営業職の平均年収は?世代や業界ごとの営業職の年収についても解説
営業職の年収は、業界や自身の能力によって異なります。営業職を目指している人のなかには、年収の目安が知りたい人も少なくないでしょう。
この記事では、営業職で年収を高める方法や、営業職の平均年収が高い業界などについて解説します。世代別の営業職の年収や、営業職の種類なども解説するので、参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.営業職の平均年収
- 2.世代別の営業職の年収
- 2.1.20代の営業職の年収
- 2.2.30代の営業職の年収
- 2.3.40代の営業職の年収
- 3.企業における営業職の年収を左右するポイント
- 4.営業職で年収を高める方法
- 4.1.専門性のあるスキルを習得する
- 4.2.経験を活かせる企業に入る
- 4.3.成長しそうな市場・企業に入る
- 4.4.外資系・グローバル企業に入る
- 5.営業職の平均年収が高い業界
- 6.営業職の種類
- 7.まとめ
営業職の平均年収
営業職の平均年収は約400万~460万円とされており、月給に換算すると30万円前後になります。なお、営業事務やアシスタントの平均年収は約350万円です。
年収として見ると、他の職業と比べて突出して高いわけではありません。しかし、営業職は営業成績に応じて、歩合給や成果報酬が加算されることが一般的です。そのため、営業成績がよければ、平均よりも高い年収を得られるでしょう。
※参考:年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)
※参考:営業の仕事の平均年収は391万円/平均時給は1,094円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
世代別の営業職の年収
営業職の年収は世代によっても変わってきます。ここでは、20代・30代・40代それぞれの平均年収を紹介するので、参考にしてください。
※参考:年齢・年代別に見る日本の平均年収(平均年収ランキング最新版)|転職ならdoda(デューダ)
20代の営業職の年収
営業系の平均年収は456万円であり、20代の場合は387万円という結果が出ました。20代全体の平均年収が338万円なので、営業職は約50万円高い水準となります。20代でも高い収入が期待できる職種といえるでしょう。
30代の営業職の年収
営業系の平均年収は456万円ですが、30代に絞ると平均年収は514万円でした。なお、30代全体の平均年収が452万円なので、営業職の年収は60万円程度高い水準です。
同じ営業職でも、20代と比べて年収が約100万円高い傾向にあります。30代の営業職の年収が高い結果になっている理由は、基本給の上昇や安定的なインセンティブの獲得などによるものとされています。
40代の営業職の年収
前述のとおり、営業系の平均年収は456万円ですが、40代の場合は598万円という結果が出ました。40代全体の平均年収は512万円なので、80万円ほど高い水準になります。他の職種に比べて高い年収が期待できるでしょう。ただし、20代や30代に比べて年収は増えていますが、上昇の幅自体は小さくなっています。
企業における営業職の年収を左右するポイント
営業職は、どの業種でも仕事が同じようなものだと思われがちです。しかし、扱う商材の価格によって、営業職の年収は変わります。
たとえば、スナック菓子を扱っている企業の場合、商材の価格は安い傾向にあります。食材費や人件費などが原因で原価率が高くなりやすく、最終的に得られる利益は小さくなりがちです。そのため、営業職の年収が低くなりやすい傾向です。
しかし、Webサービスやコンサルティングの場合は、単価が高く原価は安いことが珍しくありません。利益が大きくなりやすく、営業職の給与にも還元されやすいでしょう。
営業職で年収を高める方法
営業職で年収を高める方法は多岐に渡ります。ここからは、具体的な方法とそれぞれの詳細を解説します。
専門性のあるスキルを習得する
専門性のあるスキルを習得すると、営業職で年収を上げられる可能性があります。営業として働きたい業界や興味のある業界が定まっていれば、その業界で通じるスキルを取得しましょう。また、専門的なスキルを持っていれば、教育コストや戦力レベルといった企業の懸念点を払拭しやすく、給与交渉を有利に進めやすくなります。
経験を活かせる企業に入る
同業界で働いていた経験を活かせる生かせる企業では、給与交渉を有利に進められます。たとえば、以下のような経験があると、企業からの評価が高くなりやすいでしょう。
- マネジメントの経験
- BtoBの営業
- 無形商材の提案
- マーケティングツールの使用成長しそうな市場・企業に入る
成長しそうな市場・企業に入る
市場が飽和していたり成長が伸び悩んでいたりする企業は、業績が悪化しやすい傾向です。一方で、成長しそうな市場や企業は、将来的に業績が伸びる可能性があります。業績のよい企業は賞与の額が大きい傾向にあり、年収の上昇が期待できるでしょう。成長が見込める企業の特徴は、以下のとおりです。
- 近年上場した
- 年々資本金を増やしている
- 競合にはない独自の強みがある
- 市場が成長している
外資系・グローバル企業に入る
外資系企業やグローバル企業では、給与がグローバル基準になりやすい傾向です。また、人材獲得といった側面からも、グローバル基準の給与は国内基準より高い傾向にあります。特に、日本に進出する外資系企業は成長している場合が多く、高い年収が期待できます。日系企業でもグローバルな市場で活動している場合は、収入が高い傾向です。
営業職の平均年収が高い業界
営業職の年収は、業界によって左右されやすいことも特徴です。ここからは、営業職の平均年収が高い業界を紹介します。
※参考:年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)
医療
医療業界は、営業職のなかでも年収が高い傾向にあります。医療業界の営業は、医療系の専門知識が求められるためです。また、安定している業界である点も年収が高い理由といえるでしょう。特に、医薬品の情報を医療従事者に提供するMRは、平均年収732万円と高い額になっています。医療系の知識や資格があれば、医療業界への就職や転職にも有利です。
金融
営業職のなかで、医療業界に次いで年収の高い業界が金融です。金融業界は、競争相手が少なく競争率も低いため、利益率が高い傾向にあります。しかし、医療業界と同じく専門的な知識が必要となる特性上、他業種からの転職はしづらい業界です。
不動産
不動産の営業職は、平均収入の水準自体は低い傾向にあります。しかし、インセンティブが支給される会社が多い関係上、成績次第で年収を上げることが可能です。不動産業界は扱う商品が高額なので、契約を1つ成立させるだけでも、大きなインセンティブが期待できます。しかし、契約成立のハードルが高かったり、収入が不安定だったりする点には注意が必要です。
IT・通信
IT業界の営業では、ソフトウェア・ハードウェアの開発に関する商品を取り扱います。成長が期待できる分野があり、ソフトウェア開発未経験でも採用される可能性があることが利点です。
電子機器製造
電子機器製造業界の営業職における業務は、電機メーカーに対して自社の製品を売り込むことです。特定分野に対して特化している業態なので、競争率が低く利益率は高い傾向にあります。自社製品に関する知識さえあれば、他の専門知識がなくても営業できることが利点です。
総合商社・専門商社
総合商社・専門商社は、繁忙期に取引される金額が大きく、高額なボーナスの支給が期待できます。しかし、基本給が特別高いわけではありません。また、海外転勤が多かったり、中途採用の機会が少なかったりする点には注意が必要です。
SaaS
SaaS営業は、インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスの3つに職種が分けられます。そして、職種や役職によって年収が異なります。なかでも、フィールドセールスは法人営業が中心で取引金額が大きく、年収1,000万円超えを目指すことも可能です。外資系SaaS企業は日本企業よりも年収が高めですが、成果が重視される傾向にあります。
あわせて読みたい:SaaS営業の平均年収は?仕事内容や身に着けるべきスキルを徹底解説
営業職の種類
営業職の種類は多岐に渡ります。以下は、代表的な3つの営業職の種類と、それぞれの詳細です。
新規営業
新規営業は、まだ取引のない企業に対する営業です。主に、電話での営業や飛び込み訪問などの方法が取られます。アプローチが成功すれば新しい顧客を獲得できます。しかし、断られる場合も多いため、精神的・体力的に負担が大きくなりがちです。
既存営業
すでに取引のある企業に対して、営業を継続的に実施したりフォローしたりするスタイルが既存営業です。顧客が抱える課題や懸念点に対して、解決方法を提案することもあります。解決方法を提案する際には、自社商品との接点を探って新規案件の獲得を目指します。
深耕営業
深耕営業の目的は、相手のより詳細なニーズを探って取引を増やすことです。既存営業よりも踏み込んだ信頼関係の構築や、商品の提案能力が求められます。
まとめ
営業職はさまざまな業界に存在する他、種類も多岐に渡ります。年収を上げたい場合は、自身のスキルを磨くだけではなく、働く業界を厳選することも大切です。
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