営業職に向いていないと感じる理由は?悩んだときの対処法と営業以外におすすめの職種を解説
さまざまなきっかけや何らかの理由で、営業職に向いてないと感じる人は一定数存在します。不安や悩みを抱えると、転職を考える人もいるでしょう。
営業職が向いてないと感じた場合は、理由を考えてみてはいかがでしょうか。感じる原因を知ることで、やる気やモチベーションを高める方法もみえてくるかもしれません。
また、これから営業職に従事しようと考えている人にとっては、どのような仕事に向いているのかを知ることが重要です。適した営業職を知ることで、従事してから不安・悩みを抱えるリスクは軽減されるでしょう。
本記事では営業職に向いてない人の特徴・向いてないと感じた際の対処法・営業職以外におすすめする職種についても紹介します。
目次[非表示]
- 1.営業職が向いていないと感じる理由
- 1.1.厳しいノルマに対するプレッシャー
- 1.2.人間関係の悩み
- 1.3.自社の商材に自信が持てない
- 1.4.成果主義の環境が合わない
- 1.5.残業時間が長い
- 1.6.会社の方針が合わない
- 2.営業職が向いていないと感じる人の特徴
- 2.1.マニュアル通りの行動がしたい人
- 2.2.計画的に行動するのが苦手な人
- 2.3.ストレスやプレッシャーに弱い人
- 2.4.コミュニケーションを取るのが苦手な人
- 2.5.成果主義の働き方が苦手な人
- 3.営業職が向いていないと感じたときの対処法
- 3.1.営業職が向いていないと感じる原因を分析する
- 3.2.自己分析で自分の強みを考える
- 3.3.営業成績のいい人を参考にする
- 3.4.同僚や先輩に営業ロープレを依頼する
- 3.5.自社の商材への理解を深める
- 3.6.小さな目標を設定する
- 3.7.部署異動を相談する
- 4.自分に向いている営業職の見分け方
- 4.1.営業スタイルを軸に考える
- 4.2.業界を軸に考える
- 4.3.扱う商材を軸に考える
- 4.4.エージェントに相談する
- 5.営業職から営業職以外に転職する人におすすめの職種
- 6.転職先でも活かせる営業職で得られるスキル
- 6.1.コミュニケーション力
- 6.2.提案力
- 6.3.リサーチ力
- 6.4.モチベーションを維持する力
- 6.5.論理的思考力
- 7.営業職以外に転職する際のコツ
- 7.1.なぜ営業職が向いていないと思うのか言語化する
- 7.2.営業の経験が活かせる職種や業界を選ぶ
- 7.3.営業での実績をふまえた自己PRを考える
- 7.4.エージェントに相談する
- 8.営業職以外に転職する際の注意点
- 8.1.年収が下がる可能性がある
- 8.2.成果はどこでも求められる
- 8.3.コミュニケーション力はどこでも求められる
- 9.まとめ
営業職が向いていないと感じる理由
営業職が向いていないと感じるには、何らかの理由があります。その理由を知ることで、どのように対処すれば良いのかわかるでしょう。
向いていないと感じる主な理由を紹介するので、営業職に不安・悩みを抱えている人は参考にしてください。
厳しいノルマに対するプレッシャー
営業職が向いていないと感じる理由として、厳しいノルマへのプレッシャーがあげられます。
営業職の多くには一定のノルマが課せられており、これをクリアしなければならないと感じてプレッシャーを感じる人もいるでしょう。
ノルマの達成は仕事での評価につながり、給与・ボーナスにも影響します。達成率が著しく低い場合はマイナス評価になり、収入にも影響を及ぼすことからプレッシャーに感じてしまうのです。
ノルマが達成できているときは収入面でもゆとりがあるため、高いモチベーションで営業職に従事できるでしょう。しかし達成できなかったり、達成できない状態が続いたりすると焦りが生じ、向いていないかもしれないと感じることがあります。
人間関係の悩み
人間関係の悩みも、営業職が向いていないと感じる理由のひとつです。
営業職は顧客ありきの仕事であるため、さまざまな人たちと接する機会が多くあります。すべての顧客が温かみのある優しい特徴を持っているとは限りません。
なかには横柄な態度を取る顧客もいるでしょう。言葉遣い・態度がきつい顧客もいるかもしれません。
このようなあたりの強い厳しい顧客が続くと人間関係に疲れを感じ、営業職が向いていないと思い始めることがあります。
また、営業職に従事する先輩・同僚・後輩はすべてライバルです。そのため、本音が話せる人が社内にいないなどの理由で悩みを抱え、営業職に不安を抱えることもあるでしょう。
自社の商材に自信が持てない
自社の商材に自信が持てないこともあるかもしれません。
「本当にこれを顧客に勧めて良いのか」「他社にはもっと優れた製品・サービスがあるのに」などと考えてしまうと、その思いは顧客にも伝わってしまいます。その結果、営業成績が伸び悩むなどの問題が生じるでしょう。
また、自信が持てないことを隠して顧客に勧めたとしても、精神面でのストレスになることがあります。その溜まったストレスがピークに達して、営業職が向いていないと感じてしまうのです。
成果主義の環境が合わない
成果主義の環境が合わない場合には、営業職が向いていないと感じるかもしれません。
営業は数字がすべてであり、その数字は契約・販売の件数や個数がもとになっています。多くの契約数を獲得して製品・サービスを売ることで、その能力・実力が認められる世界です。
しかし反対に数字という形での成果が伸び悩むと、能力がないと判断されてしまいます。企業によっては成果をあげられなければ上司から叱責されることもあり、営業職が向いていないと感じてしまうでしょう。
残業時間が長い
残業時間の長さも、営業職が向いていないと感じる理由です。営業職は、顧客に自社の製品・サービスを売り込めば終わりではありません。
見積書・納品書・請求書などの作成が必要です。これらは作成した後、上司からの押印を待って顧客に送付されます。しかし、顧客から修正依頼が来ることもあり、その場合は速やかに対応しなければなりません。
これらの事務作業がスムーズに進めば良いのですが、実際には上司・顧客のスケジュールに振り回されることが多く、結果的に残業を余儀なくされます。
定時で帰れなかったり残業が続いたりすると身体的な疲れがたまり、営業職が向いていないと思い始めるのです。
会社の方針が合わない
会社の方針が合わず、営業職が向いていないと感じる人もいるようです。
例えば営業職のなかには、体育会系の考え方を維持しているところがあります。いわゆる「つらくても根性で乗り越える」という根性論です。
以前は、このような根性論が営業職には必要であると考えられていました。しかし現在は、このような考え方は推奨されておらず、若手の営業マンのなかには「ついていけない」と感じることもあるでしょう。
ノルマ・人間関係などの悩みを多く抱えた状態で社内でも根性論を掲げられると、肉体的にも精神的にも疲れが増し、営業職が向いていないと感じます。
営業職が向いていないと感じる人の特徴
営業職が向いていないと感じる人には、どのような特徴があるのでしょう。
主な特徴を紹介するので、ご自身と照らし合わせてチェックしてみてください。
マニュアル通りの行動がしたい人
マニュアル通りの行動がしたい人は、営業職に向いていません。
営業職は人対人の職業であることから、臨機応変さが求められます。
例えば自社の製品・サービスを顧客に勧める際、その顧客が抱えている悩み・問題に適したアピールの仕方を考えなければいけません。マニュアル通りの営業の仕方では顧客の心をつかむことはできず、売上を伸ばすことも難しいでしょう。
このように、人・場所などによって仕事のやり方を変えなければならないのが営業職です。マニュアル通りの行動がしたい人には向いていません。
計画的に行動するのが苦手な人
計画的な行動が苦手な人も、営業職は向いてないといえるでしょう。
営業職は臨機応変さが求められる一方で、顧客の獲得から契約成立までを計画的にこなす能力も求められます。
例えば自社の製品・サービスを販売すると、いつまでに納品しなければならないなどの期限が設けられることが一般的です。納期が遅れると顧客に迷惑をかけるだけでなく、契約を打ち切られる可能性もあります。
営業・契約成立・納期といった一連の作業の計画を立ててこなすことが難しい人は、営業職以外の仕事に従事したほうが良いでしょう。
ストレスやプレッシャーに弱い人
ストレス・プレッシャーに弱い人は、営業職以外の職種をおすすめします。
営業職はノルマ・期限など、常にストレス・プレッシャーにさらされる職業です。ひとつのノルマ・期限をクリアしても、次の顧客獲得・契約などで新たなストレス・プレッシャーを抱えることになります。
このような状況に打ち勝ち、乗り越えられる人は営業職に向いていますが、そうではない場合は心身ともに追い込まれることになるため、向いているとはいえないでしょう。
コミュニケーションを取るのが苦手な人
コミュニケーションを取ることが苦手な人は、営業職に向いていません。営業職は人とのつながりが避けられない職業だからです。
営業職は顧客ありきの仕事であり、営業を成功させるためには巧みな話術を駆使しなければなりません。顧客が抱える悩み・問題点を上手に聞き出し、自社の製品・サービスにつなげるには、高いコミュニケーション能力が求められます。
他者と円滑なコミュニケーションを取ることが難しい人は営業成績が伸び悩み、ストレスを抱えることになるでしょう。
成果主義の働き方が苦手な人
成果主義の働き方が苦手な人は、営業職に向いているとはいえません。
営業職は、高い成果を出せば収入面にも良い影響をもたらしてくれます。頑張れば頑張るほど、努力すればするほど数字という目に見える評価であらわされ、その成果が認められる世界です。
しかしこれは、成果があげられなければ収入面にも如実にあらわれることを意味しています。給与・ボーナスが下がることもあるでしょう。ある意味、不安定な仕事といえるかもしれません。
このような成果主義の働き方が苦手な人は、営業職以外の職業に就いたほうが良いでしょう。
営業職が向いていないと感じたときの対処法
営業職に従事していると、向いてないと感じることは誰しもあります。その場合、どのように対処すれば良いのでしょう。
営業職が向いていないと感じた時の対処法をいくつか紹介します。不安・悩みを抱えている人は参考にしてください。
営業職が向いていないと感じる原因を分析する
営業職が向いてないと感じた場合は、その原因・理由を分析してみましょう。
結果には必ず原因・理由があります。営業職が向いていないと感じるなら、そのきっかけとなった出来事があったはずです。それを知ることで対処方法もみえてきます。
向いていないと感じる主な原因・理由は負の感情です。嫌な出来事や不快に感じた誰かの言動など、過去を振り返って思い返してみましょう。紙に書き出すことでそれらが明確になり、これからどうすれば良いのかも考えられるようになるでしょう。
自己分析で自分の強みを考える
自己分析で自分の強みを考えることも、有効な対処法です。
営業職が向いていないと感じ始めると、自分の弱みや足りないと感じているところに気持ち・意識が向いてしまいます。すると、自信がなくなり、ますます営業職に向いていないと思い込んでしまうのです。
誰にでも強みと弱みの両方があります。弱み・足りないと感じている部分はいったん置いておいて、自分の強みを紙に書き出してみましょう。
職場・顧客から褒められたことを思い出してみてください。そのとき、どのような点を褒められたのか考えることが大切です。それが自分の強みであり、強みが明確になれば自信も戻って向いていないという考え・感情もやわらぐでしょう。
SQiL Career Agentでは、自己分析も面談の中で時間をかけて行っています。
ひとりで自己分析をするのが不安という方や、自己分析のやり方が分からないという方は、こちらからSQiL Career Agentにご相談ください。
▼自分の強みの見つけ方が分からない方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
営業成績のいい人を参考にする
営業成績のいい人を参考にすることも、対処法としておすすめです。
営業成績がいい人は、何の理由もなくその結果を生み出しているわけではありません。ほかの人とは違った方法や努力をして、良い営業成績を出しているのです。
どのような方法や努力をしているのか調べて、参考にしてみてください。じっくり観察したり、直接話を聞いてみたりすると良いでしょう。参考にして真似てみることで成果が上がり、営業職が向いてないと思わなくなるかもしれません。
同僚や先輩に営業ロープレを依頼する
同僚・先輩に営業ロールプレイングを依頼することも、営業職が向いていないと感じた場合の対処法のひとつです。
自己分析だけでは、向いてないと感じる原因がわからないこともあります。自分自身の営業方法などは、外側から見ることが不可能だからです。
同僚・先輩に顧客役をしてもらい、ロープレをしてみると良いでしょう。話し方・表情・身振り手振りなど細かなフィードバックをもらうことで営業成績が上がり、向いていないと思わなくなる可能性があります。
自社の商材への理解を深める
営業職が向いていないと感じた場合は、自社商材への理解を深めてみましょう。
営業は、自社の製品・サービスを顧客に売り込むことが仕事です。契約を成立させるためには、競合他社と比べてどのような点が優れているかなどをアピールする必要があります。
おすすめのポイントや優れているところなどを顧客に伝えるためには、自社商材への詳しい知識なければなりません。理解を深めてこそ、顧客を引き込んだ営業が可能になり、成果も上がるのです。
営業職が向いていない理由のひとつに、成績が振るわないことがあげられます。成績が振るわない原因の多くは顧客へのアピール度の低さであり、それを補うためには自社商材の理解を深めることが重要です。
営業職が向いていないと感じた場合は、自社商材のことを勉強し、理解を深める努力をしてみてください。
小さな目標を設定する
小さな目標を設定することも、自信がなくなった場合におすすめの対処法です。
営業職では、1か月のノルマが課せられることが多いでしょう。その数字を目指して仕事をすることは、ストレス・プレッシャーの原因になります。会社で課せられるノルマの数字が大きいからです。
目標設定を低くすると、良いかもしれません。例えば1日のノルマ・1週間のノルマと細かく設定し、最終的に会社が課す1か月分のノルマに達成できるように設定してみましょう。
目指すゴールが近いまたは低い状態なら、モチベーションが上がり、営業職も楽しくこなせるかもしれません。
部署異動を相談する
ここまでで紹介してきた営業職が向いていないと感じた場合の対処法を試してみても気持ちが変わらない場合は、会社に部署異動を相談してみてください。
向いていないと感じているのに、無理に営業職に従事する必要はありません。適材適所があり、営業職以外の職種のほうが成果があがる可能性もあります。
抱えている悩み・不安を打ち明けることで、会社側も何らかの対処をしてくれることもあるでしょう。部署異動も含めて相談することをおすすめします。
自分に向いている営業職の見分け方
これから営業職に就職・転職しようと考えている人は、自分が向いているのか不安になることもあるかもしれません。
そこで、向いている営業職の見分け方を紹介します。
営業スタイルを軸に考える
営業スタイルを軸に考える方法もあります。営業は会社・企業に直接訪問する方法だけではありません。代表的な営業スタイルとしては、以下のようなものがあります。
- 訪問営業
- 電話営業(テレアポ)
- メール・レター営業
- コンテンツマーケティング
- 反響営業
訪問・電話・メールやレターといった方法は、多くの会社・企業でも採用されている営業手法です。
またインターネットやSNSの普及に伴い、反響営業・コンテンツマーケティングを採用するところも増えつつあります。飛び込み営業のようなスタイルが苦手な人は、このような方法を採用している企業・会社に就職・転職すると良いでしょう。
▼営業職の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
業界を軸に考える
業界を軸に考えて、向いている営業職を見つける方法もあります。
興味のある業界なら自社商材への関心も高くなり、営業に必要な知識・スキルも習得しやすくなるでしょう。
営業職で成功するためには、日々の勉強が欠かせません。好きなものや興味のある分野なら学習意欲もわき、知識の定着も早くなります。
また、業界によって慣習や平均年齢、活躍する人材の特性なども大きく異なるため、自分に合う業界が見つかることで働きやすさを感じる場合もあります。
営業職への就職・転職を考えている人は、業界を軸に仕事を探してみると良いでしょう。
扱う商材を軸に考える
営業職といっても、扱う商材はIT関連・食品・サービスなどさまざまです。このような商材を軸に考えると良いでしょう。
自分がどのようなものに興味があるのか、考えてみてください。例えば、生成AIなどのIT関連に興味がある場合は、そのような商材を多く取り扱っている企業・会社に就職・転職すると良いでしょう。
また、さまざまなサービスの良さ・ポイントなどに意識・気持ちが向く人は、ものではなくサービスを提供するところへの就職・転職をおすすめします。
扱う商材は企業・会社によってさまざまです。いろいろな商材に触れてみて、向いている営業職を見つけることが大切です。
エージェントに相談する
エージェントに相談する方法もおすすめです。
営業職に強いエージェントなら、さまざまなパイプがあり、希望の業界や気になる商材を取り扱っている会社への就職・転職もしやすくなります。
また、エージェントは人の強み・弱みを見抜くプロです。自分では気づかなかった営業職に役立つ能力・特徴も見抜いてアドバイスしてくれるでしょう。
営業職に従事したいけれど、興味のある業界・商材などがわからない場合は、エージェントに相談してみてください。彼らが適切なアドバイス・案内を提供してくれることで、自分に最適な営業職を見つける手助けとなるでしょう。
SQiL Career Agentは営業職に特化した転職エージェントとして転職活動のサポートも充実しています。
各企業の営業組織や採用要件を熟知しているため、今までの経験やスキルを生かした企業への転職を支援します。
営業職から営業職以外に転職する人におすすめの職種
営業職に向いてないと感じ、別の職種への転職を考える人も一定数存在します。その際、どのような職種が向いているのかわからない人もいるでしょう。
営業職からの転職を考えている人におすすめの職種を紹介します。
▼営業職から営業職以外への転職について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
バックオフィス職
バックオフィス職は、転職を希望する人たちの中でも人気が高い職種です。具体的には以下のような職種が管理職に含まれます。
それぞれの仕事内容や営業職で活かせるスキルなどを解説するので、参考にしてください。
人事
人事は、社内の人材を適材適所に配置したり、必要な人材を確保したりする仕事です。
人事の仕事に従事するには、人を動かす力が求められます。採用業務も部署への配置なども、社内外の人を交渉したり、動いてもらうことが必要になるからです。
営業職ではさまざまな顧客と取引を行うため、人を動かす力が養われます。この能力は人事で大いに役立つでしょう。
経理
経理は、会社の日々のお金の流れの管理から給与・年次決算に至るまで幅広く行う仕事です。
経理に従事する際には、丁寧さと正確さが重視されます。1円でも過不足があると月次・年次決算で大幅な修正を余儀なくされることがあるからです。
営業職では、顧客に見積書や請求書などを作成し、提出する機会があります。このとき、金額に誤りがあると顧客に迷惑をかけることになるため、正確性が重要です。経理にも似たような部分が多くあるので、転職におすすめします。
広報
広報とは、一般的には会社と利害関係者との良好な関係を構築する仕事です。
具体的な仕事内容としては自社の製品・サービスをメディアなどに向けて発表し配信してもらったり、自社のSNSの管理・配信を行ったりします。
良い部分などをアピールする必要がある点は、営業職とあまり変わりません。そのため、営業職で培ったスキルが役立つでしょう。
マーケティング
マーケティングは、自社の製品・サービスを利用する顧客のニーズを探り、戦略を立てる仕事です。製品・サービスの改良・開発も含まれることがあります。
マーケティングでは、顧客のニーズを正確に把握する能力が必要です。顧客がどのような点に不満・悩みを抱き、解決を望んでいるのかを調べてから改良・開発を行います。
営業職でも顧客のニーズを把握することが重要であり、スタート地点はあまり変わりません。対象が会社や顧客か、市場という大きな場所になるかの違いです。営業で培ったスキルが役立つでしょう。
▼営業からマーケティングへの転職について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
事務職
事務職は、書類作成・データ入力など事務作業全般を行う仕事です。
営業職でも見積書・納品書などを作成していたでしょう。営業に必要なデータ入力も経験があるはずです。
また事務職のなかでも営業事務は、営業のサポートを行う仕事であることから、それまでの経験・スキルが役立ちます。
コンサルタント
コンサルタントは、企業が抱える課題・問題点を浮き彫りにして解決のためのアドバイスをする仕事です。
営業職は顧客が抱える問題点・課題を上手に聞き出し、自社の製品・サービスに結び付けて販売することが目的でした。
コンサルタントも同様であるため、営業職で培われたコミュニケーションスキルや提案方法などが役立ちます。
エンジニア
エンジニアは、システム・プログラムの開発・運用を行う仕事です。
営業職からエンジニアへの転職に疑問を感じる人もいるかもしれません。
しかしIT関係の業界・企業で営業職に従事していると、仕事でシステム・プログラムに関する知識が必要になり、身についていきます。なかにはエンジニアと同等の知識レベルがある人もいるでしょう。
営業で培ったこれらの知識を活用してエンジニアに転職する人も、一定数存在しているのが現状です。
転職先でも活かせる営業職で得られるスキル
営業で培えるスキルは「ポータブルスキル」と呼ばれます。どの業界・職種に転職をする場合でも、営業職で培ったスキルは活かすことができるのです。ここでは、営業職で得られるスキルについてご紹介します。
コミュニケーション力
営業職は、社内外問わず日々多くの人と関わります。その中で最も重要なスキルと言っても過言ではないのがコミュニケーション力です。商談時のヒアリングや、社内の関係部署との調整など、コミュニケーション力が必要になる場面はたくさんあります。このコミュニケーション力は営業職に限らず仕事をする上で重要なスキルですので、営業職で培ったコミュニケーション力は転職してもおおいに活かせるでしょう。
提案力
提案力もどこでも活かせるスキルです。営業は、自社のサービスや商品を提案する際、顧客の課題をどのように解決できるのかを丁寧に分かりやすく提案することが求められます。プレゼンテーションを行い、相手にわかりやすく伝えるという提案力は転職しても重宝されるスキルです。
リサーチ力
営業職が顧客へ提案を行う際、顧客のニーズだけではなく、時には顧客の業界や競合調査まで多岐にわたるリサーチが必要になります。何かを提案したり、検討したりする際には、必ず事前のリサーチが必要になります。そのため、営業職で培ったリサーチ力は他の職種でも存分に活かされます。
モチベーションを維持する力
営業職は日々目標を追っており、目標を達成し続けるためのモチベーション維持は欠かせません。モチベーションを維持し続けることは容易ではなく、仕事をするにあたって自分にマッチしたやり方を見つけられることは社会人として必要なスキルです。営業職というストレスのかかる現場でモチベーションを維持していた経験は、他の仕事でも必ず活かせます。
論理的思考力
論理的な思考力、いわゆるロジカルシンキングもビジネス全般で必要なスキルです。営業は顧客に提案する際、論理的に物事を考え最適な解決策を提示することが必要になります。このような思考力はどの職種でも必要なスキルのため、営業で培った経験を活かすことができます。
営業職以外に転職する際のコツ
営業職以外に転職すると決めている場合は、しっかりとした準備が必要になります。転職においては経験者が即戦力として採用されることが多く、職種未経験や業界未経験でチャレンジすることは容易ではないためです。ここでは営業職以外に転職する際のコツを紹介します。
なぜ営業職が向いていないと思うのか言語化する
まずは、なぜ営業職が向いていないと思うのか、その理由を深掘りしましょう。営業職のスタイルが向いていないのか、現職の環境が向いていないのかを言語化した結果、営業職も転職の選択肢に入る可能性があります。
営業職以外に転職する際、なぜ営業職ではないと思ったのかという点は面接でも聞かれる可能性が高いため、最初に深堀りをしましょう。
営業の経験が活かせる職種や業界を選ぶ
先述したように、未経験職種や未経験業界への挑戦は容易ではありません。ただ、現職の経験を活かした親和性の高い転職先であれば挑戦できる可能性が高まります。
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上記は一部の例ですが、目指したい業界やサービスと関連のあるサービスやプロダクトを商材として扱っていた場合は、親和性が高いためキャッチアップも早くアピールもしやすいです。
営業での実績をふまえた自己PRを考える
未経験職種や未経験業界へ挑戦する場合は、営業での実績や経験がどのように活きるのかをアピールする必要があります。単純に現職での実績をアピールしても、その経験が活かせる仕事でなければアピールにはなりません。自分がチャレンジしたい職種や業界、企業がどのような経験やスキルを求めているのか、業界研究や企業研究を行いマッチした状態で自己PRできるように準備しましょう。
💡業界研究について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
周りと差をつける!営業職の転職活動における業界研究のメリットとその方法
💡企業研究について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
受かるための企業研究 -営業職には営業職の企業研究がある-
エージェントに相談する
上記の内容は、ひとりで準備するにはかなりの工数がかかります。また、未経験職種や未経験業界の場合は入手できる情報も限りがあります。そのような場合はエージェントに相談するのがおすすめです。エージェントであればさまざまな職種や業界の紹介事例があるため、今の経験を活かしてどのような選択肢があるのかを紹介してもらえます。
営業職以外に転職する際の注意点
営業職に向いてないと感じる人のなかには、転職を考える人もいるでしょう。しかし、異なる職種に転職する際には、いくつかの注意点があります。
年収が下がる可能性がある
営業職から別の職種に転職する際は、年収が下がる可能性がある点を考慮してください。
営業職は成果主義であるため、高い成績をあげればその分収入にも良い影響をもたらしま
す。
し
かし、異なる職種の場合は基本給そのものも営業職よりも低く設定されている可能性があるため、注意が必要です。成果主義ではない場合は、収入が上がる可能性も低くなります。結果的に年収が下がることが予想される点は、考慮しておいたほうが良いでしょう。
成果はどこでも求められる
成果はどこでも求められる点も忘れないでください。
営業職ほどではないかもしれませんが、どのような職種でも一定の成果は求められます。
例えば経理の場合は、正確性という点で成果が求められるでしょう。事務職の場合も正確性とあわせて早さが求められる場合もあります。
このように仕事をするうえで、成果は切っても切り離せない要素です。どの部署に転職しても、何らかの成果が求められる点は考慮しておいてください。
コミュニケーション力はどこでも求められる
コミュニケーション力も成果と同様に、どこの部署・職種でも求められま
す。
例
えばエンジニアは、一見パソコンと向き合っているだけの仕事に見えるかもしれません。しかし、システム・プログラムを構築するうえで相手の希望を正確に把握する必要があります。そのためにはコミュニケーションが欠かせません。
営業職のような巧みな話術は必要ないかもしれませんが、ある程度のコミュニケーション力は求められるので注意してください。
まとめ
営業職に向いてない理由・特徴などについて解説しました。
向いていないと感じた場合は、そのきっかけを探ることから始めてみてください。原因・きっかけがわかれば、対処方法もみえてきます。さまざまな対処方法を試すことで自信・モチベーションが戻り、営業職が楽しいと思えることもあるでしょう。
対処方法を講じても営業職がつらいと感じる場合は、転職も選択肢のひとつに入れてみてください。営業職で培ったスキル・経験は、ほかの職種でも役立ちます。自分の強みなどを把握し、楽しく続けられるところへ転職してみてください。
SQiL Career Agentは営業組織や採用要件への理解が高く、よりピンポイントでの提案が可能な転職エージェントです。抽象度の高い営業スキルを言語化し、マッチング精度の高い提案ができます。営業職への転職をお考えなら、SQiL Career Agentにお気軽にご相談ください。
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