「女性のキャリア」の構築は難易度が高いの?30代現役女性営業ママが語る現実
みなさん、はじめまして。
5月より営業を軸にフリーランスとして独立した、佐々木千穂です。
今月から営業・女性のキャリアなどに関して、記事を執筆していきます。よろしくお願いします。
今回のタイトルは女性のキャリアということで、キャリアの荒波真っ只中の私が過去・現在・これからについてお話しします。
まず、私の自己紹介をさせてください。
現在営業を軸にフリーランスとしてお仕事をしています。
得意な領域は、パートナーセールス(代理店営業)です。ただ、今まで超大手IT(国内、外資)エンタープライズ営業やベンチャー企業で新規事業の立ち上げなどを行っていたので、インサイドセールスからカスタマーサクセスまで営業に関する職種は一通り経験しました。プライベートでは1児の母で、現在第二子妊娠中です。
このプロフィール聞いただけでハードなプロフィールですよね。(よく言われます。汗)
今回はそんな私から見た視点で、女性のキャリアについてお話ししていきます。
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女性のキャリア構築って難易度高いの?
そんな私が男女問わずよく聞かれる質問は、「女性のキャリア構築って難易度高いですよね。実際どうやって今までキャリアを構築してきたのですか?」というものです。
結論から伝えると、女性のキャリア構築は令和の今でも「非常に難易度が高い」と感じています。
背景としては2点あり、生物学的な部分と社会的な部分です。
生物学的な部分
まず、生物学的な部分です。仕事人としての男女の違い、能力の違いは基本的にないと私は思っています。ただ、生物学的な違いとして、子供を妊娠・出産する能力の差があります。これは男性にはない機能ですよね。
その差があるがゆえ、現代でも妊娠・出産のメインは女性です。妊娠・出産の過程は、仕事との両立という観点からすると、非常に難易度が高いと実際に体験し感じました。例えば、妊娠時のつわりに始まり、様々なマイナートラブルの発生。出産後も心身への影響はさまざまです。
妊娠・出産時のキャリアへの影響としては、まず妊娠前の働き方を担保することがとても難しいこと。私の場合、妊娠中は生産性半減...くらいの実感でした。その理由としては、先ほどお伝えしたつわりから始まるマイナートラブルの数々によるものです。どんなつらい仕事も乗り超えてきた自分にとっては衝撃でした。
特に私は第一子目のつわりの時期は、「普段できていたことができなくなる。何なら家事や普通の生活ですらできない」ということを認め、妊娠・出産に集中するという気持ちを整理できるまで、とても時間がかかりました。
また、その時期は社内にて事業部を異動し、SaaSのインサイドセールス業務をスタートしたタイミングでした。「頑張ろう!」と思った矢先、今まで通りに仕事ができないことはすごく辛かったです。
ただ、2人目妊娠中の今、正直独立した途端の妊娠発覚で非常に焦りましたが、「なるようになる(どうにかする)」と思えるようになったのは、あの1人目の経験があるからかもしれません。
また、育児休暇復帰後の生産性は、体感値2倍くらいに上がったように思います。働くことのできる時間が限られ、突発的な子供の発熱やトラブル発生により思った通りに仕事を進めることが難しい。よって、今できることを全力で進めるという働き方が自分に定着しました。
でも働き方としては限定される部分がやはり多いため、キャリアの継続や発展といった意味では、このタイミングで「働き方を選べる状態」をつくることは必須だと考えました。
社会的な部分
次に社会的な部分です。妊娠出産を経てから良くも悪くも「お母さんだから仕方ないよね」という視点を感じることが増えました。
女性の社会進出は一部進んできてはいますが、まだまだ現状は大きくは変わらないように思います。
内閣府が出している、 男女共同参画社会に対する世論調査(令和4年11月調査)における、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方についてどう思うか?という質問に対して、33.5%が賛成という意見を表明しています。
前回、前々回と比較すると、割合としては緩やかに賛成が少なくなっており、特に若い世代 (〜30代)での賛成意見は少なくなってきていると捉えています。
ただ、まだまだ社会もしくは会社の中で意思決定の権利を持つのは40代以上の男性の方々であり、変化を感じるのはもう少し先となりそうというのが本音です。
▼令和4年度11月調査
▼令和元年度9月調査
引用元
・令和元年:https://survey.gov-online.go.jp/r01/r01-danjo/index.html
・令和4年:https://survey.gov-online.go.jp/r04/r04-danjo/index.html
最後にこちらのデータも気になりました。
引用元:https://zexybaby.zexy.net/article/contents/0085/
出産というライフイベントが発生した際の離職率です。
調査データは2020年6月のものですが、産休育休を機に離職を選択した方が2割という驚愕なデータです。
その理由は様々あると思いますが、「現在の会社で子供を育てながら仕事を続けるイメージを持つことができなくなった」という理由が多いと捉えています。
本当の退職理由を企業に伝える方は少ないので、結果としては出てきてはいませんが、働いている中で「子育てとの両立は難しそう」という感覚を持たないと退職という決断には結びつかないと推測します。
まとめ
自身の経験と調査データから見るように、令和の今でも女性のキャリア構築は難易度が高いと改めて感じました。ただ、難易度が高いからといって「キャリア構築は無理」とは言っていません。
私自身もキャリアを諦めることなく、仕事を続けていきたいですし、こういった方々が増えることを望んでいます。だからこそ、今の現状を適切に捉え見解を示すこと、今までの自身のキャリアをお伝えすることが必要だと思っています。
特に営業職という仕事は、「数字」が全てです。
性別関係なく、数字によって成果を証明することができる素晴らしい職種です。加えて、営業はビジネスの基本であると考えています。だからこそ、他の職種への転用が効くという事例も多く見てきました。
そういったことを踏まえつつ、次回は自身のキャリアをどう構築してきたか?についてお話しをしようと思います。お楽しみに。
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本記事をご覧いただきありがとうございました!