IT業界はやめとけって本当?IT業界で働くメリットや向いている人もご紹介!
IT業界は日本経済の中でも特に成長が著しい分野であり、多くの魅力的な特徴を持っています。しかし、「やめとけ」という声も聞かれるほど、課題も存在します。
この記事では、IT業界の実態や働くメリット、向いている人・向いていない人の特徴を詳しく解説します。さらに、IT業界の中でも特におすすめのSaaS営業職についても紹介し、IT業界への転職に必要なステップを説明します。
目次[非表示]
- 1.IT業界はやめとけといわれる理由は?
- 1.1.労働時間が長いため
- 1.2.離職率が高いため
- 1.3.平均年齢が若いため
- 1.4.将来AIに仕事を奪われる可能性があるため
- 1.5.問題視されている下請け構造であるため
- 1.6.会社によって給与体系が異なるため
- 2.IT業界で働くメリット
- 2.1.IT業界は成長市場である
- 2.2.柔軟な働き方ができる企業が多い
- 2.3.専門的な知識が身につく
- 2.4.キャリアパスが豊富
- 2.5.スピード感のある環境なので成長できる
- 2.6.実力主義な会社が多いので若くで出世できる
- 2.7.スキルや実績次第で高収入が期待できる
- 3.IT業界が向いている人の特徴5つ
- 3.1.論理的思考ができる人
- 3.2.人とコミュニケーションを取ることが好きな人
- 3.3.新しい技術やスキルを身に着けることが好きな人
- 3.4.何事にも柔軟に対応ができる人
- 3.5.好奇心旺盛な人
- 4.IT業界が向いていない人の特徴5つ
- 4.1.勉強することが苦手な人
- 4.2.変化の多い環境が苦手な人
- 4.3.人とコミュニケーションを取ることが苦手な人
- 4.4.何事にも受け身な人
- 4.5.自分のペースで仕事を進めたい人
- 5.SaaSの営業職は営業経験者におすすめ
- 5.1.SaaS業界は急成長中なので人手不足
- 5.2.難易度は高いが未経験でもチャレンジしやすい
- 5.3.SaaS市場は将来性がある
- 5.4.幅広い業務を経験できる
- 6.IT業界へ転職するために必要なこと
- 6.1.知識やスキルを身に着けるために勉強する
- 6.2.自己分析とキャリア目標の設定
- 6.3.業界・企業研究を行う
- 6.4.転職エージェントを利用する
- 7.まとめ
IT業界はやめとけといわれる理由は?
IT業界は成長産業として注目を集めていますが、一方で「やめとけ」という声も聞かれます。この章では、公的機関のデータをもとに、IT業界の実態を探ります。業界に興味がある方や転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
労働時間が長いため
IT業界は長時間労働のイメージがありますが、実際のデータを見てみましょう。
厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、情報通信業の年間総実労働時間は調査産業計とほぼ同程度です。
同調査によれば、週60時間以上働く長時間労働者の割合は、情報通信業で4.6%と全産業平均より低くなっています。
しかし、プロジェクトの納期が近づくと残業が増える傾向があります。厚生労働省の調査によると、情報サービス産業では以下のような特徴が見られます。
- システム開発では、厳しい納期に追われることが多い
- クライアントとの折衝や要件定義など、上流工程に関わる仕事ほど残業が多くなる傾向がある
離職率が高いため
IT業界の離職率は一般的に高いと言われていますが、実際のデータを見てみましょう。
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、情報通信業の離職率は9.1%です。全産業平均の離職率13.9%と比較すると、むしろ低い水準にあります。
このデータから、IT業界の離職率は必ずしも高くないことがわかります。
ただ、この数値は業界全体の離職率になるため、企業によっては離職率にバラつきがあります。IT業界とひとくちにいっても、さまざまな企業・職種・ビジネスモデルがあるため、企業別の離職率は『四季報』などを参考にするようにしましょう。
平均年齢が若いため
IT業界は比較的若い世代が多いと言われています。
総務省の「女性活躍の推進に向けた取組事例集-03情報通信業」によると、情報通信業の平均年齢は男性が46〜50歳、女性が31〜35歳です。
東京商工リサーチの調査では、情報通信業の平均年齢(業歴)は23. 1年と、全産業の中で最も若いという結果が出ています。(参照:株式会社東京商工リサーチ『全国157万社の“平均年齢(業歴)”は 34.1年 最長は製造業の42.1年、最短は情報通信業の23.1年 ~ 2021年「企業の平均年齢」調査 ~』)
IT業界の平均年齢が若い理由としては以下が考えられます。
- 技術の進歩が速く、最新の知識やスキルが求められる
- 若手エンジニアの需要が高い
- キャリアアップのために転職する人が多い
若い平均年齢は、業界の活気や革新性を示す一方で、長期的なキャリア形成に不安を感じる人もいるかもしれません。
将来AIに仕事を奪われる可能性があるため
IT業界では、AIの進歩により一部の仕事が自動化される可能性があります。これは業界の不安要素の一つです。特に、定型的なプログラミングや基本的なシステム管理などの業務が影響を受けやすいと言われています。
しかし、AIは人間の仕事を完全に奪うというより、補助的な役割を果たすと考えられています。AIと協働するスキルを身につけることで、むしろ新たな機会が生まれる可能性もあります。
重要なのは、常に新しい技術やスキルを学び続けることです。AI時代においても、創造性や問題解決能力、コミュニケーション能力など、人間ならではの能力は高く評価されます。
問題視されている下請け構造であるため
IT業界の下請け構造は、労働環境や待遇の格差を生む要因として問題視されています。多重下請けにより、下層の企業ほど労働条件が厳しくなる傾向があります。
この構造では、下請け企業が上流工程を担当できないケースが多く、社員のスキルアップが難しくなります。また、利益率の低下により給与水準も下がりがちです。
しかし、全ての企業がこの問題を抱えているわけではありません。近年では、この構造を改善しようとする動きも見られます。例えば、直接取引を増やしたり、社内教育を充実させたりする企業も増えています。
会社によって給与体系が異なるため
IT業界の給与体系は企業によって大きく異なり、これは業界の特徴の一つですが、同時に不安要素にもなっています。
企業の規模や成長段階によって給与水準は変わります。例えば、一部の成長中のスタートアップでは、大手企業よりも高い給与を提示することがあります。一方で、安定した大企業の方が給与が高いケースもあります。
また、経験年数や担当する業務によっても給与に差が出ます。新卒では大差がなくても、数年後には大きな差がつくこともあります。
このような状況下では、単に「IT業界の給与」と一括りにすることはできません。大切なのは、個々の企業の給与体系をよく調べることです。
IT業界で働くメリット
IT業界で働くことには、多くの魅力的なメリットがあります。この章では、 IT業界で働くメリットを詳しく探っていきます。IT業界に興味がある方や、キャリアチェンジを考えている方にとって、業界の魅力を理解する良い機会となるでしょう。
IT業界は成長市場である
IT業界は、日本経済の中でも特に成長が著しい分野です。
総務省の「令和4年版情報通信白書」によると、情報通信産業の市場規模は2020年に約133.7兆円に達し、全産業の14.4%を占めています。さらに、総務省の「令和5年版情報通信白書」では、日本のICT市場は2022年に27.2兆円(前年比5.2%増)と大きく成長すると予測されています。
この成長を支える要因として、デジタル化の進展、クラウドやAIなどの新技術の台頭、産業構造の変化が挙げられます。特に、IoTやAI、ビッグデータを活用できる高度IT人材の需要が高まっています。
経済産業省の調査では、2030年にはIT人材が約79万人不足すると予測されており、人材需要の高さがうかがえます。また、情報通信産業の研究開発費は2021年度に3兆4,420億円(全産業の24.2%)と、高い水準を維持しています。(参照:経済産業省「IT分野について 」)
このような成長市場で働くことは、キャリアの安定性や発展性の面で大きなメリットがあります。ただし、急速な変化に適応する必要があるため、継続的な学習と柔軟性が求められるでしょう。
柔軟な働き方ができる企業が多い
IT業界は、柔軟な働き方を提供する企業が多い傾向にあります。他業界と比較すると労働時間の短縮やフレックスタイム制を導入している企業が多く、有給休暇の取得促進やワーク・ライフ・バランスの改善にも積極的です。
さらに、コロナ禍を機にテレワークが急速に普及し、働く場所の自由度が大幅に向上しました。
このような柔軟な働き方は、個人の生活スタイルに合わせたキャリア形成を可能にします。ただし、企業によって取り組みの程度は異なるため、就職や転職の際は各社の制度をしっかり確認することが大切です。
専門的な知識が身につく
IT業界では、高度な専門知識やスキルを習得する機会が豊富です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定したITスキル標準(ITSS)により、IT人材に求められるスキルが体系化されています。これを活用することで、自身のスキルレベルを客観的に把握し、効果的なキャリアアップが可能になります。
厚生労働省もIT関連の職業訓練を支援しており、企業が行う教育訓練や労働者の自発的な学び直しへの経済的支援、一般労働者を対象としたIT分野の公的職業訓練などが実施されています。
IPAの調査によると、半数以上のIT人材がキャリアアップを志向しており、継続的な学習の機会が重視されています。この環境は、常に進化するIT業界で競争力を維持するのに役立つでしょう。
キャリアパスが豊富
IT業界の魅力の一つは、多様なキャリアパスが用意されていることです。
厚生労働省の報告書によると、技術スペシャリスト、プロジェクトマネージャー、コンサルタント、経営者など、さまざまな方向性でキャリアを築くことができます。
IPAの資料ではより具体的な職種として、プリンシパル、プロジェクトディレクタ、プロデューサ、システムアーキテクト、システムコンサルタント、システムプロフェッショナルなどが挙げられています。
多くのIT企業が社内資格制度を設けており、ITパスポート試験などと連携させてキャリアアップを支援しています。これにより、個人の適性や志向に合わせた成長が可能です。
スピード感のある環境なので成長できる
IT業界は急速に変化し続ける環境であり、このスピード感が個人の成長を促進します。デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、新しい技術やビジネスモデルが次々と登場しています。AI、ブロックチェーン、IoTなどの最新技術に常に触れることで、自然とスキルアップの機会が得られます。
この環境下で働くことで、最新のトレンドを常にキャッチアップでき、市場価値の高い人材になれる可能性が高まります。ただし、急速な変化に対応するためには、継続的な学習が不可欠です。自己研鑽の意欲がある人にとっては、IT業界は理想的な成長の場となるでしょう。
実力主義な会社が多いので若くで出世できる
IT業界では、年齢や経験年数よりも実力や成果が重視される傾向が強いです。多くの企業が成果主義の評価体系を採用しており、若い世代や女性が早い段階で出世するケースも珍しくありません。実力次第で若くして管理職になる機会も多くあります。
この環境は、意欲的な若手にとって大きなチャンスとなり、キャリアの急速な成長を可能にします。ただし、実力主義は同時に競争の激しさも意味します。常に結果を出し続けることが求められるため、プレッシャーを感じる人もいるかもしれません。自己の能力を最大限に発揮できる環境であると同時に、ストレス管理も重要になってきます。
スキルや実績次第で高収入が期待できる
IT業界では、個人のスキルや実績が直接的に収入に反映されやすい傾向があります。多くの企業が成果報酬型の給与体系を採用しており、実力次第で大幅な昇給も可能です。特にスタートアップ企業を中心に、実績重視の給与体系が導入されています。
市場価値の高いITスキルを持つ人材は高く評価され、高収入を得る機会が多くあります。ただし、高収入を維持するためには、常に最新のスキルを習得し、成果を出し続ける必要があります。
IT業界の給与体系は、個人の成長意欲を刺激し、高いパフォーマンスを引き出す一方で、常にスキルアップを求められるプレッシャーも伴います。自己研鑽を楽しめる人にとっては、やりがいのある環境と言えるでしょう。
IT業界が向いている人の特徴5つ
IT業界は急速に発展し続ける分野で、特定の資質や能力を持つ人材が活躍しやすい環境です。この章では、IT業界に向いている人の5つの主な特徴を詳しく見ていきます。これらの特徴は、業界で成功するための重要な要素となりますが、すべてを完璧に備えている必要はありません。自分の強みを活かしつつ、弱点を改善していく姿勢が大切です。
論理的思考ができる人
論理的思考力は、IT業界で成功するための重要な要素です。プログラミングやシステム設計では問題を細分化し、順序立てて解決策を考える能力が不可欠です。また、営業も自社のサービスや商品を提案する際には、どのように顧客の問題を解決できるのかを論理的に説明しなければなりません。この能力は、複雑な問題を解決し、効率的なソリューションを生み出すのに役立ちます。
人とコミュニケーションを取ることが好きな人
IT業界では、技術スキルだけでなくコミュニケーション能力も重要視されています。IT業界の場合、社内で関わる人数も多いです。営業は、社内のエンジニア・マーケティング部門だけではなく、TheModel型のように分業化がされている場合は、インサイドセールス→フィールドセールス→カスタマーサクセスの部門間での連携も必須です。
また、クライアントの要望を正確に理解し、技術的な内容をわかりやすく説明する能力が求められます。
コミュニケーション能力の高い人は、管理職としての適性も備えています。特に、「聞く力」はIT業界でのコミュニケーションに欠かせません。相手の意図を正確に理解し、適切な対応をするためには、積極的に耳を傾ける姿勢が重要です。
コミュニケーション能力は、練習によって向上させることができます。チーム活動やプレゼンテーションの機会を積極的に活用し、この能力を磨いていくことをおすすめします。
新しい技術やスキルを身に着けることが好きな人
IT業界は常に進化し続けているため、継続的な学習が不可欠です。技術の進歩が速いこの業界では、最新の知識やスキルを常にアップデートする必要があります。
新しい技術に対する強い関心と理解力が、IT業界での成功につながるでしょう。継続的な学習を通じて、市場価値の高いITスキルを身につけることができます。
学習好きな人にとって、IT業界は理想的な環境と言えるでしょう。常に新しい知識や技術が登場するため、学ぶ機会が豊富にあります。ただし、学習には時間と労力が必要なため、効率的な学習方法を身につけることも重要です。オンライン講座やテックイベントへの参加など、さまざまな学習リソースを活用することをおすすめします。
何事にも柔軟に対応ができる人
IT業界では、急な要件変更や新しい技術の導入など、変化に対応する能力が重要です。変化を恐れず、むしろ適応する能力が高い人はIT業界で活躍しやすいです。クライアントからの急な要件変更や、システム障害などのトラブルに臨機応変に対応できるスキルが求められます。
柔軟性は、新しい技術やアプローチを受け入れ、創造的な解決策を見出すのに役立ちます。また、IT業界の急速な変化に適応し、長期的なキャリアを築く上でも重要な資質です。
好奇心旺盛な人
好奇心は、IT業界で成功するための重要な要素の一つです。新しい技術や問題解決方法に対する強い興味が、イノベーションを生み出します。好奇心は、継続的な学習と自己改善の原動力となり、IT業界の動向に常に目を光らせ、最新の知識や技術をいち早く取り入れる積極性にもつながります。
好奇心旺盛な人は、IT業界の急速な変化についていくだけでなく、新しいアイデアや革新的なソリューションを生み出す可能性が高いです。この特性は、技術の進歩が速いIT業界で特に重要です。
好奇心を育むには、さまざまな分野に興味を持つことが大切です。技術分野だけでなく、ビジネス、デザイン、心理学など、幅広い分野の知識を吸収することで、多角的な視点を持つことができます。また、積極的に質問をする習慣を身につけることも、好奇心を養う良い方法です。
IT業界が向いていない人の特徴5つ
IT業界は急速に発展し続ける分野で、特定の資質や能力が求められます。この章では、IT業界に向いていない可能性がある人の5つの主な特徴を詳しく見ていきます。これらの特徴は、業界での成功を難しくする可能性がありますが、努力や経験によって改善することも可能です。
IT業界に興味がある方は、これらの特徴を参考に自己分析し、必要なスキルや資質の向上に取り組むことをおすすめします。
勉強することが苦手な人
IT業界では、継続的な学習が不可欠です。技術の進歩が速いこの業界では、最新の知識やスキルを常にアップデートする必要があります。
新しいプログラミング言語、フレームワーク、ツールなどを習得し続けることが求められるため、勉強することが苦手な人は苦労する可能性があります。急速に変化するIT業界の要求についていくことが難しく、キャリアの発展に支障をきたすことも。
ただし、勉強が苦手でも、効果的な学習方法を見つけることで改善できる場合があります。例えば、実践を通じて学ぶ、視覚的な教材を活用する、または少人数のスタディグループを作るなど、自分に合った学習スタイルを見つけることが重要です。
変化の多い環境が苦手な人
IT業界は常に変化し続ける環境です。新しい技術やトレンドが次々と登場し、それに適応する必要があります。プロジェクトの要件が途中で変更されることも珍しくありません。
変化に対して柔軟に対応できない人は、IT業界での長期的なキャリアを築くことが難しくなる可能性があります。常に新しい状況に適応し、学び続ける必要があるため、変化を好まない人にとっては大きなストレス要因となるでしょう。
人とコミュニケーションを取ることが苦手な人
IT業界では、高いコミュニケーション能力が求められます。プロジェクトはチームで進めることが多く、メンバー間の円滑なコミュニケーションが必要です。また、クライアントとの要件定義や、非技術者への説明など、さまざまな場面でコミュニケーション能力が必要とされます。
コミュニケーションが苦手な人は、チーム内での協力や顧客との関係構築に困難を感じる可能性があり、キャリアの成長に支障をきたすかもしれません。特に、アジャイル開発のような手法では、迅速な意思決定とフィードバックループが求められるため、コミュニケーション能力は一層重要になります。
ただし、コミュニケーション能力は練習によって向上させることができます。小さな会話から始めて徐々に慣れていく、プレゼンテーションスキルを磨く、積極的に質問をする習慣をつけるなど、さまざまな方法でコミュニケーション能力を改善することができます。
何事にも受け身な人
IT業界では、主体性を持って行動することが重要です。自分で考えて行動できる人がIT業界に向いているとされています。トラブルを解決するには、自分で原因を考え、手を動かす姿勢が大切です。また、上司や同僚に自分から改善案を提案することが成長につながります。
受け身な姿勢では、IT業界の急速な変化についていくことが難しく、問題解決能力や創造性を発揮することが困難になります。常に新しい課題に直面するIT業界では、自ら行動を起こす姿勢が不可欠です。
しかし、主体性も練習によって身につけることができます。小さな決定から始めて徐々に自信をつける、自分の意見を持つ習慣をつける、失敗を恐れずにチャレンジするなど、少しずつ主体的な行動を増やしていくことで改善できます。
自分のペースで仕事を進めたい人
IT業界では、チームワークと納期の厳守が重要です。プロジェクト方式で仕事が進められることが多く、チームの一員として協調して働く必要があります。納期を守るために、効率的に作業を進めることが求められ、他のメンバーとの連携や、進捗の共有が重要です。
自分のペースにこだわりすぎると、チームの進行に支障をきたしたり、納期に間に合わなくなったりする可能性があります。IT業界の仕事は、多くの場合、他の人々の作業と密接に関連しているため、個人のペースだけで進めることは難しいです。
ただし、時間管理スキルを向上させることで、この問題を改善することができます。優先順位づけの方法を学ぶ、タスク管理ツールを活用する、効率的な作業方法を身につけるなど、さまざまな方法で自分のペースを保ちつつチームの要求に応えることができるようになります。
SaaSの営業職は営業経験者におすすめ
IT業界の中でも、SaaSの営業職は特に注目されています。急成長する市場、未経験者へのチャンス、高い将来性、幅広い業務経験など、多くの魅力があります。この章では、営業経験者にSaaS営業職がおすすめである理由を詳しく見ていきます。
💡SaaS営業について詳しく知りたい方はこちら
【キツい】SaaS業界は「やめとけ」と言われる理由を徹底解説
SaaS業界は急成長中なので人手不足
SaaS業界は現在、急速な成長を遂げています。この成長に伴い、SaaS企業では人材の需要が高まっており、特に営業職の人手不足が顕著です。
この状況は、転職を考えている方にとって大きなチャンスとなります。多くのSaaS企業が積極的に採用活動を行っているため、業界未経験者でも転職のチャンスが広がっています。ただし、競争も激しくなる可能性があるため、自己アピールや業界知識の習得が重要になるでしょう。
難易度は高いが未経験でもチャレンジしやすい
SaaS営業は確かに難易度の高い職種ですが、同時に未経験者でもチャレンジしやすい環境が整っています。業界の急成長により経験者の絶対数が不足しており、多くのSaaS企業が未経験者向けの研修プログラムを用意しています。また、デジタルネイティブ世代の若手が活躍しやすい環境があります。
ただし、未経験からSaaS営業に転職する際は、SaaS業界やデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する基礎知識を身につけ、顧客の課題を理解し解決策を提案するスキルを磨くことが重要です。また、コミュニケーション能力や論理的思考力の向上も必要です。
SaaS市場は将来性がある
SaaS市場の将来性は非常に高いと言えます。デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速、リモートワークの普及によるクラウドサービスの需要増加、中小企業におけるIT導入の促進などが、SaaS市場の成長を後押ししています。これらの要因により、SaaS市場は今後も安定した成長が見込まれ、SaaS営業職の需要も継続的に高まると予想されます。
幅広い業務を経験できる
SaaS営業職の魅力の一つは、幅広い業務を経験できることです。特にスタートアップや成長期の企業では、新規顧客の開拓、既存顧客のアカウントマネジメント、マーケティング施策の企画・実行、プロダクトの機能改善提案、カスタマーサクセス活動など、多様な業務に携わる機会があります。
これらの経験を通じて、ビジネススキルを総合的に向上させることができます。また、顧客の業界や業務に関する知識も広く習得できるため、キャリアの幅を広げることも可能です。ただし、多岐にわたる業務をこなすためには、高い学習意欲と適応力が求められることを認識しておく必要があります。
💡SaaS企業への転職事例はこちら
<SmartHR社へ転職>成果要因の言語化で転職成功。約4ヶ月にわたり密度の濃い面談を重ね、心から納得のいく転職を実現。
<Leaner Technologies社へ転職>「とにかく顧客に向き合い続ける」経験とスキルを棚卸し、価値観・実現したいキャリアから逆算した、2人のキャリア選択。
IT業界へ転職するために必要なこと
この章では、IT業界へ転職するために必要な主要な4つの要素について詳しく説明します。これらのステップを踏むことで、より効果的に転職活動を進めることができるでしょう。
知識やスキルを身に着けるために勉強する
IT業界で働くためには、基本的な知識やスキルを身につけることが不可欠です。まずは、コンピューターの仕組み、プログラミングの基本、データベース、ネットワークなどの基礎知識を学びましょう。目指す職種に応じて、適切なプログラミング言語(例:Web開発ならHTML/CSS/JavaScript、バックエンド開発ならPythonやJavaなど)を学習することも重要です。
ITパスポートや基本情報技術者試験などの資格取得も、IT業界の基礎知識を体系的に学ぶのに役立ちます。さらに、プログラミングスクールに通ったり、個人プロジェクトに取り組んだりすることで、実践的なスキルを磨くことができます。継続的な学習と実践が、IT業界での成功には欠かせません。
自己分析とキャリア目標の設定
自己分析は、自分の強みや興味、価値観を明確にし、IT業界でのキャリア目標を設定するために重要です。まず、現在のスキルレベルを客観的に評価し、IT業界で活かせる経験や能力を整理しましょう。次に、AI、クラウド、セキュリティなど、IT業界の中でも特に興味のある分野を見つけます。
短期的および長期的なキャリア目標を設定し、それに向けた具体的な計画を立てることも大切です。また、論理的思考力やコミュニケーション能力など、IT業界で求められる適性を自己評価することで、自分に合った職種や役割を見つけやすくなります。自己分析は継続的に行い、キャリア目標も適宜見直していくことが重要です。
💡自己分析の方法について詳しく知りたい方はこちら
自己PRに悩む人に送る!自分の強みを見つける3つのポイント
業界・企業研究を行う
IT業界と目指す企業について深く理解することは、転職の成功に不可欠です。IT業界での経験がある場合はAI、IoT、クラウドコンピューティングなど、最新のIT技術トレンドを把握したり、興味のある企業の主要サービスや製品、技術スタックについても調べ、自分のスキルや興味との適合性を確認したりすることも必要です。
しかし、IT業界未経験の場合は、まずは企業の価値観や働き方、成長機会などの企業文化も研究し、自分との相性を確認することが大切です。また、IT業界の市場規模や成長率、人材需要などの情報を収集することで、より戦略的なキャリア選択が可能になります。業界・企業研究は、面接時のアピールポイントにもなるので、しっかりと時間をかけて行いましょう。
💡業界研究の方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
周りと差をつける!営業職転職活動における業界研究のメリットとその方法
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、IT業界への転職をサポートしてくれる強力な味方となります。IT業界に特化したエージェントは、業界の動向や求人情報に詳しく、的確なアドバイスを提供してくれます。公開されていない求人情報も含め、自分のスキルや希望に合った求人を紹介してもらえる可能性も高くなります。
また、履歴書や職務経歴書の作成支援、面接対策など、転職活動全般をサポートしてくれるのも大きなメリットです。エージェントが間に入ることで、より有利な条件での転職が可能になることもあります。ただし、複数のエージェントを比較し、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。エージェントの活用は、効率的な転職活動を行う上で非常に有効な手段と言えるでしょう。
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まとめ
IT業界は成長市場であり、柔軟な働き方や専門知識の習得、多様なキャリアパスなど、魅力的な特徴を持っています。しかし、長時間労働や下請け構造、AIによる自動化の懸念など、課題も存在します。
業界に向いている人の特徴として、論理的思考力や新技術への興味、コミュニケーション能力が挙げられます。一方で、継続的な学習や変化への適応が苦手な人には向いていない可能性があります。
IT業界への転職を考える際は、自己分析と業界研究を行い、必要なスキルを身につけることが重要です。特にSaaS営業職は、急成長市場で未経験者にもチャンスがあり、おすすめの職種と言えるでしょう。
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