営業に向いていない人の7つの特徴|転職成功事例から見る対処法とおすすめ職種を紹介

営業に向いていない人の7つの特徴とおすすめ職種

「営業に向いていない気がする」
「努力しても成果が出ず、このまま続けるべきか悩んでいる」

営業職のノルマへのプレッシャーや顧客対応の大変さから、「自分は営業に向いていないのかな」と感じることはありませんか?

しかし、営業に向いていないと感じる原因は、適性の問題とは限りません。新規営業・既存営業といった営業スタイルや、扱う商材、評価制度、職場環境との相性によって、今の仕事とのミスマッチが生じていることもあります。

この記事では、本記事では、「営業の転職」の著者であり、医薬品営業、人材紹介営業、SaaS営業など営業職として10年以上の経験を持ち、これまで2,000名以上の営業パーソンとキャリア相談や採用面接で向き合ってきたSQiL Career Agent 初代事業責任者 梅田が、営業に向いていない人に見られる7つの特徴や、向いていないと決める前に確認したいポイントを解説します。

併せて、営業経験を活かせる転職先、他職種へ転職する際の注意点も紹介するので、今後のキャリアを考える際の参考にしてください。

監修/梅田 翔五
監修/梅田 翔五
『営業の転職』著者。大手製薬メーカーで営業としてキャリアをスタート。大手人材紹介会社でのCAマネージャー、SaaSスタートアップでのセールスマネージャーを経て、株式会社セレブリックスへ入社。SQiL Career Agent 初代事業責任者。

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営業に向いていない人の7つの特徴

営業に向いていないと感じる人には、数字へのプレッシャーや顧客とのコミュニケーションなどに苦手意識を持つ傾向があります。

ただし、これから紹介する特徴に当てはまるからといって、営業に向いていないわけではありません。大切なのは、苦手なことがあるかどうかではなく、今の課題が経験や工夫で改善できるものなのか、営業スタイルや商材を変えた方が自分に合うのかを考えることです。

それでは詳しく見ていきましょう。

数字やノルマに強いストレスを感じやすい

「今月も目標を達成できなかったらどうしよう」と、売上や契約件数を追い続けることに苦しさを感じていませんか。

営業として働く以上、数値目標を完全に避けることはできません。しかし、つらさの原因が数字そのものではなく、達成が難しい目標や成果だけで評価される環境にあることも考えられます。個人の売上を重視する会社がある一方で、チーム全体の成果や目標達成までの取り組みも評価する会社もあります。

まずは、数字を追うこと自体がつらいのか、達成が難しい目標に追われていることがつらいのか、成果だけで評価されることに納得できないのかを振り返ってみてください。

数字やノルマがつらいからといって、営業そのものに向いていないと決めつける必要はありません。チームで目標を追える会社や、日々の取り組みも評価してもらえる会社なら、今より前向きに働けるでしょう。

断られるたびに気持ちを切り替えられない

営業では、提案しても契約につながらないことや、顧客から断られることがあります。そのたびに強く落ち込んでしまうと、次の営業活動へ切り替えることが難しくなるものです。

ただし、断られても気にしなければいいわけではありません。営業では、断られた経験から原因を考え、次の提案へ活かすことが成長につながります

たとえば、次のようなサイクルで振り返ってみましょう。

  1. 断られた理由を確認する
    →「予算が合わなかった」「必要性を感じてもらえなかった」など、失注した要因を整理する
  2. 自分の営業活動を振り返る
    →ヒアリングや提案内容、アプローチするタイミングなどに改善できる点がなかったか考える
  3. 次に変える行動を一つ決める
    →「予算を早い段階で確認する」「課題をもう一段深掘りする」など、次の商談で試すことを決める
  4. 次の営業活動で試す
    →改善した結果を確認し、さらに次の行動へつなげる

このように、「断られた=営業に向いていない」と考えるのではなく、なぜ断られたのかを整理し、次に変えるべき項目を考えることが大切です。

一つひとつの結果だけで判断せず、失敗から学んで改善するサイクルを回せるようになると、営業に対する捉え方も変わってくるでしょう。

初対面の人と信頼関係を築きにくい

「初対面の人とうまく話せない」「会話が続かなかったらどうしよう」と、商談の前から不安になることはありませんか。

営業では、初対面ですぐに打ち解けられる人だけが信頼を得られるわけではありません。相手について事前に知り、関心を持って話を聞くことも、信頼につながります

たとえば、商談前に担当者の部署や役割を確認しておけば、「現在はどのような業務を担当されていますか」「そのなかで負担に感じていることはありますか」など、相手の仕事に沿った質問を用意できます。自分の担当領域を説明したうえで、同じ業界の顧客からよく聞く悩みを伝えると、相手も「自分の状況をわかってもらえそうだ」と感じ、本音を話しやすくなるでしょう。

大切なのは、会話を盛り上げることではなく、相手を知ろうとする姿勢です。話すことが得意でなくても、丁寧な準備と聞く姿勢を積み重ねることで、信頼関係を築いていけます。

相手の反応を気にしすぎて提案できない

「断られたらどうしよう」「嫌われたくない」と相手の反応を気にしすぎてしまい、提案に迷ってしまうことはありませんか。

営業は無理に商品を売る仕事ではありません。顧客の課題を踏まえて「これが必要だ」と考えたものについては、その理由も含めて届けることが本来の役割です。相手に好かれることをゴールにするのではなく、「この提案は顧客のどの課題を解決するのか」を基準に考えるようにすると、伝えるべき理由が明確になります。

相手の反応に配慮できるのは、顧客の変化を敏感に捉えられるあなたの強みです。気にしないように無理をするのではなく、その気づきを提案の精度を上げるために活かしていきましょう。

商品の魅力を積極的に伝えられない

商品の魅力を伝える際は、機能や特徴を覚えるだけでなく、「誰の、どのような課題を、どう解決できるのか」まで自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう

商材への理解を深めるために、まずは以下の4つを確認しましょう。顧客の悩みや希望に応じて、伝えるべき内容を考えられるようになります。

4つの視点

自分に問いかけること

営業での活かし方

顧客

誰にとって価値のある商材か

提案すべき顧客を見極める

課題

顧客の何を解決できるのか

課題に合わせて提案する

独自性

なぜ競合ではなく自社なのか

自社を選ぶ理由を伝える

実績

実際にどのような顧客が評価しているか

導入後の変化を具体的に伝える

たとえば、「〇〇という機能があります」と説明するだけでは、顧客にとってのメリットは十分に伝わりません。「〇〇という課題を抱えている企業が、この機能を使うことで△△できる」のように、商材の特徴を顧客にとっての価値へ変換することが大切です。

ここまで整理しても言葉に詰まる部分があれば、商材理解や言語化が不足している可能性があります。上司や同僚とのロールプレイを通じて説明を繰り返し、顧客へ伝わる表現に改善していきましょう。

臨機応変な対応に負担を感じやすい

「想定外の質問に答えられなかったらどうしよう」「商談が予定どおりに進まないと焦ってしまう」と感じることはありませんか。

その場ですぐに答えるのが苦手だからといって、営業に向いていないと決めつける必要はありません会社によっては、ヒアリング項目や提案の進め方、想定される質問への回答例などが用意されています。確認が必要な質問は持ち帰り、後から正確に回答することも、顧客の信頼を得るための大切な対応です。

一方で、決められた進め方に窮屈さを感じる人は、自分で提案内容を考えられる環境のほうが力を発揮できるでしょう。

まずは、想定外の出来事そのものが苦手なのか、相談できる人や参考にできる営業の型がないことに不安を感じているのかを振り返ってみてください。進め方や対応例が用意された環境であれば、落ち着いて顧客と向き合えるかもしれません。

自分から行動を起こすことに苦手意識がある

自分から顧客を探してアプローチすることに苦手意識があると、新規開拓を中心とする営業では負担を感じやすいでしょう。

しかし、営業には自分から新規顧客へアプローチする方法だけでなく、問い合わせがあった顧客へ対応する「反響型営業」や「インバウンド営業」もあります。すでに商品やサービスへ興味を持っている顧客との商談から始め、少しずつ経験を重ねることもできます。

「自分から動けないから営業に向いていない」と決めつける必要はありません。問い合わせのあった顧客へ対応する営業など、自分が無理なく取り組める営業スタイルを探してみましょう。

営業に向いていないと決める前に確認したいこと

「営業に向いていない」と感じても、すぐに営業職そのものを選択肢から外す必要はありません。

一口に営業といっても、新規・既存、法人・個人、扱う商材や顧客層などによって、求められるスキルや働き方は異なります。また、仕事に慣れていなかったり、心身が疲れていたりして、「営業に向いていない」と感じていることもあります。

自分を否定せずに、今の営業スタイルや職場環境が合っているか、十分に休めているかを一つずつ振り返ってみましょう。

確認すること

  • ✓ 新規・既存、法人・個人など、現在の営業方法が合っているか

  • 会社の営業方針や扱っている商材に納得できているか

  • 単純に経験やスキルが不足している段階ではないか

  • 疲労やストレスによって営業そのものが嫌になっていないか

営業を辞めるべきか迷っている方は、以下の体験談も参考にしてください。
関連記事:営業を辞めてよかったは本当?体験談・データ・後悔しない準備ガイド

今の営業スタイルは自分に合っているか

現在の仕事がうまくいかないからといって、「営業そのものが向いていない」と決めつけないことが大切です。

たとえば、新規開拓では成果が出なくても、既存顧客への深耕営業では関係構築力を活かせる人もいます。個人営業は苦手でも、法人営業では顧客の課題を整理して提案する力を発揮できる人もいるでしょう。

営業には、次のようにさまざまな違いがあります。

目的によって異なる営業のスタイル

新規営業 ↔︎ 既存営業

法人営業 ↔︎ 個人営業

フィールドセールス ↔︎ インサイドセールス

短期的な契約獲得を重視する営業 ↔︎ 中長期的な関係構築を重視する営業

一つの営業スタイルが合わなかった経験だけで、「営業」という大きな括りで向き不向きを判断しないようにしましょう。

なお、Sales PRO-FIT™では、124種類の独自データと3階層のアセスメントをもとに、これまでの営業経験やスキル、志向性を可視化できます。「営業に向いていない」と一括りにするのではなく、自分はどのような営業で力を発揮できるのか、どのような環境なら働きやすいのかが見えてきます。

「今の営業が合わないのか」「営業そのものから離れたいのか」と迷っている方は、自分に合った本当のキャリアを見つけるために、ぜひSales PRO-FIT™を活用してみてください。

会社や扱う商材との相性は悪くないか

営業そのものではなく、会社の営業方針や扱っている商材との相性が合っていない可能性もあります。

たとえば、自分が顧客の課題をじっくり聞いて提案したいと考えていても、会社が短期間で多くの新規契約を獲得する方針であれば、自分の営業スタイルとのギャップを感じることがあります。

また、自分自身が価値を感じられない商材では、顧客に自信を持って提案するのが難しくなることもあるでしょう。

「営業が嫌なのか」「今の会社の営業方針が合わないのか」「商材に納得できないのか」を切り分けて考えることで、営業を続けながら環境を変えるという選択肢も見えてきます。

経験不足を「向いていない」と勘違いしていないか

営業経験が浅い段階では、成果が出ないことを「営業に向いていない」と捉えてしまうことがあります。

しかし、ヒアリングや提案、クロージングなどは、経験を積みながら改善できるスキルでもあります。とくに入社直後や異業界へ転職したばかりの場合は、営業スキルだけでなく、商材や業界、顧客への理解が不足していることも考えられます

たとえば、次のような状態であれば、向き不向きを判断する前に改善できる余地がないか考えてみましょう。

振り返って考えること

  • ✓ 商談経験そのものがまだ少ない

  • ✓ 自社商材について十分に説明できない

  • ✓ 顧客が抱えやすい課題を理解できていない

  • ✓ 上司や先輩から具体的なフィードバックを受けていない

現時点でできないことと、今後もできないことは同じではありません。経験やフィードバックによって改善できる課題なのかを確認してから、今後のキャリアを判断することが大切です。

心身の疲労やストレスが溜まっていないか

仕事がつらい状態が続くと、今の職場や営業環境への不満から、「自分は営業そのものに向いていないのではないか」と不安になることがあります。

たとえば、次のように営業の仕事内容とは別の要因によって負担を感じている可能性もあります。

  • 長時間労働が続いている
  • 休日も顧客対応が発生する
  • 目標へのプレッシャーが強い

そのため、営業への適性を考える際は、仕事内容そのものが嫌なのか」「現在の働き方や環境がつらいのか」を分けて考えることが大切です。

営業を続けるべきか、営業スタイルを変えるべきか、それとも他職種へキャリアチェンジするべきか、自分だけでは判断が難しいこともあります。

SQiL Career Agentでは、これまでの営業経験やスキルを振り返りながら、今後のキャリアについて相談できます。実際に、営業職をずっと避けていた方が、面談を通じて自身の経験と営業の共通点に気づき、営業職へ転職。入社後3日目に受注し、その後プロジェクトリーダーへ昇格した事例もあります。

「営業に向いていない」と決めてしまう前に、今の仕事が合わないのか、営業そのものが合わないのかを一度見直してみることも大切です。

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営業に向いていないと感じたときの対処法

営業に向いていないと感じても、すぐに「営業を辞めたほうがよい」と判断する必要はありません。

営業には、新規・既存・法人・個人・フィールドセールス・インサイドセールスなどさまざまなスタイルがあります。また、扱う商材や顧客層、営業組織の方針によっても働き方は異なります

まずは、なぜ営業に向いていないと感じるのかを整理したうえで、次の方法を試してみましょう。

  • 営業に向いていないと感じる原因を分析する
  • 自己分析で自分の強みを考える
  • 営業成績のよい人を参考にする
  • 同僚や先輩に営業ロープレを依頼する
  • 自社の商材への理解を深める
  • 小さな目標を設定する
  • 部署異動を相談する

営業に向いていないと感じる原因を分析する

一社で経験した営業が合わなかったからといって、すべての営業職に向いていないとは限りません。大切なのは、「営業に向いていない」と感じた原因を具体的にすることです。

たとえば、同じ「営業がつらい」という悩みでも、原因によって考えられる対処法は異なります。

原因から考えられる未来の選択肢

  • 新規開拓が苦手 → 既存営業・ルート営業を検討する

  • 対面商談に緊張する → インサイドセールスを検討する

  • 商材に興味を持てない → 興味・知識のある業界へ転職する

  • 個人ノルマがつらい → チームで目標を追う営業組織を検討する

  • 顧客への提案自体が苦痛 → 営業以外の職種を検討する

「営業そのもの」が合わないのか、「現在の営業スタイルや環境」が合わないのかを切り分けることで、転職する場合も次の選択肢が見えてきます。

自己分析で自分の強みを考える

営業で思うような成果が出ていなくても、顧客への対応や日々の業務を振り返ると、自分では気づいていなかった強みが見つかることがあります。

たとえば、商談のクロージングは苦手でも、顧客の話を聞いて課題を整理することが得意な人もいます。新規開拓では、なかなか成果が出なくても、既存顧客との関係構築では強みを発揮できる人もいるでしょう。

これまでの営業経験を振り返り、「成果を出せた場面」「周囲から評価された行動」「苦にならず続けられたこと」を整理すると、自分の強みを見つけやすくなります

自分だけでは強みを言語化しにくい場合は、Sales PRO-FIT™を活用するのがおすすめです。営業経験・実務スキル・行動特性を可視化することで、自分がどのような営業で強みを活かしやすいのかを具体的に確認できます。

実際、営業職の58.0%が「自身の強みやスキルの言語化」に苦戦しています。Sales PRO-FIT™では、営業職を業界・顧客・役割・手法の4軸で124種類に分け、実務スキル10項目に加えて、行動特性を7項目・16タイプから可視化します。「営業が向いていない」と一括りにするのではなく、これまでの経験から、自分が得意な営業や合う働き方を具体的に知りたい方はご活用ください。

営業成績のよい人を参考にする

営業成績が伸び悩んでいる場合は、社内で成果を出している人の行動を参考にしてみましょう。

ただし、「話し方がうまい」「コミュニケーション能力が高い」といった印象だけで考えるのではなく、顧客の話を丁寧に聞いている、相手に合わせて提案内容を変えているなど、普段の行動を振り返ってみましょう

たとえば、以下のような点を確認してみてください。

  • ✓ 商談前に何を準備しているか

  • ✓ 顧客へどのような質問をしているか

  • ✓ 提案後にどのようなフォローをしているか

  • ✓ 失注した案件をどのように振り返っているか

成果につながっている行動を一つずつ取り入れることで、自分の営業方法を改善するきっかけになります。

同僚や先輩に営業ロープレを依頼する

自分では営業の課題がわからない場合は、同僚や先輩に営業ロープレをお願いするのも一つの方法です。

実際の商談を想定して、ヒアリングから提案までを見てもらうことで、「質問が一方的になっている」「顧客の課題を深掘りできていない」など、自分では気づきにくい改善点が見つかることがあります。

ロープレ後は「どうでしたか」と漠然と聞くのではなく、ヒアリング・課題整理・提案・クロージングなど、どの部分を改善すべきか具体的にフィードバックしてもらいましょう。

自社の商材への理解を深める

商談でうまく説明できない、顧客からの質問に答えられないことが営業への苦手意識につながっている場合は、自社の商材への理解を深めることで改善できる可能性があります

商品・サービスの機能を覚えるだけでなく、「どのような顧客が導入しているのか」「どのような課題を解決できるのか」「競合との違いは何か」まで整理してみましょう。

商材への理解が深まれば、決まった営業トークを繰り返すのではなく、顧客の課題に合わせて提案内容を組み立てやすくなります。

小さな目標を設定する

売上や契約件数だけを目標にすると、成果が出ない期間が続いたときに「自分は営業に向いていない」と感じやすくなります。

その場合は、最終的な成果だけでなく、次のような自分の行動次第で達成できる小さな目標を立ててみましょう

最終的な目標・課題

小さな行動目標の例

新規顧客を増やしたい

1日〇件の顧客へ連絡する

商談化率を高めたい

顧客ごとに仮説を立ててからアプローチする

ヒアリング力を高めたい

商談で確認する質問を事前に3つ用意する

提案力を高めたい

顧客の課題と提案内容のつながりを事前に確認する

受注率を高めたい

商談後に失注・受注の要因を振り返る

たとえば、「今月は売上目標を達成する」だけでは、具体的に何を改善すればよいのかわかりません。一方で、日々の行動まで分解すれば、どの行動が商談化や受注につながっているのかを振り返りやすくなります。

小さな目標を設定して改善を繰り返すことで、「営業に向いていない」と感覚だけで判断するのではなく、自分がつまずいているポイントを具体的に把握できるでしょう。

部署異動を相談する

営業として工夫や改善を続けても、自分の強みを活かしにくい場合は、社内で部署異動ができないか相談する方法もあります。

たとえば、顧客への提案よりも営業資料の作成やデータ分析が得意ならマーケティング、営業メンバーのサポートが得意なら営業企画など、営業経験を活かせる部署が見つかる可能性があります。

社内異動であれば、自社の商品や顧客についての知識を活かしながら新しい仕事へ挑戦できる点もメリットです。

一方で、希望する部署がない、異動制度がないなど、現在の会社では実現できないこともあります。営業方法の改善や異動を検討しても悩みを解決できない場合は、その段階で転職を含めた今後のキャリアを考えてみましょう。

以下では、「営業に向いていない」と感じる人でも、これまでの営業経験を活かしながら挑戦しやすい職種を紹介します。

営業に向いていないと感じる人におすすめの職種

営業に向いていないと感じても、営業経験で培ったヒアリング力や提案力、関係構築力などを活かせる職種はあります。

ただし、「営業以外なら働きやすそう」という理由だけで選ぶと、転職後にミスマッチが起こる可能性があります。まずは営業の何に負担を感じているのかを整理したうえで、自分に合った職種を検討しましょう。

職種

主な仕事内容

営業との違い

向いている人

人事
(採用)

求人作成、候補者対応、面接、入社支援

商品ではなく、自社や仕事の魅力を候補者へ伝える

人のキャリアや組織づくりに関わりたい人

経理

入出金管理、仕訳、請求書処理、決算業務

顧客折衝が少なく、数字の正確な管理が重視される

一つの業務へ集中し、専門性を身につけたい人

広報

プレスリリース作成、メディア対応、SNS運用

個別の顧客ではなく、社会やメディアへ情報を発信する

文章や企画で企業の魅力を広めたい人

マーケ
ティング

市場調査、施策の企画、広告運用、効果分析

顧客へ直接売るのではなく、売れる仕組みを作る

顧客の反応を分析し、施策を考えたい人

事務職

書類作成、データ入力、電話対応、社内調整

売上目標を追うより、周囲の業務を支援する

新規開拓や売上目標から離れたい人

インサイドセールス

電話やメールによる顧客対応、商談機会の創出     

訪問や対面商談がなく、営業活動が分業されている

営業経験を活かしながら、外回りの負担を減らしたい人

コンサルタント

課題分析、解決策の立案、資料作成、実行支援   

商品販売より、顧客の課題分析と解決を重視する

顧客の課題を深く考え、解決まで支援したい人

エンジニア

システムの設計、開発、テスト、運用

対人折衝より、技術力や成果物が重視される

技術を学び、専門性を軸に働きたい人

なお、「営業に向いているか分からない」と悩んでいた方が、SQiL Career Agentとの面談を通して「やっぱり私は営業が好き」と気づき、「ここしかない!」と思える企業への転職を決めた事例もあります。

そのため、いきなり別の職種へと転職を決めるのではなく、転職のプロとの相談から始めてみることも大切です。

人事

人事のなかでも採用業務は、営業経験を比較的活かしやすい職種です。候補者の希望をヒアリングし、自社の魅力を伝えながら入社まで関係を構築する仕事には、営業との共通点があります。

ただし、人事でも採用目標や組織課題に対する成果は求められます。また、労務は社会保険や給与計算などの専門知識が必要になるため、採用とは分けて考えたほうがよいでしょう。

営業から人事への転職で評価されるスキルについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:営業から人事への転職は可能?評価されるスキルと成功のステップ

経理

経理は、会社のお金の流れを管理し、会計処理や決算業務などを行う職種です。顧客との折衝や売上目標を追うことに負担を感じている人にとっては、選択肢の一つになります。

一方で、営業経験を直接活かしやすい職種ではなく、簿記や会計の知識、実務経験を求められる求人もあります。未経験から目指す場合は、必要な知識や資格、キャリアの積み方まで確認しておきましょう。

広報

広報は、自社の商品やサービス、企業の取り組みなどを社外へ発信する職種です。営業で培った相手に合わせて商品の魅力を伝える力や、社内外との調整力を活かせる可能性があります

ただし、広報は求人が豊富な職種とはいえず、プレスリリースの作成やメディア対応、SNS運用などの経験を求められる場合もあります。営業経験のなかで、情報発信や資料作成などに関わった経験がないか振り返ってみましょう。

マーケティング

マーケティングは、市場や顧客のニーズを分析し、商品・サービスが売れる仕組みを考える職種です。営業で顧客と直接向き合ってきた経験は、顧客理解や施策を考える際に活かせます。

一方で、広告運用やデータ分析、コンテンツ企画など、担当領域によって必要な専門知識は異なります。営業経験だけで転職できるとは限らないため、希望する領域で何が求められるのかを確認しましょう

営業からマーケティングへのキャリアチェンジについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:【営業からマーケティングへ転職】活かせる経験や考え方とは?キャリアチェンジの方法も徹底解説!

事務職

事務職のなかでも営業事務やアシスタント職では、顧客対応や見積書・契約書の作成など、営業で経験してきた業務をそのまま活かせる場面があります。外回りや新規開拓、売上目標を追うことに負担を感じている人なら、これまでの経験を活かしながら、営業を支える立場へと役割を変えられます

ただし、営業職と比べると、高年収を目指せる求人は多くありません。また、売上のように成果が数字へ表れる仕事ではないため、評価されるポイントも変わります。転職後に後悔しないよう、仕事内容だけでなく、年収や評価制度も確認しておきましょう。

営業から内勤職への転職を検討している方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:営業から内勤へ転職できる?おすすめの職種や成功のコツ・注意点を解説

インサイドセールス

営業そのものではなく、対面商談やクロージングに負担を感じている人には、インサイドセールスが合うことがあります。電話やメールで顧客と接するため、不明点を持ち帰って確認したり、会話を振り返って次の対応を考えたりできます。

未経験からSaaS業界を目指す場合は、インサイドセールスで経験を積み、その後カスタマーサクセスなどへ仕事の幅を広げる道もあります。ただし、架電件数や商談獲得数などの目標が設けられる場合もあるため、求人票や面接で確認しておきましょう。

インサイドセールスに向いている人の特徴は、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:インサイドセールスに向いている人の特徴とは?インサイドセールスへのキャリアチェンジを考える方必見!

コンサルタント

コンサルタントは、顧客が抱える経営や事業上の課題を整理し、解決策を提案する職種です。法人営業などで顧客の課題をヒアリングし、提案内容を組み立ててきた経験を活かせる可能性があります。

ただし、論理的思考力や資料作成力などが求められ、企業によっては働き方の負担が大きくなる場合もあります。営業の何が合わなかったのかを整理したうえで、自分に合うかどうか考えてみましょう。

エンジニア

エンジニアは、システムやWebサービスなどの設計・開発・運用に携わる職種です。顧客へ提案する仕事から離れ、技術を学びながら専門性を身につけたい人なら、興味を持てる仕事かもしれません。

ただし、営業経験を直接活かせる場面は多くなく、未経験から目指すにはITやプログラミングの学習が必要です。技術と営業の経験をどちらも活かしたい場合は、プリセールスやセールスエンジニアを目指す道もあります。

営業から他職種に転職するときの注意点

営業から他職種への転職では、「営業を辞めれば今の悩みが解決する」と期待するのではなく、職種を変えることで何が変わるのかを理解しておくことが大切です。

とくに、以下の3点は転職前に把握しておきましょう。

  • 年収が下がる可能性がある
  • 成果はどの職種でも求められる
  • コミュニケーション力はどの仕事でも必要になる

それぞれ詳しく解説します。

年収が下がる可能性がある

営業から未経験の職種へ転職する場合、年収が下がる可能性があります。営業として実績を積んでいても、転職先の職種では未経験者として評価されるためです。

現職で営業手当やインセンティブの割合が大きい人は、それらがなくなることで年収が下がるケースもあるでしょう。

そのため、現在の年収だけでなく、転職直後と3〜5年後にどの程度の年収を目指せるのかまで確認しておくことが大切です。

確認するポイント

  • ✓ 未経験採用の場合、どの程度下がる可能性があるか

  • ✓ 営業手当やインセンティブがなくなる影響はどの程度か

  • ✓ 何を身につければ年収が上がるのか

  • ✓ 3〜5年後にどの程度の年収を目指せる職種なのか

一時的に年収が下がっても、専門性を身につけることで将来的に年収を高められる職種もあります。目先の金額だけにとらわれず、今後のキャリアまで含めて転職先を検討しましょう。

成果はどの職種でも求められる

「営業は数字を追うのがつらいから、成果を求められない仕事へ転職したい」と考える人もいるかもしれません。

しかし、営業を辞めれば成果を求められなくなるわけではありません。職種によって、評価される成果の形が変わります。たとえば、以下のような違いです。

職種

評価される成果例

営業

売上・受注件数・達成率

人事(採用)

採用人数・採用単価・入社後の定着

マーケティング

リード獲得数・CV数・売上への貢献

事務

正確性・処理スピード・業務改善

エンジニア

開発の品質・納期・課題解決

※実際の評価指標は企業や担当業務によって異なります。

営業は売上や達成率など成果が数字に表れやすい一方、他職種では専門性や業務品質、プロセス改善などが評価されるケースもあります

「数字を追いたくない」だけで考えるのではなく、自分はどのような成果なら納得感を持って追えるのかまで考えてみましょう。

コミュニケーション力はどの仕事でも必要になる

顧客とのコミュニケーションに苦手意識があり、営業以外の仕事を検討する人もいるでしょう。

ただし、営業から他職種へ転職しても、人とのコミュニケーションがなくなるわけではありません。職種によって、以下のようにコミュニケーションの対象や目的が変わります。

職種による目的の違い

  • 営業:顧客の課題を聞き、提案や契約につなげる

  • 人事:候補者や社員と対話し、採用や組織づくりにつなげる

  • マーケティング:営業や制作担当者などと連携して施策を進める

  • 事務:営業や他部署と情報を共有し、業務を正確に進める

  • エンジニア:チーム内で仕様や進捗、技術的な課題を共有する

そのため、「人と話すのが苦手だから営業を辞める」と考えるだけでは、転職後も同じ悩みを抱える可能性があります

一方で、「初対面の顧客への提案は苦手だが、社内メンバーとの調整は得意」のように、コミュニケーションの種類によって得意・不得意が異なる人もいます。

営業で人と接する際に、何をつらいと感じているのかを振り返ることで、自分に合った職種が見えてくるでしょう。

営業職の適性に関するよくある質問

ここでは、営業職の適性に関するよくある質問に回答します。

営業に向いていないと感じるのは甘え?

営業に向いていないと感じること自体は、甘えではありません。数字やノルマへのプレッシャー・顧客対応・営業スタイルとの相性など、負担を感じる理由は人によって異なるためです。

大切なのは、「自分には営業が向いていない」と決めてしまう前に、何に負担を感じているのかを具体的にするです。

営業がきついと感じる原因や対処法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:営業がきついのは「甘え」じゃない。データと実例でわかる5つの原因と乗り越え方

半年で営業に向いていないと感じる場合は?

入社から半年で営業に向いていないと感じても、すぐに退職を決めるのではなく、まずはその原因を考えてみてください。経験不足によって成果が出ていないだけなのか、営業スタイルや商材、職場環境そのものが合っていないのかによって、取るべき対応は異なります。

短期間での離職は書類選考で不利になる可能性があるため、転職する場合はその理由を説明できるようにしておくことも欠かせません。

短期離職という経歴だけで判断せず、退職に至った背景やこれまでの経験を見てくれる企業を探すことも転職先選びのポイントになるでしょう。

営業経験は営業職以外への転職でも評価される?

営業経験は、営業職以外への転職でも評価される可能性があります。

営業では、顧客へのヒアリングや提案・社内外との調整・目標から逆算した行動など、ほかの職種でも活かせるスキルを身につけられるためです。

ただし、「営業を〇年間経験した」と伝えるだけでは、十分にアピールできません。どのような課題に対して、どのように行動し、成果につなげたのかを整理して伝えることが大切です。

営業経験を活かせる職種やキャリアについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事:【営業職のキャリアパスを解説】営業スキルが求められる職種とは?

営業に向いている人と向いていない人の違いは?

営業に向いている人と向いていない人の違いには、さまざまな要素があります。主な違いは以下のとおりです。

比較ポイント

営業に向いている人

営業に向いていないと感じやすい人

数字・目標

目標から逆算して行動できる

数字を追うことに強いストレスを感じる

失敗・失注

原因を振り返り次の行動を改善できる

断られると気持ちを切り替えにくい

顧客対応

相手の話を聞き課題を整理できる

相手の反応を気にしすぎて提案しにくい

行動

自分から考えて行動できる

指示がないと動き出しにくい

改善

試行錯誤を続けられる

うまくいかないと自信を失いやすい

変化への対応

状況に応じて柔軟に対応できる

予定外の対応に大きな負担を感じる

ただし、上記に当てはまるからといって、営業への適性が決まるわけではありません。

営業にも新規・既存、法人・個人、インサイドセールスなどさまざまなスタイルがあります。そのため、一つの営業が合わないだけで「営業そのものに向いていない」わけではなく、自分がどのような環境や営業スタイルなら強みを発揮できるのかを考えることが大切です。

まとめ

営業に向いていないと感じても、営業職そのものが自分に合っていないとは限りません。

数字へのプレッシャーや新規開拓、顧客とのコミュニケーションなど、何に負担を感じているのかを整理すると、営業スタイル・商材・職場環境との相性が原因だとわかることもあります。

まずは、営業成績のよい人を参考にしたりロープレを依頼したり、商材の理解を深めたりして、自分で改善できる部分がないか確認してみましょう。それでも課題が解消されない場合は、部署異動や転職を検討するのも一つの方法です。

SQiL Career Agentでは、Sales PRO-FIT™を活用して営業経験やスキルを可視化し、自分の強みや今後のキャリアを整理するサポートを行っています。営業を続けるべきか、他職種へ転職するべきか悩んでいる方は、まずはこれまでの経験を整理するところから始めてみましょう。

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