20代の転職回数は何回まで許容?3回以上は不利?採用担当の本音と成功戦略

「20代ですでに2回も転職している…次が最後の転職にした方がいい?」
「転職回数が多いと、もう希望する企業には入れない?」
そんな不安を抱えていませんか?
しかし重要なのは回数そのものよりも、「退職理由」と「スキルの一貫性」です。
この記事では、数多くの営業職転職支援を行ってきたSQiL Career Agentが、20代の転職回数に関するリアルなデータ、採用担当者の本音、転職回数が多い状況でも内定を勝ち取るための具体的な戦略を徹底解説します。
これからのキャリアをどうデザインし、市場価値を高めていくか。その具体的な勝ち筋を見ていきましょう。
転職回数が増加している背景
近年、終身雇用という価値観が薄れ、働き方の多様化により20代で複数回の転職を経験することは決して珍しくなくなりました。終身雇用の崩壊、キャリア観の変化、第二新卒市場の拡大など、20代を取り巻く雇用環境はこの10年で大きく変化しています。
まずはデータをもとに、20代の転職回数の実態と、企業側がどこを見ているのかを整理していきましょう。
20代の平均転職回数は「0〜1回」が多数派
最新の調査によると、リクナビNEXTの調査によると20代の転職回数は「0〜1回」が全体の約60〜70%を占めています。つまり、20代のうちに転職を経験していない人、または1回程度という層が最も多いのが実態です。
20代のうちに3回以上の転職を経験している人は、市場全体から見ると回数が多いと言えます。
一方で、20代後半になるにつれて
✅キャリアアップ目的
✅職種・業界のミスマッチ修正
✅年収・働き方改善
といった理由から、2回目・3回目の転職を検討する層が増加します。
つまり、20代で複数回転職していることは、少数派ではあるものの、珍しくはないというのが現在の実態です。
つまり、転職の背景とキャリアの一貫性が説明できれば、定着性への懸念が払拭され3回以上の転職でも評価される可能性は十分にあります。
【参考】doda「転職理由ランキング」
企業の採用担当が見ている「危険ライン」は3回目から?
マイナビキャリアリサーチLabが行った調査から、20代で3回以上の転職回数があると、約66.4%の企業が慎重になるという事実が分かります。
理由はシンプルで、
✅短期離職を繰り返していないか
✅同じ理由で転職していないか
✅入社後に定着するイメージが持てるか
といった定着性への懸念が生じやすくなるためです。
【回数別】20代後半(25歳〜29歳)の転職動向データ
e-Stat 政府統計の総合窓口の「令和2年転職者実態調査」によると、20代後半では約50%の人が1回以上の転職を経験しています。20代後半で2回の転職は、1社あたり2〜3年の在籍期間がある計算になるため、スキルが身についていると評価されやすくなります。
20代後半は、キャリアの方向性が定まり始める重要な時期のため、転職回数によって企業の見方が大きく変わる傾向があります。
転職回数 | 採用市場での評価 |
|---|---|
転職0〜1回 | ポテンシャル採用・育成前提で見られやすい |
転職2回 | キャリアの軸と理由次第で十分に評価対象 |
転職3回以上 | 即戦力性・スキルの一貫性・再現性がより重視される |
特に3回以上の場合は、「なぜ転職を重ねたのか」「次は長く働けるのか」を論理的に説明できるかが、選考通過の分かれ道になります。
転職理由トップ5
20代が転職を決意する主な理由は、以下の通りです。
給与が低い・昇給が見込めない
「もっと評価される環境で働きたい」「成果に見合った報酬を得たい」という声が最多。特に営業職では、インセンティブ制度のある企業への転職が人気です。 職場の人間関係が悪い
上司や同僚との関係、社風が合わないといった理由。面接では伝え方に注意が必要です。 労働時間・環境に不満がある
長時間労働や休日出勤の多さに限界を感じ、より働きやすい環境を求めるケース。 肉体的・精神的につらい 他の仕事に挑戦したい(キャリアアップ)
「より専門性を高めたい」「マネジメント経験を積みたい」など、成長意欲の高い層からの理由。ポジティブな転職理由として評価されやすい。
これらの理由で転職することが決して悪いわけではありません。しかし、同じ理由を繰り返している場合や、説明が曖昧な場合はマイナス評価につながる可能性があります。
次章では、転職回数が多くても評価される人・されない人の決定的な違いを解説していきます。
【参考】厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果」
転職回数が多くても採用される人・されない人の決定的な違い
転職回数そのものよりもなぜ転職したのか、何を学び次にどう活かすのかを論理的に説明できるかが採用の分かれ目です。
採用される人の特徴は以下の通りです。
キャリアの軸が一貫している
複数回転職していても、「営業スキルを磨くため」「顧客折衝力を高めるため」など、キャリアの方向性に一貫性があれば、計画的な成長として評価されます。
転職のたびにスキルや経験が積み上がっている方は成長意欲の高い人材として捉えられます。 成果を出している
短期間の在籍でも、「3ヶ月で新規顧客10社獲得」など、具体的な実績があれば即戦力として評価されます。特に数字で語れる成果は分かりやすく大きな武器になります。 前職への不満ではなく、未来志向で語れる
「前の会社が合わなかった」ではなく、「御社でこういう経験を積み、こう成長したい」と未来に焦点を当てた説明ができる人は、定着性への不安を払拭できます。
一方、採用されにくい人の特徴は以下の通りです。
転職理由が毎回ネガティブ
「上司と合わなかった」「残業が多かった」など不満だけを伝えると、採用してもいずれ不満を持つのでは?と思われてしまいます。 スキルに一貫性がなく、軸が見えない
業界も職種もバラバラで、何がしたいのか見えない場合、「とりあえず転職を繰り返しているだけ」と判断されやすくなります。 在籍期間が短すぎる
どんな理由があろうとも、半年未満の退職が続くと採用しても短期離職される懸念が生じます。

つまり、転職回数が多くても「転職の理由→身に付いたスキル→次の職場でどう活かすか」の流れに一貫性があり、論理的に説明できるかどうかでマイナスにもプラスにも働きます。
大手難関企業の人気職種エンタープライズへの転職を成功させた事例について以下の記事で詳しく解説しています。
👉関連記事:対話で「軸」を再構築したキャリア支援。タイミーでエンタープライズ営業を目指すまでの歩み
20代で転職を繰り返すことのメリット
自己成長とキャリアアップ
転職を通して異なる環境に身を置くことで、新しいスキルや視点を短期間で獲得できるのは最大のメリットです。
ひとつの会社に留まるよりも、新たな環境に身を置くことで強制的に新しいスキルや思考法をインプットできます。例えば、従来の有形商材営業からIT・SaaS営業へ領域を変えることで、同年代よりも成長スピードを加速させ早く幅広いスキルを身に付けることができます。
環境を戦略的に選ぶことで、キャリアアップを前倒しできる点は大きなメリットです。
自身に合った職場を見つける
社風や評価制度、人間関係などは実際に働いてみなければ分かりません。20代は、自分に合う働き方・環境を探る模索期間でもあります。
20代で複数の職場を経験することで、自分に合う環境・合わない環境が明確になり、次の職場選びの精度が高まります。転職経験を通して、自身の価値観や働き方を明確にできます。
多様な業界の知識を得る
異なる業界を経験することで、特定の領域に縛られない多角的な視点が身につきます。たとえば「IT×製造」「金融×不動産」といった掛け合わせの知識は、営業職や企画職に移行する際の武器になります。ひとつの業界の常識にとらわれず、様々な視点を持つことで顧客理解や課題解決力の向上につながり、変化に強い人として重宝されます。
20代で転職を繰り返すことのデメリット
職歴に対する不安感の増加
転職回数が3回を超えると、書類選考の通過率が下がる傾向があります。客観的な事実として、短期間での離職が続くと、短期離職のリスクやストレス体制への懸念から慎重になります。
特に大手企業や保守的な社風の企業ではこの傾向が顕著で、足切りの基準として回数が重視される場合もあります。また、転職活動中になぜ短期間で辞める必要があったのか、採用側が納得できる論理的な説明が必要となってきます。
【参考】リクルートエージェント「転職回数が選考に与える影響」
専門性の蓄積が難しい
短期間で職場を変えていると、深い専門知識や高度なスキルが身につきにくいリスクがあります。基礎的なスキルは身につくものの、誰にも負けない専門性に乏しく、選考時に「何ができる人なのか」を明確に伝えられず、不利になる可能性があります。
中長期的な視点で「この分野なら誰にも負けない」と自信をもって言える専門性を磨くことを意識した仕事選びが必要です。
収入が安定しない場合もある
転職によって年収アップが叶うケースもありますが、未経験分野への挑戦や成果が出るまでの期間によって、一時的に収入が下がったり、不安定になったりする場合もあります。
転職活動中の空白期間による収入減や、準備不足の転職による条件が悪化するリスクも覚悟しなければなりません。今だけでなく、5年後、10年後も踏まえ長期的なキャリアと収入のバランスを考えた転職を決断することが重要です。
転職先での再適応が必要
転職のたびに新しい業務内容や商材知識、社内ルール、人間関係、評価基準に適応する必要があります。毎回ゼロからやり直すことになるため、精神的・体力的な負担は決して小さくありません。その負担から、転職のたびに疲弊してしまうケースもあります。頻繁な環境変化がキャリアの停滞を招く可能性も考慮すべきです。
入社してみないと気づかない点も多いため、プロの手を借りて企業分析を行い、入社後のミスマッチを防ぐことも推奨されています。
20代で転職回数が多いことで選考にあたえる影響
20代で転職回数が多いと選考に影響する?
結論からお伝えすると、20代での転職回数は選考に大きな影響をあたえます。20代の場合、特に3回以上の転職の経験や半年以内の早期離職者は書類選考の段階で慎重に判断される可能性が高まります。ただし、影響はあるが即NGではないと言うのが実情です。
重要なのは、転職の背景とキャリアの一貫性です。各転職に明確な意思があり、各職場での成果や、積み上げてきたスキルを証明できれば、転職回数の多さも「多様な経験を持つ人材」として評価されるケースもあります。一方で、曖昧な説明や、無計画な短期離職を繰り返している場合は、面接にすら進めないケースもあるのが現実です。
これまでの経歴をスキルの棚卸しによって採用担当者に伝わるよう言語化し、採用側が納得できる理由を自分の言葉で説明できれば、選考の土俵に乗ることも、転職回数の多さを武器に変換することも十分に可能です。
採用担当者の本音
定着性への不安
採用担当者が最も懸念するのは、「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」という点です。採用や育成には多大なコストがかかります。求人広告費、面接対応の人件費、入社後の研修費用などの費用と、広告・面接・入社手続き・研修などに時間や人員も割かなければなりません。短期間で退職されてしまえば、それらのコスト全てが無駄になってしまいます。
20代で転職回数が多い場合、短期離職の不安が先立ち、採用側も判断が慎重になります。この懸念を払拭するには、「なぜ今回は長く働けると言えるのか」を過去の反省を踏まえ、論理的な回答を用意しておくことが必要です。
忍耐力やストレス耐性への懸念
転職回数が多いと、「困難な状況からすぐに逃げてしまうのではないか」「ストレス耐性が低いのではないか」といった疑念を持たれることがあります。どんな職場にも、理不尽な物事への対応、難易度の高い目標設定、ミスが許されないプレッシャー、人間関係のストレスなど、乗り越えなければならない壁が存在します。例えば離職理由が「人間関係が合わなかった」「頑張っているのに評価されなかった」といった他責思考の傾向が感じられた場合、採用担当者は、「ストレス耐性が低い」と判断する可能性が高くなります。
採用担当者は、課題に直面した際にどのように向き合い、どんな方法で乗り越えてきたのかを知りたいと考えています。過去の経験から学び、改善した具体的なエピソードを示せるかが評価を左右してきます。
スキルが一貫しておらず、即戦力になりにくい可能性
企業が中途採用を行う大きな理由の一つとして、即戦力としての活躍人材を求めているという事実があります。転職のたびに業界や職種をころころ変えていると、結局なにができて、入社後にどのように活躍してくれるのかのイメージが沸きにくくなってしまうのです。
点在している経験を共通するスキルや再現性のある強みを整理して線で結び、採用後に具体的にどの業務を任せられるのか採用担当者にイメージさせることが内定獲得にも繋がってきます。
20代で転職回数が多い場合の取るべき対策
面接でのポジティブなコミュニケーションを心がける対応法
面接では前職への不満ではなく、未来への期待を語ることが重要です。「前の会社は残業が多くて」といった過去の不満ではなく、「御社なら〇〇のスキルをより深く磨くことができると考えた」という前向きな表現に変換しましょう。
転職理由を聞かれた際も、「〇〇が合わなかった」ではなく「より高い目標にチャレンジしたかった」「より専門性を深めていきたかった」など、成長意欲をアピールします。また、表情や声のトーン、姿勢にも注意が必要です。エピソードを事前に整理して、笑顔で堂々と自分のキャリア選択に自信を持って語る姿勢が、採用担当者の不安払拭への近道です。
具体的なエピソードを準備する
面接では、抽象的なエピソードでは伝わりません。「実際にどんな場面で、どう行動し、どんな結果を出したか」を具体的に語れる事前準備が必須です。特に、困難な状況を乗り越えた経験や成果を出したエピソードを話すことで、忍耐力や再現性を示せます。また、自分自身も話に熱が入り本心で話している印象を採用担当者に見せることもでき、信頼できる人材であることをアピールするとともに説得力のあるエピソードになります。
転職回数が多い人ほど、各職場での具体的な成果を語り、「計画的にキャリアを築いてきた人」という印象を与える必要性があります。
実績の伝え方ステップについては、以下の記事で詳しく解説しています。
👉関連記事:営業職の面接で実績を伝える「PROOFメソッド」完全ガイド|内定を勝ち取る6ステップ
これまでのキャリアと矛盾しない志望動機を伝える
志望動機は、これまでの転職理由や業務経験、応募企業が自然につながるストーリーを描くことが重要です。バラバラに見える過去の選択にストーリー性を持たせ、根底にある「介在価値」や「仕事で成し遂げたいこと」という共通項を見出します。そしてそれが実現できるのが今回の応募企業であると論理的に説明しましょう。
矛盾のない一貫性のあるストーリーや志望動機があれば、転職回数の多さはむしろ軸を持ち成し遂げたい事に向かって邁進する姿勢として評価されます。
受かる志望動機については以下の記事にて詳しく解説しています。
👉関連記事:転職活動で受かるための志望動機の書き方・伝え方|正しい例文・NG例文も解説
長期的なキャリア計画を考える
転職回数が多い20代ほど、「この先どうなりたいのか」を明確にしておくことが重要です。そのため、3年後・5年後のキャリアプランを具体的に語れることが重要です。採用担当者はそのキャリアプランに自社が該当しているのか、今までの転職も計画性のあるものなのか注目しています。
たとえば「5年目以降はチームリーダーとして後輩育成にも携わり、10年後には〇〇の分野で専門家になりたい。そのために貴社での経験が必要不可欠である」といった具体的なプランを示しましょう。計画的に動ける人材であり、転職活動の終着点として応募企業を位置づけていることのアプローチも効果的です。応募企業で長く活躍したいという必要性や具体性、本気度が伝われば、定着性への不安は大きく軽減されます。
具体的なキャリアプランの立て方や、将来の目標を言語化するコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
👉関連記事:キャリアプランが思いつかない人へ|夢がなくても評価される逆算型作成ガイド
職務経歴書でスキル・経験を強調する
転職回数が多い20代こそ、職務経歴書では「在籍期間」ではなく「どんなスキルを持っているのか」を前面に出すことが大切です。単なる業務内容の羅列ではなく、成果やアピールポイント、再現性のあるスキルを具体的に記載しましょう。特に数字は成果を明確に伝えるのに有効です。「業務効率化で5時間かかっていた業務を2時間で対応できるようにした」「入社3ヶ月で支店売り上げ1位を獲得」など、数字を用いた効果的なアピールで説得力が高まります。
短期間でも成果を出したことを明確に示せば、転職回数の多さはカバーできます。
効果的な職務経歴書の書き方の詳細や、すぐに使えるテンプレートは以下から確認できます。
👉 関連記事:営業職の自己PRの例文13選|自己PR作成のコツや注意点も解説🔥職務経歴書DL:営業職専門の職務経歴書テンプレート53種類を無料提供中!
20代の転職活動で避けるべきミス
準備不足での応募をしてしまう
転職回数が多い人ほど、自己分析や企業研究といった土台作りを徹底する必要があります。職務経歴書や志望動機が応募企業に合っていないと「とりあえずどこでも良いから応募した」という印象を与えてしまい「また短期間で辞めるのでは?」という疑惑の目を向けられてしまいます。
応募前には、企業のWebサイト、IR情報、口コミ、SNSなどを確認し、事業内容、企業文化、強み、ビジョン、求める人物像などを把握しましょう。また、自分のスキルや経験がどう活かせるのか、具体的に語れる準備も必須です。
転職回数が多い場合、一社一社の企業研究を通し、応募を丁寧に行うことが書類選考の通過率や面接の成功率に大きく影響を与えます。
自己評価を過大にしずぎてしまう
転職を重ね複数の職場を経験することで、自己評価が自分の実力以上に高くなってしまうケースがあります。1〜2年での経験では、まだ専門性として評価されるレベルには達していない可能性が高く、トータルで「営業経験5年」などの場合も1年ずつ5社の経験と、1社で5年の経験では深さが全く異なることを理解しましょう。
面接で実力以上のアピールをすると、入社後にギャップが生じ、短期離職を繰り返す要因にもなりかねません。自分のスキルレベルを客観的に見つめ、今できることと、次の会社で何を身に付けるべきかを具体的に整理することで説得力のある自己PRになり、長期的な定着にもつながります。
給与条件だけでの判断をしてしまう
給与条件は転職の重要な動機のひとつですが、目先の年収アップに目を奪われ、給与条件だけで判断するのは20代の転職で陥りやすいとても危険な罠です。
高収入でも労働時間が長すぎたり、過度なプレッシャーがかかったり、企業文化が合わなかったりすれば結局続きません。仕事内容や評価制度、昇給ペース、福利厚生、ワークライフバランスなど、複合的な視点で捉えて総合的に判断することでより自分に合う企業と出会えます。
転職回数が多い人は特に、「次こそ長く働ける環境」を最優先に考え、給与は判断材料の一つとして位置づけましょう。
企業文化を理解しきれていない
仕事内容や条件面が合っていても、企業文化が合わなければ結局は長続きしません。求人票や公式サイトなどの表面的な情報だけでは、事業の成長性や独自の文化、現場のリアルな声は見えてきません。そしてこうした企業文化の違いは、働く満足度に大きく影響します。
企業研究や面接では、現場で働く社員の雰囲気、オフィスの様子、質問への回答の仕方などから企業文化を読み取りましょう。また、具体的な社員の1日の業務の流れを聞いたり、可能なら入社前に職場でオフィス内の見学、そこで働く人の様子を自分の目で見ることもおすすめです。
口コミサイトの内容の良し悪しも鵜呑みにせず、あくまで参考程度にとどめ、自分の目で、肌で確かめる姿勢が大切です。
短期間での転職を繰り返してしまう
転職回数が多い人は「短期離職を繰り返す」という悪循環を断ち切る必要があります。計画性や戦略がないまま短期間で転職を繰り返すと、キャリアの一貫性も保ちにくくなります。
今の職場が合わないと感じても、最低でも1年、できれば2〜3年は継続して実績を出す努力をしましょう。短期間で判断せず、今いる環境に慣れ、スキルを磨き成果を出す時間と捉え努力をすることが重要です。どうしても耐えられない場合以外は、「次の転職で最後にする」という意思を持ち、慎重に企業を選び、入社後も粘り強く取り組むことでキャリアの安定につながります。
20代の転職回数が多い人ほど活躍できる仕事・業界
営業・人材・コンサルなど「提案型」職種
転職回数が多い人に最もおすすめなのが、営業やコンサルティングといった成果主義の職種です。営業職は過去の経歴よりも、入社後に数字を出せるかが評価されます。実力主義の側面が強いため、転職回数が多い20代でも活躍のチャンスが多くあります。
特に無形商材(IT、人材、広告、コンサルなど)の営業は、複数業界の経験がむしろ武器になります。複数の業界を経験することで、コミュニケーション能力や顧客折衝力、提案力などを磨き、企業の課題を理解した営業パーソンに成長します。これまでの経験を活かし、幅広い視点から顧客に価値を提供できます。
また、営業職では成果が数字で可視化されるため、経歴を実績で上書きしやすく、転職回数の多さそのものが多様な経験として顧客への説得力になります。
介護・サービス業界
介護・サービス業界は、慢性的な人手不足が続いており、転職回数よりも人柄や意欲が重視される業界です。現場での適応力や対人スキルが評価されるため、複数の職場を経験してきて体力もある20代が活躍しやすい環境と言えます。
特に介護業界は未経験からでも挑戦しやすく、資格取得支援制度を設けている企業も多いため、キャリアの再スタートに適しています。介護業界も飲食、販売、ホテルなどのサービス業界も、これまでに培ったコミュニケーション力が必須スキルであり、高く評価される点も特徴です。多様な職場を経験してきたからこそ、さまざまな層の顧客対応ができるとポジティブに評価されることもあります。
さらに、介護業界は今後も長期高齢化で需要拡大が見込まれるため、長期的なキャリア形成も可能です。資格を取得すれば専門性も高まり、安定した職業として定着できるのも魅力的なポイントです。
【参考】厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」
ベンチャー・スタートアップ企業
ベンチャー・スタートアップ企業では、学歴や職歴、転職回数よりも、即戦力性やポテンシャル、変化への対応力を重視する傾向があります。マニュアルがしっかりある歴史のある企業よりも、成長途中の企業の方が、複数の職場で多様な経験を積んできた人材の柔軟な発想と適応力を求めています。
複数の職種を経験している人は、少人数の組織で複数の役割を担うことができ重宝されます。また、ベンチャー企業は大手企業ほど長期勤続を重視せず、「自ら考えて動ける人材か」「今この会社に何を貢献できるか」を評価するため、転職回数が多くてもハンディになりにくいのです。
急成長中の企業では、実力次第で早期に責任あるポジションを任されるチャンスも豊富なため、キャリアの逆転も狙えます。
「営業職」こそが経歴のリセットボタンになる論理的理由
成果への意欲や人柄で評価されやすい
営業職の採用では、職歴や在籍年数以上に目標達成までの行動力や、顧客の心をつかみ動かすコミュニケーション能力が重視される傾向があります。人と接する営業職は、特に面接では明るさや熱意、誠実さといった人柄の部分が大きな判断材料になります。転職回数が多くても、前向きに成果を追い続けてきた姿勢を未来志向で熱く語れる人は、採用担当者の心を動かします。
営業職は結果が全ての世界です。過去の経歴がどうであれ、これからいかに成果を出すかが問われる点は、再スタートを切りたい20代にとって大きな強みになります。
過去ではなく未来の可能性で評価されるため、営業職は転職回数というハンディを覆しやすい職種なのです。
複数社経験での視野の広さが武器になる
複数の業界や企業を経験している人は、商材や顧客層、営業手法の違いを理解しています。今までの経験が組み合わさることで、広い視野を持った独自の営業スタイルを確立できます。
特にBtoB営業では、さまざまな業界の商習慣や課題を理解している人材は、顧客との会話で共感を生みやすく、信頼関係を構築しやすくなります。一社のみの経験では得られない比較視点や、今までの企業経験から得た複数の引き出しは、特に無形商材や課題解決型の営業で高く評価されます。
この視野の広さを面接で上手くアピールできれば、転職回数の多さも弱点ではなく強みに変わります。
変化に強い適応力や人間関係構築力が評価される
転職を繰り返してきた人は、新しい環境に素早く適応する力や、初対面の人と関係構築をする力が自然と鍛えられています。営業職では、常に新しい顧客や社内関係者と信頼関係をゼロから何度も構築する必要があるため、この能力は非常に重要です。これまで営業職で無かった人も、複数の職場を経験してきた人はさまざまなタイプの上司・同僚・顧客と接してきたため、必要に応じた柔軟なコミュニケーションができます。また、企業文化や仕事の進め方が異なる環境でも、すぐにキャッチアップして成果を出せる適応力も身についていることが多いです。
これらは、長く同じ会社にいた人には得られない経験です。立場や価値観の異なる人と20代の同世代より多く関わってきた経験は、信頼関係を築くうえで大きな強みとなります。
目に見える圧倒的な実績で履歴書を上書きしやすい
営業職の最大の魅力は、数字という客観的な実績で評価される点です。転職回数が多くても、売上、達成率、契約数などの具体的な数字があることで実績が容易にアピールできます。履歴書や職務経歴書に転職回数が並んでいても、その横に圧倒的な実績が並んでいれば、採用担当者の目はそちらに向きます。
特に成果主義の企業で結果を出せる人材と判断されれば、過去の職歴が問題になることはほとんどありません。これは「数字」がある営業職特有の強みです。
インセンティブで転職貧乏による年収の遅れを一発逆転
転職を繰り返すと、賞与のタイミングを逃したり、キャリアがリセットされることで、同世代より年収が伸びなかったり、低くなったりしてしまいがちです。しかし営業職は、固定給に加えてインセンティブがある企業も多く、入社1年目でも実績次第で高収入が狙えます。
基本給は低くても、成果報酬で月収が2倍、3倍に跳ね上がるケースも珍しくありません。年功序列ではなく実力主義の環境かつインセンティブで、転職による年収の遅れを短期間で取り戻し、同世代を一気に追い抜くことも可能です。
つまり、営業職は「過去の積み重ね」ではなく「今の実力」で評価され、給与にも反映されやすいため、転職回数が多い人にとって最もリカバリーしやすい職種なのです。
インセンティブで年収を大きく上げた事例や、成果報酬型の営業職のリアルな実情については、以下の記事もあわせてご覧ください。
👉 関連記事:20代で営業へ転職するのがおすすめな理由とは?成功のポイントや注意点を解説
みんなが使っている転職サービス上位6選
20代で転職回数が多い場合、転職活動を一人で進めるのは不安が大きく、リスクも高くなりがちです。特に転職回数が多い場合、職務経歴書の書き方、面接での伝え方、企業選びなど、プロのサポートがあるかないかで結果は大きく左右されます。
ここでは、20代の転職支援に強く、転職回数が多い方でも親身にサポートしてくれる転職サービス6選をご紹介します。それぞれ特徴が異なるため、自分のキャリアやサポート体制に合ったサービスを選びましょう。
SQiL Career Agent(スキル キャリア エージェント)
SQiL Career Agentは、営業職に特化した転職エージェントとして、転職回数が多い20代の支援実績が豊富です。最大の特徴は、営業職のキャリアを熟知したアドバイザーが、一人ひとりの経歴を丁寧にヒアリングし、これまでに培ってきたスキルや再現性のある強みを整理し、企業に伝わる形で言語化してくれる点です。
職務経歴書の添削では、転職回数の多さをカバーする実績重視の書き方を指導し、企業ごとの採用担当者の傾向を踏まえた具体的なアドバイスやフィードバック付きの面接対策サービスもあります。営業職ならではの評価ポイントを熟知しているため、経歴に不安がある人でも現実的な選択肢を提示してもらえます。面接慣れしていない20代の人にとことん寄り添います。
転職回数が多く一見するとアピールが難しい職歴を丁寧に言語化し、経歴をリセット、成果で評価される環境を目指したい人に向いているエージェントです。
実際に、転職回数の多さを乗り越えて理想のキャリアを実現した方のインタビューは、以下からご覧いただけます。
👉 関連記事:「成果要因の言語化」で転職成功。約4ヶ月にわたり密度の濃い面談を重ね、心から納得のいく転職を実現。
UZUZ(ウズキャリ)
20代の第二新卒・既卒などの若手層やフリーター向けに特化した転職エージェントです。
UZUZの特徴は、キャリアカウンセラー自身も第二新卒や既卒出身者が多く、転職回数が多い人の悩みを当事者目線で理解してくれる点です。自己分析から企び、面接対策まで手厚く徹底的にサポートします。
また、ブラック企業を徹底排除しており、離職率の高い企業は紹介しないため、腰を据えて長く働ける職場を見つけやすい環境が整っています。サポート重視で進めたい20代に適したサービスです。
DYM就職
書類選考なしで面接に進める求人が多いのが最大の特徴です。転職回数が多いと書類選考で落とされがちですが、DYM就職では人柄や熱意を直接企業に伝えるチャンスがあります。
幅広い層の就職支援実績があり、20代の転職回数が多い方でも安心して利用できます。求人は中小企業からベンチャー企業まで幅広く、営業職、販売職、事務職、ITエンジニアなど職種も多様です。転職回数が多く、書類選考で落ちやすいと感じている人や、「とにかく早く次の仕事を見つけたい」という方に特におすすめのサービスです。
就職カレッジ
就職カレッジは、無料の就職講座と就職支援サービスがセットになっている点が特徴です。ビジネスマナー、履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策などの基礎スキルを学び直すことで、自信を持って面接に臨むことができます。
研修修了後は、書類選考なしで約20社の企業と集団面接ができるため、効率的に就職活動を進められます。紹介企業は事前に厳しく審査されており、離職率の低い優良企業が中心です。
リクルートエージェント
業界最大手の転職エージェントで、求人数の多さが圧倒的な強みです。リクルートエージェント公式サイトによると、公開求人と非公開求人を合わせて約70万件以上の求人があり、営業職だけでなく、事務、企画、ITエンジニア、マーケティングなど、幅広い職種から選べます。20代向けの求人も豊富で、大手企業からベンチャー企業まで選択肢が広がります。登録者数も多いため、自分の状況をしっかり伝え、主体的に活用できる人に向いています。
業界ごとの専門知識を持った知識豊富なキャリアアドバイザーが、転職回数が多い場合の対策もしっかりアドバイスしてくれます。幅広い業界・職種の求人を比較検討したいという方は登録しておきたいサービスです。
LHH転職エージェント
LHH転職エージェントは、外資系や専門性の高い職種にも強みを持つ転職サービスです。日系大手企業から外資系企業まで、質の高い求人が揃っています。
キャリアの方向性がある程度定まっており、スキルや経験を活かした転職を目指す20代の人や、キャリアアップや年収アップを目指す人に特におすすめです。丁寧なカウンセリングと的確なアドバイスで、中長期的なキャリア形成をサポートしてくれます。
転職回数を「最強の武器」に変えるためにすべきこと
20代で転職回数が多い人は、なぜ転職したのか、何を学び、この先何を得て行きたいのか、次はなぜ長く働けると思うのかを論理的に説明しなければなりません。この記事で紹介した対策を実践し、転職回数の多さを多様な経験として武器に変えていきましょう。
そして、一人で悩まず、プロの転職エージェントの力を借りることが今後のキャリアを大きく左右します。次こそ最後の転職になるように、戦略的に次の一歩を踏み出しましょう。


