【銀行営業がきつい】感じる理由と解決策とは?銀行営業からのおすすめ転職先もご紹介
現在銀行営業をしていて仕事がきついと思っているものの、解決策が分からずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
銀行営業の仕事はノルマやプレッシャーなどにより「きつい」と感じることもあり、銀行営業から他の仕事に転職する人も少なくありません。
本記事では銀行営業の仕事内容やきつさを紹介したうえで、きつさを乗り越える対処法やおすすめの転職先について解説します。
目次[非表示]
- 1.銀行営業の仕事内容とは?
- 1.1.銀行営業(法人)の仕事とは?
- 1.1.1.銀行営業(法人)の仕事とは?
- 1.1.2.銀行営業(法人)のメリット・デメリット
- 1.1.3.銀行営業(法人)に向いている人・向いていない人
- 1.2.銀行営業(個人)の仕事とは?
- 1.2.1.銀行営業(個人)の仕事内容
- 1.2.2.銀行営業(個人)のメリット・デメリット
- 1.2.3.銀行営業(個人)に向いている人・向いていない人
- 2.銀行営業が「きつい」と感じる理由
- 2.1.高い営業ノルマの達成を求められる
- 2.2.責任が重くプレッシャーを感じてしまう
- 2.3.入社後に取得しなければならない資格が多い
- 2.4.出世競争が激しい
- 2.5.法人営業の場合は結果が出るまでに時間がかかる
- 3.きつさを乗り越えるための対策方法
- 3.1.「きつい」と感じる理由を言語化する
- 3.2.上司や会社に相談する
- 3.3.ノルマがきつい場合はプロセスにも目を向けてみる
- 3.4.解決しない場合は転職を検討する
- 3.5.転職エージェントに相談してみる
- 4.銀行営業からのおすすめ転職先
- 4.1.コンサルティング業界
- 4.2.保険業界
- 4.3.不動産業界
- 4.4.IT業界
- 5.まとめ
銀行営業の仕事内容とは?
銀行営業の仕事は主に法人向け・個人向けに大別されます。法人向けは企業に、個人向けは個人に対して融資の相談や金融商品の提案などをおこないます。
同じ銀行営業といえども、法人向けと個人向けとでは仕事内容や適性が異なるため、その違いを認識することは大切です。
それでは銀行営業の仕事内容について、法人向けと個人向け、それぞれ見ていきましょう。
銀行営業(法人)の仕事とは?
銀行営業(法人)の仕事内容としては、企業に対してのサービスの提案やサポートが挙げられます。それでは具体的に、銀行営業(法人)の仕事内容やメリット・デメリット、向いている人・向いていない人について解説します。
銀行営業(法人)の仕事とは?
銀行営業(法人)の仕事内容は、企業向けに金融サービスを提供し、経営をサポートすることです。融資や資金調達、資産運用など、多岐にわたるニーズに応えながら、企業の成長を後押しします。
取引先企業との関係構築が重要であり、信頼性の高いパートナーとして長期的な協力を目指します。
取引先のために業界動向を把握し、最適な金融ソリューションを提案する能力も求められるでしょう。
銀行営業(法人)のメリット・デメリット
銀行営業(法人)のメリットは、取引先企業の経営に直接関与できる点です。企業の資金調達や成長戦略に貢献でき、社会に対する影響力が大きいことが魅力です。また、企業との長期的な関係構築を通じて、深い信頼関係を築きやすいでしょう。
デメリットとしては、責任が大きいことが挙げられます。企業の資金ニーズに応えられない場合や、リスクが高い取引の際には、銀行側の損失リスクもあります。また、競合他社との競争が激しいため、高い提案力や交渉力が常に求められる点も課題です。
銀行営業(法人)に向いている人・向いていない人
銀行営業(法人)に向いている人は、コミュニケーション能力が高く、信頼関係を築ける人です。企業の経営者や財務担当者と対話し、ニーズを的確に把握して最適な提案ができる力が求められます。また、金融知識を深める意欲や、業界動向を常に学び続ける姿勢も重要です。さらに、交渉力や問題解決力があり、プレッシャーの中でも冷静に判断できる人も向いているといえるでしょう。
逆に、銀行営業(法人)に向いていない人は、人との接触を避けたい人や、変化に対応するのが苦手な人です。また、数字やリスク管理に苦手意識がある人も、この職種ではストレスを感じやすいでしょう。
銀行営業(個人)の仕事とは?
銀行営業(法人)の仕事を確認してきました。銀行営業(個人)の仕事も対企業と同じ要素もありますが、全く同じというわけではありません。
銀行営業(個人)の仕事内容やメリット・デメリット、向いている人・向いていない人について見ていきましょう。
銀行営業(個人)の仕事内容
銀行営業(個人)の仕事内容は、主に個人顧客に対する金融サービスの提案と提供です。預金口座の開設や管理、ローンや住宅ローンの相談・審査、資産運用に関するアドバイスを行います。
他にも、生命保険会社や証券会社のように、顧客のライフステージやニーズに応じて、保険や投資信託なども提案します。金融商品を提案する際は、適切なリスク説明や顧客のニーズを理解した上での提案が必要です。
なお、新規顧客の獲得は大事ですが、既存顧客への対応も忘れてはなりません。既存顧客のフォローアップや新規顧客の開拓を通じて信頼関係を築き、長期的な取引を促進することも重要な役割です。
銀行営業(個人)のメリット・デメリット
銀行営業(個人)のメリットとしては、安定した顧客基盤を活用できることや、幅広い金融商品を提案できる点が挙げられます。顧客のライフステージに合わせた資産運用やローンなどの提案ができ、信頼関係を築けば長期的な取引につながる可能性があります。また、達成感やキャリアアップの機会もあります。
一方、デメリットとしては、ノルマや目標に対するプレッシャーが強いことや、顧客ニーズに合わせた商品提案が難しい場合があることです。さらに、金融商品のリスクを適切に説明する責任が伴い、顧客対応に慎重さが求められます。
銀行営業(個人)に向いている人・向いていない人
銀行営業(個人)に向いている人は、コミュニケーション能力が高く、顧客のニーズを的確に把握できる人です。対人スキルが重要で、信頼関係を築ける誠実さや丁寧さが求められます。また、金融商品の知識を活かして顧客に最適な提案ができる柔軟な思考や、目標達成に向けた努力ができる人が向いています。
一方、向いていない人は、プレッシャーに弱く、ノルマや数字に対する負担を感じやすい人です。人と接することが苦手な場合、顧客との関係構築が難しくなるでしょう。また、細かい金融知識の習得に対する興味が薄い人や、変化の多い業務環境に対応するのが苦手な人も向いていないといえます。
銀行営業が「きつい」と感じる理由
銀行営業は多くの魅力がある仕事ですが、決して楽ではありません。高いコミュニケーション能力や学習意欲が大切であり、中には「きつい」と感じる人もいます。
銀行営業が「きつい」と感じる代表的な理由を解説します。
高い営業ノルマの達成を求められる
銀行では、預金残高の拡大やローン契約、保険や投資信託の販売など、さまざまな金融商品を顧客に提案し契約を取ることが重要です。これに対して、個々の営業担当者に厳格な数値目標(ノルマ)が課され、達成できないと評価やボーナスに影響を与えられることも少なくありません。
例えば、定期預金の新規契約や住宅ローンの成約件数を毎月一定以上達成しなければならない場合、見込み顧客を自ら開拓したり、関係を維持するために何度も訪問したりする必要があります。
責任が重くプレッシャーを感じてしまう
銀行営業は、個人向けの場合は顧客の資産運用やローン契約など、重要なライフイベントに深く関わるため、顧客の信頼に応える責任が非常に大きいという特徴があります。提案する金融商品にはリスクが伴うこともあり、顧客が期待通りの結果を得られなかった場合、クレームや信用失墜のリスクがあるため、精神的なプレッシャーを感じるかもしれません。
例えば、住宅ローンを提案する際、顧客が無理なく返済できるプランを提供しなければならず、ミスがあれば顧客の生活に大きな影響を与える可能性があります。また、投資信託などのリスク商品の提案では、市場変動による損失リスクの説明を徹底し、理解を得る必要があり、慎重な対応が求められます。
入社後に取得しなければならない資格が多い
銀行の業務では、金融商品を取り扱うために必要な資格が数多くあり、短期間での取得を求められることも少なくありません。例えば、銀行員として必須の「証券外務員資格」や、保険商品の取り扱いに必要な「生命保険募集人資格」、さらに「ファイナンシャルプランナー資格」など、業務の幅を広げるために複数の資格取得が必須です。
これらの資格は、合格するために専門的な知識を学び、試験対策を行う必要があります。業務に追われながら資格試験の勉強を両立させるのは時間的にも精神的にも負担となります。特に、金融商品は法的な規制も多いため、知識を常に最新のものにしておかなければなりません。そのため、資格取得後も継続的な学習が求められ、取得したから安心という訳にもいきません。
出世競争が激しい
銀行営業は成果が厳しく評価されるため、出世や昇進を目指すためには常に高い業績を維持することが必要です。営業成績や目標達成率が出世の重要な指標となるため、同僚や他の支店の営業担当者との競争が常に存在します。
例えば、毎月のノルマを達成し続けることはもちろん、他の社員よりも優れた成績を出さなければ昇進の機会を逃すことになります。また、上司からの評価やチーム全体の成果も影響するため、個人の業績に加えてチームリーダーとしての能力も求められることがあります。
また、銀行営業は採用人数が多く、出世のためには限られた椅子を高い倍率の中で勝ち取らなければなりません。
このような厳しい競争環境は、成績が振るわない場合に大きなプレッシャーを感じ、精神的な負担とな成果を上げ続けなります。出世のために常にければならないという重圧は「きつい」と感じる大きな要因となるでしょう。
法人営業の場合は結果が出るまでに時間がかかる
法人営業では、企業向けの融資や財務戦略の提案など、長期的なプロジェクトや大きな金額が関わる取引が多く、意思決定に時間がかかることが一般的です。企業の経営陣との交渉や内部での承認プロセスが複雑であるため、提案してから結果が出るまでに数ヶ月、場合によっては数年かかることもあります。
例えば、企業への融資提案では、財務状況の詳細な分析やリスク評価を行い、経営陣の承認を得なければなりません。その過程で、何度も条件の調整や再提案が必要となり、結果が出るまでの時間が長くなります。
さらに、複数の競合銀行が同じ企業と取引を狙っている場合、競争が激しくなり契約が成立するまでのプレッシャーも大きくなります。このように、すぐに成果が見えないため、モチベーションの維持が難しいと感じることがあります。
きつさを乗り越えるための対策方法
銀行営業はプレッシャーや責任が大きく、出世競争があるうえ、常に勉強が必要といったように決して楽な仕事ではありません。
そんな銀行営業の仕事をなんとか乗り越えるためにはどうすれば良いのでしょうか?対策方法を解説します。
「きつい」と感じる理由を言語化する
感情的なストレスやプレッシャーを感じたとき、まずその原因を具体的に言葉にすることで、自分が何に苦しんでいるのかを客観的に把握できます。理由を明確にすることで、改善策や対処法が見つけやすくなり、精神的な負担が軽減される可能性もあるでしょう。
具体的には、「高いノルマがプレッシャーに感じる」と言語化することで、具体的にノルマの何が負担なのかを考え、その解決策として業務の効率化や、上司や同僚にサポートを依頼できます。
まずは「きつい」理由を言語化してみると、その後の対策につながる場合もあるでしょう。
💡言語化する手順がわからない方はこちらの記事をご参考ください。
「転職しようかな」と悩み始めた営業パーソンが、すぐやるべき 3つのこと
上司や会社に相談する
営業の仕事は、ノルマやプレッシャー、顧客対応の難しさからストレスが蓄積しやすい環境です。しかし、上司や会社のサポートを受けることで、解決策を見つけやすくなり、精神的な負担を軽減できます。
例えば、ノルマ達成に苦しんでいる場合、その原因や具体的な課題を上司に相談することで、アドバイスをもらったり、目標の再設定や達成方法の見直しを提案されたりすることがあります。
また、顧客対応で悩んでいる場合も、上司からのフィードバックや同行によるサポートを受けることで、実践的な解決策を学べるかもしれません。さらに、必要に応じて会社に対して業務の改善や研修の導入を提案することも可能です。
ひとりで抱え込んでも解決は困難な場合も多いため、相談により前向きになれることもあるでしょう。
ノルマがきつい場合はプロセスにも目を向けてみる
営業は成果が重要視されますが、日々の努力やプロセスも重要です。ノルマを達成できない時期が続いても、顧客訪問の頻度や提案回数、関係構築の進捗など、日々の営業活動に焦点を当てることで、成果につながるまでの努力を評価してもらうことができる場合もあります。
顧客との接触回数や提案した商品の数、顧客ニーズを把握するためのヒアリングなど、どのような行動を積み重ねているかを記録し、上司に報告することが大切です。成果が出るのは時間がかかる場合もありますが、過程での努力をしっかり上司にアピールすれば、評価を得られることもあるでしょう。
解決しない場合は転職を検討する
ノルマやプレッシャー、ストレスの中で働き続けることが心身に大きな影響を及ぼします。状況が改善されないのであれば、転職によって職場環境を変えることも一つの手段です。特に、上司に相談しても支援が得られなかったり、業務内容や企業文化が自分に合わなかったりする場合、無理に続けることは逆効果になることもあります。
問題が解決しない場合、転職を検討するのも良いでしょう。
転職エージェントに相談してみる
転職エージェントは、個々のスキルや経験、キャリアの希望に基づいて最適な転職先を提案してくれる専門家です。もし、銀行営業のノルマやプレッシャーに限界を感じ、環境を変えることで解決できると判断した場合、転職エージェントを活用することで、新しいキャリアの選択肢が広がります。
転職エージェントに相談すると、銀行営業で培ったスキルや経験を他の業界や職種でどう活かせるかを客観的に評価し、適した求人を紹介してもらえます。金融業界内での別の営業職や、金融知識を活かせるコンサルタント職、さらには他業界の営業職など、自分では見つけにくいポジションを提示されることもあるでしょう。
銀行営業からのおすすめ転職先
銀行営業で身につけた金融知識や顧客対応スキルは、多くの業界で求められるため、転職の際に有利に働くことも少なくありません。
以下では、銀行営業からの転職先として考えられるおすすめの転職先を紹介します。
コンサルティング業界
コンサルティング業界では、企業の経営課題や戦略立案、業務効率化などに対するアドバイスを提供し、問題解決を図る役割を担います。特に金融や戦略コンサルティングでは、企業の財務や資産管理、融資などのアドバイスを行う場面が多く、銀行営業で培った金融知識や顧客対応力が活かせます。
銀行営業の経験者は、顧客のニーズを的確に把握し、提案力や交渉力を備えているため、コンサルティング業務に適応しやすいでしょう。また、銀行営業で得た金融商品や資産運用の知識を活用し、企業の財務戦略に貢献できるため、即戦力として評価されることもあります。
保険業界
保険業界では、個人や法人に対して生命保険や損害保険、医療保険などを提案し、顧客のリスク管理をサポートします。保険商品は顧客のライフステージやニーズに応じた提案が求められるため、銀行営業で培った金融知識と顧客対応力が重要な役割を果たします。
また、銀行で得た信頼関係の構築やコンサルティング能力は、保険営業にも通じるため、スムーズに転職できるでしょう。さらに、銀行と同様に目標達成が重視されるため、営業経験を活かして成果を上げやすい職種です。
💡保険業界はどのような給与体系なのか?気になる方はこちらの記事もチェック
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不動産業界
不動産業界では、住宅や商業施設などの物件売買や賃貸、資産運用に関わる提案を行います。特に、顧客にとって重要なライフイベントに深く関わるため、信頼構築や提案力が求められる職種です。
銀行営業で培った金融知識やローン関連の経験は、不動産取引において大いに役立ちます。例えば、住宅ローンの提案や資産管理のアドバイスを通じて、顧客に最適な不動産購入プランを提案することが可能です。また、銀行営業の経験者は顧客ニーズのヒアリングや長期的な関係構築が得意であり、不動産業界でもそのスキルを直接活かせます。
さらに、不動産取引では高額な商品を扱うため、営業スキルが成果に結びつきやすく、キャリアアップの機会が多い点も魅力といえるでしょう。
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IT業界
IT業界では、システム開発やソフトウェア販売、デジタルソリューションの提供などを行い、企業や個人の課題を技術で解決する役割を担います。特に近年では、フィンテックやデジタルバンキングなど、金融とITが融合した分野が成長しており、銀行営業の経験が活かせる場面も増加傾向です。
銀行営業で得た金融知識は、フィンテック企業や金融関連のITソリューション開発において大いに役立ちます。また、IT業界では顧客とのコミュニケーションや提案力が求められる営業職やコンサルティング業務も多く、既存のスキルをそのまま転用できます。
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転職経験者が徹底解説 - 金融機関からスタートアップに転職する際のポイント
まとめ
銀行営業はノルマやプレッシャーが低くなく、「きつい」と感じる人も多いでしょう。また、銀行営業が向いている人もいれば、そうでない人もいます。
銀行営業がきついと感じても、きつい理由の言語化や、上司などへの相談によって解決できる場合もあります。とはいえ、一向に解決しない場合は転職も一つの手段として考えるとよいでしょう。
銀行営業で培ったスキルは様々な業界で活用でき、特にコンサルティング業界や保険業界などでは歓迎されることも多々あります。
銀行営業が「きつい」と感じた際には、本記事を参考に対策を検討しつつ、今後の対策に活かしましょう。
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