転職エージェントで年収は下がる?紹介手数料と交渉の裏側を完全解説

【結論】エージェント利用で年収は下がらない!むしろ「1割以上アップ」が真実
「エージェントを使うと高い手数料がかかる分、年収を低く提示されるのでは?」
「手数料がかからない直接応募の方が高い年収で入社できるのでは?」
そんな不安を感じていませんか?
結論からお伝えすると、エージェントを利用したことが原因で年収が下がることはありません。むしろ、あなたの代わりに年収交渉をしてくれる心強い味方になります。
実際、データを見てもそれは明らかです。リクルートの調査によると転職した人の3人に1人以上(35.8%)が前職と比べて1割以上の年収アップを実現しています。さらにdodaの「転職市場予測」でも、平均で約72万円も年収が上がっているという結果が出ています。つまりエージェントを活用して年収を10%〜15%上げることは、十分に狙える現実的な数字です。
「手数料のせいで年収が削られる」という大きな誤解
「企業はエージェントに手数料を払う分、給与を安くして調整しているのでは?」
これは転職活動で最もよくある誤解のひとつです。しかし実際はあなたの年収から手数料が引かれることはありません。これには明確な法的根拠があります。職業安定法により、エージェントが求職者から報酬を受け取ることは厳格に禁止されています。厚生労働省の「職業紹介事業の業務運営要領」でも「手数料はすべて採用企業側が負担すべきもの」と明記されています。
そのためあなたの年収が手数料のせいで減ることはありません。
エージェントに払うお金は別予算!企業の「採用予算」と「人件費」の仕組み
企業の支出は大きく分けて2つの予算で管理されています。
人件費(年収・賞与など)→配属部門の予算
採用経費(求人広告費・紹介手数料など)→人事部の予算
この2つは管理部門も予算の出どころも異なります。採用担当者が手数料を払うために給与を下げるという調整は、ほぼ起こりえません。

年収アップに有利なのはどっち?直接応募vsエージェント経由
「手数料がかからない直接応募の方が、浮いたコストを年収に上乗せしてもらえるのでは?」と安易に考えるのは非常に危険です。もちろん、予算が別でも企業が紹介料を支払うことに変わりはありません。
それでもエージェント利用者の35.8%が「年収1割アップ」を実現しているのが事実です。
観点 | 直接応募 | エージェント経由 |
|---|---|---|
市場価値の証明 | 自己申告 | プロの推薦(客観性が高く、 |
アピール方法 | 履歴書・職務経歴書のみ | 履歴書・職務経歴書・推薦状 |
年収交渉による心証悪化のリスク | 金銭交渉は印象が悪化しやすい | エージェントが代行するため角が立ちにくい |
企業の本音 | 建前しか聞けない | 採用背景や予算上限まで把握 |
「ウチの商品は最高です」と営業マンが言うのと「顧客満足度No.1」の第三者評価があるのとでは、説得力が桁違いです。直接応募はあくまで自己評価の提示にすぎないため、客観的な根拠が不足してしまいます。
一方、エージェント経由での応募なら、あなたは「プロが認める厳選された人材」です。さらにエージェントは企業の本音も把握している交渉のプロでもあります。第三者からの価値証明とプロの交渉力を味方につけることこそが年収アップへの最短ルートなのです。
年収アップ事例が多数!市場価値を正しく評価させるプロの技
年収アップを狙うならあなたの価値を正しく伝えることが必須条件となります。
実は職務経歴書にプロの添削が入るだけで市場価値は激変します。
Before(自己流のアピール) | After(プロのブラッシュアップ後) |
|---|---|
業務内容の羅列 | 数字と事実に基づく「成果」へ変換 |
感想レベルの記述 | 「再現性あるスキル」へ変換 |
使い回しのワンパターン | 企業ごとにカスタマイズ |
同じ経験・スキルでも見せ方が変わるだけで「この人には高い年収を払う価値がある」という納得感が生まれます。
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ここが違う!エージェントが年収アップに強い理由
なぜエージェント経由の方が年収が上がりやすいのでしょうか?3つの理由を解説します。
1.【仕組み】年収の約35%が成功報酬!あなたの年収が高いほどエージェントも儲かる
エージェントが企業から受け取る手数料の相場は転職者の想定年収の30〜35%です。つまり、あなたの年収が高くなればなるほどエージェントの売上も増える仕組みになっています。
あなたの年収アップ=エージェントの利益アップ
優秀なエージェントであればあなたの年収を1円でも高くしようと交渉してくれます。
【年収×35%=エージェントの報酬の場合】
年収400万円×35%=エージェント報酬140万円
年収500万円×35%=エージェント報酬175万円(+35万円!)

しかし、質の低いエージェントは売上ノルマや利益を優先します。交渉で揉めて内定取り消しになるリスクを恐れ、低めの年収で早く入社させようとするためです。
要注意なエージェントの特徴
根拠なく回答を急かす 「印象が悪くなる」と年収の交渉を止める 提示年収の根拠を確認していない優れたエージェントの特徴
あなたのペースを最優先にする 角を立てない交渉術を持っている 企業の給与規定や上限を把握している
自分の利益しか考えないエージェントに、これからの人生を預ける必要はありません。
「この人は信用できない」と感じたら即座に担当を変えてもらうか、信頼できる別のエージェントを探しましょう。
2.【情報力】好条件は表に出ない。非公開求人×成果の言語化で市場価値を底上げする
一般的に年収が高い好条件の求人ほど非公開求人になる傾向があります。
実際、リクルートエージェントやマイナビエージェントなどの大手各社も、求人を非公開にする理由として以下の3点を挙げています。
選考の効率化(人気企業への応募殺到によるパンク防止) 極秘プロジェクト(新規事業の立ち上げなど、競合他社への情報漏洩対策) 内部への配慮(「既存社員より高い給料で募集している」という軋轢回避)
非公開求人は企業がコストをかけてでも採用したい重要ポジションだということです。
重要なポジションほど求められる要件は高くなります。企業が知りたいのは「過去に何をしていたか」ではなく「自社に入ってどう利益を生み出せるか」といった再現性です。そこで強力な武器になるのが、あなたの経験やスキルを再現性のある成果へと言語化してくれるエージェントです。
【成果の言語化】
悪い例:現場のトラブルに迅速に対応しました。
良い例:再発防止のフローを構築し、クレーム件数を前年比50%削減しました。
自分一人では気づけないアピールポイントを客観的に言語化してもらうことで、書類選考の通過率だけでなく、オファー年収のベースアップも期待できます。
3.【心理戦】直接交渉は心証悪化のリスク大!言いにくい「本音」を角を立てずに通す
希望年収を聞かれても本当に欲しい金額を伝えるのは勇気がいります。強く主張すると入社後の人間関係に響くリスクがあります。内定前の交渉ならなおさらです。最悪の場合、熱意を疑われて合否に影響する可能性もあります。
しかし、エージェントは第三者の立場から最適なタイミングで冷静に交渉を進めてくれます。言いにくいお金の話もプロに代弁してもらうことで、角を立てずに交渉できます。
損をしないための年収交渉のコツ
年収交渉のコツはタイミング×根拠×伝え方の3点です。
年収交渉は「お願い」ではありません。あなたの市場価値を正当に認めさせるための「戦略的ビジネス提案」です。
伝え方やタイミングをひとつ間違えるだけで、年収が数十万円、場合によっては百万円単位で変わってしまいます。
タイミングが命!希望年収を伝えるベストな瞬間とは
最も勝率が高いのは内定後〜承諾前です。企業が採用を決定した後なので、合否判定に響くことなく交渉できます。

タイミング | 交渉の | リスクと効果 |
|---|---|---|
面接中 | △ | 【早すぎる】評価が固まる前にお金の話をすると、 |
内定後 | ◎ | 【ベストタイミング】企業が内定辞退を恐れる時期。 |
承諾後 | × | 【遅すぎる】契約合意後の変更は、ほぼ不可能。 |
エージェントには早めに希望を伝えてください。あなたの人生がかかっています。エージェントがベストなタイミングで交渉を進めるためにも、早い段階から本音の希望額を共有しておく必要があります。
「最低額」は言うな!市場価値に基づいた強気の希望
エージェントとの面談で、「最低でも〇〇万円あれば…」と弱気なラインを伝えてはいけません。あなたが最低ラインを言った瞬間、エージェントはそれを交渉のゴールに設定してしまいます。
後悔しないために、まずはdodaの平均年収ランキングなどで業界の相場感を確認しましょう。その上で、エージェントに「このデータだと相場は〇〇万円のようですが、私の経歴ならこのくらい狙えますか?」と聞いてください。プロの視点で「はい、その可能性は十分にあります」という言質が取れればこっちのものです。「では、その金額を最低ラインとして進めたいです」と伝えましょう。自分で調べた客観的なデータを味方につけることで、根拠のある高い年収を交渉のスタートラインにできます。
もしエージェントから希望より低い金額を言われた場合、あなたが希望する金額を伝え、なぜその金額が狙えないのか理由を深掘りしてください。低い金額を言われた理由はあなたのスキルや経験不足ではなく、選ぶ業界のせいかもしれません。
年収はあなたの市場価値だけで決まりません。どの業界を選ぶかも大きく関係します。平均年収が低い業界にいる限り個人の努力だけでは限界があります。その時は、SaaSやITなど今後の伸びが予想される業界に目を向けて、数年後の年収を上げる「将来への投資」に切り替えましょう。
希望年収の伝え方をより詳しく知りたい方は転職面接で希望年収を聞かれたら?失敗しない伝え方もご覧ください。
エージェントをその気にさせるトーク例文
エージェントが最も恐れるのは年収交渉後の辞退です。彼らを本気にさせるために「希望額なら入社する」という意思を明確に伝える必要があります。
【トーク例文①】最後の一押しをお願いする場合
仕事内容も社風も本当に(企業名)に行きたいと思っています。ですが、現在の年収や生活水準を考えるとご提示いただいた金額では即決するのが難しい状況です…。最後の一押し、お願いできませんか?
【トーク例文②】他社のオファーを引き合いに出す場合
他社様より〇〇万円で内定を頂いて、正直悩んでいます。(企業名)が第一志望なのですが、金額差を考えると、どうしても最後の一歩が踏み出せないんです。もし〇〇万円までご調整いただけるなら、(企業名)でお世話になりたいと考えています。ご調整いただけないでしょうか?
メールや電話での年収交渉トーク例文はこちらの記事も参考にしてください。
👉関連記事:転職時の年収交渉は可能?適切なタイミング、状況別の例文・伝え方を解説
騙されないで!求人票の「年収例」真偽の見極め方
求人票に嘘の記載をすることは、職業安定法により明確に禁止されています。しかし、企業も優秀な人が欲しいので嘘にならない範囲で「よく見せるテクニック」を使います。
魅力的な求人票に騙されず、実態の見極めが重要です。
「年収400万〜800万」は本当か?大幅な記載がある理由
求人票によくある「年収400万〜800万円」と幅のある記載。これは「誰でも800万円狙える」という意味ではありません。「未経験(400万)」から「部長クラス(800万)」までを強引にまとめているに過ぎません。
実態としては、以下のケースがほとんどです。
下限(400万):特別なスキルや実績がない限りここからスタート上限(800万):マネージャークラスや、社内で数人のエース人材の年収
どのくらいの年収を提示されるのか、あなただけで求人票から推測を立てるのは限界があります。
実際の年収がどうなるか、ここで役立つのがエージェントです。エージェントは企業の裏事情や過去に入社した人の傾向を知っています。そのため「あなたなら、だいたい上限は550万円」といった予測が立てられます。
提示額は「額面」か「手取り」か?確認すべき項目
求人票や内定通知書に書かれている金額は、税金が引かれる前の「額面」です。実際の手取りは約8割になります。
以下は求人票のチェックポイントです。こちらを参考に「思っていた手取りより少なかった」なんてことがないようによく確認しましょう。
項目 | 要注意な求人票 | 安心できる求人票 |
|---|---|---|
①月給の表記 | 月給33万円~ | 月給26万円~ |
②給与の幅 | 300万円~800万円 | 400万円~550万円 |
③賞与 | 年2回(業績による) | 年2回(昨年度実績:4ヶ月) |
④年収例 | 入社1年目:600万円 | 入社1年目:420万円 |
⑤昇給 | 随時あり | 年1回(4月) |
⑥試用期間 | 試用期間中は契約社員雇用 | 試用期間中も条件変更なし |
⑦通勤交通費 | 月2万円まで支給 | 全額支給 (上限なし) |
契約書にサインしてからでは手遅れです。聞きにくいお金の詳細は、すべてエージェント経由でクリアにしてから入社を決めましょう。
年収交渉に強い!おすすめ転職エージェント5選
年収アップを狙うなら、自分の目的に合った交渉に強いエージェントを選ぶことが重要です。
【リクルートエージェント】業界最大手の求人数
求人数の多さが最大の特徴です。類似求人の年収実績を豊富に持っているので、企業側へ「他社ではこのスキルに〇〇万円出しています」という強力な根拠を提示できます。
【doda】手厚いサポートが魅力
サポートが手厚く、担当者があなたの強みを深く理解してくれます。「なぜこの年収に見合う価値があるのか」という根拠を持って交渉してくれます。感情と論理の両面からアプローチするため、企業側も納得して条件を引き上げやすいのが魅力です。
【JACリクルートメント】高収入を目指すなら
ハイクラス・外資系・管理職寄りの求人に強く、年収レンジも高めです。高年収の交渉に慣れているので、年収交渉の戦略も得意です。
【ASSIGN(アサイン)】若手ハイキャリア特化
「数年後の市場価値」を逆算して交渉してくれます。目先の金額だけでなく、昇給率の高いポジションや役割をセットで勝ち取る提案力があります。
【SQiL Career Agent】SaaS業界への転職支援実績多数
SaaS業界は今後も成長が期待され、給与原資も潤沢です。こうした業界への転職を通じて、あなたの年収を一気に引き上げる戦略を得意としています。
あなたのスキルを「高年収を出してでも採用すべき価値」へと翻訳して伝えてくれます。特化型エージェントならではの企業との深い関わりを活かし、企業の本音に踏み込んだ条件交渉を実現してくれます。
【SQiL Career Agent SaaS企業への転職成功事例はこちら】
「成果要因の言語化」で転職成功。約4ヶ月にわたり密度の濃い面談を重ね、心から納得のいく転職を実現。
エージェントは複数利用が年収アップの近道
「エージェントは1社に絞った方が良いのでは?」
これは大きな間違いです。
本気で年収アップを狙うなら、競争原理を働かせましょう。各エージェントの良いとこ取りをするのが鉄則です。
1社依存は危険!「セカンドオピニオン」を持つ重要性
1社しか利用していないと、そのエージェントの実力が低いのか、紹介された求人が本当にベストなのか判断できません。「あなたにはこの会社しかありません」と言われてしまえば選択肢がなくなります。
セカンドオピニオンを持つと、以下のメリットがあります。
【適正年収】複数の視点が入ることで、査定精度が格段にUPします。
【担当者】自分に合うか、実力はあるか。プロ同士を比較検討できます。
【求人】各社が持つ幅広い独占求人をカバーできます。
【年収交渉】他社の紹介案件(手持ちのカード)が最強の武器になります。
「具体的に何社くらい登録すべき?」「どうやって使い分ければいい?」と迷う方は、以下の記事で失敗しないセカンドオピニオンの利用方法を詳しく解説していますので参考にしてください。
関連記事:転職エージェントは複数併用してもOK?掛け持ちを伝えるべき?メリットデメリットや選び方まで徹底解説
1社に絞ることは自分から選択肢を捨てているのと同じです。比較対象があるからこそ、あなたの本当の市場価値も分かり、年収の高い好条件の求人にもチャレンジできます。
【SQiL Career Agentの実例】
他社では「紹介できる企業がない」と言われてしまい、SQiL Career Agentにセカンドオピニオンを依頼。スキルを棚卸ししたことで、志望企業の内定を掴み取った逆転の成功ストーリーはこちら。
関連記事:「とにかく顧客に向き合い続ける」経験とスキルを棚卸し、価値観・実現したいキャリアから逆算した、2人のキャリア選択。
他社の紹介案件を交渉材料に使う裏ワザ
複数のエージェントを利用する最大のメリットは、比較対象となる交渉材料を得ることです。
エージェントは成功報酬ビジネスです。自社経由で入社が決まらなければ1円も入りません。そのため他社経由での入社は何としてでも避けたいという心理が働きます。「A社さんからは年収〇〇万円のオファーを頂いているのですが…」と相談すれば、エージェントも積極的に交渉してくれるでしょう。
また複数のエージェントを利用することで「このエージェントで決めなくても他がある」という心の余裕が生まれます。心に余裕が生まれることで強気の年収提示ができ、交渉の主導権を握れます。それが結果として年収アップへとつながります。
エージェントを使い倒して過去最高年収を勝ち取ろう
エージェントをうまく活用できるかどうかが、年収を最大限に引き上げられるかの分かれ道です。エージェントを最強のパートナーにして、最高の結果を勝ち取りましょう。
「手数料のせいで年収が削られる」は誤解
①企業には採用経費と人件費の別財布がある
②年収アップの鍵は、市場価値の言語化×交渉の最適化×比較材料
③複数エージェントを併用することが年収アップの近道
年収はあなたの社会的な評価であり、生活を守る基盤です。遠慮して損をする必要はありません。プロの力を使って、納得のいく条件で新しい一歩を踏み出しましょう。


