SaaS営業への転職は難しい?未経験から成功する方法や年収・向いている人を解説

SaaS営業への転職 なぜおすすめ? 営業転職のプロが徹底解説!

「営業として働いているけれど、このままのキャリアでいいのか不安…」
「市場価値を高めたいけれど、SaaS営業は未経験でも転職できるのだろうか?」

そんな悩みを感じていませんか?

SaaS営業への転職は未経験からでも十分に可能です。ただし、どの企業でも採用されるわけではなく、これまでの営業経験をどのように整理し、再現性あるスキルとして伝えられるかが重要です。

実際、SaaS業界は国内市場の拡大が続いており、営業人材の採用も活発化しています。一方で、KPI管理の厳しさや継続的な学習が求められるなど、事前に理解しておくべき注意点もあります。

本記事では、キャリアアドバイザー歴10年、累計4,000名以上の支援実績を持つSQiL Career Agent事業責任者 武の知見を交え、SaaS営業が注目される理由や職種ごとの違い、未経験から転職する方法、失敗しない企業選びのポイントまで徹底解説します。

監修/武 拓矢
監修/武 拓矢
株式会社セレブリックス SQiL Career Agent 事業責任者 法人営業13年、CA歴10年、マネジメント7年の豊富な経験を持つ。 現場と経営、双方の視点を活かし、20-30代を中心に累計4,000名以上のキャリア支援を行っている。
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SaaS営業への転職が注目されている理由

SaaS営業は、今もっとも注目度が高い営業キャリアのひとつです。

「営業としてこのままでいいのか不安」「もっと市場価値を高めたい」といった悩みを抱える20代〜30代の営業職が、SaaS業界へ挑戦するケースが増えています。

SaaS営業が注目されている理由は、主に次のとおりです。

  • 国内SaaS市場の拡大で営業求人が増えている
  • The Model型の営業組織で専門スキルを身につけやすい
  • 高年収・キャリアアップを目指しやすく市場価値が高い

変化が激しい市場だからこそ、論理的思考力や再現性のある営業スキルを磨きやすく、結果としてキャリアアップや年収アップにもつながりやすい環境があります。

ここでは、なぜSaaS営業への転職が注目されているのかを詳しく解説します。

国内SaaS市場の拡大で営業求人が増えている

SaaS営業への転職が注目されている理由のひとつとして、国内SaaS市場の拡大によって営業職の求人が増えていることが挙げられます。

近年、多くの企業が従来の買い切り型ソフトウェアから、クラウド上で利用するSaaS型サービスへ移行を進めています。こうした流れを背景に、法人向けSaaSを扱う企業では営業人材の採用が活発化している状況です。

特にSaaS業界では、無形商材の提案経験だけでなく、「顧客課題を理解して提案できる力」が重視される傾向があります。

◎ SaaS営業で評価されやすい営業経験の例

  • 法人向け営業の経験がある
  • 顧客課題をヒアリングして提案した経験がある
  • 継続的な関係構築を行ってきた
  • 数字をもとに改善行動を行ってきた

✖︎ 逆に苦戦しやすいケース

  • 商品説明だけで営業してきた
  • 感覚や勢いだけで成果を出してきた
  • 再現性を言語化できない

SaaS営業では、「なぜ成果が出たのか」を論理的に説明できる力が求められます。これまでの営業経験を整理して伝えられる人ほど、転職市場でも強みを発揮しやすくなるでしょう。

The Model型の営業組織で専門スキルを身につけやすい

SaaS企業では、「The Model(ザ・モデル)」と呼ばれる分業型の営業組織を導入している企業が多くあります。

「The Model」とは、営業プロセスを以下のように細かく分け、それぞれの役割ごとに専門性を高めていく仕組みです。

The Model型組織の営業フロー
①マーケティング:見込み顧客(リード)を獲得する
②インサイドセールス(IS):商談化できる状態に整える
③フィールドセールス(FS):提案・交渉して受注する
④カスタマーサクセス(CS):継続利用・成果創出でLTVを伸ばす

そのため、「営業をすべて一人で担当する環境」に比べて、自分の役割に集中しながら専門スキルを磨けます。特に、「営業を感覚ではなく仕組みで学びたい」と感じている方にとって、SaaS業界は大きく成長できる環境といえるでしょう。

SaaS業界を理解するうえでは、営業組織の基本となる「The Model」の考え方を知っておくことも重要です。The Modelの仕組みをより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:The Model(ザ・モデル)とは?職種別キャリアのリアルと面接官をハッとさせる逆質問

高年収・キャリアアップを目指しやすく市場価値が高い

SaaS営業は、高年収やキャリアアップを目指しやすい職種としても注目されています。

ただし、「SaaS企業へ転職しただけで市場価値が上がる」というわけではありません。実際に評価されるのは、以下のポイントです。

実際に評価されるポイント
  • 誰に対して提案したのか
  • どのような課題を解決したのか
  • どんな営業プロセスで成果を出したのか
  • 成果を再現できるのか

SaaS業界では、営業活動が数値化・可視化されているケースが多く、成果までのプロセスが重視されます。そのため、再現性のある営業スキルを身につけた人材ほど、市場価値が高まりやすいといえます。

SaaS営業の職種一覧|役割ごとの違いを解説

SaaS営業は、従来の「一人の営業がすべて担当する営業スタイル」とは大きく異なり、役割ごとに求められるスキルやミッションが明確にわかれています。

自分の強みや志向に合わせて、次の中から最適なポジションを選ぶことが、転職成功の大きなポイントです。

  • インサイドセールス → 商談機会をつくる役割
  • フィールドセールス → 提案から受注までを担当する役割
  • カスタマーサクセス → 導入後の支援を行う役割
  • エンタープライズセールス → 大手企業を担当する営業

ここでは、SaaS業界で代表的な4つの営業職種について、それぞれの役割や違いをわかりやすく解説します。

インサイドセールス|商談機会をつくる役割

インサイドセールスは、電話やメール、オンライン商談などを活用し、見込み顧客を商談化へつなげる役割です。

「テレアポの延長」と思われることもありますが、実際にはまったく別物です。SaaS業界のインサイドセールスでは、短時間で顧客課題を整理し、「なぜ今そのサービスが必要なのか」を引き出す高度なヒアリング力が求められます。

特に未経験からSaaS業界へ挑戦する場合、もっとも採用されやすい入り口となるポジションです。だからこそ、「まずはSaaS営業へ挑戦したい」というあなたにとって、大きなチャンスになるでしょう。

インサイドセールスについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:インサイドセールスとは? 特徴や必要なスキル、どんな人が向いているのかを解説!

フィールドセールス|提案から受注までを担当する役割

フィールドセールスは、商談から受注までを担うポジションです。

インサイドセールスが設定した商談を引き継ぎ、顧客の課題整理から提案、社内調整、クロージングまでを主導します。単なる商品説明ではなく、「導入によって何が変わるのか」を経営視点で提案する力が必要です。

特にSaaS営業では、企業ごとの業務フローや課題を深く理解したうえで提案する必要があるため、課題解決型営業の経験が強みになります。

SaaS営業の中核ともいえるポジションだからこそ、仕事内容や求められるスキルを事前に理解しておくことが大切です。

フィールドセールスについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:フィールドセールスとは?業務内容やインサイドセールスとの違い、キャリアパスを解説!

カスタマーサクセス|導入後の支援を行う役割

カスタマーサクセスは、導入後の顧客支援を担当するポジションです。

ただし、「優しくサポートする仕事」というイメージだけで捉えると、実際とのギャップを感じやすいでしょう。現在のSaaS業界では、カスタマーサクセスは攻めの役割として期待されるケースが増えています。

✖︎ よくある誤解
「問い合わせ対応メインのサポート職」

◎ 実際に求められること
「顧客成果を伸ばし、継続利用と売上拡大を実現すること」

顧客に深く入り込み、本質的な課題解決をしたい方にとって、カスタマーサクセスは非常にやりがいの大きい仕事です。

カスタマーサクセスについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:カスタマーサクセスとは?仕事の特徴や必要なスキルを解説!

エンタープライズセールス|大手企業を担当する営業

エンタープライズセールスは、大手企業を中心に担当するSaaS営業の上位ポジションです。

一般的な法人営業よりも関係者が多く、情報システム部門、現場責任者、経営層など、複数のステークホルダーを巻き込みながら商談を進める必要があります。

そのため、単純な営業力だけでなく、複雑な意思決定を整理し、社内外を動かす高度な調整力が求められます。

一般的な法人営業との違い

【一般的な法人営業】

・担当者との商談が中心

・比較的短期間で意思決定される

・商品説明や提案力が重視される

   ↓

【エンタープライズセールス】

・経営層や複数部門を巻き込む

・数か月〜1年以上の長期商談もある

・課題整理力や社内外の調整力が求められる

実際にSaaS業界では、TimeeやSansan、ラクス、Loglass、WAPなどの大手SaaS企業でも、エンタープライズセールスは人気の高いポジションとして知られています。

「もっと難易度の高い営業に挑戦したい」「営業として圧倒的な市場価値を身につけたい」といった想いを持つ方にとって、エンタープライズセールスは大きなキャリアアップ先になるでしょう。

エンタープライズセールスについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:エンタープライズセールスとは?特徴や必要なスキル、どんな人が向いているのかを解説!

エンタープライズセールスの選考では、表面的な職歴ではなく「高度な営業スキル」のファクトが厳しく評価されます。大手SaaS企業の営業現場を直接支援する、セレブリックスの知見をベースとした「SQiL Career Agent」だからこそ、お伝えできるリアルな選考基準があります。

大手SaaS企業のエンタープライズセールス求人の実態や、求められる具体的な選考要件について詳しく知りたい方は、まずはお気軽にご相談ください。

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SaaS営業へ転職するメリット

SaaS営業への転職には、これからのキャリアを大きく伸ばせるメリットがあります。なぜなら、SaaS業界は市場成長が続いているだけでなく、「成果」「再現性」「論理性」が評価されやすい環境であるためです。

主なメリットは次のとおりです。

  • 成果次第で高年収を目指しやすい
  • 20代・30代でもキャリアアップしやすい
  • 無形商材営業のスキルが身につく
  • リモートワークやフレックス制度がある企業も多い

ここでは、SaaS営業へ転職するメリットを詳しく紹介します。

成果次第で高年収を目指しやすい

SaaS営業は、成果次第で高年収を目指しやすい職種です。その理由は、営業活動がデータで可視化されやすく、「誰が・どのように成果を出したか」が評価されやすい環境であるためです。

多くのSaaS企業では、基本給に加えてインセンティブ制度を導入しており、成果が報酬へ反映されやすい特徴があります。

ただし、単に数字を追えばよいわけではありません。SaaS営業では、「導入後も継続利用される提案」が重視されます。

✖︎ 誤解されやすい考え方

「勢いで売れる営業が強い」

◎ 実際に評価される人

「顧客成果につながる提案を継続できる人」

顧客課題を深く理解し、本質的な提案ができる人ほど高く評価されます。営業としての力を身につけながら、年収アップも狙いやすい職業といえるでしょう。

20代・30代でもキャリアアップしやすい

SaaS業界は、20代・30代でもキャリアアップを実現しやすい環境です。年功序列よりも成果や再現性が重視されるため、若手でも結果を出せば早期に昇進・昇格できるケースがあります。

実際に、次のようにステップアップしていくキャリアパスも珍しくありません。

【SaaS営業で広がりやすいキャリア例】

インサイドセールス

フィールドセールス

エンタープライズセールス

営業責任者・マネージャー

また、SaaS営業では「なぜ成果が出たのか」を論理的に説明する力が必要です。そのため、営業経験を感覚だけで終わらせず、再現性あるスキルとして積み上げやすい特徴があります。

なお、20代・30代の転職について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:
転職回数が多いと人生終わり?20代・30代が次の転職を成功させる完全ガイド

無形商材営業のスキルが身につく

SaaS営業では、無形商材ならではの高い提案力が身につきます。

SaaSは形のある商品ではないため、「なぜ必要なのか」を論理的に伝えなければ契約につながりません。まだ価値に気づいていない相手に対して、事業の成長に不可欠な存在へと納得してもらう必要があり、そのプロセスの中で他業界でも通用する高度な提案力が身につきます。

無形商材で身につく提案力のイメージ

顧客の初期状態(Nice to have:優先度 低)

顧客:「余裕があれば、いつか入れてもいい便利そうなツールですね」

↓ 

ツールの機能説明ではなく、

顧客の「売上減少」という経営課題の本質を深掘り。

「このツールを今導入しないと、3年後にどれだけの損失が出るか」

をデータを用いてロジカルに可視化して提案した結果……

↓ 

提案後の状態(Must have:優先度 最優先)

顧客:「経営課題を解決するために、今すぐ予算を確保してでも導入すべき仕組みだ」

特にSaaS営業では、単なる商品説明ではなく、「顧客のどんな課題を解決できるのか」を言語化する力が重要です。この経験を積むことで、どの業界でも通用する課題解決型の営業のスキルが身につきます。

リモートワークやフレックス制度がある企業も多い

SaaS企業では、リモートワークやフレックス制度を導入している企業も多くあります。

柔軟な働き方に魅力を感じて、SaaS業界へ興味を持つ方もいるでしょう。ただし、「自由に働けそう」というイメージだけで転職すると、ギャップを感じる可能性があります。

実際のリモート環境では、上司が常に近くにいるわけではありません。そのため、テキストコミュニケーション能力や、自分で行動を管理する自律性が重要になります。

SaaS企業のリモートワークは、自由だけでなく「責任」も伴う働き方です。その環境で成果を出せる人ほど、営業として高く評価されやすくなるでしょう。

SaaS営業へ転職するデメリット

SaaS営業には多くのメリットがある一方で、事前に理解しておくべき次のような厳しさもあります。

  • KPI管理が厳しく数字へのプレッシャーがある
  • IT・業界知識を継続的に学ぶ必要がある
  • 顧客課題に合わせた提案力が求められる
  • 企業によって営業スタイルや評価制度の差が大きい

特にSaaS業界では、営業活動が数値で細かく管理されるケースが多く、継続的な学習や論理的な提案力も求められます。華やかなイメージだけで転職すると、入社後にギャップを感じる可能性もあるでしょう。

そのため、メリットだけでなくデメリットまで理解し、自分に合う職業かどうかを見極めることが重要です。

KPI管理が厳しく数字へのプレッシャーがある

SaaS営業では、KPI管理が厳しい企業も存在します。以下のように、営業活動の多くがデータとして可視化されます。

SaaS営業で管理されやすい指標
  • 架電数
  • 商談化率
  • 受注率
  • 失注理由
  • 顧客継続率

そのため、「なんとなく頑張っている」では評価されにくく、改善行動まで求められる職業です。営業として論理的に成長できる反面、数字へのプレッシャーを強く感じる場面もあるでしょう。

IT・業界知識を継続的に学ぶ必要がある

SaaS営業では、継続的な学習が欠かせません。SaaSプロダクトはアップデート頻度が高く、機能追加や仕様変更も日常的に発生します。そのため、昨日までの知識だけでは通用しなくなるケースもあります。

また、単に製品知識だけでなく、顧客業界への理解も必要です。「学び続ける姿勢」がないと、業務についていくことが苦しくなりやすいでしょう。

顧客課題に合わせた提案力が求められる

SaaS営業では、顧客ごとに最適な提案を考える力が必要です。単に機能説明をするだけでは、継続契約につながりません。

 ✖︎ 通用しにくい提案
  「どの企業にも同じ説明をする」

 ◎ 評価される提案
  「顧客ごとの課題に合わせて提案を変える」

特にSaaSはサブスクリプション型のビジネスモデルが多いため、導入後に成果を感じてもらえなければ解約されてしまいます。

そのため、「この会社は何に困っているのか」を深く理解し、その課題に合わせて提案内容を変える必要があります。

企業によって営業スタイルや評価制度の差が大きい

SaaS企業は、会社によって働き方や営業スタイルが異なるケースが多いです。

例えば、分業体制が整っている企業もあれば、一人で幅広く担当する企業もあります。また、提示されている想定年収が、実際には達成難易度の高いケースもあります。

「SaaS企業だから安心」と考えるのではなく、企業ごとの実態を見極めることが重要です。

なお、SaaS業界の現状についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:【キツい】SaaS業界は「やめとけ」と言われる理由を徹底解説

SaaS営業に向いている人の特徴

SaaS営業に向いている人には、いくつか共通する特徴があります。

特にSaaS企業の選考で重視されやすいのは、「論理的思考力」「カオス耐性(変化への適応力)」「やり切った経験」の3つです。なぜなら、SaaS業界は変化スピードが非常に速く、正解が用意されていない環境だからです。

「とにかく気合いで売る営業」よりも、自ら仮説を立てて改善を繰り返せる人材が評価されやすい傾向があります。

SaaS営業で評価されやすい人の特徴
  • 数字をもとに改善できる
  • 変化を前向きに楽しめる
  • 自分で考えて行動できる
  • 失敗してもやり切れる
  • 継続的に学習できる

特にSaaS業界では、プロダクトのアップデートや営業組織の変化も日常的に発生します。変化をストレスではなく成長機会として捉えられる人ほど、活躍しやすいでしょう。

未経験からSaaS営業へ転職する方法

未経験からSaaS営業へ転職することは、十分可能です。ただし、「未経験歓迎」と書かれていても、実際には再現性ある営業経験や論理的思考力が見られています。

勢いだけで応募するのではなく、選考で評価されるポイントを整理して準備を進めることが重要です。

  • まずは法人営業経験を整理する
  • IT・SaaS業界の基礎知識を身につける
  • 数値実績を職務経歴書に落とし込む
  • 成長中のSaaS企業を中心に応募する

ここでは、未経験からSaaS営業へ転職する方法を詳しく解説します。

まずは法人営業経験を整理する

まずは、これまでの法人営業経験を整理しましょう。

SaaS営業では、「どんな商品を売っていたか」だけでなく、「どのように課題を整理し、提案していたか」が重視されます。そのため、過去の営業経験を論理的に言語化することが重要です。

また、未経験からいきなりフィールドセールス(FS)を狙うのは、ハードルが高いケースもあります。まずはインサイドセールス(IS)からSaaS業界へ入り、経験を積むキャリアも現実的な選択肢です。

【未経験から挑戦しやすいキャリア例】

①法人営業経験を整理する

②インサイドセールス(IS)で入社

③フィールドセールス(FS)へキャリアアップ

【他にも多いケース】

・無形商材営業を経験してからSaaSへ転職

・IT業界寄りの営業経験を積んで挑戦

まずは過去の経験を整理し、「自分がどのように成果を出してきたか」を言語化しましょう。

IT・SaaS業界の基礎知識を身につける

SaaS営業へ転職するなら、最低限の業界知識は事前に身につけておきましょう。

特にSaaS業界では、「The Model」のような営業組織の考え方や、データをもとに営業改善を行う文化が根付いています。面接でも、業界理解の浅さは見抜かれやすいため注意が必要です。

「SaaSとは何か」だけでなく、なぜSaaS企業が分業型組織を採用しているのかまで理解しておくと、選考でも評価されやすくなります。

業界知識を学んでおくことで、「なぜSaaS営業へ挑戦したいのか」の説得力も大きく変わるため、事前の準備は非常に重要です。

数値実績を職務経歴書に落とし込む

SaaS営業への転職では、数値実績を論理的に伝えることが重要です。

なぜなら、SaaS企業では「気合いで頑張った」という抽象的な話よりも、「どんな課題に対して、何を改善し、どんな成果につながったか」が重視されるからです。

特に職務経歴書では、結果だけでなく、成果に至るまでのプロセスまで整理して伝える必要があります。

✖︎ 評価されにくい伝え方
「営業を頑張って売上目標を達成しました」

◎ 評価されやすい伝え方
「商談化率低下という課題に対し、ヒアリング項目を改善した結果、商談化率を〇%向上させました」

SaaS企業では、「再現性ある成果」を説明できる人材ほど評価されやすいため、職務経歴書の作り込みも重要です。

しかし、「具体的にどのように実績を記載すればよいのかわからない」「営業経験をどう強みに変換すればいいか不安」という方もいるでしょう。

そんな方は、営業職特化の職務経歴書テンプレートをご活用ください。53種類の営業職パターンから、自分の経験に近い事例を参考に、面接官が納得しやすい一貫した書類をスムーズに作成できます。

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成長中のSaaS企業を中心に応募する

未経験から挑戦する場合は、成長中のSaaS企業を中心に応募するのがおすすめです。

成長フェーズの企業は採用を強化しているケースが多く、未経験人材を育成する体制を整えていることもあります。また、営業組織が拡大しているタイミングでは、ポジションが増えやすく、キャリアアップのチャンスも広がります。

ただし、勢いだけで企業を選ぶのは危険です。教育体制やオンボーディング(現場で即戦力として動けるようにするための育成プログラム)が整っているかも必ず確認しましょう。SaaS企業では、入社後の立ち上がり支援が成果に大きく影響します。

だからこそ、自分が成長できる環境を見極めながら応募することが、SaaS転職成功の大きなポイントです。

SaaS営業の転職で失敗しない企業の選び方

SaaS営業への転職では、「どの企業へ入るか」が重要です。同じSaaS業界でも、企業によって営業スタイルや組織体制、求められるレベルは大きく異なります。

「SaaS企業ならどこでもよい」と考えてしまうと、入社後にギャップを感じる可能性があります。次のポイントを、あらかじめ確認しておきましょう。

  • プロダクトに十分な需要があるか
  • 事業フェーズと営業組織が自分に合っているか
  • 評価制度やインセンティブ制度が明確であるか
  • 教育体制やオンボーディングが整っているか

ここでは、SaaS営業への転職で後悔しないために、事前に確認したいポイントを解説します。

プロダクトに十分な需要があるか

まず確認したいのは、そのプロダクトに十分な需要があるかです。

どれだけ営業力があっても、そもそも市場ニーズが弱い商材では成果を出し続けることが難しくなります。「営業しやすいか」ではなく、「本当に顧客課題を解決できるプロダクトか」を見ることが重要です。

SaaS営業では、プロダクトの需要が成果へ大きく影響するため、商材選びは徹底しましょう。

事業フェーズと営業組織が自分に合っているか

事業フェーズと組織体制が、自分に合っているかも重要なポイントです。SaaS企業は、人数規模によって営業組織の型化レベルが大きく異なります。

仕組みがまだ整っていない企業では、自分で考えてゼロからつくる力が求められる一方、大手に近い企業では、整った営業プロセスの中で成果を出す力が必要です。

自分に合う環境を見極める視点

  • ゼロからつくるのが好きか
  • 型化された組織が好きか
  • 裁量を重視したいか
  • 安定した仕組みを重視したいか

「どちらが正しいか」ではなく、自分の志向と合っているかを重視しましょう。

評価制度やインセンティブ制度が明確であるか

評価制度やインセンティブ制度が明確かどうかも必ず確認しましょう。

SaaSは月額課金型のストックビジネスが中心のため、不動産や保険営業のように成果に応じてインセンティブが限界なく伸びる構造ではないケースもあります。

そのため、「想定年収」だけを見るのではなく、「実際にどれくらい達成できているのか」を確認することが重要です。

教育体制やオンボーディングが整っているか

未経験からSaaS営業へ挑戦する場合、教育体制やオンボーディングの有無も重要です。

SaaS業界では、営業プロセスを型化し、オンボーディングを整備している企業も増えています。新人が早期に立ち上がれるよう、営業プレイブックやオンライン学習を導入している企業もあります。

ただし、どれだけ手厚い環境が整っていても、ただ教えられるのを待つだけの姿勢では、入社後に自走できず苦戦してしまいます。「会社が育ててくれるだろう」と制度に頼るのではなく、用意された仕組みを自分から貪欲に吸収し、1日でも早く戦力になるために自ら動き出す姿勢が何よりも大切です。

SaaS営業経験者のキャリアパス

SaaS営業は、転職後のキャリアパスが非常に広い職種です。主に以下のキャリアが存在します。

  • マネージャーや営業責任者を目指す
  • カスタマーサクセスやマーケティングへ転向する
  • 事業開発やプロダクト職へキャリアを広げる
  • 外資系SaaSやハイクラス企業へ転職する

特に、データをもとにPDCAを回す経験や、顧客課題を深く理解する力は、多くのビジネス職種で求められています。

なお、SaaS営業のキャリアパスについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:【SaaS営業のキャリアパスを徹底解説】SaaS営業に興味がある人必見!

マネージャーや営業責任者を目指す

SaaS営業経験を積んだ後は、営業マネージャーや営業責任者を目指すキャリアが代表的です。

SaaS企業では営業活動が数値化されているため、感覚的なマネジメントではなく、データをもとに組織改善を行う力が必要です。

求められる力
  • 数値管理能力
  • メンバー育成力
  • 営業プロセス改善力
  • 組織全体を見る視点

成果を再現できる営業ほど、早期にマネジメントを任されやすい傾向があります。

特にSaaS業界は成長スピードが速いため、20代・30代でも責任あるポジションへ挑戦しやすいでしょう。組織を動かす側へキャリアアップしたい人にとっては、大きなチャンスとなります。

カスタマーサクセスやマーケティングへ転向する

営業を通じて「顧客がどんな課題を抱えているか」を深く理解できるスキルを活かし、カスタマーサクセスやマーケティングへキャリアチェンジする人もいます。

特にSaaS業界では、顧客理解を起点に事業改善を行う文化が強いため、営業経験者が他職種でも活躍しやすい特徴があります。

「売る」だけではなく、「顧客成功を支える側へ回りたい」と感じている方にとって、マーケターは大きな選択肢となるでしょう。

事業開発やプロダクト職へキャリアを広げる

SaaS営業経験をもとに、事業開発やプロダクト職へ進むキャリアもあります。

広がりやすいキャリア
  • 事業開発
  • プロダクトマネージャー
  • 新規事業立ち上げ
  • BizDev(事業開発)

特に近年は、顧客の声を理解している営業経験者が、プロダクト開発側へ転向するケースも増えています。なぜなら、SaaSでは「顧客課題をどれだけ理解できるか」がプロダクトの改善に直結するからです。

営業経験を「売る力」で終わらせず、事業そのものをつくる側へ広げられることも、SaaS営業の大きな魅力です。

外資系SaaSやハイクラス企業へ転職する

SaaS営業経験を積むことで、外資系SaaSやハイクラス企業への転職も目指しやすくなります。

特にエンタープライズセールスなどで成果を出した経験は、市場価値として高く評価されやすい傾向があります。課題解決型の営業や複雑な商談を動かした経験は、より高難易度な企業でも求められるからです。

もちろん簡単な道ではありませんが、SaaS営業で積み上げた経験は、あなたの市場価値を大きく引き上げる武器になります。将来的にさらに高いレベルへ挑戦したい方にとって、SaaS営業は非常に価値ある経験になるでしょう。

SaaS営業の転職に強いエージェントの活用がおすすめ

SaaS営業への転職を成功させたいなら、業界に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。

というのも、SaaS企業は会社ごとに営業組織や評価制度、カルチャーが大きく異なるからです。求人票だけでは見えない「実際の働き方」まで把握するには、業界理解の深いエージェントのサポートが役立ちます。

特にSaaS業界では、「未経験歓迎」と書かれていても、実際には非常に高い営業レベルを求められるケースもあります。そのため、これまで現場で積み上げてきた実績が、どの企業で最も高く評価されるのかを正しく見極めるためにも、業界の内情をよく知るエージェントの力を借りるのが確実です。

とはいえ、これまでの営業経験や、目に見えにくい「営業スキル」の本質を正しく見抜いてくれるパートナーでなければ、納得のいくキャリアチェンジを叶えることは難しいでしょう。

営業のプロフェッショナルとして12,700以上の支援実績を持つ「SQiL Career Agent」では、あなたが現場で必死に磨いてきた強みを明確に言語化し、次のステージで即戦力として活躍するための道筋を一緒に作り上げていきます。SaaS業界への転職を考えている方は、まずはお気軽にご相談ください。

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なお、「SaaS転職エージェントを比較しながら決めたい」という方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:
【2026年最新】SaaS転職エージェントおすすめ14選|経験者・未経験別の選び方完全ガイド

SaaS営業の転職に関するよくある質問

SaaS営業への転職では、「未経験でも本当に転職できるのか」「どれくらいの年収UPが見込めるのか」など、不安を感じる方も多いでしょう。

ここでは、以下の質問に回答していきます。

  • SaaS営業は未経験でも転職できますか?
  • SaaS営業はきついと言われるのはなぜですか?
  • SaaS営業はどれくらい年収を目指せますか?

SaaS営業は未経験でも転職できますか?

SaaS営業は、未経験からでも転職可能です。

ただし、いきなりフィールドセールス(FS)を任されるケースは多くありません。そのため、まずはインサイドセールス(IS)から経験を積むルートがおすすめです。

ISでは、1日に数十件の架電を行いながら、高速でPDCAを回す経験を積めます。また、わからないことがあっても、一度持ち帰って整理しながら対応できるため、未経験者でもSaaSビジネスや顧客課題を理解しやすい特徴があります。

まずはISの業務を通じて業界知識や顧客理解を深めることが、現場での早期活躍だけでなく、その先にあるFSへのキャリアアップにも繋がります。

SaaS営業はきついと言われるのはなぜですか?

SaaS営業がきついと言われる理由のひとつは、数字管理が非常に細かいからです。

架電数や商談化率、失注理由など、多くの営業活動がデータ化されるため、「なんとなく頑張る営業」が通用しにくい環境です。また、プロダクトのアップデートも頻繁に発生するため、継続的な学習も必要になります。

しかし、SaaS営業は厳しい反面、データに基づいた営業スキルや変化に対応する学習能力が身につくため、市場価値を高めやすい仕事ともいえるでしょう。

SaaS営業はどれくらい年収を目指せますか?

SaaS営業は、成果次第で高年収を目指せる職種です。

SaaS営業の年収目安

  • インサイドセールス:400~700万円
  • フィールドセールス:400〜1,000万円
  • カスタマーサクセス:400~800万円
  • 管理職・マネージャー:600〜1,000万円

さらに、エンタープライズセールスや外資系SaaS企業へキャリアアップできれば、年収1,000万円以上を目指せるケースもあります。

まとめ

SaaS営業は、単に営業経験を活かせるだけでなく、論理的思考力や課題解決力、再現性ある営業スキルを身につけながら市場価値を高めやすい仕事です。

The Model型の営業組織によって専門性を磨きやすく、20代・30代でもキャリアアップや年収アップを目指しやすい環境があります。一方で、KPI管理の厳しさや継続的な学習が求められるため、自分に合う企業を見極めることも重要です。

本記事で紹介した仕事内容や向いている人の特徴、転職方法、企業選びのポイントを参考にしながら、ぜひSaaS営業への転職に挑戦してみてください。

SQiL Career Agentでは、SaaS営業やIT業界の営業職に関する知見や求人を多数保有しています。SaaS営業への転職を検討している方は、まずは以下よりSQiL Career Agentへお気軽にご相談ください。

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