転職で年収が下がる人は3人に1人って本当?減少する理由や対処法をわかりやすく解説

転職で年収ダウンする3人に1人の理由と正しい対処法

「年収が下がるくらいなら、今の会社に残ったほうがよいのではないか」

「働き方は変えたいけれど、毎月の生活費や将来の貯蓄も心配……」

転職先に魅力を感じていても、提示された年収が今より低ければ、すぐには決断できないものです。とくに家賃や住宅ローン、教育費などの支出がある方は、年収だけを見て割り切れる問題ではないでしょう。

自分のスキルや経験で、年収を維持したまま転職できるか気になる方は、無料で診断が可能です。→相談はこちら

実際に、転職によって賃金が下がった人の割合は32.4%です。ただし、年収が下がったからといって、転職そのものが失敗だったとは限りません。残業が減る、希望する仕事に挑戦できる、将来の選択肢が広がるなど、収入以外に得られるものもあるためです。

本記事では、キャリアアドバイザー歴10年、累計4,000名以上の支援実績を持つSQiL Career Agent事業責任者 武の知見を交え、転職で年収が下がる理由や、年収ダウンを防ぐためにできることを解説します。

あわせて、提示された条件を受け入れるべきか迷ったときの考え方や、収入が減った場合の対処法も紹介するので参考にしてください。

監修/武 拓矢
監修/武 拓矢
株式会社セレブリックス SQiL Career Agent 事業責任者 法人営業13年、CA歴10年、マネジメント7年の豊富な経験を持つ。 現場と経営、双方の視点を活かし、20-30代を中心に累計4,000名以上のキャリア支援を行っている。

\ 簡単20秒!2STEPで完了 /

転職で年収が下がる人の割合は32.4%

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によると、2023年に転職した人のうち、前職より賃金が下がった人は32.4%でした。転職者の約3人に1人が、転職後に収入の減少を経験している計算です。

転職による賃金の変動

割合

増加した

37.2%

変わらない

28.8%

減少した

32.4%

不詳

1.6%

しかし、賃金が増加した人は37.2%で、減少した人の割合を上回っています。より細かく賃金の変動状況を見ると、1割以上増加した人が25.6%いる一方、1割以上減少した人も23.4%いるため、転職後の年収は人によって大きく異なることがわかります。

年収が下がる可能性だけを見て、転職を諦める必要はありません。なぜ収入が増減するのかを知り、自分の経験や希望条件に照らして準備することが重要です。まずは、転職によって年収が下がる主な理由から確認していきましょう。
【参考】厚生労働省|令和5年雇用動向調査結果の概況

転職によって年収が下がる場合に確認すべきポイント

年収が下がる転職を受け入れるか迷ったときは、減少額だけで判断せず、転職によって何が変わるのかを考えてみることが大切です。

現在の不満を解消できるか、転職後に収入を戻せる見込みがあるかを確認すると、後悔の少ない判断ができます。

年収以外の不満(残業・人間関係など)が解消できるか

まず、給与以外に何を変えたくて転職するのかを明確にしておくことが大切です。今の会社を辞めたい理由を書き出し、応募先で本当に変えられるのかを確かめましょう。

辞めたい理由と応募先で叶えたいこと

□ 残業や休日出勤が多い
→限られた時間で成果を出せる働き方

□ 上司へ相談しにくい
→定期的にフィードバックを受けられる環境

□ 評価基準がわからない
→成果や営業プロセスを明確に評価する制度

□ 希望する営業に挑戦できない
→自分の強みを発揮できる営業スタイル

□ 転勤や通勤の負担が大きい
→無理なく働き続けられる勤務地や勤務形態

たとえば、年収が30万円下がっても、残業や休日出勤が大幅に減るなら、時給換算では条件が良くなる場合があります。

面接の雰囲気や口コミだけで判断せず、残業時間や評価制度などを具体的に確認することが重要です。

転職先の会社や業界で努力して年収アップが見込めるか

転職後の年収アップを考える際は、自分の努力で収入を伸ばせる環境なのか、会社や業界の構造上、現状よりもアップするのが難しいのか見極めることが大切です。

確認したいこと

□ 成果やスキルが昇給・昇格に反映されるか

□ 入社後に年収が上がった事例があるか

□ 希望する役職や年代の年収水準は高いか

□ 利益率が高く、人件費へ還元できるか

努力して成果を出しても、業界全体の給与水準が低い場合や、利益を確保しにくい事業では、大幅な昇給が難しいこともあります。「頑張れば上がる」という説明を鵜呑みにするのでなく、昇給率や評価基準を確認しましょう。

キャリアアップにつながる環境か

目先の年収が下がっても、その会社で市場価値の高い経験やスキルを得られるなら、将来的な年収アップにつながる可能性があります。ただし、「成長できそう」という印象だけで決めず、何を経験できるのかまで確認しましょう。

キャリアアップにつながる環境か見極めるポイント

□ 新しい営業手法や商材に触れられるか

□ 大手企業や決裁者への提案を経験できるか

□ マネジメントに挑戦できるか

□ 上司や周囲から具体的なフィードバックを受けられるか

□ 身につけたスキルが他社でも評価されるか

社内でしか通用しない知識ではなく、転職市場でも評価される経験を積めるかが重要です。入社後に任される業務やキャリアパスを確認し、年収の減少に見合う経験を得られるか判断しましょう。

\ 簡単20秒!2STEPで完了 /

転職で年収が下がる7つの理由

転職後の年収は、基本給だけで決まるものではありません。役職や等級、賞与・手当、残業時間などが変われば、月給が同程度でも年収が下がる可能性があります。

転職で年収が下がる主な理由は、以下の7つです。

  • 前職より役職や等級が下がったため
  • 未経験で異業種へ転職したため
  • 転職時に年収交渉を行わなかったため
  • 前職より賞与や手当の額が少なかったため
  • 企業研究が不十分なまま転職したため
  • 残業時間が減少したため
  • 都市部から地方へ移住・転職したため

入社後に「想定より年収が低かった」と後悔しないよう、給与の詳細まで確認しておきましょう。

前職より役職や等級が下がったため

前職で課長やマネージャーなどを務めていても、転職先で同じ役職に就けるとは限りません。会社によって、役職に求める経験やマネジメント範囲が異なるためです。

そのため、役職や等級などを確認し、入社時の年収や、その後のキャリアアップなどを把握しましょう。

確認したいこと

□ 入社時の役職・等級
→一般社員から始まる、または管理職として採用など

□ 役職手当
→月給に含まれる金額と支給条件

□ 昇格条件
→必要な実績や評価、在籍期間

□ 昇格後の年収
→役職が上がった場合の給与水準

前職の年収に役職手当が含まれていた場合、基本給が変わらなくても年収は下がります。

一定期間後の昇格を想定した採用であれば、昇格の時期や条件が明確になっているかも面接で確認しましょう。

未経験で異業種へ転職したため

未経験の業界へ転職すると、前職での実績をそのまま評価してもらえず、年収が下がる場合があります。同じ営業職でも、顧客層・商材・商談期間・意思決定に関わる人数などが変われば、求められるスキルも異なるためです。

たとえば、個人向け商品の営業から法人向けITサービスの営業へ転職する場合、複数の担当者との調整や中長期的な商談管理、企業ごとの課題を踏まえた提案が求められます。採用企業は、業界知識や商談の進め方を教える必要があり、独り立ちまでの教育コストを考慮して、前職より低い年収を提示することがあります。

ただし、異業種への転職で必ず年収が下がるというわけではありません。新規開拓力やヒアリング力、目標達成までの行動など、業界が変わっても再現できるスキルを示せれば、年収の減少幅を抑えられる場合があります。

未経験からでも挑戦しやすい営業職については、以下の記事で解説していますので、あわせて参考にしてください。
関連記事:営業職は転職しやすい?未経験からでも挑戦できる営業職の魅力と転職の方法を徹底解説!

転職時に年収交渉を行わなかったため

企業から提示された条件をそのまま受け入れた結果、交渉できる余地があったにもかかわらず、前職より年収が下がることがあります。年収交渉では「今より給与を上げてほしい」と希望だけを伝えるのではなく、金額の根拠を示すことが欠かせません。

年収交渉では、前職の給与額だけを根拠にするのではなく、これまでの実績やスキル、応募先で担える役割を具体的に伝えましょう。その際は、以下のように数値として示せると説得力が増します。

  • 目標達成率
  • 売上実績
  • マネジメント人数

ただし、選考の早い段階で年収交渉ばかりすると、条件を優先している印象を与えかねません。そのため、転職エージェントを活用し、内定前後の適切なタイミングで交渉する方法も検討しましょう。

転職時の年収交渉の適切なタイミングや伝え方については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:転職時の年収交渉は可能?適切なタイミング、状況別の例文・伝え方を解説

前職より賞与や手当の額が少なかったため

基本給や月給が前職と同程度でも、賞与や各種手当が減れば年収は下がります。とくに、前職で賞与やインセンティブの割合が高かった方は、年収ダウンの可能性が高いでしょう。

とくに見落としがちな項目は、以下のとおりです。

  • 賞与の支給回数と前年度の実績
  • インセンティブの計算方法と平均支給額
  • 役職・住宅・家族・営業などの手当
  • 固定残業代の有無と対象時間
  • 試用期間中の給与や手当

求人票の月給だけでは、実際の年収を判断できません。面接では、賞与の支給実績や各種手当、インセンティブの計算方法を確認しましょう。

そのうえで、内定後に受け取る労働条件通知書を見て、面接で確認した内容と相違がないか、固定給と変動給を分けて前職と比較することが大切です。

企業研究が不十分なまま転職したため

求人票に記載された想定年収だけを見て転職すると、入社後に「期待したほど昇給しない」と気づくかもしれません。評価制度や平均昇給額に加え、会社がどのように利益を得て、人件費へ還元しているのかまで調べることが大切です。

たとえば、利益率が低く価格競争が激しい業界では、個人が成果を上げても給与原資を確保しにくい場合があります。また、年功序列の傾向が強い会社では、短期間で成果を出しても昇給まで時間がかかるでしょう。

面接では、評価基準や昇給例、インセンティブの仕組みを質問し、自分の努力が収入へ反映される会社かを見極めることが重要です。

残業時間が減少したため

前職で残業代の割合が高かった場合、転職後に残業時間が減ることで年収も下がる可能性があります。基本給が上がっていても、残業代の減少分を補えず、年間の総支給額では前職を下回るケースもあります。

ただし、残業時間が減ることは必ずしも悪い変化ではなく、次のようなメリットが期待できるでしょう。

残業の減少により期待できるメリット

□ 家族と過ごす時間が増える

□ 資格取得や副業に取り組める

□ 規則正しい生活につながる

上記のようなメリットもあり、年収額だけを見て転職条件が悪くなったとは言い切れません。

年収が下がった理由が「基本給の低下」なのか「残業代の減少」なのかは、分けて見ましょう。

都市部から地方へ移住・転職したため

都市部から地方へ移住すると、地域の給与水準に合わせて年収が下がる場合があります。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の賃金は全国平均が月31万8,300円であるのに対し、東京都は月36万8,500円でした。月額では5万200円の差があります。また、全国平均を上回ったのは、東京都・神奈川県・愛知県・大阪府・栃木県の5都府県のみです。

ただし、地方では家賃などの住居費が下がることが多いため、給与額だけでは生活への影響はわかりません。移住の前後で、以下の金額を比較しましょう。

  • 毎月の手取り額
  • 家賃や住宅ローン
  • 通勤費や自動車の維持費
  • 自治体の移住・子育て支援
  • 引っ越し後の生活費

統計は労働者全体の平均であり、個人の年収を示すものではありません。額面年収だけでなく、支出を差し引いた後に残る金額まで想定することが大切です。

転職で年収を下げないための方法

年収ダウンを防ぐには、求人票の金額が高い企業へ応募するだけでは不十分です。自分の経験がいくらで評価されるのかを把握し、複数社の条件を比べたうえで交渉する必要があります。

転職活動では、以下の3点を意識しましょう。

  • 自分の営業スキルを言語化して客観的な市場価値を証明する
  • 複数の企業を比較して条件を見極める
  • 転職エージェントを活用して年収交渉を進める

なお、年収アップを含め、転職活動の効果的な進め方を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:転職は何から始める?基本の進め方7ステップと成功のコツ

自分の営業スキルを言語化して客観的な市場価値を証明する

年収を維持・向上させるには、「営業経験がある」と伝えるだけでなく、応募先でも成果を出せる根拠を示すことが大切です。次のように、これまでの経験を転職先でも活かせるスキルに言語化し、強みを伝えましょう。

これまでの営業経験

面接での伝え方の例

中小企業を担当した経験

「中小企業を中心に担当し、経営者へのヒアリングを通じて潜在的な課題を捉えてきました」

新規営業の経験

「新規営業を7割担当し、見込み顧客の選定から商談化まで一貫して取り組みました」

既存営業の経験

「定期的な情報提供を続け、追加受注や他部署への紹介につなげました」

高単価商材を扱った経験

「平均単価300万円の商材を扱い、導入効果を数値で示して社内決裁を後押ししました」

営業目標を継続して達成した経験

「商談数や受注率を週ごとに管理し、年間目標を3年連続で達成しました」

後輩育成・チーム管理の経験

「5名の案件管理と育成を担当し、個別の課題に応じて支援しました」

また、実績を伝える際は数字だけでなく、なぜ成果を出せたのか、その根拠まで説明することで具体的にアピールできます。

SQiL Career Agentが提供する「Sales PRO-FIT™」では、曖昧になりがちな営業スキルや志向性を124種類に細分化して、自分の強みや他社でも活かせるスキルとして可視化できます。転職理由や転職軸がまだ明確になっていない方も、ぜひSales PRO-FIT™を利用して、これまでの営業経験を整理するところから始めてみてください。

複数の企業を比較して条件を見極める

1社だけで選考を進めると、提示された年収が自分の経験に見合っているのか判断が困難です。できるだけ同時期に複数社の選考を進め、次の条件を比較しましょう。

比較項目

確認する内容

固定給 

基本給や固定残業代の内訳

変動給

賞与やインセンティブの支給実績

評価制度

昇給・昇格へ反映される成果や行動

入社後の役割

担当顧客や目標、役職・等級

将来の年収

昇給例や想定されるキャリアパス

基本給や賞与、各種手当などは、求人票や企業の募集要項で確認できます。

一方で、評価制度の運用実態や昇給例、インセンティブの達成状況などは、公開情報だけで把握するのは難しいでしょう。転職エージェントから企業の採用背景や給与条件に関する情報を得ると、複数社を比較しやすくなります。

転職エージェントを活用して年収交渉を進める

自分から年収を交渉しにくい場合は、転職エージェントを通して希望額を伝える方法があります。年収交渉を任せることで、以下のようなメリットがあります。

転職エージェントを活用するメリット

  • 自分の経験や実績に見合う年収相場を教えてもらえる
  • 希望年収の根拠を整理して企業へ伝えてもらえる
  • 給与の内訳や評価制度など、本人が聞きにくい条件を確認してもらえる
  • 複数社の選考日程や内定回答の期限を調整してもらえる
  • 他社から提示された条件を交渉材料として扱ってもらえる

担当者には希望年収だけでなく、他社エージェントの利用状況や選考の進捗も隠さず共有しましょう。他社の選考が進んでいるとわかれば、担当者も面接日や内定時期の調整を優先しやすくなります。

また、別の企業から高い年収を提示されている場合は、その条件が年収交渉の材料になることもあります。

希望年収を聞かれた際の答え方や、金額の根拠をどう説明するか迷っている方は、以下の記事の例文を参考にしてください。
関連記事:転職面接で希望年収を聞かれたら? 失敗しない伝え方(例文付き)

\ 簡単20秒!2STEPで完了 /

転職時の年収条件で後悔しないためには

年収は転職先を選ぶ重要な条件ですが、金額だけで入社を決めると、仕事内容や働き方が合わず、再び転職を考えてしまうことになります。

転職時の年収条件で後悔しないために、以下の点も踏まえて決断しましょう。

  • 年収だけで転職の成功・失敗を判断しない
  • 「成長できそうだから」で年収ダウンを受け入れない
  • ワークライフバランスなど年収以外の価値にも目を向ける
  • 将来的なキャリアアップを見据えて行動する

年収だけで転職の成功・失敗を判断しない

年収が上がれば転職成功、下がれば失敗と単純に判断することはできません。転職で何を実現したかったのかによって、成功の基準は変わるためです。

たとえば、今の仕事で何に悩んでいるのか、転職によって何を実現したいのかを考えてみましょう。そうすれば、あなたが次の職場で重視したい条件が見えてきます。

現在の悩みから何を実現したいのかを考える

  • 得意ではない営業手法を続けている

    →自分の強みを活かせる営業に挑戦したい

  • 顧客一人ひとりに向き合う時間がない
    →ヒアリングや提案に十分な時間を使いたい
  • 何を基準に評価されるのかわからない
    →評価基準が明確な会社で働きたい
  • 残業や休日出勤が続いていた
    →仕事と私生活を両立したい
  • 希望するキャリアに必要な経験を積めない
    →次の職種や役職につながる経験を積みたい

転職前に「年収はいくらまで下がってもよいか」だけでなく、「どのような状態になれば転職してよかったと思えるか」も明確にしておきましょう。

SQiL Career Agentでは、年収が下がることに不安を感じながらも、子どもとの時間や今後のキャリアを含めて優先したいことを明確にし、転職を決めた方の事例があります。年収以外の条件をどのように見て転職先を選んだのか知りたい方は、こちらも参考にしてください。
関連記事:「家族もキャリアも諦めない」働くママとして営業から営業企画へ。Dr.健康経営で叶えた成長と働き方の軸

「成長できそうだから」で年収ダウンを受け入れない

「成長できそう」「裁量が大きそう」といった曖昧な期待だけで、年収ダウンを受け入れるのは避けましょう。

年収が下がる場合は、次の点を面接で確認することが重要です。

  • 入社後にどのような業務や顧客を担当するか
  • どのような知識や営業スキルを身につけられるか
  • 上司からどのような支援やフィードバックを受けられるか
  • 昇給・昇格の評価基準は明確か、実際に昇給・昇格した社員はいるか
  • 希望する役職や職種へ進んだ社員の事例があるか

こうした情報を面接で確認したうえで、年収が下がっても転職したいと思える環境かどうかを考えてみましょう。

ワークライフバランスなど年収以外の価値にも目を向ける

企業を選ぶ際は、年収だけでなく「エンゲージメントの4P」で考える方法があります。年収は、4つの観点のうちPrivilege(待遇)に含まれる一要素です。

エンゲージメントの4P

企業選びで確認する内容

Philosophy(理念)

会社の目的や目指す方向に共感できるか

Profession(仕事内容)

希望する仕事や経験に挑戦できるか

People(社風)

上司や同僚、組織の価値観が合うか

Privilege(待遇)

年収や福利厚生、働き方に納得できるか

目先の年収が低くても、中長期的に叶えたいキャリアへ近づける企業を選ぶ人もいます。年収だけで企業の良し悪しを決めず、仕事内容や社風、働き方も含めて、自分が本当に働きたいと思える企業を選ぶことが大切です。

将来的なキャリアアップを見据えて行動する

年収が下がる転職を選ぶなら、入社後にどのような経験を積み、いつまでに収入を戻すのかまで考えておきましょう。会社が成長させてくれるのを待つだけでは、理想とするキャリアや年収に届かない可能性があります。

たとえば、営業職であれば次のような目標が考えられます。

  • 担当顧客や商材への理解を深め、一人で商談から受注まで任される
  • 売上や達成率など、次の評価につながる実績を継続して残す
  • より単価の高い案件や大手顧客を担当し、任される仕事を広げる
  • 後輩支援やチーム運営を経験し、上位ポジションを目指す
  • 昇給・昇格のタイミングで、転職前の年収を上回る水準を目指す

また、評価面談では「次の等級に上がるために何が必要か」「実際にどのくらいの期間で昇格している人がいるか」まで聞いておくと、入社後に目指すものが具体的になります。

現在の年収だけでなく、3年後や5年後に目指す仕事や収入から逆算すると、一時的な年収ダウンが納得できるかどうか見えてきます。

SQiL Career Agentでは、46,000件以上の営業求人から、5年後・10年後のキャリアも考慮した選択肢を提案します。「今後のキャリアについて明確に決まっていない」という方も、お気軽にご相談ください。

\ 簡単20秒!2STEPで完了 /

どうしても転職で年収が下がってしまう場合は?

希望する仕事や働き方を優先すると、年収が下がる転職を選ぶこともあるでしょう。その場合は、以下の解決法も検討してみてください。

  • 固定費を見直して支出を抑える
  • 副業やスキルアップで収入アップを目指す
  • 実績を積み、昇給・昇格につなげる

固定費を見直して支出を抑える

年収が下がるとわかったら、転職前に毎月の手取り額を試算し、現在の生活を続けられるか確認しましょう。最初に見直したいのは、継続的に支払いが発生する固定費です。

見直したい固定費

□ 転職後の手取りに対して、家賃や住宅ローンの負担が大きくならないか

□ スマートフォンやインターネットの契約内容に、不要なオプションや割高なプランがないか

□ 生命保険や医療保険で、保障内容が重複していないか

□ ローン・駐車場代・自動車保険などを含め、車を所有し続ける必要があるか

□ 動画配信やジム、アプリなど、利用頻度の低い契約を続けていないか

年収が下がると、生活水準をどこまで変える必要があるのか、家族に負担をかけないかと不安になることもあるでしょう。無理をして節約する前に、毎月いくら不足するのか、貯蓄で補える期間はどの程度かを把握しましょう。

家族がいる場合は一人で抱え込まず、減少額や見直せる支出、今後年収を戻す見通しを共有し、家族が納得できる形で転職を判断することが大切です。

副業やスキルアップで収入アップを目指す

勤務先が副業を認めている場合は、本業に支障が出ない範囲で副業を始めてみるのも良いでしょう。営業職であれば、以下のような仕事が挙げられます。

副業として取り組める仕事の例

  • 営業代行
    →企業の商品やサービスを代わりに提案する
  • テレアポ代行
    →見込み顧客へ電話し、商談のきっかけをつくる
  • インサイドセールス支援
    →見込み顧客への継続的なアプローチや商談化を支援する
  • スポットコンサル
    →これまで経験した業界や営業について企業からの相談に答える

また、本業の収入を上げていくには、次に任されたい仕事や役職で活きるスキルを磨くのが近道です。たとえば、業界知識やデータ分析、SFA・CRMの活用、メンバーの育成・目標管理など、次のステップで即戦力となるスキルから先取りして身につけていきましょう。

実績を積み、昇給・昇格につなげる

入社時に年収が下がっても、実績を積んで昇給・昇格できれば、将来的に前職の年収を上回る場合もあります。まずは転職先の評価制度を確認し、どの成果や行動が給与へ反映されるのかを把握しましょう。

具体的には、以下の流れで計画的に進めていくと良いでしょう。

  1. 入社直後
    目指すべき目標や評価項目、昇格に必要な要件を上司とすり合わせる
  2. 日々の業務
    売上などの数字だけでなく、その成果に至った行動や工夫した点も手元に残す
  3. 評価面談前
    これまでの成果とチームへの貢献度を、具体的なデータや数字で整理する
  4. 評価面談当日
    現在の評価を確認したうえで、次の等級に上がるために必要な課題と期限を上司と確認する

「成果を出せば評価される」と思い込まず、上司との面談を通じて現在の評価と不足している点を確認することが、昇給・昇格を目指すうえで重要です。

転職と年収に関するよくある質問

転職を考えるときは、「現在の年収を応募書類へ書くべきか」「年齢や転職回数が年収に影響するのか」など、求人票だけではわからない部分もあります。

ここでは、転職と年収に関するよくある疑問に回答します。

履歴書や職務経歴書に年収は書く?基準になる?

履歴書や職務経歴書に、現在の年収を書く必要は基本的にありません。

企業から指定された応募フォームに年収欄がある場合や、職務経歴書の提出条件として求められた場合は、源泉徴収票などで確認した税込年収を記載します。

現在の年収が、提示額を決める際の参考にされることはありますが、内定時の年収は現職の金額だけで決まるものではありません。応募先の給与水準や等級、任せる役割、これまでの経験・実績なども含めて判断されます。面接では現年収だけでなく、希望年収とその根拠を説明できるようにしておきましょう。

応募書類を作成する際は、SQiL Career Agentのテンプレートもご活用ください。履歴書テンプレートに加え、営業経験や実績をまとめやすい営業職向けの職務経歴書テンプレートも無料でダウンロードできます。

\ テンプレートでカンタン書類作成 /

30代の転職は年収が下がる?

30代という年齢だけを理由に、転職後の年収が下がるわけではありません。これまでの経験を応募先でも活かせるとアピールできれば、年収維持やアップも期待できるでしょう。

一方、未経験の業界・職種へ移る場合や、前職で役職手当・インセンティブの割合が高かった場合は、一時的に年収が下がる可能性があります。30代は即戦力として見られる傾向があるため、「営業を経験した」といった経歴だけでなく、担当顧客・営業手法・成果を出すまでの行動を具体的に伝えて強みをアピールしましょう。

30代の転職で悩みやすい年収の問題については、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
関連記事:30代の転職は年収が下がる?年収ダウンを防ぐポイントと年収UP戦略を解説

20代で転職回数が多いと年収に影響する?

転職回数が多いだけで、必ず年収が下がるわけではありません。

ただし、短期間での退職が続いていると、企業から「この人は長く働けるのか」と懸念され、採用に影響する可能性はあります。その結果、希望年収に届かないケースも考えられます。

面接では各社の退職理由を伝えるだけでなく、転職を通じて得た経験や、今回の企業選びで重視している軸などを説明しましょう。環境を変えるたびに何を学び、次の仕事へどうつなげてきたかを話せれば、転職回数だけで判断されにくくなります。

20代の転職回数による採用への影響については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:20代の転職回数は何回まで許容?3回以上は不利?採用担当の本音と成功戦略

なお、SQiL Career Agentでは、20代半ばで3回目の転職に臨み、SmartHRへの転職を実現した方の事例があります。転職回数の多さを企業へどう伝えればよいか悩んでいる方は、こちらも参考にしてください。
関連記事:「成果要因の言語化」で転職成功。約4ヶ月にわたり密度の濃い面談を重ね、心から納得のいく転職を実現。

まとめ

転職で年収が下がる人の割合は32.4%です。未経験の業界へ移る場合だけでなく、役職や等級、賞与・手当、残業時間、勤務地などの変化によっても年収は下がります。また、業界の給与水準や会社の給与形態などが影響しているケースもあります。

年収ダウンを防ぐには、求人票の金額だけで判断せず、給与体系や評価制度、昇給の見込みまで確認することが大切です。これまでの実績や営業スキルを言葉にし、応募先でも活かせる強みとして伝えることも重要です。

一方で、年収だけを基準に転職の成否を決める必要はありません。仕事内容や社風、働き方、将来のキャリアまで含め、「何を得るための転職なのか」を考えてみてください。

年収を下げずに転職できる求人を探したい方や、年収が下がっても選ぶ価値のある企業なのか迷っている方は、SQiL Career Agentへご相談ください。これまでの営業経験や実績をもとに、希望する年収や今後のキャリアに合う転職先を一緒に探します。

\ 簡単20秒!2STEPで完了 /

営業職のキャリア・転職でお悩みの方は、
お気軽にご相談ください

カテゴリ

人気記事ランキング