面接に落ちてしまう!NG転職理由3選


SQiL Career Agent 事業責任者の梅田翔五です。
本記事では、営業職の中途採用面接では必ず聞かれる「転職理由」について解説をします。

転職理由は面接の序盤で聞かれることも多く、また伝え方次第であなたの印象に大きく影響を与えます。面接序盤で印象を悪くしてしまうと、そこから巻き返すことはなかなか難しく、逆に転職理由に納得感が得られると、その後の話もスムーズに展開がしやすくなります。

また、転職理由について真剣に考えること自体が、あなたの思考の整理にも繋がります。
ぜひ手を抜かず、しっかり準備をするようにしてください。
ここからまずは、求職者の方がよく話してしまいがちなNG転職理由を3つ解説していきます。



目次[非表示]

  1. 1.NG転職理由① 現職への不満や愚痴になっている
  2. 2.NG転職理由② 抽象度が高く、中身がない
  3. 3.NG転職理由③ 転職先となる企業のニーズや社風に合わない
  4. 4.良い転職理由① 過去の体験からポジティブな思いが生まれている
  5. 5.良い転職理由② キャリアプランからの逆算
  6. 6.まとめ



NG転職理由① 現職への不満や愚痴になっている


具体例:

  • 残業時間が多い
  • 上司や同僚との人間関係が悪い
  • 給料が低い
  • 成長できる環境ではない

上記がたとえ事実だとしても、面接の場で述べる回答としては望ましくありません。
転職理由が現職への不満や愚痴になっている場合、たとえあなたに一切非がなかったとしても、面接官の立場ではその判断難しく

「この方はもしかすると物事に不満を抱えやすいタイプで、自社でも何か不満を感じ、すぐに辞めてしまうのではないか」「周囲の方と上手くコミュニケーションが取れない方なのかも」と短期離職やカルチャーミスマッチの懸念が生じます。


また「他責傾向がある」と判断され、入社後の成長可能性が低い印象を持たれることもありえます。

対処法:
転職を考え始めるきっかけは、あくまで不満などのネガティブな感情からスタートで問題ありません。多くの方が現職に何か思うところがあり、転職を視野に入れ始めるのも事実です。
しかし、そのネガティブな感情のまま、思考を止めてはいけません。
そこから自己分析を重ね、自身の未来にはポジティブなイメージを持てるようにしてください。
そしてそのポジティブなイメージを実現するために今転職を考えているとして、転職理由を語れるようにしましょう。



また、転職理由でどうしてもネガティブな話をせざるを得ない場合は、を上手く使い、伝え方をマイルドにすることを心掛けましょう。

「少しネガティブな理由になってしまうのですが」
「自分でもとても反省をしているのですが」


​​​​​​​「現職の業界が衰退している」
「会社の経営不振」

など、自身でコントロールできる範囲を大きく超えている、かつ客観的に見て転職することが正当に聞こえるネガティブな理由なら、上記の枕詞を活用しながら伝えるのも1つの手です。


NG転職理由② 抽象度が高く、中身がない


具体例:

  • もっと成長したい
  • もっと挑戦したい
  • もっと社会の役に立ちたい
  • もっとワクワクする仕事がしたい

ポジティブなことを言っているため、①より良いと考える求職者の方は多いのですが、抽象度が高過ぎる転職理由は、何かを隠している、もしくは何も考えていない印象を与えることがあります。


対処法:
仮に「もっと成長したい」と回答するのであれば、補足として以下3点も述べられるように準備をしておきましょう。

  • なぜ成長したいと思うようになったのか(Why)
  • 具体的に何ができるようになりたいのか(What)
  • その成長はどのように実現するつもりなのか(How)

転職理由はポジティブであれば何でも良いというわけではなく、ポジティブな回答の中身までどれだけ具体的考えてあるが重要です。



NG転職理由③ 転職先となる企業のニーズや社風に合わない


具体例:

  • 提案の幅が広い営業職に挑戦し、成長したいと考えたため
    →面接官の心の中(うちの会社はプロダクトが1つで、提案の幅そんなに広くないんだよなぁ)
  • 評価制度が明確な会社で成果を出し、早期に昇進などを目指していきたい
    →面接官の心の中(うちの会社はチームプレーを重視してるから、個人で評価されたいタイプの方はあんまり合わなさそうだなぁ)
  • 将来的には起業を考えており、転職して起業のための経験を積みたい
    →面接官の心の中(うちの会社でやってもらう業務は、起業のための経験になるようなものじゃないし、起業を考えてるならそのうち辞めちゃうかもなぁ)

述べた転職理由が、受けている企業で叶えることが難しかったり、マッチしていない場合

「うちの会社に入っても、入社後にギャップがあるだろうな」
「うちの会社のことをあまり理解してなさそうだな」
と面接官に判断され、たいていは落とされてしまいます。


対処法:
述べた転職理由と企業のニーズや社風とのズレは、企業研究不足が原因であることがほとんど。
企業が求める人物像や採用要件、業務内容、社風などを事前に調べ、自身が述べる予定の転職理由と矛盾がないかを事前に確認しておきましょう。

企業研究に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

  受かるための企業研究 −営業職には営業職の企業研究がある− 企業研究は、実は受ける職種によっても、取り組み方に差があります。例えば、営業職とITエンジニアでは、調査すべき企業情報は別モノなのです。 そこで本記事では営業職ポジションで転職活動をされる方々にオススメの企業研究手法について、なるべく具体的に解説していきます。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


ここからは、良い転職理由を2パターンご紹介したします。


良い転職理由① 過去の体験からポジティブな思いが生まれている


具体例:
「現職では一気通貫の営業をしてきましたが、その中で契約後の顧客をフォローしたり、ご支援する仕事が自身は得意かつやりがいを感じており、その自身の得意領域をより伸ばせる環境で働きたいと思い、転職を考えています」
「現職では営業として成果を出すことができてきたからこそ、会社の看板がないスタートアップで、自身の営業力を試してみたい、よりスキルアップしたいと考えるようになり、転職を考えています」

具体的な体験の中でポジティブな思いが生まれ、そのポジティブな思いを叶えたいからこそ転職をしたいと話を展開します。
聞き手としては、なぜそう思ったが腑に落ちやすく、また実際に体験してきた上で語っているという点に安心感もあります。



良い転職理由② キャリアプランからの逆算


具体例:
「自身のキャリアについて熟考した際、成長やキャリアアップのために、20代からマネジメントの経験を積みたいと思うようになりました。そして今の会社の評価制度や昇進速度では、その実現が難しいため今回転職を考えるようになりました」
「将来的には事業開発ができるビジネスパーソンになりたいと考えています。そのために必要な知識や経験を積みたいと考え、転職しようと考えています」

キャリアプランがあり、そこから逆算をすると今転職をした方が良さそうだと話を展開するパターンです。
ただしこの展開で話す場合には、キャリアプランを深くツッコまれた時に具体的に答えられるようにしておく必要があります。キャリアプランについて中身がない回答になってしまうと、転職理由自体も浅はかな印象を持たれるためです。
NG転職理由②でも記載したWhy,What,Howが重要です。


まとめ

良い転職理由①の過去の体験からポジティブな思いが生まれた場合の転職理由は、今時点からキャリアを積み上げるイメージで、一方②は未来から逆算で転職理由を語るイメージです。


ただ、どちらも共通をしているのは未来に視点が向いている点です。
ネガティブな転職理由を語る方は、過去から現在までに起きたネガティブな事象に視点が向いており、ポジティブな転職理由を語れる方は、これからの未来に視点が向いているという点が大きな違いとなります。
そのため転職理由を語るには、自身の未来を今後どのように形成していきたいのかという自己分析やキャリアプランが、とても重要になるのです。


今回の記事では、転職理由の伝え方について解説しました。
SQiL Career Agentでは、求職者のみなさんの面接対策にとても力を入れています。面接の準備や面接対策でお悩みでしたら、SQiL Career Agentにお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!



著者 株式会社セレブリックス/梅田 翔五
著者 株式会社セレブリックス/梅田 翔五
上智大学経済学部経営学科卒業。 大手製薬会社の営業、ダンススタジオ立ち上げ、 大手人材紹介会社のCAマネージャー、ITスタートアップの営業マネージャーを経たのち、営業の総合支援会社であるセレブリックスに入社。 現在は SQiL Career Agent の事業責任者を務めている。 Twitter:@job_and_life

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