営業職の女性の服装は?ルールや基本アイテム、選び方や注意点まで解説
営業職で働く場合、服装によって相手に与える印象が変わります。では、営業職の女性は、どのような点を意識してコーディネートを考えればよいのでしょうか。この記事では、営業職で働く女性に向けて、ビジネスカジュアルとオフィスカジュアルの違いやルール、アイテム別の選び方を解説します。押さえたいポイントや注意点についてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.営業職の女性の服装は?基本用語を把握しよう
- 1.1.ビジネスカジュアルとは?
- 1.2.オフィスカジュアルとは?
- 2.営業職の女性の服装「ビジネスカジュアル」のルール・アイテム
- 2.1.ビジネスカジュアルのルール
- 2.2.ビジネスカジュアルの基本アイテム
- 2.2.1.基本は「ジャケット着用」
- 2.2.2.その他の基本アイテム
- 3.営業職の女性の服装「オフィスカジュアル」のルール・アイテム
- 3.1.オフィスカジュアルのルール
- 3.2.オフィスカジュアルの基本アイテム
- 3.2.1.ジャケットはオフィスに常備する
- 3.2.2.その他の基本アイテム
- 4.【ビジネスカジュアル】アイテム別の選び方と着こなし術
- 5.【オフィスカジュアル】アイテム別の選び方
- 5.1.1.シャツ・ブラウス
- 5.2.2.羽織もの(カーディガンなど)
- 5.3.3.ボトムス(パンツ・スカート)
- 5.4.5.ワンピース
- 5.5.6.靴
- 6.営業職の女性の服装で押さえたいポイント
- 6.1.清潔感を制する者は、第一印象を制する
- 6.2.色はベーシック・3色程度にする
- 7.営業職の女性の服装で注意すべき点とは?
- 7.1.サイズが合うものを着用する
- 7.2.露出が多いものは控える
- 7.3.カジュアルすぎるものはNG
- 8.着回しが鍵!女性営業職に必要なワードローブの揃え方
- 9.【番外編】テレワーク中心の営業職(インサイドセールスなど)の場合
- 10.まとめ
営業職の女性の服装は?基本用語を把握しよう
まずは、基本用語である「ビジネスカジュアル」「オフィスカジュアル」の違いを押さえましょう。
ビジネスカジュアルとは?
ビジネスカジュアルとは、スーツよりもカジュアルダウンしたオフィススタイルを指します。スーツのような堅苦しさはないものの清潔感があり、ビジネスパーソンに相応しい服装です。取引先を訪問したり、社外の人と接したりする機会が多い場合はビジネスカジュアルが向いています。
オフィスカジュアルとは?
オフィスカジュアルとは、社内で働くビジネスパーソンに適した服装のことです。ビジネスカジュアルよりも寛いだ服装が許容される傾向にあり、アイテムの選択肢も広がります。会社の規定や雰囲気によりカジュアルダウンの度合いは異なるものの、来客対応を問題なく行える範囲であることが求められます。
営業職の女性の服装「ビジネスカジュアル」のルール・アイテム
ここでは、営業職の女性の「ビジネスカジュアル」について、基本的なルールとアイテムを紹介します。
ビジネスカジュアルのルール
ビジネスカジュアルの定義は、企業によって異なるため、服装に関する規定があるかを就業規則で確認しましょう。規定がない場合は、社内の雰囲気に合わせてコーディネートを考えていきます。一般的には、シンプルで清潔感があり、きちんとした印象を与える服装が望ましいとされています。
ビジネスカジュアルの基本アイテム
来客対応や顧客訪問の際に基本となるのが、ビジネスカジュアルです。オフィスカジュアルよりも、さらにフォーマルさと信頼感が求められる服装と心得ましょう。清潔感があり、相手に安心感を与えるコーディネートが基本です。
基本は「ジャケット着用」
ビジネスカジュアルの核となるのは、やはりジャケットです。季節や相手の業界にもよりますが、顧客と会う際はジャケットを着用するのが最も確実で、礼儀正しい印象を与えます。パンツまたはスカートとセットアップで揃えておくと、コーディネートに悩む時間がなくなり、非常に便利です。
その他の基本アイテム
- トップス: 透けにくい素材のブラウスや、シンプルなデザインのカットソーなど、ジャケットを脱いでも品を保てるものを選びましょう。
- ボトムス: ジャケットと合わせてバランスの良い、センタープレスの入ったパンツや、膝が隠れる丈のタイトスカートなどが基本です。
- 靴: つま先やかかとが出ない、シンプルなデザインのパンプスが最も無難です。ヒールの高さは3〜5cm程度が、歩きやすさとフォーマルさを両立できます。
営業職の女性の服装「オフィスカジュアル」のルール・アイテム
ここでは、営業職の女性の「オフィスカジュアル」について、基本的なルールとアイテムを紹介します。
オフィスカジュアルのルール
オフィスカジュアルのルールについても、ビジネスカジュアルと同様に、まずは企業の就業規則を確認します。ビジネスカジュアルと比べるとカジュアルダウンするものの、ビジネスシーンに相応しくない服装は避けましょう。たとえば、色使いが派手すぎるものや露出が多いアイテムはNGです。社内の雰囲気に馴染むよう、適度にカジュアルな要素を取り入れていきます。
オフィスカジュアルの基本アイテム
一日中オフィスにいる事務職とは異なり、営業職のオフィスカジュアルは、社内での作業と顧客への訪問、両方の場面に対応できることが基本です。そのため、「きちんとした印象」と「動きやすさ」を両立させるアイテムを選びましょう。
ジャケットはオフィスに常備する
特に、ジャケットは営業職にとっての「戦闘服」とも言える必須アイテムです。
普段はカーディガンなどで過ごしていても、急な来客や顧客訪問に備え、オフィスに一着、きちんとしたジャケットを常備しておくと、どんな状況にもすぐに対応でき、非常に心強いでしょう。
その他の基本アイテム
- トップス: 清潔感のあるブラウスやシャツ、きれいめのカットソーが基本です。
- ボトムス:動きやすいテーパードパンツやストレートパンツ、または膝が隠れる丈のスカートなどが好印象です。
- 靴: 歩きやすさも考慮した、ヒールの高すぎないパンプスや、きれいめのローファーがおすすめです。
【ビジネスカジュアル】アイテム別の選び方と着こなし術
ビジネスカジュアルの基本は、「清潔感」「信頼感」「上品さ」です。ここでは、その3つの要素を満たすための、アイテム別の選び方と着こなしのポイントを具体的に解説します。
1.ジャケット
きちんとした印象を与え、全体のコーディネートを引き締める、ビジネスカジュアルの核となるアイテムです。
- OK例:テーラードジャケット、ノーカラージャケット
- NG例:デニムジャケット、パーカー、派手な色や柄物
- ポイント:色はネイビー、グレー、ベージュといった定番カラーが着回しやすく万能です。季節に合った素材を選びましょう。
2.シャツ・ブラウス
ジャケットを脱いだ際にも、きちんと感を保てるものを選びます。顔周りの印象を左右する重要なアイテムです。
- OK例:襟付きのシャツ、とろみ素材のブラウス、シンプルなカットソー
- NG例:胸元が大きく開いたもの、透け感が強い素材、派手なフリルやリボン
- ポイント:白や水色、ベージュ、パステルカラーなど、清潔感のある色が基本です。
3.パンツ
アクティブな営業職にとって、動きやすさとフォーマルさを両立できるパンツスタイルは基本です。
- OK例:センタープレス入りのテーパードパンツ、ストレートパンツ
- NG例:デニム、ショートパンツ、ボディラインが出すぎるもの
- ポイント:丈はフルレングスか、足首が見える程度のクロップド丈が上品です。ワイドパンツは、業界によってはカジュアルすぎると見られる場合があるため注意しましょう。
4.スカート
上品で、より女性らしい印象を与えたい場合に選びます。重要なのは「丈感」です。
- OK例:膝が隠れる丈のタイトスカート、フレアスカート
- NG例:膝上のミニスカート、深いスリットが入ったスカート、長すぎるロングスカート
- ポイント:座った時にも膝が出すぎないか、事前に確認しておくと安心です。
5.セットアップ
「ジャケット+ボトムス」の組み合わせで、一着持っておくと非常に便利なアイテムです。
- メリット:コーディネートに悩む時間を短縮でき、常に統一感のあるスタイルが作れます。また、上下別々で着回すことも可能です。
- ポイント:ネイビーやベージュといった定番カラーのセットアップが、一着あると着回しの幅が大きく広がります。
6.靴
意外と見られているのが足元です。「神は細部に宿る」と考え、手入れの行き届いた靴を選びましょう。
- OK例:シンプルなパンプス(ヒール3〜5cm程度)、装飾の少ないきれいめなローファー
- NG例:サンダルやミュール(つま先やかかとが出るもの)、スニーカー、ピンヒール
- ポイント:汚れや傷がないか、常にチェックする習慣を。移動が多い場合は、歩きやすさも重要な要素です。
【オフィスカジュアル】アイテム別の選び方
オフィスカジュアルは、来客や訪問の予定がない、社内での業務が中心の日を想定した服装です。ビジネスカジュアルよりもリラックス感があり、個性を表現しやすいのが特徴ですが、「会社の外に出ても恥ずかしくない、最低限のきちんと感」は必要です。
ここでは、その絶妙なバランスを取るためのアイテム選びを解説します。
1.シャツ・ブラウス
ビジネスカジュアルよりも色やデザインの自由度が高く、季節感や個性を表現しやすいアイテムです。
- OK例:パステルカラーやアースカラーなどの色物、とろみ素材のブラウス、シンプルな柄物(ストライプ、ドットなど)、きれいめのカットソー
- NG例:露出が多いもの(胸元が大きく開いている、オフショルダーなど)、カジュアルすぎるTシャツ、透け感が強い素材
- ポイント: 季節感を取り入れると、ぐっとおしゃれな印象になります。
2.羽織もの(カーディガンなど)
社内での温度調整に欠かせないアイテム。ジャケットよりも柔らかい印象を与えます。
- OK例:ハイゲージ(編み目が細かい)のきれいめなカーディガン
- NG例:フード付きのもの、ダボっとしたルーズすぎるシルエット、派手なロゴ入り
- ポイント:自宅で洗濯できるなど、手入れのしやすさも選ぶ基準になります。ベーシックカラーを選ぶと着回し力も抜群です。
3.ボトムス(パンツ・スカート)
デスクワークが中心の日でも快適に過ごせる、動きやすさも重視して選びましょう。
- OK例:センタープレスなしのパンツ、ワイドパンツ、プリーツスカート、シワになりにくい素材のスカート
- NG例:デニム、ショートパンツ、膝より短い丈のスカート
- ポイント:デザインの自由度は高まりますが、スカートの丈感は、ビジネスカジュアル同様に「膝が隠れる長さ」を守るのが無難で安心です。
5.ワンピース
一枚でコーディネートが完成する便利なアイテムです。
- OK例:シンプルで上品なデザイン、Aラインやウエストが絞られたシルエット
- NG例:リゾート感の強いもの(マキシ丈、派手な柄など)、ボディラインが出すぎるタイトなデザイン
- ポイント:ジャケットやカーディガンを羽織ることを前提に選ぶと、着回しがしやすくなり、急な来客にも対応できます。
6.靴
オフィスカジュアルで最も企業の個性が表れる部分です。
- OK例:パンプス、きれいめなローファーやフラットシューズ、(企業によるが)シンプルなレザースニーカー
- NG例:サンダルやミュール、装飾が派手なもの、本格的なスポーツスニーカー
- ポイント:スニーカーが許容されるかは、必ず自社のルールや社内の雰囲気を確認しましょう。急な来客に備え、オフィスにパンプスを常備しておく「置きパン」も賢い選択です。
営業職の女性の服装で押さえたいポイント
営業職では、相手に与える印象を考えて服装を選ぶことが大切です。営業職の女性の服装で押さえたいポイントを解説します。
清潔感を制する者は、第一印象を制する
第一印象は、出会って数秒で決まると言われています。営業職の服装は、個人の好みよりもまず「清潔感」を最優先し、顧客に安心感と信頼感を与える身だしなみを心がけることが基本です。
移動中に服装が乱れることも想定し、訪問先へ到着した際に、鏡でしわや汚れがないかをさっと確認する習慣をつけましょう。
特に営業職は、夏場の外回りや、ランチ・会食の機会など、衣服に汗や臭いがつきやすいシチュエーションが多くあります。
そのため、デザインだけでなく素材選びも重要なポイントです。自宅で気軽に洗濯できる素材や、シワになりにくいイージーケア素材の服を選ぶと、毎日のお手入れが格段に楽になり、常に清潔な状態をキープしやすくなります。
色はベーシック・3色程度にする
営業職の女性の服装では、ベーシックなカラーを取り入れるのが基本です。ベーシックなカラーとしては、グレー、ネイビー、ベージュ、白、黒などが挙げられます。オフィスカジュアルの場合はパステルカラーをはじめ、選択肢は広がりますが、派手な色味は避けましょう。全体で2~3色にすると、コーディネートにまとまりが生まれます。
営業職の女性の服装で注意すべき点とは?
営業職では、どのような服装がネガティブな印象を与えやすいのか、具体的な注意点を解説します。
サイズが合うものを着用する
サイズが合っていないとだらしない印象を与えてしまうため、自分の体型に合ったものを選ぶことが大切です。シルエット、動きやすさ、機能性など、複数のポイントを比較しながらアイテムを選定していきましょう。
露出が多いものは控える
ノースリーブ、オフショルダー、ミニスカートなど露出が多いものはビジネスシーンには不向きです。肌が透けるようなシャツやブラウスも、相手に不快感を持たれてしまう恐れがあるため控えましょう。
カジュアルすぎるものはNG
社外の人との関わりが多い営業職では、カジュアルすぎる服装はNGです。たとえば、デニム、Tシャツ、パーカー、サンダルなどは、ビジネスの場に相応しくありません。ただし、カジュアルの定義は企業によって異なるため、服装に関する規定や同僚のファッションなどを参考にしながら、判断していく必要があります。
着回しが鍵!女性営業職に必要なワードローブの揃え方
男性営業職と異なり、女性の場合は必ずしも「スーツ」を何着も揃える必要はありません。それよりも、手持ちのアイテムをいかに上手く「着回し」、毎日新鮮で清潔感のある印象を与えられるかが重要になります。
【基本のワードローブ例】
まずは、以下のアイテムを軸にワードローブを組み立てるのがおすすめです。
-
ジャケット:2〜3着
ネイビー、グレー、ベージュなど、着回しやすい定番カラーで揃えましょう。これがコーディネートの土台となります。 -
ボトムス:3〜4着
手持ちのどのジャケットとも相性の良い、パンツやスカートを揃えます。 -
トップス(インナー):5着以上
ブラウスやきれいめのカットソーなど、洗い替えも考慮して多めに用意しましょう。トップスを変えるだけで、全体の印象を簡単に変えることができます。
この基本セットを揃えるだけで、「3(ジャケット)× 4(ボトムス)× 5(トップス) = 60通り」ものコーディネートが可能になります。
もちろん、これに加えて、夏は涼しい素材のブラウス、冬は暖かいニットといったように、季節に合わせたアイテムを少しずつ買い足していくことで、一年中快適に、そして自信を持って仕事に臨めるようになります。
【番外編】テレワーク中心の営業職(インサイドセールスなど)の場合
インサイドセールスなど、オフィスや自宅からのオンライン商談が中心となる営業職も増えています。対面での訪問がないからといって、服装に気を遣わなくて良いわけではありません。
むしろ、画面という限られた情報だからこそ、服装が与える印象はより強くなります。
ポイント1:「上半身」と「顔映り」が全て
オンライン商談で最も重要なのは、画面に映る上半身、特に顔周りの印象です。背景に沈んでしまう黒や紺といった暗い色よりも、白やパステルカラーといった明るい色のトップスを選ぶと、レフ板効果で顔色が明るく見え、快活な印象を与えられます。
ポイント2:きちんと感を演出するデザイン
シンプルな丸首のTシャツなどは、部屋着のように見えてしまうリスクがあります。襟付きのシャツや、首元にデザインのあるブラウス、あるいはジャケットやカーディガンを一枚羽織るだけで、きちんと感が格段にアップします。
注意点:柄物・アクセサリー・ボトムス
細かすぎる柄(千鳥格子や細いストライプなど)は、カメラの性能によって画面がチカチカして見える「モアレ現象」を起こすことがあるため、避けるのが無難です。
大ぶりのイヤリングなどは、動くたびに揺れて相手の集中を妨げる可能性があるため、小ぶりでシンプルなものを選びましょう。
ボトムスは見えないと思われがちですが、不意に立ち上がった際などに映り込んでしまう可能性も。スウェットやジャージではなく、オフィスカジュアルとして通用するパンツやスカートを履いておくと安心です。
まとめ
社外の人と接することの多い営業職の女性は、相手に失礼のない服装を心がける必要があります。ビジネスカジュアルとオフィスカジュアルの違いを理解し、相手に良い印象を持ってもらえるようなアイテムを選んでいきましょう。
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