転職活動で受かるための志望動機の書き方・伝え方|正しい例文・NG例文も解説

転職活動で受かるための志望動機の書き方・伝え方|正しい例文・NG例文も解説.

転職活動をスムーズに進めて採用率を上げるには、志望動機の質を向上させる必要があります。この記事では、転職活動で受かるための志望動機の書き方や伝え方のポイントを解説します。履歴書に記載する志望動機の正しい例文とNG例文も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 1.転職で受かるための志望動機の基本構成と適切な文字数の目安
    1. 1.1.基本構成
    2. 1.2.適切な文字数
  2. 2.転職で受かるための志望動機の書き方・伝え方のポイント
    1. 2.1.志望動機の解像度を上げる「業界・企業・職種」の3ステップ
      1. 2.1.1.Step1:なぜ、この「業界」なのか?
      2. 2.1.2.Step2:なぜ、この「企業」なのか?
      3. 2.1.3.Step3:なぜ、この「職種」なのか?
    2. 2.2.転職理由と志望動機を繋げ、一貫したストーリーを作る
    3. 2.3.「成果(What)」と「プロセス(How)」をセットで語り、再現性をアピールする
    4. 2.4.入社後の成長イメージを共有し、長期的な貢献意欲を示す
  3. 3.転職で受かるための志望動機の正しい例文
    1. 3.1.例文1.未経験職種へ、ポータブルスキルを活かして転職する場合
    2. 3.2.例文2.同職種で、より専門性の高い領域へ挑戦する場合
    3. 3.3.例文3. 第二新卒で、ポテンシャルをアピールする場合
    4. 3.4.例文4.出産・子育て明けの転職
  4. 4.転職活動で受かるための志望動機のNG例文
    1. 4.1.例文1.退職理由と志望動機に矛盾がある
    2. 4.2.例文2.「経営理念に共感」のみ
    3. 4.3.例文3.「プライベートと両立できる」「給料が高い」だけの理由
  5. 5.【要注意】志望動機で評価を下げてしまう3つのNGポイント
    1. 5.1.NGポイント1:「成長させてもらう」という受け身な姿勢
    2. 5.2.NGポイント2:前職への不満をそのまま伝える
    3. 5.3.NGポイント3:「貴社」と「御社」を間違える
  6. 6.転職活動の志望動機の書き方・伝え方でよくある質問
    1. 6.1.志望動機が思いつかないときはどうすればいい?
    2. 6.2.AIで志望動機を書いてもよい?
    3. 6.3.志望動機は使い回してもよい?
  7. 7.まとめ


転職相談を申し込む


転職で受かるための志望動機の基本構成と適切な文字数の目安

志望動機を書いているビジネスパーソン

ここでは、採用される志望動機の基本構成や文字数の目安について解説します。


基本構成

転職活動の志望動機は、以下の構成で作成しましょう。

  • 結論
  • 結論の根拠
  • その企業でなければならない理由
  • 入社後のビジョン

自分について書類に記載したり、面接で話したりする際は、基本的に結論から述べる必要があります。結論を伝えたうえで、具体的な経験やエピソードを交えて根拠を示しましょう。さらに、企業の魅力を語り、応募した理由に説得力を持たせることが大切です。最後に、自分がどのように企業に貢献できるか示してアピールしてください。


適切な文字数

企業から文字数に指定がなければ、200~300字程度にまとめましょう。文字数が多すぎると、最も伝えたい内容がわかりにくくなります。一方、文字数が極端に少ない場合は、入社に対する意欲が低いと判断される恐れがあるため、注意が必要です。


転職で受かるための志望動機の書き方・伝え方のポイント

志望動機のポイント

転職を成功させるためには志望動機の書き方や伝え方が重要です。具体的なポイントを解説します。


志望動機の解像度を上げる「業界・企業・職種」の3ステップ

「受かる」志望動機を作成するには、「なぜ、この会社でなければならないのか」という問いに対し、採用担当者を納得させられるだけの、具体的で論理的な説明が不可欠です。

そのためには、志望動機を以下の3つのステップで分解し、それぞれを言語化していくことをお勧めします。

※参考記事:営業職で転職を目指すなら、志望動機は「業界」「職種」「企業」を軸に考えよう!志望動機作成の“3つ”の手順


Step1:なぜ、この「業界」なのか?

数ある業界の中から、なぜこの業界に興味を持ったのかを説明します。市場の将来性や、その業界が持つ社会的意義など、ご自身の考えを整理しましょう。「成長市場だから」といった理由だけでなく、自身の経験や価値観とどう結びついているのかを語れると、より説得力が増します。

※参考記事:周りと差をつける!営業職の転職活動における業界研究のメリットとその方法


Step2:なぜ、この「企業」なのか?

業界内で競合他社が多数存在する中で、なぜこの企業を選んだのかを明確にします。その企業の独自の強み(製品・サービス、技術力、企業文化など)や、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のどこに共感したのかを、ご自身の言葉で伝えましょう。

※参考記事:受かるための企業研究 -営業職には営業職の企業研究がある-


Step3:なぜ、この「職種」なのか?

その企業の中で、なぜこの職種を希望するのかを語ります。ご自身のこれまでの経験やスキルが、その職務でどのように活かせるのか、そしてその職務を通じて、今後どのようにキャリアを築き、企業に貢献していきたいのかを具体的に示します。


転職理由と志望動機を繋げ、一貫したストーリーを作る

採用担当者は、転職理由と志望動機に一貫性があるかを見て、あなたのキャリアに対する考えの深さや、入社意欲の本気度を判断しています。「なぜ今の会社を辞めるのか(転職理由)」と、「なぜ、この会社に入りたいのか(志望動機)」が一本の線で繋がっていると、志望動機全体に説得力が生まれます。

【「転職理由」と「志望動機」の一貫性を持たせた例文】

転職理由(Why:なぜ転職するのか)
「現職では、プロダクトの提案営業を通じて、新規顧客の開拓という点で実績を積んでまいりました。その中で、一度きりの取引で終わるのではなく、より深く顧客の事業課題に入り込み、長期的なパートナーとして課題解決に貢献したいという思いが強くなりました。しかし、現職では新規開拓が主なミッションのため、その実現が難しい状況です。」

    ↓ (だからこそ、貴社で)

志望動機(Why:なぜこの会社か)
「御社は、一社一社の顧客と長期的な関係を築くコンサルティング営業を強みとされており、まさに私が実現したい営業スタイルと合致しています。私が現職で培った新規開拓力と、顧客の課題解決へ貢献したいという強い思いを活かし、御社の〇〇事業の更なる発展に貢献できると確信しております。」

このように、転職理由を「現職への不満」で終わらせるのではなく、「現職では実現できない、ポジティブな目標」として提示し、その目標が「この会社でなら実現できる」と繋げることで、一貫性のある、前向きなストーリーが完成します。


「成果(What)」と「プロセス(How)」をセットで語り、再現性をアピールする

自身のスキルや経験をアピールする際、「売上を10%向上させました」といった定量的な成果(What)を伝えることは、もちろん重要です。

しかし、採用担当者がそれ以上に知りたいのは、「なぜ、その成果を出すことができたのか」というプロセス(How)です。

どのような課題に対し、ご自身がどんな工夫や改善を行い、その結果として成果が生まれたのか。このプロセスを具体的に語ることで、あなたの成功が偶然ではなく、再現性のあるスキルに基づいていることを証明できます。企業は、その「再現性」にこそ、未来への投資価値を見出すのです。

【アピール例のフレームワーク】

  • 課題: 「私のチームでは、提案の承認率の低さが課題でした。」
  • 工夫・改善: 「そこで、過去の失注案件を分析し、決裁者が重視する費用対効果のデータを盛り込んだ新しい提案フォーマットを作成しました。」
  • 成果: 「その結果、チーム全体の提案承認率を15%改善し、受注額の向上に繋げることができました。」

このように、「課題→工夫・改善→成果」の3ステップで語ることで、あなたの問題解決能力と、入社後の活躍イメージを、採用担当者に鮮明に印象付けることができます。


入社後の成長イメージを共有し、長期的な貢献意欲を示す

企業は、採用活動に多大な時間とコストを投資しています。そのため、「採用した人材には、一日でも長く自社で活躍し、深く貢献してほしい」と考えるのは当然のことです。

あなたの志望動機に、入社後のキャリアプランや将来のビジョンを盛り込むことは、この企業の期待に応え、「自分は、長期的に貴社へ貢献する意思のある人材です」という強力なメッセージになります。

【伝え方のポイント】

  1. まずは応募職務で貢献する姿勢を示す
    「まずは、このたび応募いたしました〇〇の職務で、一日も早く成果を出せるよう全力を尽くします。」
  2. 中期的なキャリアプランを語る
    「将来的には、そこで培った経験を活かし、チームのリーダーとしてメンバーの育成にも貢献したいと考えております。」
  3. 企業のビジョンと自身の将来を重ねる
    「〇〇という貴社の事業ビジョンの実現に、私も中心メンバーの一人として携わっていきたいです。」

重要なのは、そのビジョンが企業の事業内容やキャリアパスとかけ離れた夢物語ではなく、その企業でこそ実現できる、地に足のついたものであることです。自身の成長と企業の成長を重ね合わせて語ることで、説得力のあるアピールが可能になります。


転職相談を申し込む


転職で受かるための志望動機の正しい例文

志望動機の例文

ここでは、採用につながる志望動機の正しい例文を紹介します。


例文1.未経験職種へ、ポータブルスキルを活かして転職する場合

現職の販売職では、顧客への提案活動と並行し、チームの売上管理も担当してまいりました。日々の数字を管理・分析する中で、売上の裏側にある財務の流れに強い関心を持つようになり、企業経営の根幹を支える経理職に挑戦したいという思いが強くなりました。
その思いを実現するため、まずは経理の基本知識を体系的に学ぶ必要があると考え、日商簿記2級を取得いたしました。
貴社では、私のような異職種からのキャリアチェンジを歓迎し、多様な経験を活かす風土があると伺っております。私の販売現場での経験と、売上管理を通じて培った計数管理能力、そして簿記の知識を掛け合わせることで、現場感覚のわかる経理として貴社に貢献できると確信しております。

【ポイント】
未経験職種への転職では、「なぜその職種に興味を持ったのか」というきっかけを、具体的なエピソード(今回の例では売上管理)と結びつけ、資格取得などの主体的な行動をセットで示すことが、熱意とポテンシャルを伝える上で非常に重要です。


例文2.同職種で、より専門性の高い領域へ挑戦する場合

現職では国内営業として、主力製品のシェア拡大に貢献してまいりました。その過程で、海外の競合製品をリサーチする機会も多く、日本の高品質な製品を世界に広める仕事に挑戦したいという思いが、日に日に強くなっております。

この思いを実現すべく、社内で海外事業部への異動を希望しておりましたが、現行の事業方針では国内市場に注力しており、当面は海外部門の増員予定がないとのことで、転職を決意いたしました。

貴社は、アジアのみならず欧米にも積極的に事業を展開されており、まさに私が挑戦したいと考えているフィールドです。国内営業で培った製品知識と課題解決力、そしてビジネスレベルの英語力を掛け合わせ、貴社の海外事業における即戦力として貢献できると確信しております。

【ポイント】
同職種への転職では、「なぜ今の会社・今の仕事では満足できないのか」という問いに、採用担当者は特に注目します。現職への不満を述べるのではなく、「現職の環境では実現できない、より高いレベルの挑戦がしたい」という前向きな姿勢で、転職の必然性をアピールすることが重要です。


例文3. 第二新卒で、ポテンシャルをアピールする場合

新卒で営業事務として入社し、営業担当のサポートを通じてビジネスの最前線がどのように動いているのかを学ばせていただきました。営業の数字やお客様の反応を間近で見る中で、サポートする立場から一歩踏み出し、自らが主体となってお客様の課題解決に貢献したいという思いが明確になりました。

この1年間、営業という仕事の厳しさとやりがいを隣で見てきたからこそ、この気持ちは一時的なものではなく、私の目指すべきキャリアの方向性だと確信しております。現職では営業職への異動が叶わないため、ポテンシャルを重視し、意欲ある若手に挑戦の機会を与えてくださる貴社で、営業としてのキャリアをスタートさせたいと考え、転職を決意いたしました。

営業事務として培った顧客理解力と先を見越したサポート力を、今度は営業として、貴社の売上拡大に直接貢献するという形で発揮したいです。

【ポイント】
第二新卒の転職では、ポテンシャルが重視される一方で、「なぜ短期間で辞めるのか」という懸念を払拭することが不可欠です。最初の会社での経験が、いかにしてあなたのキャリアの方向性を明確にし、今回の応募に繋がったのか。その前向きなストーリーを語ることが、内定を勝ち取る鍵となります。


例文4.出産・子育て明けの転職

前職では法人営業として年間MVPを獲得する実績を上げました。育児との両立が難しい労働環境により退職しましたが、再び営業の最前線で貢献したいという意欲は変わりません。

ブランクはございますが、前職では顧客の業務フロー分析から潜在課題を捉え、競合が諦めた複雑な案件を複数受注に繋げました。この課題解決力は、どのような環境でも通用する再現性の高いスキルだと自負しております。

また、子育てをする中で『本当に必要なサービスが、それを必要としている親に届いていない』という課題を当事者として痛感しました。この原体験をバネに、前職で培った顧客のニーズを汲み取る力で、貴社の貴社のファミリー向けサービスの拡販事業に貢献したいと考えております。

限られた時間で成果を出すことを重視される貴社でこそ、私の経験を最大限に活かせると確信しております。

【ポイント】
出産・子育てからの復職では、ブランクへの懸念を払拭することが最重要です。

そのためには、まず「再現性の高いビジネススキル」を、具体的な成果とそこに至るプロセスをセットで提示し、ブランク期間があっても即戦力として活躍できることを力強く示しましょう。

その上で、育児経験を単なるブランクではなく、独自の強みへと転換します。子育ての中で感じた具体的な課題(原体験)を語り、それが「この仕事で、この課題を解決したい」という、あなただけのリアルな志望動機に繋がっていることを示しましょう。

このように、プロとしての「ビジネススキル」と、当事者としての「熱意」、両方をアピールすることが成功の鍵です。


転職活動で受かるための志望動機のNG例文

志望動機のNG例

ここでは、不採用になりうる誤った志望動機の例文を紹介します。


例文1.退職理由と志望動機に矛盾がある

前職では、ルーティンワークが多く、新しいスキルを身につけたり、より大きな裁量権を持って挑戦したりする機会が少ない点に課題を感じていました。自身の市場価値を高めるため、より挑戦的な環境に身を置きたいと考えております。

そこで、貴社の求人を拝見し、社員のプライベートを尊重し、ワークライフバランスを重視されている企業文化に大変魅力を感じました。貴社のような安定した環境で、腰を据えて働きたいと考えております。

【この例文のNGポイント】
この例文では、転職理由として「挑戦的な環境で成長したい」という、非常に前向きな意欲を語っています。

しかし、その直後に続く志望動機では、企業の魅力として「ワークライフバランス」や「安定した環境」を一番に挙げてしまっています。

これでは、採用担当者に「本当に成長意欲があるのだろうか?挑戦よりも、負担の少ない環境を求めているだけではないか?」と、入社意欲の本気度を疑われてしまいます

「転職理由」で提示した課題が、「志望動機」で語る企業の魅力によって、どのように解決されるのか。この一貫したストーリーがなければ、どんなに素晴らしい経歴を持っていても、志望動機は説得力を失ってしまいます。


例文2.「経営理念に共感」のみ

貴社の『テクノロジーの力で、人々の生活を豊かにする』という経営理念に深く共感いたしました。私も、前職で培ったITの知識を活かし、人々の役に立つ仕事がしたいと考えております。ぜひ貴社の一員として、この素晴らしい理念の実現に貢献したいです。

【この例文のNGポイント】

企業の経営理念に共感を示すこと自体は、素晴らしいことです。しかし、この例文のように、ただ理念を引用し、「共感しました」と述べるだけでは、採用担当者の心には響きません。

なぜなら、「なぜ、そう思うようになったのか?」という、あなた自身の経験や価値観との繋がりが見えてこないからです。これでは、誰にでも言えることであり、「とりあえずホームページに書いてあった良い言葉を引用しただけなのかな」と思われても仕方がありません。

経営理念のどの部分に、ご自身のどのような経験(原体験)が結びつき、心を動かされたのか。そして、その理念の実現のために、ご自身のスキルを具体的にどう活かせるのか。

ここまでをセットで語れて初めて、「経営理念への共感」は、あなただけのオリジナルで、説得力のある志望動機になります。


例文3.「プライベートと両立できる」「給料が高い」だけの理由

前職では、〇〇の営業として個人の目標達成に邁進してまいりました。今後は、より安定した経営基盤を持つ企業で、長期的な視点を持ってキャリアを築きたいと考えております。

業界のリーディングカンパニーである貴社は、給与水準も高く、福利厚生も充実していると伺っております。このような恵まれた環境に身を置くことで、安心して業務に集中でき、より高いパフォーマンスを発揮できると確信しております。

【この例文のNGポイント】

この例文は、一見すると丁寧で、しっかり考えているように見えるかもしれません。しかし、採用担当者には「結局、この人が一番魅力に感じているのは、給与や福利厚生といった『待遇面』なのだな」という本音が透けて見えてしまいます。

「安定」「恵まれた環境」といった言葉は、裏を返せば「挑戦よりも安定を求めている」「会社に依存したい」という、受け身な姿勢の表れと捉えられかねません。

もちろん、待遇は転職において非常に重要な要素です。しかし、企業が知りたいのは「なぜ、あなたは自社に貢献できるのか」という点であり、その逆ではありません。

志望動機では、まずあなたのスキルや経験が、その企業でどのように活かせるのかを主軸に語り、待遇面への言及は、もし触れるとしても最小限に留めるのが賢明です。


転職相談を申し込む


【要注意】志望動機で評価を下げてしまう3つのNGポイント

志望動機のポイントをまとめているビジネスパーソン

素晴らしい経歴を持っていても、志望動機の伝え方一つで、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうことがあります。ここでは、特に注意すべき3つのポイントを解説します。


NGポイント1:「成長させてもらう」という受け身な姿勢

【NG表現】
「貴社で多くのことを学び、成長したいです。」

企業は学校ではありません。もちろん、社員の成長を支援しますが、それはあくまで企業に貢献した結果として得られるものです。志望動機で「成長したい」という言葉を前面に出しすぎると、「受け身な姿勢」「貢献意識が低い」と見なされかねません

【OK表現】
「貴社の〇〇事業に、私の△△というスキルを活かして貢献し、その過程でビジネスパーソンとしてさらなる成長を遂げたいです。」

このように、「まず貢献ありき」という姿勢を示すことが重要です。


NGポイント2:前職への不満をそのまま伝える

【NG表現】
「前職は評価制度が不公平で、正当に評価されませんでした。」

たとえ事実であっても、前職への不満をストレートに伝えるのは避けましょう。「不満があれば、またすぐに辞めてしまうのではないか」「他責思考な人物ではないか」と、あなたの人間性まで疑われてしまうリスクがあります。

【OK表現】】
「より成果が正当に評価される環境で、自身の能力を最大限に発揮したいという思いが強くなりました。」

このように、ネガティブな事実を、ポジティブな目標へと変換して伝えるのが、賢明な方法です。


NGポイント3:「貴社」と「御社」を間違える

これは基本的なビジネスマナーですが、意外と間違いが多いポイントです。

  • 貴社(きしゃ):書き言葉。履歴書や職務経歴書、メールなどで使用します。
  • 御社(おんしゃ):話し言葉。面接や電話などで使用します。

選考の初期段階で評価を落とさないためにも、正しく使い分けましょう。


転職活動の志望動機の書き方・伝え方でよくある質問

悩みを抱えているビジネスパーソン

ここでは、転職活動における志望動機の書き方や伝え方に関して、よくある質問とそれに対する回答について解説します。


志望動機が思いつかないときはどうすればいい?

「どうしてもうまく志望動機が書けない」と悩むのは、あなただけではありません。多くの転職者が通る道であり、その根本的な原因は、多くの場合「ご自身のキャリアの棚卸し」が十分にできていないことにあります。

もちろん、例文を参考にすることは、考えを整理するきっかけにはなります。しかし、例文をただ真似るだけでは、あなたの個性や熱意は伝わらず、採用担当者の心には響きません。

そんな時は、第三者の視点、つまりプロである転職エージェントを活用することを強くお勧めします。

転職エージェントは、単に求人を紹介するだけでなく、あなたとの対話を通じて、以下のようなキャリアの棚卸しをサポートするプロフェッショナルです。

  • あなた自身も気づいていない強みや価値観を言語化する
  • これまでの経験の中から、企業に響くアピール材料を掘り起こす
  • 今後のキャリアプランを明確にし、転職活動の「軸」を定める
  • その「軸」に基づいた、一貫性のある魅力的な志望動機を一緒に作り上げる

一人で悩んで時間を費やしてしまう前に、まずは一度、キャリアのプロに相談してみることから始めてみませんか。客観的な視点が入ることで、これまで見えていなかった、あなただけの「受かる」志望動機のヒントが、きっと見つかるはずです。

CA吹き出し_武拓矢

SQiL Career Agentは自己分析から、あなたに合った営業スタイルや企業の見極め、自己PR・職務経歴書の作成サポート、面接対策まで、あなた専属のキャリアアドバイザーが伴走形式でサポートします。
営業がはじめての方も、キャリアにモヤモヤを感じている方も大歓迎です。一緒に「自分らしい営業キャリア」を見つけませんか?

転職相談を申し込む


AIで志望動機を書いてもよい?

志望動機の作成にAIを活用することは、アイデアを整理し、文章の骨子を作る上で非常に有効な手段です。ただし、AIが生成した文章をそのまま使うのは絶対にやめましょう。あなた自身の言葉や具体的なエピソードがなければ、採用担当者の心には響きません。

AIは、あくまで思考を整理するための「壁打ち相手」や「優秀なアシスタント」として活用するのが賢明です。


志望動機は使い回してもよい?

複数の企業へ応募する中で、「ある程度、志望動機を使い回せないか」と考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、その考えは非常に危険です。結論から言うと、志望動機の使い回しは絶対に避け、必ず一社ごとに内容を最適化しましょう。

なぜなら、採用担当者は何百、何千という志望動機を読んできたプロです。「どこにでも通用するように作られた、熱意の感じられない文章」は、すぐに見抜かれてしまいます。使い回しの志望動機は、「当社への志望度が低い」「入社意欲が本気ではない」という、最も伝えてはならないメッセージとして相手に受け取られてしまうのです。

これまで解説してきたように、本当に「受かる」志望動機とは、「なぜこの業界で、なぜこの会社で、なぜこの職種なのか」という問いに、あなた自身の経験と言葉で答えるものです。当然、その答えは応募する企業ごとに変わってくるはずです。

効率的に作成するためには、ご自身の経験や転職の軸といった『コア部分』は固めておき、その企業の特性に合わせて『カスタマイズ部分』を柔軟に書き換える、というアプローチがおすすめです。


まとめ

転職を成功に導くには、志望動機が重要です。結論をわかりやすく述べたうえで、企業が納得する根拠を示す必要があります。状況によっても評価される志望動機の内容は異なるため、自分自身や応募する企業について、理解を深めたうえで志望動機を作成しましょう。

SQiL Career Agentは、営業職の転職を成功させるために支援が可能です。各企業の営業組織や採用要件の理解度が高く、採用につながりやすい求人をピンポイントで紹介できます。営業スキルを具体的に言語化し、データをもとに精度の高い提案を実現しています。高い選考通過率を誇るため、スムーズかつ納得のいく転職活動に向けてぜひご活用ください。

転職相談を申し込む

監修/武 拓矢
監修/武 拓矢
関西大学文学部総合人文学科 卒業。 大学卒業後、商社にて法人営業を経験し、大手人材紹介会社へ転職。 RA/CA業務、マネジメント、新規事業立上げを経験し、株式会社セレブリックスへ転職。 営業特化の転職エージェント「SQiL Career Agent」の事業立上げにマネージャーとして入社。

営業職のキャリア・転職でお悩みの方は、
お気軽にご相談ください

カテゴリ

人気記事ランキング