IT営業の年収は高い?平均年収と年収アップの方法を徹底解説!
営業の経験者でもそうでなくても、転職を検討していてIT営業に興味がある人も多いのではないでしょうか。急速にIT化・デジタル化が進む現代において、IT営業は他の営業よりも専門性が高く将来性もあるため、年収1000万円も夢ではありません。とはいえ、IT営業として年収1000万円を稼ぎたいと思っても、その実現性や方法が分からないことも少なくないでしょう。
本記事ではIT営業の仕事内容や将来性について触れたうえで、IT営業の平均年収やIT営業で年収1000万円を目指すために抑えておきたいポイント、IT営業に必要なスキルなどについて解説します。
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目次[非表示]
- 1.IT営業とは
- 1.1.IT営業の仕事内容
- 1.1.1.顧客との折衝
- 1.1.2.製品やサービスの提案
- 1.1.3.社内外の関係者との調整
- 1.2.IT営業の将来性
- 2.IT営業の年収
- 2.1.IT営業の年収の平均値
- 2.2.IT業界の職種別年収
- 2.2.1.システム運用・保守:416万円
- 2.2.2.サーバーエンジニア:465万円
- 2.2.3.システムエンジニア・プログラマー
- 2.2.4.社内システム企画・社内SE:516万円
- 2.2.5.システムコンサルタント:610万円
- 3.IT営業で年収1,000万円を目指すには
- 3.1.ITやサービスに関する基礎知識
- 3.2.ヒアリング力・提案力
- 3.3.コミュニケーションスキル
- 3.4.IT関連の資格を取得する
- 3.4.1.基本情報技術者
- 3.4.2.応用情報技術者
- 3.4.3.プロジェクトマネージャ試験
- 3.4.4.セールススキル検定
- 3.5.上流工程・一次請負を目指す
- 3.6.外資系企業に転職する
- 4.IT営業に必要なスキル
- 4.1.コミュニケーション力
- 4.2.課題解決力
- 4.3.プレゼンテーション力
- 4.4.学習意欲
- 4.5.ITへの強い関心
- 5.未経験でIT業界に転職するには
- 5.1.営業経験をアピール
- 5.2.IT知識の勉強をする
- 5.3.転職エージェントに相談する
- 6.IT営業に興味のある方はSQiL Career Agentへご相談ください
IT営業とは
IT営業と聞くと、「ITに関する営業をする仕事」ということは分かっても、具体的な仕事内容を説明できる人は多くはないでしょう。
まずはIT営業の仕事内容と、IT営業の将来性についてみていきます。
IT営業の仕事内容
IT営業といっても、扱う商品によっていくつかに分類分けが可能です。例えば、パソコンや社内ネットワークといったハードウェアを扱う「ハードウェア営業」、顧客の情報システムの企画や設計、開発などのサービスを請け負う「Sler営業」、サブスクリプションタイプのソフトウェアやシステムを扱う「クラウドサービス営業」などが挙げられます。
また、それぞれ扱うソリューションやツールに応じて、主に以下のような業務をおこないます。
顧客との折衝
IT営業では顧客との折衝を担当することが多いです。社外の顧客から依頼を受け、要望を聞いたり、販売をしたり、契約後のアフターフォローを担当したりします。
製品やサービスの提案
既存の顧客との折衝以外に、新規に製品やサービスを提案することもIT営業の仕事です。顧客の要望を理解し、適切なツールを提案していく必要があります。
社内外の関係者との調整
IT営業の基本的な業務は営業ですので、実際にツールを作るわけではありません。IT営業の担当者は顧客とシステムエンジニアなどとの架け橋となりつつ、多くの社内外の関係者と調整業務をおこないます。
IT営業の将来性
IT営業の将来性は基本的には高いと考えられます。
現代社会において、IT技術は社会を維持するのに欠かせません。IT技術の進化によって、ほんの十数年前は考えられなかった仕組みが構築されています。そして、今後もIT技術は発展していくというのが一般的です。
例えば、生活総研の「未来年表」では、2030年には「超小型ロボットが長寿に貢献するようになる」「AIが輸送、配送を無人化する」などと予想されています。
参照:生活総研「未来年表」
IT営業はIT技術の進化に伴い、今後ますます需要は拡大し、重要性や将来性も増していくといえるでしょう。
IT営業の年収
専門性や将来性が高いIT営業の年収水準はどれくらいなのでしょうか?
ひとえにIT営業といってもさまざまですし、勤務する会社や役職などによって年収は大きく異なりますが、今回はマイナビエージェントによる平均値を参考に見ていきます。
IT営業の年収の平均値
マイナビエージェントによると、IT営業の平均年収は472万円です。IT営業は男女の年収差はあまりありませんが、年齢による差が大きいのが特徴的です。具体的には、IT営業をしている20代男性の平均年収は412万円、女性は406万円と、ほとんど差がありません。一方、30代男性の平均年収は587万円、女性は572万円と、こちらも男女差は少ないですが、20代よりもかなり年収が増えています。
参照:平均年収ランキング
IT営業は男女の賃金格差をあまり感じることなく働くことができ、また年齢が20代よりも30代に上がるにつれ、年収が大きく上がることが期待できるでしょう。
IT業界の職種別年収
IT業界には、当然ながらIT営業以外の職種も数多くあります。ここでは代表的な職種と平均年収について、マイナビエージェントのデータを参考に解説していきます。
システム運用・保守:416万円
円滑にシステムを利用するために、システムを停止させることなく維持管理している「システム運用・保守」の仕事の平均年収は416万円です。
サーバーエンジニア:465万円
サーバー機器を構築したり、既存サーバーの運用や保守を行う「サーバーエンジニア」の平均年収は465万円です。
システムエンジニア・プログラマー
システム設計をする「システムエンジニア」や実際にシステムやソフトウェアの制作に携わる「プログラマー」の平均年収は443万円です。
参照:平均年収ランキング(システムエンジニア・プログラマー)
社内システム企画・社内SE:516万円
特定の会社にてIT環境整備を担う「社内システム企画・社内SE」の平均年収は516万円です。
システムコンサルタント:610万円
顧客が抱える課題をITやシステムの活用によって解決に導く「システムコンサルタント」の平均年収は610万円です。
このように、IT業界の中にもさまざまな職種があり、年収も異なります。IT業界全体の平均年収の中において、IT営業の年収水準はだいたい真ん中くらいだといえるでしょう。
なお、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は458万円ですので、IT営業は全ての業界の中での年収水準はやや高い方です。
参照:民間給与実態統計調査(P21)
IT営業で年収1,000万円を目指すには
年収水準が他の業界よりも高めのIT営業とはいえ、年収1000万円のハードルは決して低くはありません。とはいえ、IT営業であれば条件次第では年収1000万円を目指せます。
IT営業で年収1000万円を目指すにはなにが必要なのか見ていきましょう。
ITやサービスに関する基礎知識
IT営業として成功するためには、ITやサービスに関する基礎知識をより多く持っている方が有利です。もちろん、すべてのIT知識を頭に入れておかなければならないことはありませんが、顧客との折衝や社内外の関係者との打ち合わせにおいて、基礎知識が無ければ話が進まないこともあります。
具体的に抑えておきたい基礎知識としては、次のようなものが挙げられます。
- IT業界全体の知識
- IT業界の専門用語
- 自社が提供している製品・サービスの概要
- 他社が提供している製品・サービスの概要
- インターネットの仕組み
- ITに関する技術的な基礎
これらの知識をしっかりと身に付けることで、顧客が抱える問題を把握しやすく、自社が提供するIT商材でどう解決していけばよいかの最適な提案ができるでしょう。
ヒアリング力・提案力
IT営業にとって、ヒアリング力や提案力は非常に大切です。
ヒアリング力とは、顧客の話を単に聞くのみならず、質問や相手の反応を通じて心理や感情を理解するスキルです。ヒアリング力が高いと、より顧客目線になることができ、顧客自身が気づいていないような課題まで見つけ出すことにつながります。そして、ヒアリング力が高いほど、より良い提案がしやすくなります。
提案力とは、顧客の課題解決につながるプロセスを提案する力です。提案力が高いほど相手に自社の商品の魅力を理解してもらいやすくなり、信頼関係の構築につながります。
コミュニケーションスキル
IT営業で成果を出し、年収を高めていくには、コミュニケーションスキルは不可欠です。コミュニケーションスキルとは相手との情報共有や意思疎通をスムーズにおこなうための能力や技術を指します。コミュニケーションスキルにより、顧客と良好な人間関係を構築できます。
また、IT営業は顧客のみならず、社内の関係部署との連携も欠かせません。システムエンジニアやプログラマと密にコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進めていくことで、会社としての成果につながります。
高いコミュニケーションスキルにより、社内外の関係者との連携がしっかりと取れるとともに、信頼関係が構築され、結果的に会社の利益にもつながるでしょう。
IT関連の資格を取得する
IT関連の資格を取得することで、商品に関する理解を深められたり、システムエンジニアなどの専門分野を扱う人とも同じような目線で会話ができます。
また、IT営業として年収を上げたい場合、転職を視野に入れる場合も考えられます。転職の際にIT関連の資格を持っていれば、知識やスキルの証明になり、高待遇で受け入れてもらえたり、試験を突破しやすくなったりすることもあるでしょう。
それでは具体的にどのようなIT関連の資格を持っていれば良いかを紹介します。
基本情報技術者
基本情報技術者とは、ITを活用したサービス、製品、システムおよびソフトウェアを作る際に必要な基本的な知識・技能を持ち、システム設計や開発、運用などの基礎をおこなえる技術者です。
基本情報技術者試験はIT業界定番の国家資格であり、この資格を持っていることで、IT人材としての基本的な知識や技能を持っていることを証明できます。IT業界に携わるなら、必ず受けたい試験ともいえ、この資格を保有しておくと、ここから上級資格を取得するための基礎的な知識や技能を習得することにもつながります。
応用情報技術者
応用情報技術者とは、ITに関する高度な知識・技術を持った人が認定される国家資格です。基本情報技術者がITに関する基礎的な知識・技能を有しているのに対し、応用情報技術者はそこから経験を積み、IT技術や企業活動に関する深い知識を持っていることを証明できます。
基本情報技術者は主に学生や新人が試験を受ける対象ですが、応用情報技術者は業務経験を5~6年ほど経た中堅のプログラマーやシステムエンジニアが受験することが多いです。
IT営業で応用情報技術者の資格を保有していると、顧客が直面している課題に対し、自ら情報技術を活用した解決策を立案できることもあるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は基本情報技術者や応用情報技術者のさらに上に位置づけられる国家資格です。プロジェクトマネージャ試験に合格していると、プロジェクトの責任者として現場を統括し、プロジェクトの立案から人材確保、計画策定、進捗管理、品質管理などあらゆる場面を円滑に管理することが期待されます。
プロジェクトマネージャ試験は非常に難易度が高い試験です。学ぶべき内容も多岐に渡るため、その分合格すれば、プロジェクトマネージメントに対する高い知識や熱意があることを証明できます。
転職の際にも年収アップの材料として他の資格以上に役に立つ可能性もあるでしょう。
セールススキル検定
セールススキル検定は、営業に必要な行動力や顧客と上手くやっていくといった能力を測定する試験です。セールススキル検定には基礎知識レベルの3級、「全体の8割を売り上げる2割の人材」に該当する実力を有するレベルの2級、セールスコンピテンシーを総合的に兼ね備え、経験や実績があり、知識とスキルを有するレベルの1級があります。
セールススキル検定を受けると、その過程において営業スキルが磨かれていきます。営業スキルを上げることで、顧客との関係性構築がしやすくなったり、商材の魅力を伝えやすくなったりするかもしれません。
セールススキル検定に合格していると、自分の営業スキルを客観的に証明することもできるでしょう。
上流工程・一次請負を目指す
IT業界では、顧客と業者の二社で取引が完結するのではなく、工程分けがされていることがよく見受けられます。顧客が直接やり取りをする企業Aが企業Bに仕事を依頼し、さらに企業Bが企業Cに業務を下請けに出すということも珍しくありません。
この事例でいえば、一般的に、企業Cよりも企業Bの方が、企業Bよりも企業Aの方が企業規模や年収水準が高いことが多いです。また、基本的には下請け企業よりも元請けの企業のほうが安定性もあります。
年収アップを狙うなら、今よりも上流工程・一次請負を目指すと良いでしょう。
外資系企業に転職する
外資系企業は日本企業よりも給与水準が高い傾向にあります。
外資系企業とは、日本以外の国籍を持つ投資家による資本で成り立つ企業です。外資系企業では日本語ではなく英語でのコミュニケーションが主流な場合が多かったり、報酬や仕事内容が日本の企業とは違っていたりします。
ただでさえ高度な専門性が求められることもあるIT営業ですが、外資系企業に勤めると提案や交渉もビジネス英語を用いることも珍しくありません。そのため、適応するのは簡単ではないかもしれませんが、外資系企業では成果主義や個人主義の考えも強く、給与水準も日本企業よりも高いことが期待できるでしょう。
IT営業に必要なスキル
IT営業はITに関する専門知識を持つことも大切ですが、一般的な職種でも求められるようなスキルも必要です。
IT営業にはどのようなスキルが必要なのか見ていきましょう。
コミュニケーション力
IT営業では顧客とコミュニケーションを円滑にすることは当然として、社内でもさまざまな部署の人と連携を取る必要があります。例えば、営業以外のWebマーケターやデザイナーといった、より専門的な仕事を担当している人と関わり合うことも珍しくありません。
世の中にはさまざまな価値観の人が存在していますが、会社においては最終的に一つの成果物を作るために業務をおこないます。
IT営業を担当していく上では、顧客のみならず、社内の関係部門とも密に連携を取りながら、相手の思惑を汲み取りつつ、円滑に仕事を進める必要があります。
課題解決力
IT営業では顧客と交渉していく中で、ニーズや課題を把握し、適切なITソリューションを提案していくことが仕事です。そのため、ITに関する知識もですが、課題解決力も求められます。
顧客が自覚している課題や、内在して気づかないような課題も発見し、顧客の立場になって自社の商品が顧客の課題をどう解決に導くのかを常に考えなければなりません。
課題解決力が高くなければ、顧客と信頼関係を構築し、長期的な売上につなげることは難しいでしょう。
プレゼンテーション力
顧客の関心を惹きつけ、信頼を築くためにはプレゼンテーション力も大切です。仮に顧客が抱える課題に対し、自社の商品が解決に最適だとしても、それが上手く伝わらなければ契約には至りません。
IT営業では、顧客が商品を導入するかしないかの検討材料として、プレゼンが用いられることもあります。プレゼンは当日の話し方はもちろん、資料の作り方も大切な要素です。
ストーリーテリングや視覚的な資料の活用、アピールポイントの強調などの基本的なテクニックを覚え、顧客に印象に残るプレゼンを心がけましょう。
学習意欲
ITに関する情報や技術は日進月歩であり、常に新しいことを学ばないとすぐに役に立たなくなってしまいます。トレンドが目まぐるしく変化する中、絶えず自分の頭をアップデートしていかなければ、営業としての成績も上げることは難しいこともあります。
顧客の中には、ITに詳しい人もいるかもいるかもしれませんが、そういう人にも納得してもらうためには、最新の技術や開発中のシステムを正しく理解しなければなりません。
IT営業で成果を出すには、最新のITトレンドに興味を持ち、積極的に自分のものにしていく学習意欲が大切だといえます。
ITへの強い関心
IT営業には学習意欲も大切ですが、ITへの強い関心も欠かせません。いくら学習意欲があったとしても、その方向性がITに向かなければ、なかなかITの専門分野の情報を身に付けることは難しいでしょう。
ITに関する技術や知識は専門性が高いものも多いです。専門性が高い技術やスキルをインプットし続けるには、ITへの強い関心が大切だといえるでしょう。
未経験でIT業界に転職するには
今までIT業界の経験がない状態で、IT業界やIT営業の仕事に転職したい人もいるでしょう。IT営業はたしかにITに関する経験があった方が仕事がやりやすい面はありますが、未経験でも十分に転職は可能です。
とはいえ、未経験でIT営業に転職するには、いくつかポイントを抑えたいところです。具体的に見ていきましょう。
営業経験をアピール
今まで他の業界で頑張ってきた営業経験はIT営業でも役に立てることが可能です。IT営業は扱う商品はITに関するものですが、基本的な営業のプロセスは他の営業職とさほど大きな差はありません。
商談の過程で相手からの要望を上手く引き出し、自社の商品によってどうやって課題を解決していけるのかを合理的に示すという流れ自体は、IT営業でも他の営業でも同様です。
そのため、今までの営業経験をアピールすれば、IT業界自体は未経験でも十分に転職できる可能性はあるでしょう。
IT知識の勉強をする
ITに関する専門知識が無くても営業経験が転職市場で評価されるのと同じように、営業経験が無くても、IT知識があればIT営業に転職できる可能性を上げられます。
そのため、現在IT知識が全くないとしても、前記した資格の勉強をするなどしてIT知識を身に付けることは有効です。IT知識があればあるほど、営業で相手に対して説得力のある説明ができたり、質問にすぐに対応できたりします。
また、全くの未経験でIT知識を身に付けようとするという努力ややる気が高く評価されることもあるでしょう。
転職エージェントに相談する
IT営業への転職を検討する際には、転職エージェントに相談することも有効です。一昔前までは自分一人で求人情報を集め、スケジュール管理をしつつ面接対策をしていました。しかし、現在では転職のプロである転職エージェントが転職をサポートしてくれます。
転職エージェントに相談することで、自分に合ったIT営業の仕事を紹介してくれたり、履歴書や職務経歴書の作成を手伝ってくれたり、条件交渉をしてくれたりします。
多くの転職エージェントでは求職者に親身になってくれますので、「IT営業に興味があるけどなにをすればよいか分からない」といった人は利用を検討してみましょう。
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今回は、IT営業についてご紹介しました。
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