RA・CA特化のキャリアパス完全ガイド|転職先別の志望動機例文と職務経歴書テンプレート付き

RA・CA特化のキャリアパス完全ガイド|転職先別の志望動機例文と職務経歴書テンプレート付き

本記事は、リクルーティングアドバイザー(RA)/キャリアアドバイザー(CA)や人材紹介業界からの転職を検討している方々を対象にしています。職務経歴書は、応募者の経験やスキルを効果的にアピールするための重要な書類です。
この記事では、職務経歴書の各セクションの作成方法とポイントを詳しく解説しています。RA/CAからよくあるキャリアパスや、各キャリアパスごとにアピールすべきポイントをご紹介しているため、職務経歴書作成の参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 1.RA/CA向け職務経歴書の作成ガイド
    1. 1.1.職務要約
    2. 1.2.職務経歴
      1. 1.2.1.【定量的な実績】
      2. 1.2.2.【マネジメント経験の記載】
      3. 1.2.3.【アピールポイント】
    3. 1.3.活かせる経験・資格・知識・技術
    4. 1.4.自己PR
  2. 2.RA/CAのよくあるキャリアパス
    1. 2.1.【人材紹介業界】
      1. 2.1.1.業界・職種特化やエグゼクティブ向けの人材紹介でのRA/CA
    2. 2.2.【IT業界】
      1. 2.2.1.インサイドセールス
      2. 2.2.2.フィールドセールス
      3. 2.2.3.カスタマーサクセス
      4. 2.2.4.一気通貫スタイル
    3. 2.3.その他のよくあるキャリアパス


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RA/CA向け職務経歴書の作成ガイド

職務要約

職歴書の解説(RACA①)

【職務要約】は、企業担当者が最初に目にする重要なセクションです。ここでは、あなたがどのような業務を経験し、どのような実績を上げてきたのかを端的かつ明確に示しましょう。

  • 定量的な実績を強調: 数字を用いて具体的な成果を示します。例えば、「売上を前年比20%増加させた」や「新規顧客を50社獲得した」といった具体的な数値を記載しましょう


職務経歴

職歴書の解説(RACA②)

【職務経歴】セクションでは、これまでの職務内容や実績を詳細に記載します。マネジメント経験がある場合は、業務内容・成果を切り分けて記載するようにしましょう。チーム全体の成果も定量的に示すことが求められます。

  • 定量的な業務量 特に法人営業などに転職希望の場合は、1日の行動量を把握するためにも記載が必須です。例えば、「1日あたりの架電数は50件、アポイント数は5件」といった具体的な数値を示しましょう。
  • 成約単価の記載 人材紹介の成約単価は金額に幅があるため、具体的な成約単価を記載すると面接官がイメージしやすくなります。
  • 業界の親和性 どのような企業に対して採用支援をしていたのかを記載することで、親和性のある業界が分かります。​​​​​​

【定量的な実績】

  • 順位や重要な指標を記載する: 売上や達成率に加え、社内での順位(例:「売上全国 2 位/65名中」)や、RA/CAならではの指標である「成約人数」(例:「成約人数全国 4 位/65名中」)といった実績を記載すると、成果が客観的に伝わりやすくなります 。

【マネジメント経験の記載】

  • 業務の切り離し マネジメントをしていた場合は、自分の業務とは切り離して記載しましょう。チームの成果や施策を定量的に示すことが重要です。

【アピールポイント】

  • 施策内容の記載 現状の問題点、設定した課題、解決策として講じた施策、そしてその結果を定量的に記載しましょう


活かせる経験・資格・知識・技術

職歴書の解説(RACA③)

このセクションでは、応募先企業で活かせる経験や資格、知識、技術を具体的に記載します。これにより、採用担当者にあなたの能力を効果的にアピールすることができます。

関連性のあるスキルを記載
志望先企業が求めるスキルに関連する経験や資格を優先して記載しましょう。転職先では活かせないスキルを記載してしまうと、即戦力性の低い人材と判断される可能性があります。例えば、特定の業界での経験や、応募先の業務に直接関連する資格を強調することが重要です。


自己PR

職歴書の解説(RACA④)

自己PRは、あなたの強みや仕事に対する姿勢をアピールする重要なセクションです。ここでは、具体的な業務の実績や経験を基に、自分自身を効果的に表現することが求められます。

  • 具体的なアピールポイント これまでの業務での具体的な成果や経験を挙げ、どのように貢献できるかを示します。例えば、「新規顧客開拓において、前年比30%の成長を達成した」といった具体的な数字を用いると効果的です。
  • 仕事に対するこだわりや強み  自分の仕事に対する姿勢や、特に大切にしている価値観を述べることで、採用担当者にあなたの人柄を伝えます。例えば、「常に顧客のニーズを最優先に考え、信頼関係を築くことを心掛けています」といった内容が考えられます。
  • アピールできる経験  過去の経験の中で特に印象に残っているエピソードや、困難を乗り越えた経験を交えることで、あなたの人間性や問題解決能力をアピールします。


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RA/CAのよくあるキャリアパス

職歴書

RA/CAのよくあるキャリアパスとして、人材紹介の中でも業界・職種特化やエグゼクティブ向けの人材紹介を選ぶ方、または人材紹介ではない異業種・異業界の法人営業職を選ぶ方が多いです。その中でも特に人気な業界がIT業界。ただ、IT業界といってもさまざまな営業職が存在します。今回はIT業界の中でも、RA/CAが選ぶキャリアパスとして特に多い以下の4つの営業職に関するアピールポイントをご紹介します。

【人材業界】

【IT業界】


【人材紹介業界】

業界・職種特化やエグゼクティブ向けの人材紹介でのRA/CA

RA_CA→エグゼクティブ向け

まずご紹介するのは、業界・職種特化やエグゼクティブ向けの人材紹介でのRA/CAのキャリアパスを選ぶ場合です。人材紹介は業界別・職種別・属性別など、さまざまな領域に特化したサービスがあります。特定のニーズに応じたサービスを提供することで、レッドオーシャンの人材業界の中でサービスとしての競争力だけではなく、個人としてのスキルや専門性も高めることができます。
現職での経験を活かしつつ、別の領域でRA/CAとして挑戦したい場合は、以下の点をアピールするとよいでしょう。

  • エージェントとしての営業スタイル
    • 両面か片面か
  • 支援対象領域(企業または求職者)
    • 業界(IT業界・金融業界・製造業界など)
    • 職種(営業職・バックオフィス・エンジニアなど)
    • 属性(新卒・エグゼクティブ・子育て中の親など)
  • 定量実績
    • 1日の面談数や架電数
    • 成約実績(目標に対する達成率とあわせて記載)
      • 人数・単価・金額
  • 支援スタイル
    • 求職者ひとりに対する面談回数、サポートの範囲(書類添削や面接対策など)
    • 求職者と向き合う際のスタンス(定性面)
  • 目標達成に向けて業務改善プロセス
    • 人材紹介業務のプロセスを定量で捉え、KPIの量と歩留まりを観測。それらの数字をもとに日々の活動を改善したエピソード

【例文】

私はキャリアアドバイザーとして、幅広い年齢層(主に20代~30代)および多様な職種の支援対象者に対して、両面の営業スタイルでサポートを行ってきました。具体的には、1日の新規面談数は平均2件、新規企業開拓のための架電は1日20件を実施し、積極的な営業活動を展開しました。
2024年上期には目標達成率130%を達成し、全国で2位の売上を記録いたしました。日頃より初回面談から成約に至るまでの各工程のリードタイムや歩留まりを詳細に算出し、業務の効率化を図ることを心がけています。当時、稼働率低下が課題として生じていたため、求人提案までのリードタイムを短縮し、書類添削については2日以内にフィードバックを徹底しました。この取り組みにより、稼働率を8%改善することができました。
その結果、他のチームメンバーと比較して1.4倍の稼働率と1.5倍の成約数を達成し、チーム全体の業績向上に貢献しました。

☞RA・CAの仕事内容についてはこちら
キャリアアドバイザーの仕事はきつい?業務内容や向いている人、キャリアパスまで徹底解説!


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【IT業界】

THE MODELとは、営業プロセスが分業化された営業組織のことをいいます。それぞれの職種ごとに期待される役割が異なるため、既に希望のポジションが定まっている場合は、以下の内容を参考に職務経歴書を作成してみてください。


インサイドセールス

RA_CA→インサイドセールス

インサイドセールスは、見込み顧客(リード)に対して、電話やメール、Web会議ツールなどを活用しながら非対面で行う営業職です。
インサイドセールスを希望している場合は、RA/CAの業務の中でも以下の部分をアピールすると再現性が高いと評価されるでしょう。

  • 新規開拓営業における定量・定性面実績
    • 具体的な定量:1日の架電数、アポ率、商談化率
    • 具体的な定性:アポをとる中でのヒアリング手法や顧客への提案方法
  • 目標達成に向けて業務改善プロセス
    • 人材紹介業務のプロセスを定量で捉え、KPIの量と歩留まりを観測。それらの数字をもとに日々の活動を改善したエピソード

【例文】

私はキャリアアドバイザーとして、両面の営業スタイルを駆使し、新規開拓営業において1日30件の架電を実施し、コールアポ率3%を達成しました。初めはアポ率が1%でしたが、改善に向けた取り組みを行いました。
具体的には、地域で求人を出している企業をリストアップし、事前に求人内容・事業内容を調べた上で、顧客のペルソナを想定し、そのペルソナが自社データベースに月に何名程度流入するかを事前に想定しておくことで、自社サービスがどのように企業のニーズを解決できるかを明確に説明するよう努めました。また、架電時にヒアリングした内容を記録し商談時の準備に活かすことで、提案の際には企業が求める求職者の属性や成約実績を示し、信頼感を醸成することに成功しました。
これらの取り組みにより、コールアポ率の向上だけでなく、顧客との信頼関係を築くことができ、より効果的な営業活動を展開することができました。

☞インサイドセールスの仕事内容についてはこちら
インサイドセールスとは? 特徴や必要なスキル、どんな人が向いているのかを解説!


フィールドセールス

RA_CA→フィールドセールス

フィールドセールスは、顧客に直接訪問・もしくはオンラインで商品やサービスの提案を行い、受注を創出する営業職です。
フィールドセールスを希望している場合は、以下の部分をアピールすると再現性が高いと評価されるでしょう。

  • 提案力
    • 求職者や企業が語る表面的な悩み・課題に囚われず、どのように真の悩み・課題を引き出していたか
  • 案件管理力
    • SFAなど、求職者管理をどのように行っていたのか
  • 目標達成に向けて業務改善プロセス
    • 目標成約金額からの逆算思考

【例文】

私はキャリアアドバイザーとして、企業と求職者双方の支援を行い、目標を105%達成しました。
企業との商談では、採用要件の擦り合わせを行い、採用課題を共に解決するパートナーとしての役割を果たしました。また、求職者に対しては、表層的な希望条件のヒアリングや企業のマッチングではなく、過去からの体験をヒアリングした上で、求職者本人も言葉にできていなかった価値観や強みの言語化をお手伝い。またその言語化された価値観や強みから理想のキャリアまで一緒に定義をすることを心掛け、納得感のある転職を創出してまいりました。
初めは月4,000千円の目標に対し80%の達成率でしたが、求職者や企業について当事者以上に考え、理想をともに定義するプロセスを意識し、最適な提案を行うことを日々徹底することで、目標を105%達成することができました。

☞フィールドセールスの仕事内容についてはこちら
フィールドセールスとは?業務内容やインサイドセールスとの違い、キャリアパスを解説!


カスタマーサクセス

RA_CA→カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、顧客がサービスや製品を最大限に活用するため、契約後にさまざまなご支援をする営業職です。
カスタマーサクセスを希望している場合は、以下の部分をアピールすると再現性が高いと評価されるでしょう。

  • ヒアリング/提案力
    • どのように求職者や企業担当者の現状を理解し、どのような提案をしてきたか
  • 伴走型支援
    • 求職者や企業担当に対して、点ではなく、いかに継続的な支援をしてきたか
  • 目標達成に向けて業務改善プロセス

【例文】

私はキャリアアドバイザーとして、企業と求職者双方の支援を行い、採用課題を解決するパートナーとしての役割を果たしてきました。
企業との商談では、定期MTGの開催、企業の最新の採用状況だけでなく、事業や組織の状況までヒアリングし、そのつど最適な採用ペルソナについてのディスカッションを採用担当者と綿密に実施。また採用計画進捗まで共有していただき、企業の採用パートナーとして入り込んだ支援をしました。
これらの取り組みにより、新しい求人が出た際には弊社に最初にご連絡いただけるようになり、書類通過率を他社平均の20%から40%に引き上げることに成功しました。

☞カスタマーサクセスの仕事内容についてはこちら
カスタマーサクセスとは?仕事の特徴や必要なスキルを解説!


一気通貫スタイル

RA_CA→一気通貫

IT業界では、アポイント獲得~受注後のサポートまで1人の営業パーソンが担当することも多いです。
分業制ではなく、一気通貫の営業スタイルを希望している場合は、以下の部分をアピールすると再現性が高いと評価されるでしょう。

  • 進捗管理
    • 初回面談から成約に至るまで、求職者の進捗をどのように管理していたのか
    • 求職者ごとのリードタイム・優先度などをどのように管理していたのか
  • 定量/定性目標と実績
    • 定量
      • 求職者:成約金額、成約人数
      • 企業開拓:アポ数、商談数
    • 定性
      • 求職者:書類通過率、稼働率、内定率
      • 企業開拓:アポ率
  • 目標達成に向けて業務改善プロセス
    • 各プロセスで生じる問題をいかに解消してきたか

【例文】

私はキャリアアドバイザーとして、企業と求職者双方の支援を行い、目標を105%達成しました。
企業との商談では、採用要件の擦り合わせを行い、採用課題を共に解決するパートナーとしての役割を果たしました。また、求職者に対しては、表層的な希望条件のヒアリングや企業のマッチングではなく、過去からの体験をヒアリングした上で、求職者本人も言葉にできていなかった価値観や強みの言語化をお手伝い。またその言語化された価値観や強みから理想のキャリアまで一緒に定義をすることを心掛け、納得感のある転職を創出してまいりました。
初めは月4,000千円の目標に対し80%の達成率でしたが、求職者や企業について当事者以上に考え、理想をともに定義するプロセスを意識し、最適な提案を行うことを日々徹底することで、目標を105%達成することができました。​​​​​


その他のよくあるキャリアパス

今回挙げた営業職以外にも、RA/CAからのキャリアパスとして以下の選択肢もあります。

  • 起業
  • 研修・教育担当
  • 企業内キャリア支援担当
  • キャリア関連のマーケティング職(事業会社)

それぞれにもRA/CAの経験を活かしたアピールポイントがあります。それぞれ詳しい内容が知りたい方はこちらからご相談ください。

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監修/武 拓矢
監修/武 拓矢
関西大学文学部総合人文学科 卒業。 大学卒業後、商社にて法人営業を経験し、大手人材紹介会社へ転職。 RA/CA業務、マネジメント、新規事業立上げを経験し、株式会社セレブリックスへ転職。 営業特化の転職エージェント「SQiL Career Agent」の事業立上げにマネージャーとして入社。

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