ライフイベントを見据え、「理想の働き方」を実現するために実行したプロセス
みなさん、はじめまして。
早くもSQiLさんでの記事5本目。
女性営業のキャリアやワーキングマザーの実態について記事執筆している佐々木です。
簡単に自己紹介すると、現在は営業を軸にフリーランスとしてお仕事をしています。
得意な領域は、パートナーセールス(代理店営業)です。
ただ、これまでに超大手IT(国内、外資)のエンタープライズ営業や、ベンチャー企業の新規事業立ち上げなどにも関わってきたので、インサイドセールスからカスタマーサクセスまで、営業に関する職種は一通り経験しました。
プライベートでは1児の母で、現在第二子妊娠中です。
今回の記事では、私が「理想の働き方」にシフトするために実行したプロセスについてお話しします。
ライフイベントの発生を見据えたキャリアチェンジ
ライフイベントというと、「結婚」と「出産」の大きく2つがあると思います。
本日は、その過程で「働き方の変化」を遂げるプロセスについてお伝えしていこうと思います。
まずは結婚。
結婚当時、私は32歳。今後の人生や当時の状況を踏まえ、「子供を早めに授かりたいな」と思っていました。
しかし、そのときの私の仕事はパートナーセールスとして全国各地に出張しまくり。出張で2-3日家に帰らないことも日常茶飯事でした。
また、その当時は昼夜問わず、かつ土日まで猛烈に働いていました。
さらに夫も仕事で忙しい人なので、お互い家は寝るためだけに帰ってくる場所という感じ。コミュニケーションは平日のLINEと、土日に会った時のみ。
上記により私自身は「これ、子供授かるの無理じゃないか?」と不安を感じていました。
さらに、
- 妊娠したら仕事はどうなるのか?
- 出産後のキャリアが見えてこない
などの漠然とした悩みも同時に抱えていました。
私の職場は女性社員も少なく、出産復帰を経て仕事をしている方の事例も少なかったので、一層不安は増すばかり。
だからといって、子供を諦めるとかライフイベントを先延ばしにするつもりはないというのが私の考え。
「人生において仕事も家庭も両方楽しんだって良い。そのために仕事頑張ってきたでしょ?」と自分に言い聞かせ、実現手段を具体的に考えました。
そして思考した結果、妊娠~出産〜仕事復帰においては、リモートワーク(在宅)が必須という結論に。
理由①
妊娠時は体調の波も大きく、お客様への訪問など、体調のせいで社内外にご迷惑を掛けたりするのは避けたい。
また、外出先で自分とお腹の子供に何かトラブルがあったら怖いなと。
理由②
育児休暇からの復帰後は、子供の発熱などによって保育園からの呼び出しが頻繁に発生すると耳にしたこと。
さらに、子供が保育園、小学校と学年を重ねた時になるべく家にいてあげて「自分の仕事をしている状態を子供にみてもらうことが、一番のキャリア教育になるのでは?」とも考えました。
そこで当時、所属していた会社でリモートワークが実現できるかを考えてみたところ、新規事業で組織系のSaaSプロダクトを扱っている部署があり、ここなら理想の働き方の実現が可能そうでした。
早速、新規事業部に受け入れ可能な人材要件・人数・自身が発揮できそうなバリューのすり合わせをし、それと同時に所属部署に「異動するためにはどうしたら良いか?」ということを相談。
異動希望を出し、それぞれの部署に掛け合うことも大切でしたが、会社の役員や人事に「今後こういった形で働いていきたい」と意思表明を明確にしたことも効果が大きかったかもしれません。
もし希望が通らないなら「他の会社を探さなければいけないかも」というレベルまで追い込まれていたので、その点も率直に伝えました。
ただ1点補足をしておくと、私はこの異動希望を出すまでの在籍期間でしっかり成果を出し、社内での信頼残高を積んできています。
新規事業に異動しても「佐々木なら活躍できる(してくれるよね)」と信頼してもらえているかどうかは、とても重要。
自由と責任はセットであると捉え、きちんと会社にコミットしつつ人生設計の観点から異動したいということを伝えました。
その結果、部署異動が叶い、キャリアチェンジができました。
当時、私の異動希望を受け入れてくれた会社には本当に感謝しています。
人生最大の悲しみと妊娠発覚
願っていた異動が叶い、「頑張るぞ!」と意気込んでいた矢先に人生最大の悲しみが訪れます。
大好きだった祖母の死です。
正直、仕事をする気持ちにはなれず、鬱々とした日々。
あまりにもショックが大きく、ほぼ休職に近い状態でした。
ただ、その中でさらに驚くことが起こりました。
私の妊娠発覚です。
ずっと子供が欲しいと思っていましたが、「今?!」と、我ながら驚きました。
でも祖母がいなくなってしまった悲しみを癒すかのように、このタイミングでお腹にきてくれた子供には、本当に感謝です。
そしてそのまま強烈な悪阻の時期に入ります。
ということで、半年間くらいまともに働けない時期が続きましたが、会社のメンバーは強くサポートしてくれました。
当時の会社のメンバーの人柄ももちろんありますが、こういった事象が起こる前に、メンバーとの人間関係を構築できていたことが大きいなと思います。
自身で心理的安全性が高い状態をつくれていたからこそ、お休み期間があっても復帰した後はスムーズに仕事ができました。
産前休暇直前までの仕事ラストスパート
私が産前休暇に入る少し前にちょうどコロナが流行り始め、緊急事態宣言が発令されました。
多くの企業がリモートワークに切り替え始め、今までオフラインで実施していた商談やMTGも、オンラインでの実施が進みました。
おかげで妊婦だった私は今まで通りに仕事ができ、これにはとても助かりました。
産前休暇直前も新規事業部側のパートナービジネスの立ち上げをになっていたのですが、「実は妊婦でXX日から産休に入ります」とパートナー企業の方へ伝えると「え!!!」と驚かれたのを今でも覚えています。
ありがたいことに妊娠期間中、目立ったトラブルもなく、無事産休を迎えることができました。
さいごに
今考えると「今後こういうふうに仕事がしたい」と思ったときに、社内に選択肢があることにはとても救われました。
もし当時、選択肢がなかったら、バックオフィスやセールス企画など、営業とは少し距離の離れた仕事をすることになっていたと思います。
「今後どのような仕事をしていきたいのか?」
「それはこの会社内で実現できるのか?」
「実現できるならどのように?」
このあたりを真剣に考え、上司含め、周りの方に相談したこと。
その上で、選択肢があったことで私は救われました。
ただ、現状所属している会社に選択肢がない方もいると思います。
今いる環境で自分の理想の生き方を実現できるような選択肢があるのか?そうではない場合はどうしたら良いか?を考え、行動してみることは大切です。
その会社内で理想の働き方を叶えることができないのなら、転職を視野に入れることももちろんあり。
私は仕事も大切ですが、自分の人生を犠牲にしてまで仕事をすべきではないと考えています。
女性の場合、結婚・妊娠・出産というライフイベントのタイミングでこういった壁にぶつかることは多いですが、性別に限らず、「その都度解決策を思考をし、行動する癖をつけておく」ことで、自分の理想の人生に近づくことができると考えています。
また、理想の働き方や生き方は、ライフステージによって変わってきます。だからこそ、柔軟に思考をすること、常に行動力を持つこと、この2点を大切にしていきたいですね。
私も第二子の誕生にむけて、「この先どう生きていきたいか?」をまた改めて考え、行動に移していきます!
理想の未来を叶えるべく、共に頑張りましょう!