軸を取り戻し、挑戦の炎を再び。戦友のように伴走したキャリア支援の軌跡

大学卒業後、地方銀行グループの総合リース会社に入社し、エリア営業を担当していました。自動車から建設機械まで、幅広い分野を扱っていました。

当時の金融機関は「長く勤めて当たり前」という文化が根強くありましたが、会社規模が大きい分、自分の仕事が全体の中の一部にしか感じられず、どこか歯車のように働いている感覚がありました。自分の力で組織や顧客にもっと貢献したいという想いが強まり、転職を決意しました。

2社目として入社したのはコンサルティング会社で、プロフェッショナル人材を活用し、IT領域の経営課題を解決するサービスを提案する営業を担当していました。

転職を意識し始めたのは、在職中に経営方針が大きく見直されたことがきっかけです。メンバーの役割や体制といった変化が続く中で、プレイングマネージャーとして育成やフォローに奔走する日々でした。

このような環境の変化に伴い、自分自身の成長よりも日々の対応やサポートに追われる時間が増えていきました。約1年間、打開策を模索しながら尽力しましたが、改めて自分のキャリアを見つめ直そうと考え、再び転職を決意しました。

迷わず連絡しました。実は、1回目の転職を支援してくれたのが武さんでした。当時、私が抱えていた停滞感を武さんが言語化してくれたことで、転職への一歩を踏み出すことができたんです。

その経験から、改めて転職を考えたときに「武さんに相談しよう」と思い、「武さん、出番です！」と連絡しました（笑）

永島さんから話を聞いたとき、今の職場でもう少しできることがあるのではという想いもありましたが、長期的には新しい環境を検討する選択肢もあると感じました。

そこで、まずは情報交換を重ねながら今後のキャリアについて一緒に考える時間をつくりました。

武さんなら、1回目の転職時に話した「自分が大切にしたい軸」や、2社目で抱いていた期待を理解してくれていると思ったからです。また、1社目からの転職時に武さんと話していた内容を実際に実現できたという達成感があったことも大きいです。

武さんは、私のキャリアの背景や想いを踏まえて、最適な道を一緒に考えてくれる存在だと感じていたので、迷わず相談しました。

1回目の転職と今回の転職は“点”ではなく“線”でつながっていると感じました。

永島さんが何を大切にしているのか、その“軸”を共有できていたからこそ、今回の転職でもブレずに本質的な対話ができたのだと思いますね。

自分の土台となる部分も理解してくれていることは大きいですね。私は大学時代、アメフト一筋で過ごしてきました。部活動で培った経験を理解してもらえないと、私という人間の本質は伝わらないと思っています。

そのうえで、社会人としてのキャリアもきちんと理解してもらいたかった。武さんは、学生時代の原体験から社会人としての成長まで、一貫して理解してくれた数少ない一人です。

私もアメフトをやっていたので、永島さんとは同じ競技を同じレベルでやってきた同志のような関係です。だからこそ、永島さんの持つエネルギーや仕事やキャリアへの課題意識に共感できました。

転職のタイミングでペイン（苦しみ）が強くなりすぎると、人は自分の軸を見失いがちになります。だからこそ私は、客観的な立場で「前回の転職で大切にしていたこと」を一緒に振り返り、原点に立ち返れるよう意識して対話しました。

武さんには最初に、「SaaS業界で営業に挑戦したい」と伝えました。2社目（コンサルティング会社）ではベンチャー企業やスタートアップを中心にIT領域の経営課題を解決する提案を行っていたので、SaaS業界についてはある程度理解しているつもりでした。

ただ、サポートする側ではなく、プロダクトをつくる側として顧客に関わることで、自分の経験をどう活かせるのかを知りたいという想いがありました。

SaaSと一口に言っても、業界や職種を問わず提供されるホリゾンタル型と、特定業界に特化したバーティカル型があります。SaaS業界全体の構造を整理したうえで、永島さんの経験を最も発揮できる領域はどこかを一緒に考えていきました。

2社目がIPO準備段階だったこともあり、その前段階のフェーズの会社ではどんな経験ができるのか、という点も相談しました。

永島さんはスポーツ経験を通じて「自分の介在価値を発揮したい」という想いを強く持っています。だからこそ、完成された大企業よりも、成長途中の組織を自らの成長で支えていけるフェーズの企業の方が合うと感じていました。

とはいえ、お子さんが生まれたばかりという状況でもあったので、家庭とのバランスも考えながら慎重に方向性を検討しました。

企業フェーズや働き方に関するリアルな情報は、会社のホームページを見ても分かりません。サイトや求人票に掲載されている情報では、現場の実態までは伝わらない。

しかし、自分で網羅的に情報を集めるには膨大な時間と労力がかかります。

仕事を続けながらの転職活動では、武さんのように自分の軸やキャリアに合わせて実態を踏まえた情報を整理・提供してくれる存在は本当に貴重だと感じました。

私も、永島さんにとって必要な情報を代理で収集・整理することこそが、エージェントの本質的な役割だと考えています。SQiL Career Agentでは、キャリアそのものの解像度の高さ、営業や業界への深い知見、そして求職者一人ひとりの「何を実現したいか」という軸の理解、この3つを掛け合わせた提案を大切にしています。

永島さんのように、キャリアの背景や想いまで共有し、共通認識を持てていたからこそ、より精度の高い支援ができるのだと感じています。

そうですね。武さんと面談を重ねるなかで、自分が本当に大切にしたい軸を改めて見つめ直すことができました。

1回目の転職では、永島さんは「顧客に深く入り込みたい」という想いを持っていました。でも2回目の転職では、当時感じたペインが大きく、「プロダクトを提供する側に回りたい」という意識が強まっていたんです。

そこで改めて「以前大切にしていた軸は、今も変わらないか？」と話し合い、顧客に寄り添い価値を届ける姿勢は今も一貫していることを確認しました。そのうえで、より顧客の課題に深く入り込めるバーティカルSaaSの企業を提案しました。

永島さんは1社目で、製造業や物流など現場に近いフィールドで地域貢献がしたいという想いを持っていました。ただ、業務の中では顧客と直接関わる機会が限られており、「自分の提案がどんな価値を生んでいるのか」という貢献実感が得にくい状況に課題を感じていました。

2社目では、ITの力を活用して企業の経営課題を支援する立場に変わったものの、人を紹介するだけでは顧客の課題解決に深く入り込めないもどかしさが残ったんです。

その両方の経験を掛け合わせられるのが、“現場×SaaS”のTebikiだと感じました。

金融を通じて多様な業界を見てきた経験と、ITの知識を持ってはいたものの、自分のキャリアは「器用貧乏」になっている感覚がありました。

でも、Tebikiの動画マニュアルというソリューションであれば、業界を問わず提案でき、これまでの知識をフルに活かせる。そう思えたのが決め手でした。

正直、カルチャーマッチは「きっと合うのでは」という感覚でした。選考を通してTebikiの文化に触れ、永島さん自身が判断していく――そんな主体的な決断を支援したいと思っていました。

良い意味で「ベンチャーらしくない」堅実さを感じた点です。 私自身、地に足のついた文化を求めていたので、成果を重視し、各メンバーが明確な実績とエピソードを持っているTebikiに強く惹かれました。

キーワードは「営業の型化」ですね。 企業によっては、属人的な営業に頼るケースもありますが、Tebikiは営業プロセスを体系化しています。

永島さんは「営業の型を確立したい」と話していて、再現性のある営業力を身につけたいという意欲を持っていました。その点でも、Tebikiは永島さんにフィットしていたと思います。

武さんと面談で整理した自分の希望が、Tebikiでなら実現できると感じたことです。面接では「組織拡大に合わせてマネジメントにも挑戦したい」と伝えたのですが、会社としてもマネジメント人材を求めていることを知ることができ、方向性が一致していると感じました。

加えて、市場規模の話も大きなポイントでしたね。 デスクレスワーカーという巨大市場を対象に、動画マニュアルから横展開できるビジネスモデルの将来性をTebiki側が丁寧に説明してくれました。

永島さんは2社目で、事業の成長が停滞する苦しさを経験していたので、会社のビジョンや成長戦略をTebiki側に明確に語ってもらえたことも安心感につながったと思います。

「上を目指して成長していく会社だ」と実感できたことが決め手でした。 自分が入社することで、会社の成長とともに掛け算で成果を出せそうだと感じました。

今回は「選考＝擦り合わせの場」という感覚でした。 Tebikiに限らず、スキルの有無よりも、自分の希望や方向性が合うかどうかを確認する意識で臨んでいました。

永島さんが自分の軸を明確に言語化できていたことが大きかったですね。 面接では「内定を取るために話す」のではなく、「自分の価値観に合う企業と出会う」ための対話ができていたと思います。

結果として、ミスマッチを防ぎ、入社後の納得感にもつながる理想的なプロセスでした。

はい。キャリアの積み上げを実感できました。 前回の転職活動時は「会社の看板を背負って営業している」感覚が強く、自分の実績をうまく伝えられませんでした。

でも、2社目でスピード感のある環境に適応し、客観的な成果を出せたことで、自信を持って自分の価値を言語化できるようになりました。

はい。Tebikiならではの取り組みですね。実際にロールプレイングのようなものも行いました。現場で成果を出すことを前提とした選考内容で、非常に実践的でした。

普段なら答えられる質問に詰まる場面もありましたが、それも含めて受け入れてもらえた感覚がありました。過剰に評価されるのではなく、ありのままを見てもらえたのが嬉しかったです。

Tebikiは、永島さんの「課題に真正面から向き合う姿勢」をしっかり見てくれていました。 その姿勢こそが合否の決め手だったのだと思います。

全く迷いませんでした。条件も良く、なにより「この会社しかない」と直感できました。

私も、もし「入社しない」と言われたら「理由を聞かせてください」と言いたくなるくらい（笑）、納得感のある選択でした。

オファー面談では、手渡されたオファーレターに驚きました。 市場規模や期待値だけでなく、最後のページにはアメフトの写真と「待っています！」というメッセージがあり、自分の過去や人となりまで丁寧に見てくれていることが伝わって、「ここなら信頼して働ける」と心から思えました。

求職者一人ひとりを大切にする姿勢こそ、Tebikiのカルチャーそのもの。 永島さんがそこに惹かれたのも、とても自然なことだと思います。

現在は、動画マニュアルの営業ではなく、新規事業として立ち上がった製造業向けのペーパーレスシステム事業でフィールドセールスのリーダーを担当しています。

新規事業への配属が決まったのは入社の約2週間前でしたが、「転職＝挑戦の機会」だと捉えていたので、迷わず引き受けました。新規事業ならではの苦労もありますが、それも自分の成長につながる良い成長痛だと感じています。

プロダクトは変わっても、永島さんが大切にしてきた「顧客に深く入り込む」という軸に沿って働けている印象ですね。新規事業は負荷が大きいですが、そうした環境を楽しんでいますよね。

武さんもご存じの通り、負荷がないと物足りないタイプなんです（笑）。目の前に壁があれば、避けるよりも登ったり壊したりして進んでいきたい。挑戦している感覚こそが、自分にとってのモチベーションなんです。

現在は、新規事業の立ち上げフェーズを1年間担当してきた唯一のメンバーです。代表の貴山さんからも「君がこのサービスの営業の主人公だから」と言われており、その期待に応えたいと思っています。

今後は自分の成果をさらに拡大し、営業手法を体系化していきたいです。

これまでもインサイドセールスやカスタマーサクセスとの連携を意識して動いてきましたが、より密に連携を取る必要性を感じています。シンプルに言えば、営業が売ることで組織は成長し、自分の役割も広がっていく。だからこそ、現状に満足せず、マネージャーなど次の役割を見据え、自己研鑽を続けていきたいですね。

その想いは今も変わっていません。顧客に深く関わるほど、お客様ごとにITとの関わり方や前提が異なるため、システム導入のメリットやリスクをお客様に合わせて丁寧に伝える必要があると感じています。

単なる機能提案ではなく、顧客の未来を一緒に描き、納得感のある選択に導く──そんな提案型営業を実践することを意識しています。契約後にCSチームから「改善につながった」と報告を受けると、心からやりがいを感じますね。

まさに、お客様のビジョンを整理し、その実現に伴走できているのだと思います。

そうですね。うまく言語化するのは難しいですが、自分のキャリアがあるからこそ話せることがあると感じています。例えば、営業先で専門用語が出ても会話が成立する、これまでの経験すべてが今につながっていると思います。

キャリアの観点で言えば、「パートナー」であり、良き「理解者」でいたいなと思っています。壁打ち相手として、いつでも安心して話せる存在でありたいですね。

私にとって武さんは「戦友」のような存在です。キャリアや仕事という、ある意味“人生の試合”のような場面で常に隣で支えてくれる人だと感じています。お互いのキャリアを応援し合える関係であり、時には叱ってくれる相手でもあります。

今では武さんの背中を追いかけることが、自分の新たな目標にもなっています。学生時代にアメフトに全力を注いだように、これからは自分自身の手で“人生のピーク”をつくっていきたい。その想いを共有できるのが、武さんなんです。

以前から、小さくなりかけた炎をもう一度灯すことをテーマにキャリア支援をしてきました。スポーツで燃やしていた情熱を、今度は仕事やキャリアで燃やしてほしいと思っています。

もし安定だけを求めていたなら、1社目に残っていたかもしれません。けれど、あのときの自分の“炎”を再び大きくしてくれたのは武さんでした。今の自分が後悔せずに働けているのは、間違いなく武さんのおかげです。