【例文あり】SaaS企業の志望動機の書き方をプロが伝授!転職成功に必要な企業研究のポイントも解説

SaaS企業の志望動機の書き方と転職成功のポイント

「SaaS企業の志望動機は、何を伝えれば評価される?」
「未経験からSaaS業界を目指す場合、どのように経験をアピールすればいい?」

このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

SaaS企業の志望動機では、「業界が成長しているから」「プロダクトに魅力を感じたから」と伝えるだけでは十分ではありません。

採用担当者に納得してもらうには、SaaSのビジネスモデルを理解したうえで、「なぜSaaSなのか」「なぜその企業なのか」「入社後に何ができるのか」を一貫して伝えることが大切です。特に未経験からSaaS企業を目指す場合は、これまでの営業経験や顧客対応、数値改善などを振り返り、応募先でも活かせる強みとして伝える必要があります。

この記事では、法人営業13年、キャリアアドバイザー歴10年、累計4,000名以上のキャリア支援実績を持つSQiL Career Agent事業責任者の武が、SaaS企業の志望動機で採用担当者が確認するポイントや、志望動機を作る4つのステップを解説します。

未経験者やSaaS営業経験者、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスの例文も紹介しますので、自分の経験に合った志望動機を作る参考にしてください。

「自分の営業経験をSaaS企業でどうアピールすればよいかわからない」という方は、SQiL Career Agentへご相談ください。平均10.6回の面談を通して、これまでの経験や転職軸を整理しながら、志望動機や面接対策までサポートしています。

監修/武 拓矢
監修/武 拓矢
株式会社セレブリックス SQiL Career Agent 事業責任者 法人営業13年、CA歴10年、マネジメント7年の豊富な経験を持つ。 現場と経営、双方の視点を活かし、20-30代を中心に累計4,000名以上のキャリア支援を行っている。

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SaaS企業の志望動機で採用担当者が確認すること

SaaS企業の志望動機では、業界への興味だけでなく、入社後に活躍できる根拠まで伝えることが大切です。

志望動機を考える際は、採用担当者が以下の3点を見ていることを意識しましょう。

  • SaaS業界やビジネスモデルを理解しているか
  • 応募企業やプロダクトを選んだ理由が明確か
  • 経験や強みを入社後の貢献に結び付けているか

これらの点を意識せず、「SaaS業界は成長しているから」「企業理念に共感したから」と答えるだけでは、他の応募者との差が伝わりません。

採用担当者は、「なぜSaaSなのか」「なぜこの企業なのか」に加え、入社後にどのような成果を期待できるのかまで確認しています。これまでの経験と志望理由を一本の線でつなぎ、自分を採用するメリットまで伝えることが重要です。

SaaS業界やビジネスモデルを理解しているか

SaaS企業を志望する際は、サービスを販売して終わりではない点を理解しておくことが重要です。

SaaSは、サービスを継続的に利用してもらうことで収益を得るビジネスモデルです。契約獲得はゴールではなく、その後の定着や活用まで含めて顧客へ価値を提供し続ける必要があります。

そのため、営業にも新規契約だけを追う視点ではなく、「導入後も顧客が成果を出せるか」という視点が求められます。既存顧客への追加提案や利用範囲の拡大など、継続的な売上につなげる意識もSaaS営業では欠かせません。

営業だけで完結するのではなく、カスタマーサクセスや開発など、複数の部門が連携して顧客を支える点も特徴です。志望動機では、こうしたSaaSの仕組みを理解したうえで、自分がどのような役割で貢献したいのかを伝えましょう。

「IT業界に興味がある」という理由だけではなく、「顧客の活用まで支援したい」「継続的な提案で顧客価値を高めたい」など、SaaSの仕組みと自分の転職軸を結び付けることが重要です。

応募企業やプロダクトを選んだ理由が明確か

SaaS企業の志望動機では、「なぜその企業やプロダクトなのか」を具体的に説明できるようにしましょう。

「企業理念に共感した」「プロダクトに魅力を感じた」だけでは、他社ではなく応募企業を選んだ理由が伝わりません。採用担当者から「ほかのSaaS企業でもよいのではないか」と思われないためにも、企業やプロダクトへの理解を一段深める必要があります。

プロダクトを研究する際は、機能を見るだけではなく、以下の視点まで踏み込んで確認しましょう。

確認するポイント

見る内容

顧客

どのような企業や人が利用するのか

顧客の課題

どのような悩みを解決するのか

提供価値

導入によって何が変わるのか

必要性

顧客に不可欠なものか、あると便利なものか

独自性

他のサービスと何が異なるのか

特に、プロダクトが「なくてはならないもの(Must have)」に近いのか、「あると便利なもの(Nice to have)」に近いのかという視点も重要です。顧客にとって必要性が高い商材と、あると便利な商材では、営業時に求められる提案も変わるからです。

たとえば、必要性が高い商材では、導入の優先順位や競合との差を伝える提案が重要になります。一方、あると便利な商材では、顧客自身がまだ認識していない課題を見つけ、導入する価値を言語化する力がより求められるでしょう。

どちらの営業スタイルで自分の強みを発揮できるのかまで考えることで、「なぜこのプロダクトを売りたいのか」という志望理由にも具体性が生まれます。

経験や強みを入社後の貢献に結び付けているか

採用担当者が知りたいのは、応募者の意欲だけではありません。採用した場合に、どのような仕事を任せられるかも確認しています。

そのため、志望動機では「入社後に貢献したい」という気持ちだけで終わらせないことが大切です。

これまでの営業経験を棚卸しし、応募先でも再現できる行動やスキルを洗い出しましょう。
たとえば、次のようにつなげられます。

過去の経験

SaaS企業で活かせる強み

顧客ごとに提案内容を変えてきた

顧客課題に合わせた提案力

数字を分析して営業方法を改善した

数値をもとに仮説検証する力

既存顧客を継続的にフォローした

長期的な顧客支援

複数部署と連携して案件を進めた

部門間の連携力

特にIT営業やSaaS営業では、「やる気があります」という意欲だけでは十分ではありません。採用担当者は、過去の実績や行動から、入社後も同じように成果を出せるかを見ています。

そのため、これまでの経験を振り返る際は、実績だけでなく「どのような課題に対して、何を考え、どのように行動したのか」まで棚卸ししましょう。

たとえば、「売上目標を120%達成した」だけで終わらせず、どの顧客に着目し、どのような仮説を立て、どの施策を実行したのかまで伝えてください。成果までの過程を示すことで、異なる環境でも活躍できる根拠になるでしょう。

SaaS企業の志望動機を考えるうえでは、そもそもSaaS営業でどのような経験やスキルが求められるのかを理解しておくことも大切です。未経験からSaaS営業へ転職できるのか、年収や向いている人、転職を成功させるポイントまで詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:SaaS営業への転職は難しい?未経験から成功する方法や年収・向いている人を解説

志望動機を作る前に知っておきたいSaaS業界の特徴

SaaS企業への志望動機を作る前に、ビジネスモデルや働き方の特徴を理解しておきましょう。

特に、SaaSでは「契約を取って終わり」ではなく、導入後の活用や継続利用まで含めて顧客へ価値を届けます。志望動機を考える際は、以下のようなSaaS特有の仕事の進め方を押さえておきましょう。

  • 継続利用によって収益を得るビジネスモデルである
  • サービスの導入後も顧客の成功を支援する
  • 利用データをもとにサービスを改善し続ける
  • 営業・開発・顧客支援などの部門が連携している

こうした特徴まで踏まえることで、「SaaSに興味がある」という志望理由から一歩踏み込み、自分がどのような仕事に携わりたいのかまで具体的に伝えられます。

継続利用によって収益を得るビジネスモデルである

SaaSは、顧客にサービスを継続して利用してもらうことで収益を得るビジネスモデルです。

売り切り型の商品は契約・納品時に売上が発生します。一方、SaaSは月額や年額の料金を継続的に受け取る仕組みであり、契約した時点だけで収益が完結するわけではありません。

そのため、営業にも新規契約の獲得だけでなく、契約後の解約を防ぎながら、利用範囲を広げる視点が求められます。既存顧客へ別の機能やサービスを提案するクロスセルや、上位プランへの切り替えを提案するアップセルも、継続的な売上を伸ばすうえで重要です。

たとえば、新規契約を多く獲得しても、その後すぐに解約が続けば、安定した収益にはつながりません。顧客にサービスの価値を実感してもらい、継続利用や追加契約へつなげるところまでがSaaSビジネスの重要なポイントです。

志望動機では、「SaaSは継続課金だから魅力を感じる」で終わらせず、顧客と長く関係を築きながら、継続利用や追加提案を通じて価値を広げたいなど、自分が携わりたい営業のあり方まで言葉にしてみましょう。

サービスの導入後も顧客の成功を支援する

SaaSのビジネスは、契約後に顧客がいかにサービスを使いこなせるかが重要になるため、継続的なフォローが欠かせません。

だからこそ、「一度きりの営業ではなく、顧客と長期的に関わって成果を支えたい」という方にとっては、SaaSを志望する理由の一つになります。

どれだけ良いサービスでも、現場で十分に活用されなければ、顧客が期待する業務改善や成果にはつながりません。導入初期には、使い方を案内するだけでなく、顧客の業務に定着するところまで支援する必要があります。

特にカスタマーサクセスでは、問い合わせを待って対応するだけではありません。顧客の利用状況を確認しながら、つまずきそうなポイントを先回りして把握し、必要な支援を提案するような能動的な関わりが求められます。

面接に向けて志望動機を考える際も、「顧客をサポートしたい」だけでは十分ではありません。その企業のサービスが「誰のどのような課題を、どのように解決しているのか」まで確認し、自分がどの場面で顧客の成果に貢献したいのかまで伝えましょう。

利用データをもとにサービスを改善し続ける

SaaSでは、サービス提供後も機能や使い方を改善し続けられます。

クラウド上でサービスを提供するため、導入後もアップデートを重ねながら、顧客に提供する価値を高めていけます。また、顧客の利用状況や操作状況などを確認しながら、より利用しやすいサービスを目指して改善を重ねていく点も特徴です。

こうしたデータは、プロダクトそのものの改善だけでなく、営業やカスタマーサクセスの動きにも活用されます。たとえば、利用頻度が下がっている顧客がいれば、利用が進まない理由を確認し、解約につながる前にフォローすることも考えられます。

反対に、特定の機能を積極的に利用している顧客であれば、ニーズを確認したうえで追加の機能やプランを提案する余地もあります。利用データを顧客理解につなげ、その後のアプローチを考える視点が必要です。

志望動機では、過去に数値をもとに営業方法を改善した経験や、顧客の行動を見ながら提案を変えた経験があれば、具体的に振り返ってみましょう。SaaS企業でも活かせる経験として伝えられます。

営業・開発・顧客支援などの部門が連携している

SaaS企業では、顧客の獲得から導入後の支援まで、複数の部門が連携して進めます。

たとえば、インサイドセールスが商談機会を作り、フィールドセールスが提案を進める流れがあります。その後、カスタマーサクセスが導入や継続利用を支援するケースもあるでしょう。

それぞれの職種が独立して仕事をするのではなく、前の担当者が得た顧客情報を次の担当者へ引き継ぎながら、受注や継続利用につなげていく形です。インサイドセールスが把握した課題をフィールドセールスへ共有できなければ、商談で的確な提案ができない可能性もあります。

また、顧客から得た意見や利用状況を開発側へ共有し、サービスの改善につなげることもあります。カスタマーサクセスが顧客から聞いた要望を開発へ伝え、プロダクトの改善につなげるなど、顧客接点で得た情報を社内へ還元することもSaaS企業では重要です。

志望動機を作る際は、自分が希望する職種だけを見るのではなく、その職種が前後の部門とどのように連携するのかまで確認しましょう。過去に複数部署と協力して成果を出した経験があれば、SaaS企業でも活かせる強みとして伝えられます。

SaaS企業の志望動機を作る4つのステップ

SaaS企業の志望動機では、業界への興味だけでなく、自分の原体験から入社後の貢献まで一貫して伝えることが重要です。

志望動機を作る際は、以下の4つの流れに沿って考えてみましょう。

  1. SaaS業界を志望する理由を整理する
  2. 応募企業やプロダクトについて調べる
  3. 仕事に活かせる経験や強みを洗い出す
  4. 入社後に実現したいことや貢献方法を示す

「なぜ転職するのか」「なぜSaaSなのか」「なぜその企業なのか」「自分は何ができるのか」が一本の線でつながると、志望動機に納得感が生まれます。

ステップ1:SaaS業界を志望する理由を整理する

まずは、SaaS業界へ転職したい理由を、自分の転職軸と結び付けて整理しましょう。

「成長している業界だから」という理由だけでは、自分がSaaSを選ぶ必然性が十分に伝わりません。ここで振り返りたいのは、現在の仕事で実際に感じた不便や葛藤です。たとえば、顧客が手作業の煩雑さに悩んでいても、扱う商材では根本的な解決まで踏み込めなかった経験が考えられます。

また、商品を納品した時点で営業の役割が終わり、その後に顧客がどのように活用したのか、成果につながったのかまで見届けられなかった経験も、SaaSを志望する原体験になり得ます。

たとえば、次のような流れです。

①現職で感じた課題・葛藤
顧客が手作業による業務の煩雑さを抱えていたが、既存商材では課題の根本解決まで踏み込めなかった。
また、納品後の活用や成果まで継続して支援できなかった。
 ↓
②転職で実現したいこと
顧客の業務課題そのものに踏み込み、導入後も活用状況を見ながら成果まで支援したい。
 ↓
③SaaSを選ぶ理由
サービスを継続的に提供し、導入後も改善や活用支援を通じて顧客に関われるSaaSの仕組みに魅力を感じた。

単に「顧客と長く関わりたい」だけでは、アフターフォローを重視する他業界にも当てはまります。自分が仕事の中で何に違和感を持ち、SaaSの仕組みなら何を変えられるのかまで掘り下げてください。

この体験が明確であれば、「なぜ今の会社では実現できないのか」「なぜSaaSなのか」という面接官の問いにも、自分の経験をもとに答えられます。

ステップ2:応募企業やプロダクトについて調べる

SaaSを志望する理由が固まったら、次は「なぜその企業なのか」を掘り下げます。

SaaS企業は数多くあるため、「なぜこの企業なのか」を説明できなければ、志望理由が弱くなってしまいます。

企業研究では、以下の内容まで確認してみましょう。

  • どのような顧客を対象としているか
  • どのような課題を解決しているか
  • プロダクトにはどのような特徴があるか
  • 他のサービスとどこが異なるか
  • どのような人材を募集しているか
  • 現在どのような事業フェーズにあるか

公式サイトや導入事例を見る際も、サービスの機能だけを確認して終わらせないことが大切です。導入企業がどのような課題を抱え、なぜそのプロダクトを選び、導入後に何が変わったのかまで読み込みましょう。

無料トライアルや操作画面を確認できる場合は、実際に触れてみるのも有効です。顧客が導入時に迷いそうな部分や、活用を定着させるうえで支援が必要な場面まで考えると、仕事内容への理解も深まります。

ステップ1の例でいえば、「手作業による業務負担を減らしたい」という原体験に対して、応募先のプロダクトがどの業務をどのように変えているのかを確認します。そこで自分の経験との接点が見つかれば、「この企業だからこそ挑戦したい」という根拠になります。

ステップ3:仕事に活かせる経験や強みを洗い出す

次に、これまでの経験を棚卸しし、SaaS企業でも再現できる強みを見つけます。

SaaS業界が未経験であっても、これまでの仕事で身に付けたスキルまでなくなるわけではありません。

たとえば、営業経験がある場合は次のように振り返れます。

  • 顧客の課題をどのように聞き出したか
    例:表面的な要望だけでなく、現在の業務フローや困っている場面まで質問した
  • 提案内容をどのように考えたか
    例:顧客ごとの課題に合わせて、提案する商品や伝える順番を変えた
  • 目標達成に向けて何を改善したか
    例:商談数や受注率を確認し、成果が出ていない工程の営業方法を見直した
  • 顧客との関係をどのように築いたか
    例:契約後も定期的に連絡し、新たな課題や追加ニーズを聞き取った
  • 他部署とどのように連携したか
    例:顧客から得た要望を社内へ共有し、提案内容や対応方法の改善につなげた

単に「営業力があります」と表現するのではなく、実際に取った行動まで振り返ることがポイントです。

さらに、成果を数字で示せる場合は「何をした結果、どの数字が変わったのか」まで確認してください。売上や受注件数だけでなく、商談化率や継続率など、自分の行動との因果関係を説明できる数字が重要です。

面接官が見ているのは実績の大きさだけではありません。成果に至るまでの考え方や行動を確認し、応募先でも同じように成果を出せるかを判断しています。

ステップ4:入社後に実現したいことや貢献方法を示す

最後に、ステップ1〜3で掘り下げた内容を、応募先での具体的な貢献へつなげましょう。

「御社で成長したい」だけでは、企業側のメリットが伝わりません。希望する職種の役割と、自分の経験を組み合わせて考えることが大切です。

たとえば、ここまで「顧客の業務課題を深く聞き、納品後も成果まで支援したい」という軸で考えてきた場合、職種ごとの伝え方は以下のように変わります。

希望職種

これまでの経験を踏まえた貢献イメージ

インサイド
セールス

顧客へのヒアリング経験を活かし、表面的な要望だけでなく業務課題まで捉えた商談をフィールドセールスへつなぐ

フィールド
セールス

顧客ごとに提案内容を変えてきた経験を活かし、現状の業務フローや課題を踏まえた導入提案で受注につなげる

カスタマー
サクセス

既存顧客を継続的にフォローしてきた経験を活かし、導入後の活用状況を確認しながら定着や追加活用を支援する

ここで意識したいのは、職種の役割を説明するだけで終わらせないことです。「過去に何をしてきたか」から「応募先でどのように行動できるか」までつなげてください。

さらに、求人票に商談化率や受注率、継続利用などの指標が記載されている場合は、自分がどの部分に貢献できるのかまで考えておきましょう。

入社後に取り組みたい行動まで具体化できれば、「やりたいこと」だけではなく、「これまでの経験を使って何ができるのか」まで伝わる志望動機になります。

自分の経験をSaaS企業でどのように活かせるのか、志望動機をどう整理すればよいのか迷う方は、SQiL Career Agentへご相談ください。

SQiL Career Agentでは、平均10.6回の面談を通して、これまでの営業経験や転職軸を整理しながら、あなたに合ったキャリアを一緒に考えます。応募企業に合わせた志望動機や面接対策から、入社後のフォロー・キャリア面談まで一貫してサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

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【職種・経験別】SaaS企業の志望動機例文

SaaS企業の志望動機は、これまでの経験や応募する職種によって伝えるポイントが変わります。

ここでは、経験や希望職種に応じて、面接でどのように志望動機を伝えるかを例文付きで紹介します。

  • SaaS業界未経験者の場合
  • SaaS営業経験者の場合
  • インサイドセールスの場合
  • フィールドセールスの場合
  • カスタマーサクセスの場合

なお、例文は志望動機の流れをつかむうえで参考になりますが、言葉を置き換えるだけでは、採用担当者が知りたい「なぜこの人を採用するのか」までは伝わりません。

これまでの営業経験のなかから、応募職種で評価される実績や行動を選び、自分ならではの志望動機にすることが重要です。実際にSQiL Career Agentでは、SaaS未経験の方がこれまでの営業経験からインサイドセールスで活かせる強みを言語化し、約2か月で上場SaaS企業への内定を獲得した事例もあります。自分の経験を応募職種に合わせてどう伝えるか悩む方は、ぜひSQiL Career Agentへご相談ください。

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SaaS業界未経験者の場合

SaaS業界が未経験の場合は、「SaaSに興味がある」という気持ちよりも、前職で感じた葛藤や課題を起点に志望理由を伝えましょう。

たとえば有形商材の営業では、「納品した後の活用まで関われなかった」「顧客の課題を商品だけでは解決できなかった」といった実体験が、SaaSを目指す理由につながることがあります。

有形商材(メーカー・商社など)の営業から挑戦する方の例

前職ではオフィス機器の営業として、コスト削減の提案をしてきました。ただ、商品は売って終わりではなく、導入後に現場で使いこなしてもらって初めて本当の成果につながると、日々強く実感していました。

実際に、高機能な機器を導入しても、現場の方が設定や操作につまずき、以前のやり方へ戻ってしまう場面がありました。それがもったいないと感じ、納品後も「使いづらいところはありませんか」と自分から顧客を訪問し、操作方法の説明や困りごとのヒアリングを重ねてきました。

その中で、私は契約を取ること以上に、導入した商品が現場に定着し、顧客の業務が実際に変わるところまで関わることにやりがいを感じると気付きました。

契約後も利用状況を見ながら顧客に伴走できるSaaSのビジネスモデルは、私が今後取り組みたい営業の形と重なっています。前職で培った、顧客の現場へ自分から入り込み、困りごとを聞きながら活用を支援してきた経験を活かし、御社でも導入後まで見据えた提案に貢献したいと考えています。

この例では、「顧客と長く関わりたい」と抽象的に伝えるのではなく、実際に納品後の現場を見て感じた葛藤をSaaSへの志望理由につなげています。未経験者ほど、前職で何を感じ、なぜ働き方を変えたいと思ったのかを具体的に話してください。

未経験からSaaS企業を目指す場合は、志望動機だけでなく、SaaS営業の職種ごとの役割や必要なスキルを理解しておくことも重要です。インサイドセールスやフィールドセールスなどの違い、必要なスキル、キャリアパス、転職活動の進め方まで確認したい方はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:未経験からSaaS営業を目指す方法|職種別の役割・必要スキル・キャリアパスと転職活動の進め方

SaaS営業経験者の場合

SaaS営業の経験がある場合は、過去の成果を生み出したプロセスと、応募先でも活かせる再現性を伝えます。

同じSaaS営業でも、担当する顧客層やプロダクト、営業組織の体制によって求められる動きは異なります。そのため、「SaaS営業を経験してきた」という事実だけでなく、どのような顧客に対して、どのような課題を捉え、どのように受注へつなげてきたのかまで話すことが重要です。

SaaS営業経験を活かして別のSaaS企業へ転職する方の例

現職では法人向けSaaSの営業を担当しています。商談では機能を一通り説明するのではなく、まず現在の業務フローを伺い、「どこで時間がかかっているのか」「誰が困っているのか」まで確認してから提案することを徹底してきました。

当初は顧客から要望された機能を中心に説明していましたが、それだけでは導入判断まで進まないケースもありました。そこで、顧客がサービス導入後に実現したい状態を先に確認し、その状態から逆算して必要な機能や運用方法を提案する形へ変えました。

御社のプロダクトは、単に作業を効率化するだけではなく、〇〇という顧客課題まで踏み込んで解決している点に魅力を感じています。これまで培った課題の深掘りと導入後を見据えた提案経験を活かし、御社でも顧客の業務そのものを変える提案に取り組みたいと考えています。

SaaS営業経験者の面接では、前職と応募先の共通点だけでなく、違いも踏まえて伝えましょう。顧客規模や商材、営業プロセスが変わっても、過去のどの行動を再現できるのかまで伝えると、入社後に活躍できる根拠になります。

インサイドセールスの場合

インサイドセールスでは、単なるテレアポではなく、質の高い商談を作る役割への理解を示しましょう。

面接では、「電話営業が得意だから」という理由だけでは足りません。限られた接点の中で顧客の状況を読み取り、課題の仮説を持ったうえで、フィールドセールスが次の提案へ進める商談を作れることまで伝える必要があります。

新規開拓営業からインサイドセールスへ挑戦する方の例

前職では法人向けの新規開拓営業を担当していました。最初は行動量を増やすことばかり意識していましたが、同じ話し方をすべての企業にしても、商談にはつながらないと気付きました。

そこで、電話をかける前に企業の業種や事業内容を確認し、「この企業であれば、どのような課題を抱えていそうか」と仮説を立ててからアプローチするようにしました。実際の会話でも、すぐに商品説明へ入るのではなく、現在の業務や困っていることを伺い、想定していた課題との違いを確認することを意識していました。

インサイドセールスも、アポイントの件数だけを追う仕事ではなく、顧客の課題や検討状況を捉え、フィールドセールスが提案を進められる商談を作る役割だと考えています。

前職で培った事前の仮説立てと短時間で相手の状況を聞き出す経験を活かし、御社では「商談を作ること」ではなく、「受注につながる商談を作ること」に貢献したいです。

インサイドセールスを志望する場合は、「何件電話したか」だけではなく、どのようにアプローチ先を選び、会話の内容を改善し、次の商談へつなげてきたのかまで振り返ってください。仕事の本質を理解していることが伝わります。

インサイドセールスを志望している方は、志望動機とあわせて、その後のキャリアパスや職務経歴書での経験の伝え方まで整理しておくことが大切です。転職先別の志望動機例文や職務経歴書の作成方法まで詳しく確認したい方はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:インサイドセールス特化のキャリアパス完全ガイド|転職先別の志望動機例文と職務経歴書テンプレート付き

フィールドセールスの場合

フィールドセールスでは、顧客の要望を聞いてサービスを紹介するだけでなく、受注に向けて課題を深掘りし、関係者の合意を得る力が求められます。

特に法人向けSaaSでは、実際にサービスを使う担当者だけで導入を決められるとは限りません。上司や決裁者など、複数の関係者が何を重視しているのかを捉えながら提案を進める視点も必要です。

法人向けの人材営業からフィールドセールスへ挑戦する方の例

前職では法人向けの人材営業を担当していました。企業から「採用人数を増やしたい」と相談を受けても、その要望だけをもとに求人を提案するのではなく、「なぜ採用が必要なのか」「採用後にどのような組織を作りたいのか」まで伺うことを大切にしてきました。

ある企業では、当初は採用数の不足が課題だと聞いていましたが、詳しく話を伺うと、現場と経営層で求める人物像が一致していないことがわかりました。そこで双方の意見を確認しながら採用要件を見直し、提案内容を組み立て直しました。

この経験から、顧客が最初に口にした要望が、本当に解決すべき課題とは限らないと学びました。SaaSのフィールドセールスでも、機能を説明する前に顧客の業務や課題を深く理解し、導入によって何を変えるのかを関係者と共有することが重要だと考えています。

前職で培った課題の深掘りと複数の関係者との合意形成を活かし、御社でも顧客が納得して導入を決められる提案を行いたいです。

フィールドセールスでは、「提案力があります」という言葉だけでは伝わりません。顧客の意見がわかれた場面や、決裁者を巻き込んだ場面など、受注までにどのような壁があり、それをどう乗り越えたのかまで話せると強みが伝わります。

フィールドセールスを志望する方は、顧客への提案力だけでなく、これまでの営業経験を転職活動でどのように伝えるかも整理しておきましょう。フィールドセールスのキャリアパスや志望動機例文、職務経歴書の作り方まで詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:フィールドセールス特化のキャリアパス完全ガイド|転職先別の志望動機例文と職務経歴書テンプレート付き

カスタマーサクセスの場合

カスタマーサクセスでは、契約後も顧客に継続して関わる姿勢を伝えることが重要です。

ただし、「顧客をサポートしたい」だけでは、問い合わせ対応との違いが伝わりません。顧客が困ってから動くのではなく、利用状況や会話の中から問題の兆候を捉え、成果が出る状態まで先回りして働きかけた経験があると、カスタマーサクセスへの適性を伝えられます。

既存顧客営業からカスタマーサクセスへ挑戦する方の例

前職では既存顧客への営業を担当していました。契約更新の時期だけ連絡するのではなく、普段から顧客を訪問し、「最近困っていることはないか」「導入した商品を実際に使えているか」を確認することを大切にしてきました。

特に印象に残っているのは、契約自体には満足していただいていたものの、一部の商品が現場でほとんど使われていなかったケースです。担当者へ理由を聞くと、現場の方まで使い方が十分に伝わっていないことがわかりました。そこで、利用する方への説明機会を設け、実際の業務に合わせた使い方を一緒に確認しました。

この経験から、顧客から不満の声が出ていなくても、実際には活用できていないケースがあることを学びました。問題が起きてから対応するのではなく、こちらから状況を聞き、必要な支援を考える仕事にやりがいを感じています。

御社のカスタマーサクセスでも、サービスを導入して終わりではなく、顧客が本来期待していた成果を得られているかまで追いかけたいです。既存顧客へ継続的に足を運び、相手が言葉にしていない課題まで拾ってきた経験を活かし、利用定着や継続利用に貢献したいと考えています。

カスタマーサクセスの志望動機では、「人を支えるのが好き」といった人柄だけを軸にしないことが大切です。顧客の利用状況をどう捉え、どのような働きかけで問題を解決したのかまで伝えると、入社後の動き方まで面接官にイメージしてもらえます。

カスタマーサクセスでは、顧客の継続的な成功を支援する役割への理解と、自分の経験をどのように活かせるかを伝えることが大切です。カスタマーサクセスならではの志望動機の作り方や、職種別の例文をさらに確認したい方はこちらの記事もご覧ください。
関連記事:【例文付き】カスタマーサクセスの志望動機の書き方を徹底解説!職種別志望動機もご紹介

志望動機に活かす企業・プロダクト研究の4つのポイント

SaaS企業ごとに異なる志望動機を作るには、企業名やプロダクト名を調べるだけでは十分ではありません。

企業研究では、調べた情報を並べるのではなく、「なぜこの企業を選ぶのか」という根拠に変えることが重要です。以下の4つの視点から、応募先への理解を深めていきましょう。

  • プロダクトが解決する「顧客の課題」
  • 導入事例からみる「ターゲットと提供価値」
  • 競合比較からみえる「独自の強み」
  • 企業のミッションと求める「人物像」

この4つを調べると、プロダクトの機能だけでなく、「誰に、どのような価値を届けている企業なのか」が見えてきます。その内容を自分の経験や転職軸と結び付けることで、他社ではなく応募企業を選んだ理由まで伝えられるでしょう。

プロダクトが解決する「顧客の課題」

まず確認したいのは、プロダクトそのものではなく、顧客が抱えている課題です。

機能だけを見て「便利そう」と判断するのではなく、導入前の顧客がどのような状況にあるのかを考えましょう。

次のように顧客側の変化を追っていきます。

顧客が抱えている課題

プロダクトによって変わること

顧客が得られる価値

たとえば、業務効率化を支援するプロダクトなら、「作業時間を減らせる」という機能面だけを見るのでは不十分です。導入前にどのような手作業が発生し、誰が負担を感じているのかまで確認します。

無料トライアルやヘルプページを確認できる場合は、実際の導入場面まで想像してみましょう。初期設定や既存システムからの移行など、顧客が導入時につまずきそうな箇所も見えてきます。

カスタマーサクセスを志望する方であれば、「導入初期につまずく顧客へ、自分の〇〇の経験を活かして支援したい」といった志望動機にもつなげられます。プロダクトの機能を覚えることではなく、顧客の課題から提供価値まで説明できる状態を目指しましょう。

導入事例からみる「ターゲットと提供価値」

導入事例は、プロダクトのターゲットや提供価値を理解する材料になります。

どのような業界や企業が利用しているのか、導入前に何を課題としていたのかを確認しましょう。

導入事例を読む際は、以下の内容を追ってみてください。

  • 導入企業の業界や規模
  • 導入前に抱えていた課題
  • プロダクトを選んだ理由
  • 導入後に変化した内容

複数の導入事例を見ると、どのような顧客に選ばれているのか、その傾向も見えてきます。たとえば、幅広い業界で使われるプロダクトと、医療や建設など特定業界に特化したプロダクトでは、営業に求められる知識も異なります。

自分が経験してきた業界と共通点があれば、過去の知識を活かせる可能性があります。

たとえば、建設業界への営業経験があり、応募先も建設業界向けのSaaSを提供しているのであれば、商習慣や現場の課題を理解していること自体が強みになります。

「前職でも同じ業界の顧客を担当していたので、現場特有の〇〇という課題を理解しています。その経験を活かして提案したい」と伝えれば、企業研究と自分の経験が一本につながります。

競合比較からみえる「独自の強み」

競合サービスとの違いを確認すると、その企業を選ぶ理由を明確にできます。

比較する際は、機能の多さだけで判断しないようにしましょう。

  • どのような顧客を対象としているか
  • どのような課題を得意としているか
  • どのような方法で課題を解決しているか
  • 顧客にどのような価値を提供しているか

同じ課題を解決するSaaSでも、大企業を中心に提供する企業と、中小企業でも導入できる手軽さを重視する企業では、プロダクトの思想が異なります。また、機能の幅で勝負するのか、特定業務に深く特化するのかによっても、顧客への提案方法は変わります。

面接では、「競合より機能が優れていると思った」と伝えるだけでは、企業研究の深さは伝わりません。競合と比べてどの顧客に、どのような価値を届けようとしているのかまで言葉にすることが重要です。

そのうえで、「その価値提供に自分が共感した理由」や「過去の経験をどう活かせるか」まで話せると、応募企業を選んだ理由にも納得感が出ます。

複数のSaaS企業を調べていると、各社のターゲットや提供価値の違いが混ざってしまうこともあります。比較した内容を一つの表にまとめたい方は、企業比較表テンプレートを活用してみてください。

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企業のミッションと求める「人物像」

企業理念やミッションを見るだけでなく、求人票に書かれている人物像も確認しましょう。

求人票には、次のように応募者へ求める経験や能力が書かれていることがあります。

  • 新規開拓の経験
  • 顧客との関係構築力
  • 部門間の連携力
  • 業務を改善した経験
  • 自ら考えて行動した経験

たとえば、「新規開拓経験」を強く求めているのであれば、新たな顧客獲得を担える人材を必要としていると考えられます。「営業プロセスの仕組み化」が書かれていれば、個人で成果を出すだけでなく、組織へ営業ノウハウを広げる役割も期待されている可能性があります。

企業の事業フェーズにも注目してください。組織をこれから作っていく段階と、事業拡大に向けて営業活動を標準化する段階では、求められる経験や動き方も変わります

求人票で求められている役割と、自分が過去に取った行動を照らし合わせてみましょう。「ミッションに共感しています」だけでなく、「前職で〇〇に取り組んだ経験を、この役割で活かしたい」まで伝えることが重要です。

企業が求める人物像はわかっても、自分のどの経験が強みになるのか判断に迷う方もいるでしょう。その場合は、まず営業経験を棚卸しし、他社でも再現できるスキルを言語化してみてください。

Sales PRO-FIT™では、営業スキルを124分類した独自の可視化ノウハウをもとに、これまでの経験から自分の強みや活かせるスキルを可視化できます。

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未経験からSaaS企業を目指す志望動機の書き方

未経験からSaaS企業を目指す場合は、経験がないことを補おうとするよりも、これまでの経験をどのように活かせるかを伝えることが重要です。

面接では、未経験であることそのものよりも、「これまで何をしてきたのか」「その経験をSaaSの仕事でどう再現できるのか」が見られます。以下の5つを意識して、自分の経験を志望動機へ落とし込みましょう。

  • 前職で身に付けた活かせるスキルを具体的に示す
  • 数字や具体的なエピソードを交える
  • 企業・プロダクト研究の内容と自分の経験をつなげる
  • SaaSやITについて学んでいる内容を伝える
  • 結論・理由・経験・入社後の貢献の順で組み立てる

SaaS未経験であることだけに目を向けず、前職で成果を出した行動や考え方を棚卸しし、応募先でも再現できる強みを見つけてください。

前職で身に付けた活かせるスキルを具体的に示す

SaaS未経験者は、前職で身に付けたスキルを応募職種に置き換えて考えましょう。

ただし、「新規営業をしていたからヒアリング力がある」といった一段階の言い換えだけでは、強みとしては弱いです。どのような場面で、何を考えて、どのように行動していたのかまで掘り下げます

たとえば、次のように前職での行動まで具体化すると、自分がSaaS企業で何を活かせるのかが見えてきます。

前職の経験

具体的に取っていた行動

活かせるスキル

新規営業

架電前に業界や企業情報を確認し、想定される課題を立ててからヒアリングしていた

顧客ごとに仮説を持ち、短時間で本質的な課題を引き出す力

既存営業

契約更新時だけでなく定期的に連絡し、利用状況や新たな困りごとを確認していた

顧客の変化を捉え、継続利用や追加提案につなげる力

営業企画

商談数や受注率を確認し、成果が落ちている工程を特定して営業フローを見直した

KPIをもとに課題を特定し、改善策を実行する力

複数部署との
調整

顧客の要望を社内へ持ち帰り、営業・制作・運用など複数部署と調整して提案内容を組み立てた

部門間で情報をつなぎ、顧客への提供価値を高める力

面接官が知りたいのは、職種名ではなく、その仕事の中でどのような工夫をしてきたかです。

「新規営業を経験しました」ではなく、「顧客ごとに仮説を立ててから接触し、会話の内容を変えてきました」と伝えれば、SaaSのインサイドセールスでも活かせる行動として説明できます。

数字や具体的なエピソードを交える

経験や強みを伝える際は、できる範囲で数字や具体的なエピソードを加えましょう。

「営業を頑張った」と説明するだけでは、どのような行動が成果につながったのかがわかりません。数字を入れる目的は、実績を大きく見せることではありません。「どの課題に対して、どの行動を変え、その結果どうなったのか」を面接官が追える状態にすることが大切です。

過去の経験は、次の流れで整理すると伝えやすくなります。たとえば、休眠顧客の再開拓に取り組んだ経験であれば、以下のように落とし込めます。

①目標・KGI

何を達成する必要があったか

例:既存顧客からの売上を前年比110%まで伸ばす必要があった

 ↓

②KPI・課題

目標達成に向けて何が課題だったか

例:​​担当50社のうち、1年以上接点のない休眠顧客が15社あり、既存顧客への再提案が進んでいなかった

 ↓

③施策

課題に対して何を行ったか

例:過去の取引内容や繁忙期を確認し、顧客ごとに発生しそうな課題を想定して再アプローチした

 ↓

④結果

どのような成果につながったか

例:15社中8社との取引を再開し、半年間でチーム売上が前年比120%となった

このエピソードで評価されるのは、「120%」という数字だけではありません。休眠顧客に着目し、顧客ごとに仮説を立ててアプローチを変えた行動に再現性があります。面接官が確認したいのは実績の大きさだけではなく、その成果をどのように作ったかという再現性です。

数字を出せない経験でも、「担当社数」「提案件数」「改善前後の変化」など、事実として説明できる情報がないか振り返ってみてください。

企業・プロダクト研究の内容と自分の経験をつなげる

企業・プロダクト研究で整理した内容は、自分の経験と結び付け、志望動機の根拠として活用しましょう。

前章で紹介したように、企業研究では「顧客の課題」「ターゲットと提供価値」「競合との違い」「求める人物像」まで確認することが大切です。ただ調べた内容を説明するだけでは、「なぜ自分がその企業を志望するのか」までは伝わりません。

ここで避けたいのは、「業務効率化を支援しているから、自分の業務改善経験を活かしたい」といった表面的な接続です。業務効率化や顧客との関係構築は、多くのSaaS企業が重視しています。それだけでは、企業研究をした結果としては浅く見えます。

見るべきなのは、「どの顧客に」「どの業務で」「どのような課題があり」「競合と比べてどの方法で解決しているのか」です。

たとえば、次のように一段深く考えます。

企業・プロダクト研究でわかったこと

自分の経験とのつなげ方

中小企業のバックオフィス業務を対象に、複数の手作業を一つのプロダクトへ集約している

前職で、顧客がExcelや紙で二重管理している現場を見てきた経験から、導入時の抵抗感や運用変更の難しさを理解している

医療業界に特化し、業界特有の業務フローへ合わせて設計されている

医療業界の顧客を担当した経験があり、一般的な業界とは異なる商習慣や現場の制約を踏まえて提案できる

導入後の活用率を重視し、カスタマーサクセスが顧客の利用定着まで支援している

既存営業で、契約後に利用状況を確認し、使われていない原因を聞いて追加支援を行ってきた経験がある

営業組織の拡大フェーズにあり、求人票で新規開拓や営業プロセスの仕組み化を求めている

新規開拓に加え、成功事例をチームへ共有し、営業フローを改善してきた経験を活かせる

この粒度まで調べると、「その企業だからこそ自分の経験が活きる理由」を話せます。

たとえば面接では、「御社は〇〇業界に特化しており、導入時の業務変更まで支援している点に惹かれました。前職でも同業界を担当し、現場の運用を変える難しさを経験してきたため、その経験を導入支援に活かしたい」といった形まで落とし込みます。

「プロダクトが魅力的だから応募した」で終わらせず、企業・プロダクトの特徴 → 自分の経験 → 入社後の貢献までつなげることがポイントです。

企業研究は、志望企業を褒める材料を探す作業ではありません。自分がその企業で成果を出せる根拠を見つける作業だと考えてください。

SaaSやITについて学んでいる内容を伝える

未経験の場合は、SaaSやITについて自分で学んでいる内容も補足材料になります。

ただし、「入社してから学びたい」という姿勢だけで志望動機を完成させないようにしましょう。

SaaS企業では、プロダクトや組織体制、営業手法が変化することもあります。未経験者であっても、指示を待つのではなく、自ら必要な情報を取りに行く姿勢が求められます。そのため、面接では「SaaSについて勉強しています」だけで終わらせず、何を学び、仕事への理解がどう変わったのかまで伝えましょう。

たとえば、「インサイドセールスはテレアポの延長だと思っていたが、調べる中で、顧客の課題仮説を立て、有効商談をフィールドセールスへ渡す役割だと理解した」と伝えれば、学習内容と職種理解の両方を示せます。

また、応募先のプロダクトを実際に触った、導入事例を複数読んだ、競合との違いを比較したといった行動も、志望度を示す材料になります。

一方で、SaaSやITについて学んでいること自体が、即戦力の証明になるわけではありません。中心に置くべきなのは、前職で身に付けた強みを応募先でどう活かすかです。学習内容は、その強みを発揮するために自ら準備している事実として伝えましょう。

結論・理由・経験・入社後の貢献の順で組み立てる

志望動機の材料がそろったら、読み手が理解しやすい順番に並べましょう。

志望動機では、最初から企業研究の内容を並べるのではなく、自分が何を実現したくて応募しているのかを最初に伝えます

具体的には、以下の流れで組み立てると、志望動機に厚みが出ます。たとえば、有形商材の営業からSaaSへ挑戦する場合は、次のような流れです。

①転職で実現したいこと

「導入後も顧客の成果まで支援する営業がしたい」

 ↓

②そう考えるようになった原体験

「前職では商品を納品しても現場で十分に活用されず、成果まで見届けられないことに葛藤があった」

 ↓

③なぜSaaSでなければならないのか

「継続的に利用状況を確認し、改善を重ねられるSaaSであれば、自分が目指す営業を実現できる」

 ↓

④なぜ競合ではなく応募企業なのか

「中でも御社は〇〇業界に特化し、導入後の定着支援まで重視している」

⑤過去にどのような成果を出してきたのか

「前職では納品後も顧客を訪問し、使い方の説明や追加提案を続けてきた」

 ↓

⑥その経験を入社後にどう活かすのか

「その経験を活かし、導入初期から顧客へ深く入り込み、サービスの定着に貢献したい」

この流れまで作れれば、「SaaSに興味がある」という一般論ではなく、自分の原体験から応募企業での貢献まで一貫した志望動機になります。

上記のように、経験から入社後の貢献まで一貫して具体化することが理想ですが、とはいえ「ここまで整った形で表現できない」「自分の経験のどこをアピールすればよいかわからない」と悩むこともあるでしょう。

SQiL Career Agentでは、これまでの営業経験や転職軸を振り返りながら、SaaS企業で活かせる強みを一緒に見つけていきます。

実際に、SaaS未経験から転職を目指していた方が、これまでの営業経験をインサイドセールスでどう活かせるかを言語化し、約2か月で上場SaaS企業への内定を獲得した事例もあります。「なぜSaaSなのか」から「入社後にどう貢献できるか」まで、一貫した志望動機をどう伝えるか悩む方は、ぜひSQiL Career Agentへご相談ください

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SaaS企業の志望動機で避けたいNGな伝え方

SaaS企業の志望動機では、応募者自身の希望だけが前面に出ると、企業側が採用するメリットを判断できません。

面接では、以下のような伝え方になっていないか確認しておきましょう。

  • SaaS業界の成長性だけを志望理由にする
  • どのSaaS企業にも当てはまる内容を使い回す
  • 自分の希望や働く条件だけをアピールする

共通しているのは、「自分が何を得たいか」で話が終わっている点です。志望動機では、これまでの経験を応募先でどう活かし、顧客や事業にどのような価値を返せるのかまで伝える必要があります。

SaaS業界の成長性だけを志望理由にする

「SaaS業界は成長しているから」という理由だけでは、志望動機として十分とはいえません。成長している業界であれば、SaaS以外にも選択肢があるからです。

また、「成長している業界で自分も成長したい」という説明だけでは、企業側への貢献が見えません。面接官からすると、「成長できる環境を求めていること」はわかっても、「なぜSaaSなのか」「なぜ自社なのか」「採用すると何を任せられるのか」までは判断できない状態です。

成長性に魅力を感じたのであれば、その背景にある顧客の変化まで一段掘り下げてみましょう。たとえば、企業の業務効率化やデジタル化が進む中で、どのような顧客課題に関わりたいのかを考えます。

さらに、自分の原体験までつなげることが重要です。前職で紙やExcelによる業務負担を目にした経験があるなら、「業務そのものを変えるサービスに携わりたい」といった志望理由へ落とし込めます。

NG例
「今後も成長が期待できるSaaS業界で、自分自身も成長したいと考えています。」
⬇︎
改善例
「前職では、顧客が手作業による業務負担を抱えていても、扱う商材では根本的な解決まで踏み込めない場面がありました。継続的にサービスを改善しながら顧客の業務そのものを変えられるSaaSに魅力を感じています。これまでの顧客折衝経験を活かし、御社でも顧客の課題を深く捉えた提案に取り組みたいと考えています。」

「市場が伸びているから」ではなく、その市場で自分が何をしたいのかまで語ることが重要です。

どのSaaS企業にも当てはまる内容を使い回す

複数社で同じ志望動機を使っていると、「なぜ自社を選んだのか」という最も重要な部分が抜け落ちます。

特に、次のような表現だけで終わらせないようにしましょう。

  • 企業理念に共感しました
  • 成長している企業だと感じました
  • プロダクトに魅力を感じました
  • 顧客第一の姿勢に共感しました

これらの言葉自体が悪いわけではありません。ただし、「どの部分に共感したのか」「競合と比べて何が違うのか」「なぜ自分の経験と重なるのか」まで説明できなければ、企業研究をした根拠にはなりません

たとえば、「プロダクトに魅力を感じた」と伝えるのであれば、どの顧客のどの課題を、どのような方法で解決している点に惹かれたのかまで話します。

NG例
「御社の顧客第一という理念と、プロダクトの将来性に魅力を感じて志望しました。」
⬇︎
改善例
「御社は〇〇業界に特化し、導入時の業務変更から定着まで支援している点に惹かれました。前職でも同業界の顧客を担当し、新しい仕組みを導入しても現場に定着しない難しさを経験しています。その経験を活かし、導入後まで見据えた提案に携わりたいと考えています。」

企業研究では、応募先を褒める言葉を探すのではなく、「他社ではなくここを選ぶ理由」を見つけることが重要です。

自分の希望や働く条件だけをアピールする

働き方や条件だけを志望理由の中心にすることも避けたほうがよいでしょう。

転職先を選ぶうえで、働き方や条件を確認すること自体に問題があるわけではありません。

ただし、「フルリモートだから」「フレックス制度があるから」「働きやすそうだから」という理由が中心になると、面接官には仕事内容よりも条件を優先しているように映ります。企業側が知りたいのは、その環境を利用して何を得たいのかではなく、入社後にどのような成果を出せるのかです。

たとえば、柔軟な働き方に魅力を感じている場合でも、それを無理に志望動機へ入れる必要はありません。まずはプロダクトや仕事内容、自分の経験との接点を中心に伝えましょう。

どうしても働き方に触れる場合は、「自律的に動いて成果を出してきた経験」とセットで話すことが大切です。

NG例
「フレックス制度やリモートワークが整っており、働きやすい環境に魅力を感じました。」
⬇︎
改善例
「前職では自分で訪問計画や商談の優先順位を決め、目標から逆算して営業活動を進めてきました。御社でも自律的に行動する力を活かし、顧客への提案や商談創出で成果を出したいと考えています。」

働く条件は企業選びの判断材料として確認しつつ、志望動機では「その会社でどのような仕事をしたいのか」「何を活かして貢献できるのか」を中心に据えましょう。

まとめ

SaaS企業の志望動機では、「なぜSaaSなのか」「なぜその企業なのか」「入社後に何ができるのか」を一貫して伝えることが大切です。

まずは、現職でどのような課題や葛藤を感じ、転職によって何を実現したいのかを掘り下げましょう。そのうえで、SaaSのビジネスモデルや応募企業のプロダクトが、自分の転職軸とどこで重なるのかを言葉にしていきます。

応募企業については、顧客や提供価値だけでなく、競合との違いや求める人物像まで確認してください。「なぜ他社ではなくこの企業なのか」まで説明できれば、志望度の高さだけでなく企業理解の深さも伝わります。

未経験の場合も、営業経験や顧客対応、数値をもとに改善した経験、部門間で連携した経験などは、SaaS企業で活かせる強みになります。

大切なのは、経験を並べるだけで終わらせないことです。過去にどのような課題を捉え、何を考えて行動し、その結果どうなったのかまで振り返ってください。成果までのプロセスを応募先の仕事と結び付けることで、入社後も同じ強みを活かせる根拠になります。

SaaS企業への転職では、志望動機を作ることだけでなく、自分の経験がどの企業や職種で活かせるのかを見極めることも大切です。

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