営業職以外でおすすめの仕事7選!営業経験を活かした転職方法や注意点も解説
営業職として働いていると、次第に「他の職種にも挑戦してみたい」「営業以外で自分に合った仕事はあるのだろうか」と考える人もいるでしょう。営業職で培ったスキルや経験は、多くの職種で活かせるため、転職先の幅は広くあります。
本記事では営業職の経験を活かせる営業職以外の仕事や、営業職以外に転職する際の注意点、事前にチェックすべきポイントなどについて解説します。
営業職から次のキャリアを少しでも考えている人はぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.営業職を辞めたいと思ってしまうよくある理由7選
- 1.1.営業ノルマのプレッシャーから解放されたい
- 1.2.顧客など人間関係のストレスから解放されたい
- 1.3.自社の商材に自信が持てない
- 1.4.ワークライフバランスを整えたい
- 1.5.転勤の可能性がない仕事に就きたい
- 1.6.キャリアの幅を広げたい
- 1.7.専門性を身に着けたい
- 2.営業職の経験を活かせる営業職以外の仕事7選
- 3.営業職以外に転職する際の注意点
- 3.1.どの仕事にも成果は必ず求められる
- 3.2.年収が下がる可能性がある
- 3.3.人付き合いはどの仕事にも発生する
- 4.営業職以外に転職する前にチェックすべきポイント
- 5.営業職以外に転職する方法
- 5.1.自己分析を行う
- 5.2.希望する職種・業界・企業の研究を行う
- 5.3.転職エージェントに相談をする
- 6.まとめ
営業職を辞めたいと思ってしまうよくある理由7選
営業職は目標達成のために奮闘するやりがいがある一方で、ノルマや人間関係などが負担となり、「この仕事を続けるべきなのか」と悩む人も少なくありません。
営業職を辞めようと思ってしまうよくある、代表的な7つの理由を見ていきましょう。
営業ノルマのプレッシャーから解放されたい
営業職におけるノルマのプレッシャーは、多くの人が辞めたいと感じる大きな理由のひとつです。毎月の売上目標が達成できないと、上司から叱責されたり、周囲の視線が精神的な負担になったりすることもあるかもしれません。
また、常に結果を求められる環境では、努力が必ずしも報われないことも多いため、モチベーションを維持するのが難しい場合もあります。
こうしたプレッシャーから解放されるために、ノルマがない職種や、自分のペースで仕事ができる環境を求めて転職を考える人もいるでしょう。
顧客など人間関係のストレスから解放されたい
営業職では、多くの顧客や取引先と接するため、人間関係が大きなストレスになることがあります。特に、理不尽な要求をしてくる顧客や感情的な対応をする人に対処することが続くと、心が疲弊してしまうこともあります。
また、社内での競争や上司との関係が負担となり、仕事そのものよりも人間関係のトラブルに悩むケースも少なくありません。
自社の商材に自信が持てない
営業職では、自社の商品やサービスを顧客に提案することが仕事の中心です。しかし、商材に自信が持てない場合は説得力を失い、成果が上がりにくくなることもあるでしょう。
また、「顧客のためになっていないのでは」と感じたり、商品に改善が必要と感じながらも変えられない状況に不満を抱いたりすることもあります。
自分が心から納得できる商材を扱いたい、あるいはもっと顧客満足度の高い商品を提供できる仕事がしたいと考え、転職を決断する人もいるでしょう。
ワークライフバランスを整えたい
営業職は、顧客の都合に合わせてスケジュールを調整することが多いため、残業や休日出勤が発生しやすい職種です。
特に成果を求められる環境では、労働時間が長くなりがちで、プライベートな時間を犠牲にすることもあるかもしれません。その結果、家族や友人との時間が取れず、心身の健康を損なう人もいます。
ワークライフバランスを重視し、働き方を見直したいという理由で、営業職からの転職を検討する人もいるでしょう。
転勤の可能性がない仕事に就きたい
営業職では、会社の方針や顧客対応のために転勤を命じられることが少なくありません。転勤が頻繁な場合、生活拠点が定まらず、家族や友人との関係に影響が出ることもあります。
また、地域に根ざした生活を送りたい人や、特定のエリアで長く働きたいと考える人にとっては、頻繁な転勤は大きな負担です。転勤で家の広さや周りの環境が変わり、その度に家具など買い替えが生じて出費がかさむ場合もあるでしょう。
営業職で転勤がなく、転勤がない職種を求めて営業以外の仕事に転職するケースもあります。
キャリアの幅を広げたい
営業職で培ったスキルは応用が利くものの、同じ仕事を続ける中で「このまま営業だけのスキルに頼るのは不安」と感じる人もいます。将来的なキャリアプランを考えたときに、他の職種の経験を積むことでスキルセットを広げたいと考える人は少なくありません。
例えば、マーケティングや人事、企画職など、自分の強みを活かしつつ新しい分野に挑戦することで、より充実したキャリアを築ける場合もあるでしょう。
専門性を身に着けたい
営業職では幅広いスキルが求められる一方で、「これといった専門性が身についていない」と感じる人もいます。
技術職や資格が必要な職業に就くことで、自分の市場価値を高めたいと考える人も少なくありません。また、営業以外の分野でスキルを磨くことで、より安定したキャリアや将来の可能性を広げたいという思いもあるでしょう。
専門性があれば、今の会社が合わない場合でも別の会社も見つかりやすくなりますので、自分に合った専門性を求めて転職する人もいます。
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営業職の経験を活かせる営業職以外の仕事7選
営業職で働くと顧客との信頼関係を築く力や課題を発見して解決する力、数字を意識した目標達成能力などが身に付きますが、これらは多くの職場で重宝される資質です。
営業職で得た経験やスキルを活かせる営業職以外の仕事を7つ厳選したので、それぞれのポイントを見ていきましょう。
営業企画
営業企画は、営業部門を支える戦略立案やサポートを行う職種です。営業職で培った市場や顧客に対する理解を活かし、効果的な販売戦略や営業プロセスの改善を提案するのが主な仕事です。
例えば営業企画では、売上データを分析して課題を特定し、解決策を考える力や、営業現場での実体験を踏まえたアイデアが求められます。これらに対し、営業職の経験があると現場目線での具体的な施策を考えられるため、大きな強みとなるでしょう。
裏方としても活躍できるため、直接の営業活動から離れたい人にもおすすめです。
人事職
人事職では、採用や教育、評価制度の運用を通じて、企業全体の成長を支える役割を担います。営業職で培ったコミュニケーション能力や交渉力は、採用面接や社内調整などで大いに役立ちます。
また、営業職ならではの目標管理やチーム運営の経験は、社員のモチベーション管理や人材育成にも応用可能です。さらに、営業現場の実情を理解していることで、より現場に寄り添った施策を提案できる点も強みです。
人事職は営業職と同じく人と関わることが多い仕事ですので、営業の中でも人と接することは苦にならなかったという人に向いているでしょう。
ただし、人事職、特に採用担当は営業と同様に、数字に対してシビアな環境であることに変わりはありません。年間の採用人数を目標として追っているため、人事職になったからといって数字を全く追わなくなるわけではない点は留意しておきましょう。
マーケティング
マーケティング職は、顧客ニーズを分析し、効果的なプロモーションや商品企画を行う仕事です。営業職で培った「顧客視点」は、マーケティング戦略を立てる上で非常に重要なスキルです。
営業経験があると、顧客がどのような課題を抱えているのかを理解しているため、それを基に市場ニーズに合った提案が可能です。営業職で身につけたデータ分析力やプレゼンテーション能力も活かせるため、営業からのキャリアチェンジとしてアピールしやすい職種とも言えるでしょう。
特に、The MODEL型の営業組織でインサイドセールスを経験している方は、普段の営業活動でマーケティング部門と関わることが多いため、業務に対する解像度の高いマーケティング職へキャリアチェンジするケースも少なくありません。
エンジニア
エンジニアというと営業職とは異なるイメージを持つ人も多いかもしれませんが、特にIT業界のエンジニアは営業経験を活かすチャンスがあります。
例えば、営業職で得た顧客の課題やニーズの把握力は、システム開発やソリューション提案に役立ちます。さらに、エンジニアと顧客の橋渡し役としてのポジションは、営業と技術の知識を兼ね備えた人材が求められます。
プログラミングを学ぶ意欲があれば、キャリアの幅を広げられる職種といえるでしょう。
コンサルタント職
コンサルタント職は、クライアント企業の課題解決や業務改善をサポートする仕事です。営業職で身につけた「課題発見力」や「解決策を提案する力」は、コンサルタント職に求められるスキルと共通しています。
また、顧客との信頼関係を築く能力も重要で、営業経験があればその点でアドバンテージを持つことが可能です。
特に、特定の業界や分野に特化した経験がある場合、それを強みに専門コンサルタント職として活躍する道も広がるでしょう。
広報
広報は、企業のイメージや商品・サービスを効果的に世の中に伝える役割を担います。営業職で培った対外的な交渉力やコミュニケーションスキルは、メディア対応や社外関係者とのやり取りに大いに活かせます。
また、営業経験を通じて顧客や市場の声を知っていることで、より効果的なメッセージを発信できるのも強みです。企業の「顔」として、営業とはまた違った形で人々と関わりながら、広報活動を通じて影響力を発揮したい人におすすめです。
ただし、広報は経験者採用が多いため、営業から広報に挑戦したい場合はまず社内異動で実現できないかを模索してみましょう。
営業職以外に転職する際の注意点
営業職から別の職種に転職する場合、今の仕事から解放されたい気持ちが先行しがちですが、新しい環境にも独自の課題や注意点があります。「営業から離れたら楽になる」と思っていても、意外なギャップに戸惑うことも少なくありません。
ここでは、営業職以外に転職する際に抑えておきたい3つの注意点を取り上げます。転職を成功させるため、事前に理解しておきましょう。
どの仕事にも成果は必ず求められる
営業職では、ノルマや売上目標といった具体的な数値としての成果が求められますが、他の職種でも成果が求められる点に変わりはありません。
例えば、マーケティング職ではプロモーションの成功、エンジニア職ではシステムの完成や安定稼働など、それぞれの役割に応じた成果が基準となります。「営業以外ならプレッシャーが少ない」と考えるのは誤解であり、どの仕事でも目標や結果を意識する必要があります。
自分の得意分野を活かしつつ、営業職とは異なる形で成果を上げる方法を考えることが重要です。
年収が下がる可能性がある
営業職はインセンティブや成果報酬が大きな割合を占める場合もあり、他の職種に転職すると年収が下がるリスクがあります。特に、専門職や未経験の職種に挑戦する場合、最初は給与が低めに設定されることも珍しくありません。
ただし、長期的な視点で見れば、専門性やキャリアを積むことで年収を上げることも可能です。事前に転職先の年収モデルや昇給の仕組みをリサーチし、短期的な収入だけで判断せず、将来の可能性も考慮して判断することが大切です。
人付き合いはどの仕事にも発生する
営業職では顧客や社内外の関係者とのやり取りが多いため、人間関係のストレスを理由に転職を考える人も少なくありません。
しかし、どの職種でもチームでの仕事や社内のコミュニケーションは必要不可欠です。たとえ人との接触が少ない職種でも、上司や同僚との円滑な関係が仕事の成果に直結する場面は多々あります。
人付き合いから完全に逃れることは難しいため、むしろ人間関係を上手に構築するスキルを磨くことで、どの職場でもストレスを軽減できるでしょう。
営業職以外に転職する前にチェックすべきポイント
営業職からの転職を考える際、衝動的に辞めるのではなく、まず現状を整理し、最善の選択肢を探ることが重要です。現在の不満や課題を明確にし、他の可能性を模索することで、リスクを抑えながら新しいキャリアに進むことができます。
営業職以外に転職する前に確認しておきたい3つのポイントを見ていきましょう。
スタイルの異なる営業職では問題解決ができないか模索する
転職を決意する前に、まずは現在の営業スタイルや環境が自分に合っているか自己分析を行いましょう。「ノルマが厳しい」「人間関係がつらい」といった不満があっても、それがすべての営業職に共通するとは限りません。
例えば、法人営業やインサイドセールスなど、異なるスタイルの営業に移ることで、ストレスが軽減される可能性があります。現状の問題を言語化し、自分が本当に何を嫌だと感じているのかを明確にすることで、新しい可能性が見えてくることもあるでしょう。
💡営業職の種類についてはこちらで解説!
営業職大全 -営業って●●種類もあるの?!-
社内異動で希望職種へのキャリアチェンジができるか確認する
いきなり転職を考えるのではなく、現在の会社で希望職種への異動が可能かどうかを確認するのも有効な手段です。多くの企業では、社内公募制度やキャリア相談窓口を設けており、自分のスキルや経験を活かしながら新しい職種に挑戦できるケースがあります。
社内異動であれば、転職よりもリスクを抑えられるだけでなく、社内で築いた人脈や知識を引き続き活用できるため、スムーズにキャリアチェンジを進められるでしょう。
転職する場合は同業界内を検討する
他業界かつ他職種への転職は魅力的に感じる一方で、大きなリスクを伴います。業界ごとに求められる知識や経験は異なるため、未経験者としてゼロからスタートすることも少なくないでしょう。
そのため、まずは現在の業界で培った知識を活かせる職種へのキャリアチェンジを検討することをおすすめします。同業界内であれば、業界特有の知識を強みとしてアピールできるため、転職活動がスムーズに進む可能性が高まります。
まずは同業界内を検討したうえで、徐々に異業界への挑戦を視野に入れるのもひとつの手段と言えるでしょう。
営業職以外に転職する方法
営業職以外に転職を目指す場合、成功のカギはしっかりとした準備と計画にあります。ただし、営業以外の職種に挑戦するには、スキルの整理や市場の理解、そして専門的なサポートが重要です。
営業職から他職種へスムーズに転職するために実践すべき3つの方法を解説します。
自己分析を行う
転職を成功させるには、まず自己分析を徹底的に行うことが重要です。営業職で培ったスキルや経験を整理し、自分の強みや適性を明確にしましょう。
例えば、「コミュニケーション能力」「目標達成力」など、営業で得たスキルが他の職種でどう活かせるかを考えます。また、現在の仕事での不満点や転職先に求める条件を洗い出すことで、目指すべき方向性が明確になります。
加えて、自分がどう在りたいのか、その在りたい姿を叶えるための手段として、どのような職種や会社を選択すべきなのかを考える必要があります。
自己分析は、履歴書や面接での説得力を高めるためにも欠かせないステップでもあるため、じっくりと行いましょう。
💡自分の強みついて知りたい方はこちらから
自己PRに悩む人に送る!自分の強みを見つける3つのポイント
希望する職種・業界・企業の研究を行う
次に、希望する職種や業界、企業について徹底的にリサーチします。営業以外の職種にはそれぞれ求められるスキルや経験が異なるため、自分に合った仕事を見つけるには事前調査が必要です。
例えば、マーケティング職なら市場分析力、エンジニア職なら技術的な知識が求められます。また、転職先の企業文化や将来性も確認することで、自分の価値観やキャリアプランに合った職場を選べるでしょう。
情報収集を怠らず、現実的な視点で候補を絞り込むことが大切です。
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受かるための企業研究 -営業職には営業職の企業研究がある-
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周りと差をつける!営業職の転職活動における業界研究のメリットとその方法
転職エージェントに相談をする
営業職以外への転職を目指すなら、転職エージェントの活用がおすすめです。特に、異職種や異業界への転職では、専門的なアドバイスや市場情報が役立ちます。
転職エージェントは、自分では気づかない強みを引き出し、それをアピールする方法を教えてくれるだけでなく、職種に適した求人を紹介してくれます。また、応募書類の添削や面接対策のサポートも受けられるため、効率的に転職活動を進めることが可能です。
プロのサポートを得ることで、より安心して転職に挑めるでしょう。
まとめ
営業職で培った経験は、営業以外の職種でも十分に活かせます。コミュニケーション能力、目標達成力、課題解決力といった営業職ならではの強みは、さまざまな分野で重宝されるでしょう。
ただし、転職を実際にする前に、現状を踏まえた転職後の自分の働き方について考えておきたいところです。
また、転職を成功させるには、まず自己分析を行い、自分のスキルや適性を明確にすることが重要です。さらに、希望する職種や業界について十分にリサーチし、必要であれば転職エージェントなどの専門的なサポートを活用しましょう。
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