプローチをする前に、顧客や市場について調査をし、ニーズを仮説立て、提案内容を考えたり資料の準備をしたりするスキルです。
企業研究が不足した状態で面接に臨むと、上記した事前準備力が低く、営業職としてのパフォーマンスが期待できないと判断されます。
NGになる具体例
- 企業のビジョン・ミッションや、パーパスを把握していない。
- 受けているポジションの業務内容や、携わる事業を把握していない。
- 求めている人物像や、企業のカルチャーを把握していない。
- 面接最後の逆質問で、ネットで調べればわかることを質問してしまう。
▼企業研究については、以下記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
パターン⑥ 即戦力性が不足している
中途採用で営業職経験者を採用するということは、”即戦力性”を多少なりとも求めています。
そのため、これまでの営業職としての経験やスキルが自社の採用要件を満たしているかが見られます。また、経験やスキルを伝えるには、どんなことを工夫してきたかまで具体的に話せる必要があります。
NGになる具体例
- これまでの経験では、必要なスキルが不足している。
- 成果を出すために工夫した話が出てこない。もしくは工夫したとは言えない一般的な内容を話してしまう。
- 工夫はしてきているが、その工夫にあまり再現性がない。次の職場では活かしづらい。
工夫が話せないと、何も考えずに営業活動をしてきた印象を面接官に持たれてしまいます。
自身の日々の営業活動を振り返り、小さな工夫でもかまいませんので、自分が機転を利かしたり、戦略的におこなった行動を書き出してみましょう。
パターン⑦ 目標やキャリアプランがない
中途採用面接では、今後の目標やキャリアプランを聞かれることが多いです。
未来に関する話を自分の言葉で語れないと、今回の転職活動自体が行き当たりばったりな印象を面接官に与えてしまい、短期離職の懸念に繋がります。
また、目標がないというのは「熱量も不足している」と見られる場合があり、入社後のパフォーマンスの懸念にも繋がります。
NGになる具体例
- 2-3年以内で何を成し遂げたいのかという具体的な目標がない。
- 上記目標の設定理由に納得感がない。面接用の回答という印象で、目標に対して本気ではなさそう。
- どういった価値観を大事にしてキャリアを築いていきたいのかが語れない。
目標やキャリアプランの回答の仕方は、特に難しいです。
私はよく候補者の方々に以下のアドバイスをしています。
- 目標は2-3年以内で、具体的に設定する。
- 「なぜその目標なのか?」という設定理由がとても大切。根拠となる原体験や知識まで回答を用意。
- 3年後以降のキャリアプランは、自身がどんな価値観を大切にしながら働いていきたいかを中心に話せるようにする。目標とするような人物がいると良い。
目標やキャリアプランを設定するには、自己分析が重要です。
パターン⑧ 目標やキャリアプランがミスマッチ
目標やキャリアプランを語ることができても、以下のような理由によりNGになる場合があります。
NGになる具体例
- 目標やキャリアプランは明確だが、その内容が自社では実現困難と面接官に判断される。
- ご入社いただいても、その方のためにならないと面接官に判断される。
例えば「3年以内に営業のマネージャーになりたい」と語った場合、最速で1年程度でマネージャーに上がれる会社だと、その目標が低い印象を与えます。
また逆に、40代までマネージャーに上がった実績がない会社では、3年以内にマネージャーという目標の実現可能性は低く、自社とマッチしていないと判断されるでしょう。
自分が語ろうとしている目標やキャリアプランは、受ける企業で実現可能なものなのかは、選考前に考えておきたいところです。
パターン⑨ 価値観がミスマッチ
自分が大事にしている価値観と企業のカルチャーがマッチしていない場合も、NGになることが多いです。スタートアップなど少人数組織の企業ほど、このカルチャーとのマッチ度は重要視する傾向にあります。
自社カルチャーにマッチしない価値観の人材を採用すると、組織全体に悪影響を及ぼすこともあるため、面接官はこの点も慎重に見ています。
NGになる具体例
- 仕事の向き合い方や進め方で大事にしている点が、自社とは乖離が大きいと面接官に判断される。
- その他大事にしている価値観や志向性が自社とはマッチしていないと面接官に判断される。
例えば、チーム連携を重視している会社の面接で「自分1人で仕事の進め方を自由に決められる環境を好む」と話してしまうなど。
企業のカルチャーは、その会社のバリューや社員インタビューなどを事前に確認しておくことで大まかに把握することが可能です。ただ部署によってもカルチャーは異なることがあるので、この点は面接の中で質問してみるのも良いでしょう。
パターン⑩ 条件面がミスマッチ
最後は、条件面でのミスマッチ。
自分が希望した条件が企業と折り合わず、NGになるケースです。
NGになる具体例
- 面接の中で希望年収を伝えたところ、その希望額は払うことが難しいと面接官に判断される。
- 家庭の事情によりリモートワークでの勤務を希望したが、会社の方針として週3日の出社が必須である。
条件面でのミスマッチは、応募前に企業調査をすることで、ある程度は防げます。
せっかく面接の時間を設けたのに条件面でお見送りとなってしまうのは、自身にとっても企業にとっても時間の無駄となりますので、絶対に譲れない条件がある場合には、応募前に確認の徹底をオススメします。
今回の記事では、営業転職でよくある面接NG理由を10パターン解説しました。
SQiL Career Agentでは、求職者のみなさんの面接対策にとても力を入れています。面接の準備や面接対策でお悩みでしたら、SQiL Career Agentにお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!