旅行代理店の法人営業特化のキャリアパス完全ガイド|転職先別の志望動機例文と職務経歴書テンプレート付き
本記事は、旅行代理店の法人営業職からの転職を検討している方々を対象にしています。職務経歴書は、応募者の経験やスキルを効果的にアピールするための重要な書類です。 この記事では、職務経歴書の各セクションの作成方法とポイントを詳しく解説しています。旅行代理店の法人営業職からよくあるキャリアパスや、各キャリアパスごとにアピールすべきポイントをご紹介しているため、職務経歴書作成の参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.旅行代理店の法人営業職向け職務経歴書の作成ガイド
- 1.1.職務要約
- 1.2.職務経歴
- 1.2.1.【定量的な実績】
- 1.2.2.【アピールポイント】
- 1.3.活かせる経験・資格・知識・技術
- 1.4.自己PR
- 2.旅行代理店の法人営業職のよくあるキャリアパス
- 2.1.マネジメント職
- 2.2.企画職
- 2.3.海外法人営業
- 2.4.IT業界でのインサイドセールス
- 2.5.広告、PR系の営業職
- 2.6.教育業界の営業職
旅行代理店の法人営業職向け職務経歴書の作成ガイド
職務要約
【職務要約】は、採用担当者が最初に目にする重要なセクションです。ここでは、あなたがどのような業務を経験し、どのような実績を上げてきたのかを端的かつ明確に示しましょう。
- 定量的な実績を強調: 数字を用いて具体的な成果を示します。例えば、「年間売上5.2億円を達成」や、「顧客数を前年比30%増加させた」といった具体的な成果を記載すると、実績が客観的に伝わります。
職務経歴
【職務経歴】セクションでは、これまでの職務内容や実績を詳細に記載します。
- 定量的な業務量: 業務の規模感を示すため、具体的な対応件数を記載します。例えば、「1日の対応件数:平均3~5件(訪問・オンライン商談含む)」や「担当数:年間100社の企業を担当」といった数値が指標となります。
- 取扱規模: 担当していた取引の売上規模を示すと、実績がより具体的に伝わります(例:「年間売上5.2億円」)。
- 主な業務内容: 担当していた業務の範囲を明確に記載しましょう(例:「法人向け出張手配、報奨旅行、研修旅行のプランニング」)。
【定量的な実績】
- 売上や達成率を記載する: 「売上(億円)」と「達成率(%)」を具体的に示すのが効果的です。また、「新規契約数は前年比30%増加し、新規売上構成比も12%→22%に改善」といった、売上構成の変化もアピールになります。
【アピールポイント】
- 施策内容の記載: 実績に至った背景を、課題・施策・結果のセットで具体的に記述します。「ターゲット企業の選定とアプローチ手法を見直し、業界別に最適化した旅行プランを提案した結果、新規契約数は前年比30%増加し、売上全体も4.8億円から5.2億円に増加した」など、自身の戦略と成果を結びつけて説明しましょう。
活かせる経験・資格・知識・技術
このセクションでは、応募先企業で活かせる経験や資格、知識、技術を具体的に記載します。これにより、採用担当者にあなたの能力を効果的にアピールすることができます。
- 関連性のあるスキルを記載: 志望先企業が求めるスキルに関連する経験や資格を優先しましょう。「BtoB営業の経験」や「顧客データ分析による戦略的提案」は重要なスキルです。また、「旅行業務取扱管理者」などの専門資格も有効なアピール材料になります。
自己PR
自己PRは、あなたの強みや仕事に対する姿勢をアピールする重要なセクションです。ここでは、具体的な業務の実績や経験を基に、自分自身を効果的に表現することが求められます。
- 仕事に対するこだわりや強み: 自身の強みを具体的なエピソードと共に示します。例えば、「データ活用で契約率を向上」をテーマに、「CRMツールで過去の契約データを分析し、企業ごとの旅行パターンに適したプランを迅速に提案することで、成約率を25%から35%に向上させた」とアピールすると効果的です。
- アピールできる経験: 強みを証明する具体的なエピソードを交えて説明します。「商談時のヒアリングを強化し、企業の経費削減ニーズに応えるプランを提案した結果、リピート率は70%から85%へ向上し、顧客単価も前年比15%増加した」といった経験は、あなたの価値を客観的に伝えます。
旅行代理店の法人営業職のよくあるキャリアパス
旅行代理店の法人営業職は、企業や団体向けに出張手配や研修旅行、社員のモチベーション向上を目的とした報奨旅行(インセンティブツアー)などの提案を行う仕事です。クライアントのニーズに応じた最適なプランを設計し、コスト管理やスケジュール調整を行うため、提案力や交渉力、課題解決力が求められます。
この経験を活かし、旅行業界内でのキャリアアップはもちろん、他業界の営業職へ転職する道も開かれています。同業界では、営業チームを統括するマネジメント職や、新たな旅行プランを生み出す企画職、海外法人営業へのステップアップが可能です。また、培った営業スキルを活かし、IT業界のインサイドセールスや広告・PR業界、教育業界の法人営業など、無形商材の営業職へ転職するケースも多く見られます。本記事では、それぞれのキャリアパスについて詳しく解説していきます。
【同業界でのキャリアアップ】
【他業界の法人向けの無形商材の営業職へ転職】
マネジメント職
旅行代理店の法人営業職を経験した後のキャリアパスとして、マネジメント職への昇進が挙げられます。マネジメント職では、営業チームの管理や業績向上の戦略立案、人材育成など、組織全体を牽引する役割を担います。
法人営業として培った提案力や交渉力に加え、チームの目標達成を支援するマネジメントスキルが求められます。また、市場分析や新規顧客開拓戦略の策定、社内オペレーションの改善も重要な業務の一部です。営業実績だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献できる能力が求められます。マネジメント職を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 営業実績の向上経験
- 法人契約の新規開拓やリピート率向上の実績
- 営業KPIの達成・売上向上の成果
- チームマネジメント経験
- 後輩・新人の教育・指導経験
- 営業戦略の策定と実行
- 業務改善・プロセス効率化の取り組み
- 営業フローの改善による業務効率向上
- CRMやデータ分析を活用した施策
- 社内外の折衝・交渉力
- 顧客との関係構築や契約交渉の成功事例
- 社内他部署との連携による業務最適化
【例文】
チーム全体の売上向上を目指し、営業戦略の強化に取り組んできました。具体的には、営業スキル向上のための勉強会を月2回実施し、成功事例を共有する仕組みを導入。これにより、チーム全体の成約率が15%から22%へ向上し、新人の営業成績も半年で平均売上300万円から450万円へ改善しました。 |
企画職
旅行代理店の法人営業職で培った経験を活かし、企画職へキャリアアップする道もあります。企画職は、旅行商品の開発やマーケティング戦略の立案、ターゲット市場の分析を行い、顧客のニーズに応じた魅力的なプランを創り出す役割を担います。
法人営業職の経験を持つ企画担当者は、現場での顧客ニーズを深く理解しているため、より実践的な施策を打ち出すことが可能です。また、データ分析をもとにしたプロモーション施策や新規ターゲット市場の開拓、既存プランの改良など、売上向上に直結する業務を担当します。企画職を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 顧客ニーズの分析力
- 法人顧客のニーズを把握し、最適な旅行プランを提案した経験
- 顧客満足度向上のための施策立案経験
- 市場分析・競合調査の経験
- 競合他社のプラン調査と自社プランへの反映
- 過去の販売データを基にしたトレンド分析
- 新規プランの開発経験
- 法人向け特別プランの提案と実施
- 企業の研修旅行やインセンティブツアーの企画
- プロモーション施策の実施
- キャンペーンの立案と効果測定
- 顧客へのアプローチ手法の最適化
- 営業活動の実績を活かした戦略立案
- 顧客からのフィードバックを活用した商品改善
- 売上向上につながる施策の考案
【例文】
顧客のニーズを深く理解し、それを反映させたプランの提案に力を入れてきました。特に、法人向けの特別旅行プランの開発に取り組み、企業の研修旅行やインセンティブツアーの提案を強化。ターゲット企業の分析を徹底し、業界ごとのニーズに即したプランを作成しました。 |
海外法人営業
旅行代理店の法人営業職で培った経験を活かし、海外法人営業へキャリアアップする道もあります。海外法人営業は、海外の企業や現地法人を対象に、旅行プランや出張手配、インセンティブツアーの提案を行う仕事です。新規顧客開拓や既存顧客との関係強化を行いながら、市場の動向を分析し、各国のニーズに即した提案を行うことが求められます。
現地パートナーやホテル、航空会社との交渉を含め、グローバルな視点での営業活動が必要となります。また、語学力や異文化理解を活かし、クライアントの要望に応じたカスタマイズプランを提供し、継続的な取引につなげることが重要な役割です。海外法人営業を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 海外顧客とのコミュニケーション力
- 海外企業との折衝経験や外国語を使用した業務経験
- 文化の違いを理解し、柔軟に対応できる力
- 新規顧客開拓の経験
- 法人営業としてターゲット企業を分析し、新規取引先を増やした実績
- 営業プロセスの確立と継続的な成果向上
- 提案力と交渉スキル
- 法人顧客向けのカスタマイズ提案の経験
- 契約交渉の成功事例
- マーケット分析と戦略立案
- 海外市場の動向分析と営業戦略の策定
- 各国の旅行業界の法規制やトレンドの理解
- プロジェクトマネジメントの経験
- 複数の関係者を調整し、プロジェクトを進行させた経験
- インセンティブツアーやイベントの企画・運営
【例文】
海外法人向けの営業活動を強化するため、法人顧客への提案手法の見直しに取り組んできました。特に、インセンティブツアーの需要が高まる市場を分析し、企業の目標達成を支援するプランを提案。ターゲット企業のニーズに沿った内容に調整することで、契約数を前年比150%向上させることができました。 |
☞海外営業の仕事内容についてはこちら
海外営業とは?仕事内容や求められるスキル、転職するにあたっての心構えまで徹底解説!
IT業界でのインサイドセールス
旅行代理店の法人営業職で培った経験を活かし、IT業界のインサイドセールスへキャリアアップする道もあります。インサイドセールスは、オンラインや電話を活用して顧客との接点を持ち、見込み顧客の育成や商談の創出を担う仕事です。訪問営業と異なり、効率的に幅広い顧客にアプローチできる点が特徴です。
法人営業職で培ったヒアリング力や課題解決力、提案スキルは、IT業界のインサイドセールスにおいても大きな強みになります。また、データを活用した顧客分析や、顧客ニーズに応じた適切な情報提供を行うことで、成約につながる商談機会を創出する役割が求められます。インサイドセールスを希望する場合は、旅行代理店の法人営業職の業務の中でも以下の部分をアピールすると、再現性が高いと評価されるでしょう。
- 顧客対応力とヒアリングスキル
- 法人営業として顧客の課題を深掘りし、最適な提案を行った経験
- 電話やオンライン商談を通じたコミュニケーション能力
- 提案力とクロージングスキル
- 顧客のニーズに応じたカスタマイズ提案の実績
- 決裁者への提案や交渉経験
- 新規顧客開拓の経験
- 見込み顧客の獲得や商談の創出
- 顧客リストを活用したアプローチ戦略の実施
- データ活用と分析スキル
- 過去の商談データを活用し、効果的なアプローチを実施
- CRMツールを使用した顧客管理・フォローアップの経験
- チームとの連携・情報共有スキル
- 営業チーム内での情報共有や戦略立案への貢献
- マーケティング部門との協力によるリード獲得
【例文】
新規顧客開拓に注力し、ターゲット企業の業界分析を基にしたアプローチを強化してきました。特に、電話やオンライン商談を活用し、訪問営業に頼らずに商談の機会を創出。これにより、新規契約数を前年比140%向上させることができました。 さらに、営業チーム内での成功事例を共有し、オンライン商談を活用した営業手法を標準化。結果として、営業チーム全体の商談数が前年比120%増加し、営業成果の底上げに貢献しました。 |
☞インサイドセールスの仕事内容についてはこちら
インサイドセールスとは? 特徴や必要なスキル、どんな人が向いているのかを解説!
広告、PR系の営業職
旅行代理店の法人営業職で培った経験を活かし、広告・PR業界の営業職へキャリアアップする道もあります。広告・PRの営業は、企業のブランド認知や集客向上を目的としたマーケティング施策を提案し、クライアントのビジネス成長を支援する仕事です。
旅行代理店の法人営業は、旅行プランの企画やパンフレットの作成など、企画要素の強い業務を多く経験するため、広告・PR業界の営業に活かせるスキルが多くあります。特に、ターゲットのニーズを把握し、魅力的な旅行パッケージを提案する力は、広告・PRの営業において、最適なプロモーション施策を考える際に活かせます。また、データを活用したマーケティング戦略の立案や、キャンペーンの効果測定を行いながら、継続的な提案を行うことも求められます。
広告・PR業界の営業職での営業職を希望する場合は、旅行代理店の法人営業職の業務の中でも以下の部分をアピールすると、再現性が高いと評価されるでしょう。
- ヒアリング力と課題解決力
- 法人営業として顧客の課題を深掘りし、最適な旅行プランを提案した経験
- 顧客のビジネス成長に貢献する提案力
- 企画力とクリエイティブな提案経験
- 旅行プランやパンフレットの作成経験
- ターゲットに合わせた魅力的なプロモーション企画の実施
- 新規顧客開拓の経験
- 見込み顧客のリスト作成とアプローチ
- 電話やオンライン商談を活用した営業活動
- マーケティング・プロモーションの知識
- キャンペーン施策の企画・提案の経験
- 集客やブランド認知の向上を目指した提案実績
- データ分析と戦略立案
- 過去の営業データを活用し、効果的なアプローチを実施
- KPI管理や市場分析を行い、提案の精度を向上
【例文】
企業の集客課題をヒアリングし、旅行を活用したプロモーション施策を提案することに注力しました。特に、ターゲット企業ごとに最適な旅行プランを設計し、パンフレットや広告用の企画資料を作成。これにより、法人契約数を前年比150%向上させる成果を上げました。 |
教育業界の営業職
旅行代理店の法人営業職で培った経験を活かし、教育業界の営業職へキャリアアップする道もあります。教育業界の営業職は、学校や企業向けの研修プログラム、オンライン学習ツール、教材の導入提案などを行い、教育機関や法人の課題解決を支援する仕事です。
旅行代理店の法人営業職では、学校や教育機関に提案をすることも多く、教育業界に関する理解が深まり、業界特有のニーズや課題を把握できる強みがあります。修学旅行や研修旅行の企画・提案を通じて、教育機関との関係構築や長期的な取引を行ってきた経験は、教育業界の営業職でも大いに活かせます。特に、顧客の要望を深くヒアリングし、カスタマイズした提案を行うスキルは、教育業界における研修や学習プログラムの営業に直結します。
教育業界の営業職を希望する場合は、旅行代理店の法人営業職の業務の中でも以下の部分をアピールすると、再現性が高いと評価されるでしょう。
- 教育機関との取引経験
- 学校や教育機関向けに修学旅行や研修旅行を提案した経験
- 学校関係者との折衝・関係構築のスキル
- 法人向け提案営業の経験
- 企業や学校のニーズに合わせた企画提案の実績
- 研修旅行や修学旅行のプランニング経験
- 課題解決型営業のスキル
- 顧客の要望を分析し、最適な提案を行った経験
- 法人顧客向けにカスタマイズしたサービス提案
- 新規顧客開拓の経験
- 教育機関や企業研修向けの新規営業
- 電話・オンライン商談を活用したアプローチ
- 長期的な顧客フォローの経験
- 継続的なフォロー施策の実施によるリピート率向上
- 企業とのパートナーシップ構築
- 教育関連の企画・運営経験
- 学生・企業向けの学習プログラムの提案
- 研修・セミナーの運営経験
【例文】
学校の教育方針や研修目的をヒアリングし、それに基づいた最適なプランを企画することに注力してきました。具体的には、各学校のカリキュラムや育成目標を踏まえた研修旅行を提案し、教育機関のニーズに即したオリジナルプランを作成。結果として、学校からの契約数を前年比140%増加させる成果を上げました。 |
以上が旅行代理店の法人営業職からよくあるキャリアパスとアピールポイントです。自分のスキルの棚卸しが難しいと感じる場合や、各職種の詳しい仕事内容や求人情報が知りたい方はこちらからご相談ください。