銀行の法人営業特化のキャリアパス完全ガイド|転職先別の志望動機例文と職務経歴書テンプレート付き
本記事は、銀行の法人営業からの転職を検討している方々を対象にしています。職務経歴書は、応募者の経験やスキルを効果的にアピールするための重要な書類です。 この記事では、職務経歴書の各セクションの作成方法とポイントを詳しく解説しています。銀行の法人営業からよくあるキャリアパスや、各キャリアパスごとにアピールすべきポイントをご紹介しているため、職務経歴書作成の参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.銀行の法人営業向け職務経歴書の作成ガイド
- 1.1.職務要約
- 1.2.職務経歴
- 1.2.1.【定量的な実績】
- 1.2.2.【アピールポイント】
- 1.3.活かせる経験・資格・知識・技術
- 1.4.自己PR
- 2.銀行の法人営業職のよくあるキャリアパス
- 2.1.管理職・マネジメントへの昇進
- 2.2.海外営業
- 2.3.投資銀行(IBD・M&A)でのM&Aアドバイザリー、IPO支援
- 2.4.PEファンド(プライベート・エクイティ)での企業投資・バリューアップ
- 2.5.外資系銀行
- 2.6.証券会社
- 2.7.コンサルティングファーム
- 2.8.M&A仲介
- 2.9.総合商社
- 2.10.IT業界(メガベンチャー)
- 2.11.IT業界(スタートアップ企業)
銀行の法人営業向け職務経歴書の作成ガイド
職務要約
【職務要約】は、採用担当者が最初に目にする重要なセクションです。ここでは、あなたがどのような業務を経験し、どのような実績を上げてきたのかを端的かつ明確に示しましょう。
- 定量的な実績を強調: 数字を用いて具体的な成果を示します。例えば、「プロパー融資の構成比40%を達成」や、支店での「『最優秀営業賞』および『融資実行額部門賞』をダブル受賞」といった具体的な成果を記載すると、実績が客観的に伝わります。
職務経歴
【職務経歴】セクションでは、これまでの職務内容や実績を詳細に記載します。
- 定量的な業務量: 業務の規模感を示すため、具体的な行動量を記載します。例えば、「訪問件数:1日3~5件、月60~80件前後」といった数値が指標となります。
- 担当顧客数: 担当していた顧客の規模や数を記載するとよいでしょう(例:「中小~中堅企業 約80~100社を担当」)。
- 業界の親和性: どのような業界の企業(例:「製造業・卸売・建設・サービス等」)の支援をしていたのかを記載することで、経験の幅と専門性を示すことができます。
【定量的な実績】
- 受賞歴や融資実行額を記載する: 達成率に加え、具体的な「融資実行額(億円)」や、支店での表彰歴(例:「支店『最優秀営業賞』受賞」)を記載すると、実績の客観性が増し、高く評価されやすくなります。
【アピールポイント】
- 施策内容の記載: 実績に至った背景を、課題・施-策・結果のセットで具体的に記述します。「財務分析に基づいた事業性評価を実施し、経営者との信頼関係を築くことで、M&Aといった経営戦略領域への提案にも踏み込むことができた」など、専門性や顧客との関係構築力をアピールしましょう。
活かせる経験・資格・知識・技術
このセクションでは、応募先企業で活かせる経験や資格、知識、技術を具体的に記載します。これにより、採用担当者にあなたの能力を効果的にアピールすることができます。
- 関連性のあるスキルを記載: 志望先企業が求めるスキルに関連する経験や資格を優先しましょう。「財務分析に基づく課題解決型の融資提案」や「経営層との関係構築を通じたM&A・事業承継支援」は重要なスキルです。また、「銀行業務検定」や「日商簿記2級」などの専門資格も有効なアピール材料になります。
自己PR
自己PRは、あなたの強みや仕事に対する姿勢をアピールする重要なセクションです。ここでは、具体的な業務の実績や経験を基に、自分自身を効果的に表現することが求められます。
- 仕事に対するこだわりや強み: 自身の強みを具体的なエピソードと共に示します。例えば、「目の前のニーズだけでなく、潜在的な課題まで見抜く『課題発見力』と『仮説構築力』」といったテーマで、自身の専門性をアピールすると効果的です。
- アピールできる経験: 強みを証明する具体的なエピソードを交えて説明します。「一度の提案で結果に結びつくことは多くないからこそ、粘り強く訪問・提案を重ねる行動力と、常に誠実に対応し信頼を得る姿勢を大切にしてきた」といった経験は、あなたの価値を客観的に伝えます。
銀行の法人営業職のよくあるキャリアパス
銀行の法人営業職は、企業の資金調達・運用・経営支援など、金融面からビジネスを支える重要な役割を担っています。財務諸表の分析力や提案力に加え、信頼関係の構築を通じた長期的な取引が求められるポジションです。その経験は、金融業界内でのキャリアアップ(管理職・海外営業・投資銀行・PEファンドなど)はもちろん、異業界への転身(コンサルティング・商社・IT・スタートアップなど)にも活かされます。本記事では、銀行の法人営業職が歩める代表的なキャリアパスについて、それぞれの仕事内容や活かせるスキルとともに詳しく解説していきます。
【金融業界でのキャリアアップ】
【異業界でのキャリアップ】
- コンサルティングファーム
- M&A仲介
- 総合商社
- IT業界
管理職・マネジメントへの昇進
銀行の法人営業で経験を積んだ後、管理職・マネジメント層へのキャリアアップを目指すケースは非常に多く見られます。管理職としては、営業目標の達成に向けたチームマネジメントや進捗管理、若手行員の育成、戦略的な顧客ポートフォリオの構築・見直しなどが主な業務となります。個人で成果を上げるだけでなく、組織全体のパフォーマンスを最大化する視点や仕組みづくり、他部門との連携力が求められます。マネジメント職を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- チーム全体での営業目標達成に向けた取り組み経験
- KPI設計、進捗管理、課題共有などの仕組み構築
- 若手行員の育成・同行指導の経験
- OJTやロープレを通じた営業スキルの底上げ
- チームマネジメントの経験
- ピープルマネジメント:部下やプロジェクトメンバーの目標設定、進捗管理、評価の経験
- プロジェクトマネジメント:各プロジェクトのタスク管理、進捗管理、リスク管理、問題解決の経験
- 顧客ポートフォリオの見直しと営業戦略の立案
- 業種別の収益性・リスクを踏まえたターゲティング
- 支店運営・内部管理業務の理解
- 渉外・融資業務以外の事務、コンプライアンス対応経験
- 他部署・本部との連携による大型案件推進経験
- 融資審査部門などとの連携を通じた提案・実行体制構築
【例文】
営業組織全体の底上げを目的に、若手行員の育成と営業戦略の見直しを実施しました。特に、商談の質や提案内容にバラつきがあったことから、業種別のヒアリング項目や提案フローを標準化。週次のロールプレイングを通じて実践力の底上げを図りました。 |
海外営業
銀行の法人営業で得た企業分析力や与信管理の知見、金融ソリューション提案力を活かし、海外営業へとキャリアを広げる選択肢があります。金融業界の海外営業では、海外現地法人の支援や日系企業の現地進出・資金調達支援、外資系企業との提携推進などが主な業務となります。語学力だけでなく、現地の商習慣理解やリスク管理、文化的な対応力が求められます。海外赴任経験がない場合でも、海外出張での実務経験やクロスボーダー案件の対応実績がアピール材料となります。海外営業を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- クロスボーダー案件への対応経験
- 海外現地法人・グループ会社との連携、英語での折衝経験
- 海外出張での顧客対応・商談実績
- 現地企業・現地支店とのやり取り、業務調整経験
- 英語での資料作成・プレゼンテーション能力
- 稟議書、提案資料、定例会議での英語使用経験
- 与信・リスク管理の知見
- 為替・国際情勢を踏まえた案件検討経験
- 海外ビジネスに対する高い関心と理解
- 国際情勢・法規制・商流に対する知識と実践経験
【例文】
クロスボーダー取引の支援体制強化を目的に、海外現地法人との連携強化を主導。年4回の海外出張を通じて現地担当者との関係構築を図り、与信方針や業務フローのすり合わせを行いました。加えて、英語での提案資料作成やオンライン会議でのプレゼンを担当し、対応精度の底上げを図りました。 |
☞海外営業の仕事内容についてはこちら
海外営業とは?仕事内容や求められるスキル、転職するにあたっての心構えまで徹底解説!
投資銀行(IBD・M&A)でのM&Aアドバイザリー、IPO支援
銀行の法人営業で培った企業分析力、財務理解、事業性評価力を活かし、投資銀行業務(IBD)へのキャリアアップを目指すことが可能です。IBDでは、企業のM&Aや資金調達(IPO・公募増資など)に関するアドバイザリーを担い、クライアントの経営戦略の実行を支援します。ディールの組成から実行、クロージングまで一貫して関わるため、ファイナンスに関する高度な知識、資料作成力、社内外との調整・折衝力が求められます。法人営業での実績や課題解決力は大きな武器となります。投資銀行業務(IBD)を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 財務諸表を用いた企業分析・与信判断の経験
- 決算書を読み解き、財務健全性や収益性を評価して融資提案を実施
- 経営層や役員層との折衝・提案経験
- 課題整理からソリューション提案までの企画営業経験
- 経営改善や資金調達など、非定型案件に携わった経験
- 資本政策や事業承継に関する相談対応の実績
- プロジェクト形式での社内外調整・実行支援経験
- 行内関連部門や外部士業と連携し、スキーム策定を主導
- ドキュメンテーション・資料作成スキル
- 事業計画、財務シミュレーション、稟議資料の作成経験
- 数値根拠に基づいた論理的な提案スキル
- 財務KPIや業界ベンチマークを用いた説明力
【例文】
事業承継を控えた中堅企業への対応を通じて、M&AやIPOを視野に入れた提案活動を推進。資金繰り改善が喫緊の課題であったため、財務分析からキャッシュフロー改善案を策定し、スキーム案を交えた資本政策の提案を実施しました。 |
PEファンド(プライベート・エクイティ)での企業投資・バリューアップ
銀行の法人営業で培った企業分析力、財務理解、経営課題に対する提案力は、PEファンド(プライベート・エクイティ)での企業投資やバリューアップにおいても強みとして活かせます。PEファンドでは、未上場企業や事業承継先企業などを対象に出資し、経営改善や成長戦略の実行支援を通じて企業価値の向上を目指します。業務は、投資候補企業の発掘・分析からデューデリジェンス、経営陣との対話、事業計画の策定・実行支援に至るまで多岐にわたります。営業だけでなく、経営者視点での伴走力が求められます。PEファンドを目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 企業の財務状況・事業性を見極めた融資判断経験
- 財務三表からの課題抽出と資金用途に応じた提案
- 事業承継や資本政策に関する提案経験
- 承継支援や株主構成整理のスキーム提案
- 経営層との関係構築と中長期的な支援実績
- 経営課題を共有し、伴走型で改善提案を継続
- 業界動向・競合比較を踏まえた戦略提案
- 市場変化に応じた事業ポートフォリオの見直し提案
- 投資後を見据えたキャッシュフロー改善提案
- 経費構造分析や資産売却などによる収益改善案の提示
【例文】
財務基盤が脆弱な中堅製造業に対し、資本構成の見直しと業績改善に向けた提案を実施。まずは財務諸表から赤字体質の要因を分析し、借入金の一本化と返済スケジュールの再設計を実行。そのうえで、事業別損益管理の導入を支援しました。 |
外資系銀行
銀行の法人営業で培った財務分析力や企業とのリレーション構築力をベースに、外資系銀行へのキャリアアップを目指すことができます。外資系銀行では、クロスボーダー取引やグローバル企業との対応、英語での提案や社内外コミュニケーションなどが求められ、スピード感と成果主義が重視されます。商品提案の幅も広く、ストラクチャードファイナンスやデリバティブなど専門性の高い業務に携わる機会も豊富です。国内銀行とは異なるダイナミックな環境でのチャレンジが可能です。外資系銀行を希望する場合は、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 財務・資金繰りを踏まえた企業への提案営業経験
- 財務諸表分析をもとにしたソリューション提案
- 英語での資料作成・社内外コミュニケーション経験
- 海外案件における英文資料やミーティングの対応
- クロスボーダー取引の支援実績
- 海外現地法人・外国企業との連携・調整経験
- スピード感を重視した意思決定と対応力
- 案件対応のリードタイム短縮に向けた業務改善
- 高度な金融商品に関する学習・実務経験
- デリバティブ・為替ヘッジ・キャッシュマネジメントなどの提案経験
【例文】
外資企業の資金調達支援を担当する中で、英文資料による稟議作成や英語での定例会議対応を行う機会が増加。国内支店と海外現地法人間の調整役を担い、融資条件や担保スキームを整理した上で、クロスボーダーでの一貫した提案を行いました。 |
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証券会社
銀行の法人営業で培った財務分析力や資金調達支援の経験は、証券会社における営業・提案業務にも活かすことができます。これらの証券会社では、上場企業や未上場企業に対して、株式・債券の発行支援、資本政策の設計、M&Aアドバイザリー、IPO準備、IR戦略支援などの高度なソリューションを提供します。特に市場や投資家ニーズに即した柔軟かつスピーディな提案力、経営層との信頼関係構築が求められます。証券会社を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 財務諸表を用いた企業分析・資本構成の理解
- BS/PL/CFをもとにした資金需要や調達余地の把握
- 資金調達に関する提案営業経験
- 私募債やプロジェクトファイナンス等の提案実績
- 経営層とのリレーション構築と課題解決提案
- 代表者・CFOとの折衝や経営課題に基づく提案経験
- 金融商品知識・マーケット動向に対する関心
- 債券・株式・為替などの知識習得と情報収集習慣
- スピードと正確性を重視した対応力
- 案件対応の優先順位付けとマルチタスク処理能力
【例文】
資金繰りの改善を課題とする中堅企業に対し、資本政策を含めた私募債発行の提案を行いました。ヒアリングの中で事業投資の必要性と自己資本比率の改善ニーズを把握し、複数金融機関との協調体制を構築したうえで、発行スキームを設計。 |
コンサルティングファーム
銀行の法人営業で培った財務分析力や業界知識、経営層とのリレーション構築力は、コンサルティングファームにおいても強みとして活かせます。コンサルティングファームでは、経営課題の抽出から戦略立案、業務改革、DX推進、M&A戦略など多様なテーマに取り組み、クライアントの成長・変革を支援します。論理的思考力に加え、現場に深く入り込む泥臭さや関係構築力、クライアント目線の課題解決力が求められます。コンサルティングファームを目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 財務諸表・定量データをもとにした課題分析スキル
- 業績悪化や収益性低下の構造要因を特定し、改善提案
- 経営層とのリレーション構築と提案経験
- 定例面談や提案を通じて課題の深掘り・優先順位付け
- 多業種への提案経験と業界知見の幅
- 製造業・卸売業・医療など幅広い業界への提案実績
- プロジェクト推進における関係者調整力
- 本部・審査部門・顧客を巻き込んだスキーム実行
- ロジカルな資料作成とプレゼンテーション力
- 仮説・根拠・定量効果を整理した構成・訴求力
【例文】
業績悪化が続く製造業の顧客に対し、構造的な収益改善を目的とした提案活動を推進。財務分析から不採算事業の可視化と在庫回転率の低さを課題と捉え、改善スキームを策定。事業別管理体制の導入と在庫管理システムの見直しを提案しました。 |
M&A仲介
銀行の法人営業で得た企業理解や財務分析力、事業承継ニーズの把握力は、M&A仲介においても大きな武器になります。M&A仲介では、売却・買収を検討する企業に対してマッチングを行い、企業価値評価、ストラクチャー設計、条件交渉、クロージングまで一貫して支援します。企業オーナーの人生に関わる重要な意思決定を支える業務であり、誠実な対応力や信頼構築力、スピード感をもった調整力が問われます。M&A仲介を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 事業承継・資本政策に関する提案経験
- 後継者不在や財務基盤再構築に向けた提案活動
- 財務諸表に基づく企業価値の分析力
- EV/EBITDA倍率や純資産評価などの基本的知識
- 経営者との信頼構築・ヒアリング力
- 個別ニーズや経営課題を引き出すコミュニケーション力
- クロージングまで見据えたスキーム構築・実行力
- 融資・担保調整・関係各所との折衝経験
- スピードと誠実さを両立した提案姿勢
- 喫緊の課題にも柔軟に対応した実績
【例文】
後継者不在に悩む製造業のオーナーに対し、事業承継の選択肢としてM&Aを提案。初回面談では経営者の意向や懸念を丁寧にヒアリングし、株式譲渡による事業継続の可能性を提示。企業価値評価の概算や、買い手候補の想定、売却後の関係性維持策までを整理した提案書を作成しました。 |
総合商社
銀行の法人営業で培った業界知見、財務分析力、与信判断、事業理解力は、総合商社における事業投資やトレーディング業務にも活かすことができます。総合商社では、国内外のパートナー企業と連携しながら、新規ビジネスの創出や資源・製品の流通、出資・M&Aを通じた事業育成などに取り組みます。経営層との関係構築力や事業リスクを見極める目線が求められ、多様な案件を同時並行で推進する対応力が重視されます。総合商社への転職を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 多様な業界に対する提案営業の実績
- 製造業、インフラ、不動産など幅広い業種への支援経験
- 財務分析とリスク管理のスキル
- キャッシュフロー分析、自己資本比率の管理提案など
- 経営者とのリレーション構築と交渉経験
- 役員クラスとの継続的な面談・案件化実績
- 海外案件への関与経験や異文化理解
- 海外子会社との英文資料のやり取りや出張対応
- 案件推進におけるスピード感とマルチタスク力
- 同時に10件以上の案件を並行管理した実績
【例文】
財務基盤の強化を目的とする顧客に対し、資本政策を起点とした事業拡大支援を実施。財務分析の結果、自己資本比率の改善と資金調達手法の見直しが必要と判断し、私募債の活用と資産の流動化スキームを提案しました。 |
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商社営業ってどんな仕事?きついと言われる理由や将来性、キャリアパスまで徹底解説!
IT業界(メガベンチャー)
銀行の法人営業で培った課題発見力、経営者とのリレーション構築力、財務リテラシーは、IT業界のメガベンチャーにおける営業や事業開発ポジションにおいても活用できます。メガベンチャーではスピード感と柔軟性をもって、クライアント企業の本質的な課題を把握し、テクノロジーや自社プロダクトを通じたソリューション提案が求められます。事業フェーズやチームの変化に応じて、営業戦略や顧客体験の改善にも能動的に関与できることが期待されます。メガベンチャーへの転職を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 経営層とのリレーション構築と課題ヒアリング
- 抽象的な経営課題からニーズを言語化し、解決策を設計
- 財務分析を踏まえた本質的な提案力
- 業績や投資余力に応じた提案プランの立案経験
- スピード感と柔軟性を持った案件推進
- イレギュラー対応や環境変化への即応力
- プロジェクト型営業の実行経験
- 複数ステークホルダーとの調整による提案推進
- IT・DX領域への理解と興味関心
- SaaSや業務効率化ツールに関する知見と学習姿勢
【例文】
取引先の老舗企業に対し、経営者の漠然とした不安感を出発点にヒアリングを重ねた結果、業務の属人化と業績停滞がボトルネックであると特定。社内外の業務フローや人材配置を可視化し、業務再設計とDX導入を目的とした設備投資と資金調達スキームを提案しました。 |
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ベンチャー企業はやめとけは本当?ブラックと言われる理由や向いている人、転職する際チェックすべきポイントまで徹底解説!
IT業界(スタートアップ企業)
銀行の法人営業で身につけた課題発見力、経営層との対話力、事業理解力は、ITスタートアップの成長フェーズにおける営業やカスタマーサクセス、事業開発などの職種で活かすことができます。スタートアップでは、自ら課題を見つけて仮説を立て、プロダクトやサービスに落とし込んで改善を繰り返す姿勢が求められます。営業にとどまらず、顧客体験やプロダクト改善など、領域横断的に関与できる柔軟性と主体性が重視されます。スタートアップ企業への転職を目指す場合、以下のスキルや経験をアピールすることで、実績の再現性が高いと認められるでしょう。
- 経営者との信頼関係構築とヒアリング力
- 潜在課題の抽出から意思決定支援まで一貫した提案経験
- 顧客課題に応じた提案設計・資料作成
- 仮説検証を踏まえた柔軟な提案フローの設計経験
- スピード感と柔軟性を重視した営業推進力
- 要件変更や障害時の対応などイレギュラー処理への適応力
- 事業全体を意識した視座の高さ
- 営業支援だけでなく顧客体験改善や社内提案の実績
- 変化を前向きに楽しめるマインドと主体性
- 未経験領域でも自ら学び、行動できる自走力
【例文】
従業員数30名規模の顧客に対し、経営者から「事業は安定しているが、今後の成長戦略に悩んでいる」と相談を受けたことをきっかけに提案活動を開始。業績分析と業界比較から、営業の属人化とデジタル化の遅れが課題と特定し、クラウドサービスの導入と営業体制の再設計を目的とした資金調達スキームを構築しました。 |
☞スタートアップについて詳しく知りたい方はこちら
スタートアップは辛い?スタートアップで働く魅力とリスクを徹底解説!
以上が銀行の法人営業職からよくあるキャリアパスとアピールポイントです。
自分のスキルの棚卸しが難しいと感じる場合や、各職種の詳しい仕事内容や求人情報が知りたい方はこちらからご相談ください。