【営業職の平均年収が高い業界ランキング】高収入を狙うならどの業界?転職成功の5ステップも解説

営業職の「平均年収が高い業界ランキング」の記事サムネイル。高年収を狙える業界について解説。

「今の会社は給与が低いかも…」

「業界を変えるだけで年収が上がるなら…」

ボーナスを受け取ったときや、友人の年収を聞いたときにこのように感じて「年収高い業界」と検索した方も多いのではないでしょうか。

年収の高い業界に転職すれば、年収が200万円以上アップする可能性があります。しかし「年収高い業界」といっても、同じ業界でも職種や企業規模によって年収は大きく異なるのが実情です。

本記事では、最新データ(2024年発表)をもとに年収の高い業界ランキングを紹介し、実際に転職で年収アップを実現する具体的な方法を解説します。あなたのスキルで年収アップできる業界がどこなのか、戦略的に見つけることができるようになります。

この記事で分かること
  • 年収の高い業界TOP10の具体的な平均年収
  • なぜその業界の年収が高いのか(ビジネスモデル別の解説)
  • あなたのスキルで年収アップできる「狙い目の業界」の見つけ方
  • 年収の高い業界への転職で失敗しない5つのステップ

目次[非表示]

  1. 1.営業職が目指せる 年収高い業界・職種 TOP10ランキング【最新版(2024-2025年)】
  2. 2.なぜ年収が高い業界と低い業界に分かれるのか
  3. 3.【職種別・経歴別】年収の高い業界への転職難易度
  4. 4.年収の高い業界の詳細解説
  5. 5.年収の高い業界への転職で注意すべき3つのポイント
  6. 6.年収の高い業界への転職で年収アップする5ステップ
  7. 7.よくある質問
  8. 8.まとめ
監修/武 拓矢
監修/武 拓矢
関西大学文学部総合人文学科 卒業。 大学卒業後、商社にて法人営業を経験し、大手人材紹介会社へ転職。 RA/CA業務、マネジメント、新規事業立上げを経験し、株式会社セレブリックスへ転職。 営業特化の転職エージェント「SQiL Career Agent」の事業立上げにマネージャーとして入社。

営業職が目指せる 年収高い業界・職種 TOP10ランキング【最新版(2024-2025年)】

年収の高い業界・職種を把握するためには、まずランキングで全体像を押さえることが重要です。以下は、厚生労働省とdodaの最新データを(営業職の観点も踏まえて)整理した上位10の業界・職種です。

なお、営業職全体の平均年収については、営業職の平均年収は?世代や業界ごとの営業職の年収についても解説の記事で詳しく解説していますので、ご自身の現在地と比べる参考にしてください。

順位

業界

平均年収

主な特徴

1位

医療・医薬品(MR)

約764万円

高単価・専門知識必須

2位

コンサルティング

約650万円

高度な専門性

3位

総合商社

約630万円

国際取引・ボーナス厚

4位

金融・保険

約620万円

資格必須・成果報酬型

5位

IT・通信(SaaS営業)

約580万円

成長市場・実力主義

6位

不動産

約510万円

高額インセンティブ

7位

電機・電子機器

約500万円

BtoB営業・大企業

8位

化学・素材

約480万円

ルート営業・安定重視

9位

専門商社

約450万円

特化型商材

10位

建設・不動産開発

約440万円

案件単価大

※本ランキングは、厚生労働省の『賃金構造基本統計調査』およびdodaの『平均年収ランキング(職種別)』のデータを参考に、営業職が高年収を目指せる業界・職種として当メディア(または編集部)が独自に集計・作成したものです。

なぜ年収が高い業界と低い業界に分かれるのか

年収の高い業界と低い業界の差を生み出すのは、3つの構造的な要因があります。

扱う商材の単価が異なる

年収の高い業界ほど、1件あたりの契約額が大きい傾向があります。医療・医薬品業界の営業担当者(MR)が扱う医療用医薬品は、病院単位での大型契約になるため1件で数千万円規模になることも珍しくありません。

一方、通信業界の営業職が扱う個人向けプランは数万円程度の単価となるため、同じ営業職でも年収に大きな差が生まれるわけです。

つまり、年収の高い業界を選ぶということは、高い報酬を生み出しやすい商材を扱う環境を選ぶことを意味しています。

専門知識が必須

医療・金融・コンサルなど、年収の高い業界には共通して高度な専門知識が求められます。医療・医薬品業界ではMR認定資格が必須ですし、金融業界ではFP技能士や証券外務員資格が求められます。

この参入障壁の高さが、営業職の希少価値を高め、結果として年収が上がるという構造になっています。言い換えれば、誰でもできる営業職は競争が激しく年収が低く、専門知識が必要な営業職は競争が少なく年収が高いということです。

企業の利益率の違い

年収の高い業界と低い業界では、企業自体の利益率が大きく異なります。医薬品や金融などの年収の高い業界は、利益率が50〜70%を超えることもあり、企業が従業員給与に充てられる原資が豊富です。

一方、小売業やサービス業など年収の低い業界は利益率が5〜10%程度に留まるため、給与に充てられる原資が限られるのです。

したがって、年収の高い業界への転職は、高い利益を生み出す企業で働くことを意味しており、その恩恵を給与として受け取ることができるということです。

自分の「得意分野×学びたい領域」が重なる業界を選ぶと、 数年後には市場価値が2倍、年収が1.5倍になる可能性もあります。

もし「どの業界が自分のキャリアに合うか」迷う場合は、 SQiL Career Agent(スキルキャリアエージェント)の面談を活用してください!

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【職種別・経歴別】年収の高い業界への転職難易度

年収の高い業界への転職がどのくらい難しいかは、あなたの現在の職種や経歴によって大きく異なります。

営業職の経験がある人

医療・金融・SaaSなどの年収の高い業界への転職は中程度の難易度で進めることができます。特に法人営業経験者は、転職後に年収100〜200万円のアップを期待できるケースが多いです。

未経験からの転職

不動産や人材業界など未経験からスタートしやすく、年収の高い年収の高い業界から始めるのが現実的です。

インサイドセールスやカスタマーサクセスの経験がある場合

SaaSやIT業界への転職は非常にスムーズであり、経験をそのまま活かしながら年収50〜100万円程度のアップが実現できます。

企画職の経験者

総合商社やコンサルティング業界への転職候補となり、年収100〜180万円のアップも見込めるでしょう。

年収の高い業界の詳細解説

医療・医薬品業界(平均年収764万円)

医療・医薬品業界の営業職、特にMR(医薬情報担当者)として働く場合、営業職の中でもトップクラスの年収を得ることができます。

なぜ医療・医薬品業界の年収が高いのか

医療用医薬品は非常に高単価な商材です。病院や診療所に対して行われる営業活動は、数千万円から数億円単位の取引になることがほとんどです。さらに、医薬品業界は参入障壁が極めて高く、MR認定資格という国家資格級の資格取得が必須となるため、営業担当者の希少価値が高まります。

また、医療市場自体が安定しており、景気に左右されにくいという特性もあります。企業の経営が安定し、給与水準が高く維持されることにつながっています。


必要なスキルと資格

医療・医薬品業界への転職を目指す場合、MR認定資格の取得が実質的には必須です。この資格は3〜6ヶ月の学習期間で取得できます。加えて、医学や薬学に関する基礎知識の理解、そして医療従事者からの信頼を勝ち取るための提案力やコミュニケーション能力が求められます。

未経験からの転職は非常に難しい業界ですが、MR認定資格を先に取得してから転職活動を開始すれば、年収650万円程度からのスタートも十分可能です。

総合商社(平均年収630万円)

総合商社は日本国内で最高クラスの企業規模を持つ企業が多く、年収が極めて高い業界として知られています。

総合商社の年収が高い構造

総合商社の高年収は、年間給与だけでなくボーナス(賞与)が年収全体の40〜50%を占めるという独特の給与体系に支えられています。国内外の様々な商材を扱う国際取引は1件あたりの単価が大きく、少数精鋭の営業体制で高い利益を生み出しています。

さらに、大手総合商社は日本を代表する大企業であり、経営が安定しているため、景気変動の影響を受けにくく、安定的に高い給与が保証されるという点も重要な要因です。

転職の難易度

総合商社への転職は、年収の高い業界の中でも最も難易度が高いと言えます。要求される語学力(TOEIC 700以上)、営業経験(最低3年以上が推奨)、そして国際交渉力が必要とされるためです。未経験からの転職はほぼ不可能に近く、すでに営業職で実績を積んだ人材が対象となります。

ただし、商社内でも「資源系」「機械系」「食糧系」など様々な部門があり、部門によって年収が異なるため、上位層を狙うなら資源系や機械系がおすすめです。

IT・SaaS業界(平均年収580万円)

IT・SaaS業界は成長市場であり、年収テーブルが継続的に上昇し続けている特徴があります。

IT・SaaS業界の年収が高い理由

SaaSはストック型ビジネスモデル(継続課金型)であるため、一度契約した顧客からの継続的な売上が期待できます。このビジネスモデルにより企業の利益が安定し、その恩恵が従業員給与に反映されます。

さらに、IT・SaaS業界は急速に成長している市場であり、営業人材の需要が極めて高い状況です。そのため企業側は人材確保のために給与水準を上げざるを得ず、結果として営業職の年収が高くなっているのです。加えて、成果が売上に直結する実力主義の給与体系であるため、優秀な営業であれば年収1,000万円を超えることも珍しくありません。

SaaS営業の具体的な仕事内容やキャリアパスについては、SaaS営業への転職がおすすめの理由とは?注目される背景を解説の記事もぜひご覧ください。

IT・SaaS業界の採用事情

IT・SaaS業界は年々求人が増えています。理由は、急速な成長に伴う営業人材の深刻な不足があるためです。多くの企業が教育体制を整備しており、研修制度が充実しています。

SaaS業界への転職を具体的に検討したい方は、
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年収の高い業界への転職で注意すべき3つのポイント

年収だけを理由に業界を選ばない

年収が高いという理由だけで医療や金融に転職してしまうと、失敗することがあります。理由は、これらの業界では資格取得に時間がかかったり、ノルマが厳しかったり、メンタル負荷が大きかったりするためです。転職しても資格取得期間は給与が据え置きのままということもあり、想定した年収アップが実現しないケースもあります。

正しい選び方は、今のあなたのスキルで「即戦力」になれる業界を選ぶことです。年収は後からついてくるものであり、無理に難易度の高い業界に飛び込むべきではありません。

成果報酬型の給与体系に注意する

不動産業界のように高いインセンティブが期待できる業界への転職は、一見すると魅力的に見えます。しかし、実際にはノルマが厳しく、成果を出せない月は基本給のみという給与体系のため、安定性が極めて低いのです。

年収の高い業界を選ぶなら、「固定給が十分な水準に設定されており、その上でインセンティブが上乗せされる」という給与体系の企業を選ぶべきです。固定給が低い企業は避けた方が無難です。

年収の高さと職場環境は別物

年収の高い業界への転職に成功しても、職場環境が悪ければ長続きしません。ノルマが極めて厳しい、残業時間が多い、人間関係が悪いといった問題が起こることもあります。

年収の高さと職場環境の良さは別問題であり、転職を決める前に必ず転職エージェントを通じて、企業の実際の働き方やノルマ設定について確認しておくべきです。

高年収を目指すなら、「単価×専門性×成長性」の3つを意識して業界を選ぶこと。

そして、最初の一歩を踏み出すなら、業界分析+キャリア相談の両輪で動くのが最短ルートです。
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年収の高い業界への転職で年収アップする5ステップ

今の市場価値を診断する

年収の高い業界への転職で成功するかどうかは、「今のスキルで他社に価値があるか」という点にかかっています。市場価値を判断する際には、3つのポイントに注目しましょう。

ご自身の正確な市場価値の診断や、営業職のキャリアプランの立て方についてお悩みの方は、SQiL Career Agent にご相談ください。

数値化できる実績があるか

「営業をしていた」というだけでなく、「新規開拓で前年比150%達成」というように具体的な数字で実績を示せるかどうかが重要です。

業界経験があるか

「営業職です」ではなく「金融営業で3年、法人営業5名の管理経験あり」というように具体的な職務経歴を整理すること。

転職可能な年齢か

20代であればポテンシャル採用で年収アップが実現しやすく、30代では実績がものをいう世代であり数字が必須となります。40代以上であれば、マネジメント経験が強く求められる年代です。

年収の高い業界の中から「狙うべき業界」を絞る

すべての年収の高い業界があなたに向いているわけではありません。

今のスキルで未経験ではない業界か、その業界の今後5年の成長性は見込めるか、資格取得に時間を割けるか、ノルマやプレッシャーに耐えられるか、ワークライフバランスは大事かといった複数の視点から判断すべきです。

例1:法人営業経験者 → SaaS営業への転職
現実的であり、年収100万円のアップと中程度の難易度で実現可能です。

例2:営業企画経験者 → 商社営業企画職への転職
年収150万円のアップで学習の難易度は比較的低いと考えられます。

例3:未経験者 → 人材営業
年収50万円のアップと中程度の難易度で転職が可能です。

資格・スキルの習得計画を立てる

年収の高い業界への転職では、資格やスキルの習得がカギになることもあります。

医療・医薬品業界を目指す場合であれば、MR認定資格の取得に3〜6ヶ月、医学知識の自習に1〜2ヶ月を要し、その後にMR求人への応募となります。

重要なポイントは、資格取得中でも転職エージェント経由で求人に応募することができるという点です。資格を完全に取得してから動くのではなく、取得の見通しが立った段階で転職活動を開始するのが効率的です。

年収交渉を視野に入れた応募企業を選ぶ

年収の高い業界であっても、企業ごとに給与テーブルは異なります。上場企業は給与テーブルが透明で年収交渉がしやすく、成長中のベンチャー企業は年収を上げやすい傾向があります。

また、同業他社から引き抜かれるような人材として扱われる環境かどうかも、年収交渉の成否に影響します。

転職後の年収維持・拡大戦略を立てる

転職で年収が上がっても、その後の戦略がなければ年収は頭打ちになることもあります。

最初の1年は評価に集中すること、その後は専門性を深掘りして市場価値を向上させること、そしてマネジメント経験を積んで管理職へのステップアップを目指すことが、年収を維持・拡大させるための重要な施策です。

もし「自分の年収が相場より低い気がする」「同世代より遅れているかも」と感じたら、 まずは自分の市場価値を客観的に知ることが大切です。

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よくある質問

Q. 年収の高い業界に未経験から転職できますか?

A. 可能性はありますが、業界による部分が大きいです。特に人材業界は未経験OKの求人が多く、年収の高い業界と言えます。一方、医療・金融・総合商社といった業界は経験者が優遇される傾向にあり、未経験からの転職は難易度が高くなります。

未経験からの転職方法については、別の記事でも詳しく解説しています。
営業職は転職しやすい?未経験からでも挑戦できる営業職の魅力と転職の方法を徹底解説!

Q. 30代からでも年収の高い業界への転職で年収アップできますか?

A. 30代でも高い年収を実現できる可能性はあります。マネジメント経験があれば管理職候補として扱われ、営業実績が評価される年代であり、給与交渉もしやすくなります。年収の高い業界への転職は、経験者を求める傾向が強いため、30代の職務経歴が活きやすい環境と言えます。

Q. 年収1,000万円を超えるにはどうすればいい?

A. 3つの条件を満たす必要があります。第一に高単価商材を扱う業界(医療・金融・コンサル)を選ぶこと、第二に個人成績でトップレベル(上位5〜10%)になること、第三にマネジメント職へ昇進することです。特にマネジメント職への昇進は、年収1,000万円超を実現する最も現実的なパターンです。

まとめ

年収の高い業界への転職は、単に給与が上がることを意味するのではなく、キャリアと人生設計の大きな転換点になります。

年収だけで業界を選ぶのではなく、今のスキルを活かせるか、成長性があるか、職場環境は満足できるかといった複数の視点から総合的に判断することが、転職を成功させるための鍵となります。

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