【製薬会社のMRからの転職を徹底解説】よくある辞めたい理由と活かせるスキル

営業職特化の転職エージェント 「SQiL Career Agent」 事業責任者の梅田翔五です。

私はこれまでに2,000名以上の営業パーソンと面談や面接をしてきましたが、その中には製薬会社のMR(医薬情報担当者)に従事している方も多くいらっしゃいました。

また、何を隠そう私自身も国内大手製薬会社に勤めていた元MRです。

MRとしてキャリアを積んできた方は、日々の仕事の中で他の業界でも通用する社会人基礎力が備わっている方も多いと感じます。
例えば、ドクターとのリレーション構築をするスキルや病院で行う説明会で培われたプレゼンスキルなどは、他の業界や職種でも大いに役に立つでしょう。
私自身もそれらのスキルが、武器となっていると体感しています。

一方で選ぶ業界や職種によっては、かなりチャレンジングな転職になることも事実です。
本記事では転職・キャリア支援の専門家として、製薬会社のMRからの転職についてまるっと解説いたします。



目次[非表示]

  1. 1.MR辞めたい・・・ よくある理由 4選
    1. 1.1.MRの先行きに不安を感じる
    2. 1.2.MRの業務内容がつらい
    3. 1.3.成長実感がない
    4. 1.4.全国転勤をやめたい
  2. 2.MR 身に付くスキル 4選
    1. 2.1.コミュニケーション力
    2. 2.2.プレゼンテーション力
    3. 2.3.人の関係性を読み取る力
    4. 2.4.インプット力
  3. 3.MR 転職先の候補は何がある?
  4. 4.MRから転職 具体的な4ステップ
    1. 4.1.自己分析
    2. 4.2.履歴書・職務経歴書の作成
    3. 4.3.業界・企業研究
    4. 4.4.書類選考・面接
  5. 5.おわりに



MR辞めたい・・・ よくある理由 4選

まずは製薬会社のMRを辞めたい、よくある理由を4つ紹介していきます。
本記事を読んでくださってる方の中には、同様の気持ちを抱えている方もいるのではないでしょうか?


MRの先行きに不安を感じる

国内のMR人数は2014年を境に、減少一途辿っています。

大手製薬会社ではMRの早期退職募集が相次いでおり、この流れはこの先もしばらく続くと言われています。
MRの人数が減少している理由としては以下のようなものが挙げられます。

  • ネットが発達し、MRがいなくてもドクターや薬剤師は情報が入手できるようになった。
  • 新薬の開発難易度が増していたり、後発医薬品(ジェネリック)の影響もあり、以前よりも製薬会社は売上・利益を上げることが難しく、そのため固定費となるMRの人件費をシビアに考えている。
  • コロナ禍の影響で訪問禁止の病院が増え、ドクターに会うことがこれまで以上に困難になった。


MRの業務内容がつらい

MRは医薬品に関する情報をドクターや薬剤師に提供する営業職ですが、その業務内容つらいと感じる方も多いです。
特に以下のような点につらさを感じると、よくお話を伺います。

  • 医薬品における専門性の高さが求められる
  • 覚えることが多い
  • 業界特有のルールや慣習
  • ドクターや薬剤師など、専門家とのコミュニケーション
  • 車を運転している時間が長い
  • 卸への訪問があり朝が早い


成長実感がない

MRは決して成長できない仕事ではありませんが、以下を理由に成長実感ないと語る方もいらっしゃいます。

  • 待ち時間や移動時間が長く、無駄が多いと感じる
  • 人間関係が成果に大きく影響を与えており、営業力が身に付いてる気がしない
  • 業界や商材が特殊で、他の業界や企業で通用するスキルが身に付いてる気がしない


全国転勤をやめたい

製薬会社のMRは、全国転勤である場合が多いです。
私が以前勤めていた国内製薬会社では、5年に一度は転勤がありました。
この全国転勤を理由に、MRを辞めたいと語る方は実際多くいらっしゃいます。
現代は、個人が「働き方」について考える機会が多いので、この全国転勤を避けたいと語る方の割合は昔と比べても増えているように思います。


MR 身に付くスキル 4選

次に、製薬会社のMRで身に付くスキルについて、いくつかご紹介いたします。

MRは特殊な環境であるものの、身に付くスキルもちゃんとありますので、それらをご自身でしっかり認識し、次の転職先にアピールできるようにしておきましょう。


コミュニケーション力

MRは病院やクリニックを出入りし、対峙するのもドクターや薬剤師などの専門家のため、高いコミュニケーション力が求められます。

私は実際に多くの営業職の方とお話ししてきましたが、このコミュニケーション力という観点では、MRはレベルが全体的に高いと感じています。

安心感を与える話し方や愛嬌、誠実さ、そして端的でわかりやすい会話のキャッチボールができる方が多い印象です。


プレゼンテーション力

MRは、病院内で医薬品の説明会を実施することが多いですが、その経験や培ったスキルは他の業界や企業に行っても十分に活かせるモノです。

特にMRがプレゼンするのはドクターを中心とした医療従事者ですので、聞き手の知識レベルが高いのが特徴です。

その環境下でプレゼンを繰り返してきたというのは、プレゼン力が向上しているだけでなく、営業職として度胸も備わっいると言えるでしょう。


人の関係性を読み取る力

病院やクリニックに営業活動をするにあたり、関係者のパワーバランスや関係性を読み取る力が求められます。

具体的には、ドクター同士の関係性や病院と薬局との関係性、ドクターと卸との関係性、ドクターと競合他社との関係性などです。

上記のさまざまな関係者の関係性を見極め、どうすれば自社の医薬品が導入されるのか、シェアを拡大できるのか思考を張り巡らし、立ち回るのがMRの営業活動と言えます。

これら人の関係性を読み取る力は、実は全くの異業界営業職にも活かせる重要なスキル1つであり、特に法人営業では必須スキルです。


インプット力

MRはMR認定資格に合格する必要があり、またその後も継続した学習が求められる営業職です。

また学習する内容は、医薬品や医療、関連する法律であり、決して簡単な内容ではありません。

これらの学習を継続してきたというインプット力は、他の業界や企業に転職する際にも役立つものです。



MR 転職先の候補は何がある?

製薬会社のMRの方が転職するなら、次はどんな選択肢があるのか?
ここではいくつか例と注意点を紹介します。
あくまで人によりますので、誰もがこの事例に当てはまるわけではない点、ご注意ください。

👇 MRからの転職先例


  • 経営やITなどのコンサルタント
  • M&A仲介のコンサルタント
  • 医療機器や電子カルテなど医療関連業界の営業
  • IT業界の法人営業
  • 人材業界の法人営業
  • 上記以外の無形商材の法人営業
  • 生命保険業界の個人営業
  • 不動産業界の個人営業
  • 同業他社

MRは、全業界の中で実は平均年収が最も高い営業職です。

ですので、転職をする際に最もネックとなのは「年収」であり、なるべく年収が下がらない業界や企業への転職を検討する方が多いです。

20代半ばまでであれば現職の年収があまり上がっていないため、年収を落とさず転職することも可能ですが、20代後半くらいからは現職の年収が上がり始めているため、年収を下げる転職になる可能性が高くなります。

どれくらい下がるかは人にもよりますが、200万以上下がることも十分ありえます。それくらいMRの年収は高いのです。

​​​​​​​また知らない方が多いので少し補足しておきますと、製薬会社は家賃手当が支給される会社が多いですが、一般的に家賃手当が支給される会社は稀です。

転職して業界を変えるなら家賃手当は基本的にないと想定しておのが無難であり、家賃手当分も込みで現年収を計算ておきましょう。


また、上記の転職先例には記載をしませんでしたが、営業以外の職種に挑戦をすることも不可能ではありません。

ただし誰でもできるわけではなく、選択肢が無限にあるわけでもない点にご留意ください。

例えば、年齢などの影響は大きく、若い方が職種を変える際は有利になる場合が多いです。
職種を変える転職については以下の記事を参考にしてください。

  「営業辞めたい」そう思った時に読む記事 営業職特化の転職エージェント 「SQiL Career Agent」 事業責任者の梅田翔五です。 本記事では「営業辞めたい」とお悩みの方々に向けて、 ・何からどのように考えるべきか ・知っておくべき情報 をまとめています。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


MRから転職 具体的な4ステップ

最後に転職活動を始めようとお考えの方々に向けて、具体的な転職活動のステップを記載しておきます。


自己分析

業界や職種を変えるなら、まずは自己分析がとても重要です。
自己分析のやり方はさまざまですが、ここではリクルート社発祥のWill・Can・Mustのフレームワークをご紹介します。


👇 自己分析のフレームワーク Will・Can・Must

Will - 自分の未来のイメージを持つ

  • 仕事を通して実現したいこと
  • ありたい自分らしい姿
  • 2~3年後の具体的な目標

Can - 自分のできることを明確にする

  • 従事してきた業務
  • 創出してきた実績
  • 身に付けてきたスキル

Must - 自分がやらなければならないこと、大事にしたいことを明確にする

  • 克服しなければならない課題
  • 新しく身に付けなければならないスキル
  • 大事にしたい価値観
  • 譲れない労働条件

転職活動を始めるといきなり「やりたいこと」から考え始める方が多いですが、上記3点が明確になっていない中で「やりたいこと」を考えても、たいていは定まりません。

「やりたいこと」は、自分がどうなりたい、どうありたいの実現手段でしかないため、Will・Can・Mustを自身の言葉で語れるようになることが特に重要です。

また現代社会は、インターネットなどを通し簡単に大量の情報に触れることができるため、自身のWill・Can・Mustが定まっていないと、それらの大量の情報から自分に適した情報を上手く見つけることができません。

つまり多くの情報を手に入れることではなく、むしろ多くの情報から不要なものをそぎ落とし、自分に必要な手に入れるめに自己分析が必なのです。

ただし、自己分析は思っている以上に難しいです。
自分を客観的に把握すること、自分の気持ちを言葉にすることは普段あまりする機会がないため、いきなりやれと言われても、困る方がほとんど。

SQiL Career Agentでは、この自己分析のお手伝いに力を入れていますので、お困りの方はぜひご相談ください。

また、以下の記事も参考にしてみてください。

▼自己PRに悩む人に送る!自分の強みを見つける3つのポイント

  自己PRに悩む人に送る!自分の強みを見つける3つのポイント 「面接で強みを聞かれてもうまく答えられない・・」 「自分の強みを活かせる仕事選びってどうしたらいいのだろう・・」 転職活動をしていると「自分の強みとは何か」と悩んでしまいがちですよね。 それもそのはず、日常生活では自分の強みを見つける機会はなかなか無いもの。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


▼【キャリアプランってどう立てたらいいの?】キャリア形成を考えるポイントを徹底解説

  【キャリアプランってどう立てたらいいの?】キャリア形成を考えるポイントを徹底解説 「キャリアプラン」は、転職活動や評価面談では避けては通れないものです。しかし、「キャリアプランってどうやって考えるんだろう」と悩む人も多いのではないでしょうか。 本記事では、キャリアアドバイザーの視点から、キャリアプランを立てるコツをお伝えします。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


履歴書・職務経歴書の作成

自己分析と同時進行的に履歴書・職務経歴書を作成しましょう。
特に職務経歴書は重要な書類で、あなたという商品の魅力を伝える提案書のようなものです。
証券会社で培った経験・スキル・実績を的確にアピールしましょう。
ここでは具体的な方法までは解説いたしませんので、以下の記事を参考にしてみてください。


間違いのない履歴書の書き方

  間違いのない履歴書の書き方 履歴書はどの職種であっても、基本的に書き方は変わりません。ただし、お客様と直接関わる営業職は特に、誤字脱字を厳しく見られます。職務経歴書と同じく履歴書も「営業資料」のつもりでミスの内容に丁寧に作成しましょう。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


▼【営業職の職務経歴書】提出前チェックリスト8選

  【営業職の職務経歴書】提出前チェックリスト8選 営業パーソンにとって、職務経歴書はあなた自身の「提案資料」。 職務経歴書に不備があると「お客様への提案資料も雑に作っているのかな・・・」と思われてしまう可能性があります。職務経歴書は一度出してしまったら修正することができないので、提出前に必ず確認しましょう。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


▼また、SQiL Career Agentでは営業職に特化した職務経歴書のテンプレートもご用意しています。キャリアアドバイザーとの30分のショート面談を実施した方に限定してお配りしていますので、希望される方はお気軽にお申込みください。


業界・企業研究

自己分析でWill・Can・Mustがある程度明確になったら、それらが実現できそうな業界・企業を探すため、そして内定を獲得するためにしっかり研究を行いましょう。
私はこれまでに多くの求職者を支援してきましたが、この業界・企業研究を怠る方、苦手な方は特に多いです。逆に言えば、この点を頑張ることで他の求職者と大きく差別化できるとも言えます。


▼企業研究のやり方については、以下の記事を参考にしてみてください。

  受かるための企業研究 −営業職には営業職の企業研究がある− 企業研究は、実は受ける職種によっても、取り組み方に差があります。例えば、営業職とITエンジニアでは、調査すべき企業情報は別モノなのです。 そこで本記事では営業職ポジションで転職活動をされる方々にオススメの企業研究手法について、なるべく具体的に解説していきます。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」

また、この点についてお困りの場合も是非SQiL Career Agentにご相談ください。
あなたのWill・Can・Mustを把握した上で、適切な業界、職種、企業のご紹介に努めます。


書類選考・面接

企業によって選考の形式や回数は異なりますが、比較的多いのは[書類選考→面接2~3回→内定→オファー面談]というパターンです。
また今は時代的にオンライン面接が多いです。最終選考だけオフラインで企業に出向く場合もあれば、全ての面接がオンラインで完結する場合もあります。

あとは適性検査、書類選考の前にカジュアル面談、1日インターン、リファレンスチェックなどを必須としている企業もありますので、このあたりは企業に合わせて柔軟に対応してください。

また、面接突破のカギは想定問答に対してしっかり回答を準備しておくこと。
具体的には、面接の中で以下のような質問をされます。


👇 転職活動における面接時の質問例

  • 冒頭に簡単な自己紹介
  • これまで所属してきた会社の入社理由
  • これまで所属してきた会社の転職理由
  • 志望動機
  • 営業としての実績
  • 実績を出すために工夫したこと
  • 自身の強み・弱み
  • 今後のキャリアプラン
  • 大きな挫折経験や失敗経験

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

上記の質問に対する答は、自己分析と企業研究さえしっかりやってあれば、回答を考えることはさほど難しくありません。

裏を返すと、自己分析と企業研究ができていないまま面接に臨むと、上辺の回答になってしまったり、面接中に何が言いたいかわからなくなってしまい、しどろもどろになってしまうこともありますのでご注意ください。

面接などについては、以下の記事も参考にしてみてください。


▼営業面接NG理由 よくある10パターンを徹底解説

  営業転職の面接NG理由 よくある10パターンを徹底解説 私はこれまで人材ビジネスに関わる中で、数千件の面接NG理由を見てきました。 また自社の面接官として、営業職の方々、数百人の面接も担当してきました。 上記の経験から、営業職の方が面接でNGになる理由は、パターンがあることに気づきました。それが以下の10パターンです。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


▼面接に落ちてしまう!NG転職理由3選

  面接に落ちてしまう!NG転職理由3選 転職理由について真剣に考えること自体が、あなたの思考の整理にも繋がります。 ぜひ手を抜かず、しっかり準備をするようにしてください。 ここからまずは、求職者の方がよく話してしまいがちなNG転職理由を3つ解説していきます。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


▼面接で差をつけるための効果的な逆質問

  面接で差をつけるための効果的な逆質問 逆質問は、転職活動の面接において避けては通れないものです。逆質問の受け答えの内容によっては合否に響くこともあるでしょう。 一方で、逆質問は面接官に自身の熱意や情報収集能力をアピールしたり、求める職場環境や成長機会について詳しく知ることができる場でもあります。 営業パーソン特化の、転職・キャリアサービス支援サービス「SQiL」


おわりに

MRで培った経験やスキルは、異業界・異職種にも活かせるモノが多いです。
しかし、それらをどのように活かすのか、そもそもどこで活かすのかを考えることが難しいと感じる方も多いでしょう。

転職は新しい挑戦とチャンスの始まりですが、同時に不安や心配もあるかもしれません。
SQiL Career Agentでは、転職・キャリア支援の専門家として、あなたの転職を全力でサポートします。自己分析や企業研究から、面接対策まで一貫してご支援をしております。

少しでも転職を検討されている方は、ぜひ以下よりお問い合わせください。
自信を持って新しい一歩を踏み出し、転職成功を実現しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



著者 株式会社セレブリックス/梅田 翔五
著者 株式会社セレブリックス/梅田 翔五
上智大学経済学部経営学科卒業。 大手製薬会社の営業、ダンススタジオ立ち上げ、 大手人材紹介会社のCAマネージャー、ITスタートアップの営業マネージャーを経たのち、営業の総合支援会社であるセレブリックスに入社。 現在は SQiL Career Agent の事業責任者を務めている。 Twitter:@job_and_life

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