BtoB営業に向いてる人の特徴は?適性を見極め転職を成功へ

「口下手だから、営業なんて向いていないかもしれない」
「BtoCの営業経験しかなくて、BtoB営業は難しいイメージがある」
こんな不安を抱えていませんか?先に結論をお伝えします。
BtoB営業に向いてる人は、話がうまい人ではなく事前準備と質問設計ができる人です。
支援現場でトップ成績を出し続けているのは、商談前に相手企業のIR情報を読み込んでくる物静かなタイプが中心でした。だから、口下手や押し売りの苦手さは挑戦をあきらめる理由になりません。
本記事は、法人営業13年・キャリアアドバイザー歴10年、累計4,000名以上の支援実績を持つSQiL Career Agent事業責任者 武の知見をもとに、向いてる人の特徴・業界別の適性・選考でのアピール方法を解説します。読み終える頃には、自分に合う業界とスタイル、面接での伝え方まで見えているはずです。
目次[非表示]
- 1.BtoB営業とは?仕事内容とBtoCとの違い
- 2.BtoB営業はやめとけと言われる3つの理由と実態
- 3.BtoB営業に向いている人の特徴と適性の見極め方
- 4.BtoB営業の業界別の特徴と向いてる人
- 5.BtoB営業で高く評価される必須スキル3つ
- 6.BtoB営業のメリットとやりがいは主に4つ
- 7.BtoB営業の年収相場と年収が上がる人の共通点
- 8.話下手・未経験からBtoB営業で成果を出す3ステップ
- 9.「なぜBtoB営業なのか」に答える志望動機の作り方
- 10.BtoB営業への転職を成功させる3つのコツ
- 11.BtoB営業に向いてる人に関するよくある質問
- 12.まとめ:BtoB営業の適性を理解し自分に合う環境を選ぼう
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BtoB営業とは?仕事内容とBtoCとの違い
「きつそう」という漠然としたイメージだけで入社を判断すると、実際の業務内容や評価の仕組みが想定と違うというギャップに苦しむことになりかねません。早期離職の相談の多くは、覚悟していたかどうかではなく、仕事内容の解像度が低いまま入社したことが原因だからです。
BtoB営業の仕事内容 4つの営業スタイルに分かれる
「営業」と聞くと、飛び込みやテレアポで断られ続ける姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし実際のBtoB営業は、大きく次の4つのスタイルに分類されます。
新規開拓営業
テレアポや飛び込みなどで、まだ接点のない企業にアプローチする 既存ルート営業
すでに取引のある企業を定期的に訪問し、関係を深めながら追加提案を行う インサイドセールス
電話やオンラインなど非対面のコミュニケーションで見込み顧客との商談機会を創出する フィールドセールス
創出された商談に対して、実際に提案・クロージングを行う
この4つの違いは難易度ではなく、求められる資質の違いです。新規開拓は初対面の緊張に耐える瞬発力、ルート営業は関係を維持する継続力、インサイドセールスは声と文章だけで信頼を築く言語化力が問われます。自分がどのスタイルに向いているかを考えることが、適性を見極める第一歩です。
BtoBとBtoC営業の違い 単価と検討期間と判断基準
BtoB営業とBtoC営業の違いを理解しておくことも、適性判断には欠かせません。両者の違いは、主に次の4つの軸で整理できます。
この違いの背景には、BtoBではお金を出す人と実際に使う人が別の人という事情があります。企業では現場担当者が欲しいと思っても、上長や経理、役員が「その支出は妥当か」を審査するため、感情ではなく費用対効果という共通言語が必要になります。
だからこそ、BtoB営業は感情の駆け引きよりも論理的な説明が評価される世界です。感情的な押し引きが苦手な方や、じっくり考えてから話すタイプの方ほど、実力を発揮しやすい土壌があります。
BtoB営業はやめとけと言われる3つの理由と実態
理由1:ノルマと数字のプレッシャーが強いから
営業職には数字目標がつきものです。「未達だと会議で詰められるのでは」という不安は、面談でもよく聞かれます。ただ、詳しく話を聞くと多くの方が恐れているのはノルマそのものではなく詰められることで、これは会社やチームの文化に左右される主観的なものです。
見極めのポイントは評価が結果だけか、プロセスも含むかどうかです。行動量や商談化率といったプロセス指標が評価に組み込まれている会社は、詰め文化になりにくい傾向があります。面接で評価制度の項目を聞くだけでも、かなり判別できます。
セレブリックス営業総合研究所の「セールス職に関する実態調査」によると、立場によって仕事の満足度や幸福度には次のような差があります。
このように立場や成績によって満足度は変わりますが、その差は会社の評価の仕組み次第で改善できる領域でもあります。行動量や成果だけでなくプロセスも評価する仕組みがあれば、立場や成績による差は縮まりやすくなります。どんな会社を選ぶかが後悔のないキャリア選択につながります。
理由2:検討期間が長く成果が出るまで時間がかかるから
BtoB営業では複数の決裁者や社内稟議を経て契約に至るため、検討期間が数ヶ月〜1年に及ぶことも珍しくありません。企業の予算は年度や四半期単位で組まれているため、良い提案でも計上のタイミングを逃せば翌期送りになります。そのため入社直後は成果を実感しにくく、「自分に向いていないのでは」と感じる方もいます。
だからこそ、この期間は質を高めるための助走と捉えてください。商談の質が上がれば、必要な訪問件数や架電数は自然と減っていきます。最初の半年で結果が出ないことを、適性の判定材料にしないことが大切です。
理由3:飛び込み営業や門前払いのイメージが根強いから
「営業=飛び込みで断られ続ける仕事」というイメージは根強く残っていますが、その多くは10年以上前の営業スタイルやドラマ・体験談の印象が固定化されたものです。実際の現場では、次のような変化が起きています。
【変化①】「飛び込み・テレアポばかり」は誤解
反響営業やインサイドセールスが主流の業界も多く、複数の新規開拓手法を組み合わせる会社が増えています。
→ インサイドセールスなら在宅でチャットと電話だけで完結する職場もあります。
【変化②】チームで数字を作る会社が増えた
チーム制・分業制の拡大で、個人ノルマ色の薄い会社が増加しています。
→ 特にSaaS・人材業界で顕著です。
分業が進んだのは、商材が複雑化し、一人が全工程を担うと成約率が落ちるためです。「一人で全部背負わされる」構造は、実際には減ってきています。
求人票を見る際は「分業体制か/一気通貫か」を確認することをおすすめします。
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BtoB営業に向いている人の特徴と適性の見極め方
BtoB営業で成果を出す人の3つのタイプ
BtoB営業で成果を出す方には、いくつかの資質、つまり先天的な性格特性の傾向が見られます。以下の3つの軸で、自分のタイプを確認してみましょう。
- 実行スタイル
- マニュアル型:決められた型を丁寧に実行するのが得意
- 独創型:状況に応じて自分なりに工夫するのが得意
- モチベーション源
- 安定型:安定した環境でコツコツ取り組みたい
- 報酬型:成果に応じた評価や報酬を求めたい
- 意思決定
- 理想型:理想やビジョンを大切にする
- 現実型:目の前の現実的な判断を優先する
大切なのは、どのタイプが優れているという話ではないという点です。マニュアル型は営業プロセスが整備された大手やSaaS企業で強く、独創型はルールの少ないベンチャーで伸びやすい。成果はタイプと環境の掛け算で決まります。
頑張った分だけ評価や報酬が返ってくることに喜びを感じるタイプは、営業でやりがいを見出しやすい傾向があります。自分がどのタイプに近いか書き出してみると、適性の輪郭が見えてきます。
話下手でも活躍できるファクトファインディング™活用
話すのが苦手だから向いていないと思っている方にこそ知っておいてほしい考え方があります。BtoB営業で本当に重要なのは巧みな話術ではなく、相手の状況を丁寧に聴き取り、課題を発見する力です。これを「ファクトファインディング™」と呼びます。
支援現場でトップ成績を出す人に共通するのは、話のうまさではなく事前調べの徹底度です。ファクトファインディング™を実践するため、具体的には次の3点を実践しています。
相手企業のIR情報・業界動向・組織課題まで調べ尽くす 調べた内容から仮説を立て、質問を用意してから商談に臨む 自分が話す時間は全体の2〜3割、7割以上は顧客の発言時間にする
この準備があるだけで、話す力に頼らずとも「この人は分かってくれている」という信頼が生まれます。
さらに、事象を抽象化して整理するのが得意な方は、有形商材の経験しかなくても無形商材の営業で活躍しやすい傾向があります。「何を売ってきたか」より「どう課題を捉えてきたか」のほうが、はるかに持ち運びが利くスキルだからです。
チェックリスト診断 向いている人の傾向と苦戦しやすい人
自分の適性をより具体的に判断するために、チェックリストで確認してみましょう。単純な「向いている/いない」の二択ではなく、どのスタイルが向いているかという視点で捉えるのがポイントです。
向いている人の傾向
□ 相手の話を最後まで聞き、要点を整理できる□ 事前準備やリサーチを苦にしない□ 数字やデータを使って物事を説明するのが得意□ 長期的な視点で物事に取り組める□ 断られても引きずらず、次に切り替えられる
苦戦しやすい人の傾向
□ 担当者に好かれることが優先と考えてしまう□ 即決を求めすぎてしまう□ 決裁者や他部署へのアプローチが手薄になる□ 費用対効果より商品の良さで押してしまう□ 商談の手応えだけで契約を確信してしまう
これらの傾向に多く当てはまる方は、BtoCの感覚が抜けきっていない可能性があります。言い換えれば、BtoBよりもBtoCの領域で強みを発揮しやすいタイプとも言えます。苦戦しやすい人の傾向に当てはまる項目が多くても、落ち込む必要はありません。次の項目で、その理由をお伝えします。
向いていないのではない 適性はこれから身につけられる
チェックリストで苦戦しやすいタイプに当てはまっても、営業に向いていないとは限りません。適性は今すでに持っているものではなく、これから身につけていくものだからです。
大切なのは、職種(名詞)ではなく行動(動詞)で向き不向きを見るという考え方です。
旅行が好きだから旅行代理店が合うとは限らないように、「営業が向いていない」のではなく「どんな行動が自分に向いているか」で考えてみましょう。
当社に実際に相談に来られたAさんは、無形商材の提案営業から性質の異なる有形商材のルート営業へ転職し「もう営業自体が嫌になった」と話していました。詳しく聞くと、提案先・商品・提案方法が固定化し、毎月同じ会話を繰り返すルーティンになっていたことが原因でした。
つまり、嫌になっていた要因は営業職そのものではなく商材と環境だったのです。あなたが向いていないと感じる理由も、実は環境や商材にあるのではないでしょうか。
そもそも、「誰にでも当てはまる万能な営業向きの性格」というものは存在しません。重要なのは、あなた自身の性格と環境の掛け合わせです。
性格 × 営業のタイプ = 相性
たとえば、次のような相性が考えられます。
- 心配性 × 丁寧な事前準備 = 精度の高い提案
- 慎重 × 無理な受注をしない姿勢 = 低い解約率
このように、弱点はそのまま強みの裏返しになります。「心配性だから」「慎重すぎるから」と短所だと思っていた性格も、営業のどの場面で使うかを変えるだけで武器に変わるのです。
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BtoB営業の業界別の特徴と向いてる人
ここからは、前章で見てきた性格・資質の話をさらに一歩進め、業界別に求められる適性を見ていきます。「営業職」とひとくくりにされがちですが、同じBtoB営業でも、業界が違えば求められる資質はまったく別物です。前職で伸び悩んでいた方が、業界を変えただけで一気にトップ層に入るケースは、支援の現場で何度も起きています。自分に合う業界を選ぶことは、努力量を増やすよりも効果の大きい打ち手です。
営業の難易度は商材・売り方・規模・市場で決まる
業界を比較する前に、まず難易度を左右する4つの軸を整理しておきましょう。
一般的に、難易度は「有形<無形」「既存<新規開拓」「中小<エンタープライズ」の順に上がりやすく、市場も普及の初期段階までは売りやすく、普及が進んだ後は難化しやすいといわれています。
検討期間の長さ(即決型/じっくり型)と、決裁に関わる人数(単一部署/複数部署・役員)でも難易度は変わります。数週間で決まる商材と、1〜2年かかる大型設備・基幹システムでは、求められる精神的なスタンスがまるで違います。
即決型の商材 → 切り替えの速さが問われる 大型・長期の商材 → 「今月は動かなくても折れない」精神的な強さが問われる
関与者が多いほど、提案書の作成力と社内稟議を動かす立ち回りが重要になります。
求人票を見るときは、この4軸に当てはめて自分が耐えられる難易度かではなく自分の得意が効く型かを見てください。難易度が高い=えらい、ではありません。
じっくり関係構築したい人:メーカー営業が向いている
安定した環境で長期的に関係を築いていきたい方には、メーカー営業が向いています。既存の取引先を大切にしながらじっくり信頼関係を積み上げるスタイルで、有形商材のためモノがある分、説明の拠り所があるのも営業未経験者には安心材料です。
メーカー営業では、短期で数字を作る力より相手の生産計画や現場事情を覚えている力が評価されやすく、記憶力が良く細やかな気配りができる方が強い世界です。
一方で、メーカーは技術者や製造ラインと比べて営業職の昇給優先度が下がりやすく、基本給が一律になりやすいため年収が伸び悩みやすい側面もあります。「働きやすさを取るか、20代のうちの年収の伸びを取るか」を自分と相談しておきましょう。
変化と分析を楽しめる人:IT・SaaS営業が向いている
「成長産業だから華やか」というイメージで語られがちなIT・SaaS営業ですが、実態はやや厳しさを増しています。
経費精算をはじめとする主要なバックオフィス系SaaSは市場が成熟しつつあり、インサイドセールスは自ら見込み顧客を開拓する「BDR」が主体になるなど商談獲得の難易度が上がっています。評価指標も、単純なアポ数ではなく商談化率・受注率にシフトしてきています。
また、「IT業界に行きたい」という理由だけで知名度の高いIT・SaaS企業を目指しても、競争率の高さから通過しにくいのが実情です。あこがれの企業名だけを並べて自信を失ってしまう方は毎年出てきます。狙うのであれば、有名企業ではなく拡張性・成長性のある企業に目を向けることをおすすめします。数年後に「あの会社、伸びたよね」と言われる側に入れれば、キャリアとしてはむしろ有利です。
結論として、SaaS=おすすめというよりも、あこがれだけで選ぶと苦戦しやすいため、狙うなら成長領域か、まずは無形商材のSMB(中小企業)向け営業や人材業界などで法人営業の基礎を積んでから、数年後にSaaSへステップアップするという迂回ルートが、着実で現実的なキャリアパスです。
人の支援に価値を感じる人:人材・広告営業が向いている
人の役に立ちたい、顧客に深く貢献したいという想いが強い方には、人材・広告業界の営業が向いています。自分の提案が、目の前の人の人生や企業の組織づくりに直結する。この手応えは、他の商材ではなかなか味わえません。
ただし、人の役に立ちたいという気持ちだけでは、この業界はむしろしんどいということも知っておいてください。求人は思うように決まらず、期待に応えられない場面も出てきます。優しさに加えて「相手のために言いにくいことも伝える強さ」がある方のほうが、長く続く傾向があります。
人材業界を例に挙げると、役割によって求められる適性が次のように異なります。
中小企業では両面を一人が担うことが多く、大手企業では分業されているケースが多いという違いも押さえておきましょう。同じ人材業界志望でも、RA寄りかCA寄りかで選ぶべき会社は変わります。
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BtoB営業で高く評価される必須スキル3つ
ここまでは資質、つまり先天的な性格特性を見てきましたが、ここからは後天的に身につけられるスキルに目を向けます。
営業の型やヒアリングの技術は、入社後に着実に伸ばしていける領域です。次の3つのスキルを押さえておけば、未経験からでも成果につながりやすくなります。
スキル1:課題を引き出す傾聴力とヒアリング力
先述の「ファクトファインディング™」は、実はセンスではなく誰でも身につけられる技術です。ポイントは、事前準備の丁寧さと質問設計にあります。
商談前に相手企業の情報を調べ、仮説を立てたうえで質問を用意しておく。それだけで、限られた商談時間でも相手の本質的な課題を引き出せるようになります。
プロのコツを一つ挙げるなら、「聞きたいこと」ではなく「相手が話したくなること」から質問を組み立てること。いきなり予算を聞かれれば身構えますが、「今の業務フローで一番手間がかかっているのはどこですか」と聞かれれば、多くの方は話し始めてくれます。話す力ではなく聴く準備をする力を磨くことが最短ルートです。
スキル2:費用対効果を示す論理的な説明力
BtoBの購買判断は、感情ではなく費用対効果とロジックで行われます。
提案相手は、目の前の担当者ではなくその先にいる決裁者だと考えましょう。担当者が上司に説明する場面を想像し、そのまま社内で使える言葉と数字を渡します。「導入により月○時間の工数削減、年間○万円相当」というレベルまで具体化できれば、担当者はあなたの代わりに社内で売り込んでくれます。
稟議を通す資料作成力や、社内の関係者を巻き込む調整力も、この延長線上にあります。なぜこの提案が必要なのかを合理的に言語化する力を磨く必要があります。
スキル3:約束を守り即レスする誠実さ
3つ目の柱は、見落とされがちな誠実さの徹底、つまりレスポンス速度と約束の遵守です。
分からないことをその場で曖昧にせず、「持ち帰って本日17時までに確認してご回答します」と期限を切って明言し、100%守り続ける。この積み重ねが、BtoBの世界で最大の信頼獲得手段になります。
発注する側にとって最大のリスクは社内で恥をかくことだからです。上司からあの会社に頼んで大丈夫かと問われたとき、レスが早くて絶対に約束を破らない担当者だと即答できる。その安心感は、どんな巧みなトークよりも強い武器になります。
BtoB営業のメリットとやりがいは主に4つ
ここまでは適性やスキルを見てきましたが、BtoB営業には、きつさに見合うだけの魅力ややりがいもあります。きついという側面だけで判断するのは、もったいない選択です。
①安定した取引基盤で長く働ける
BtoB営業は、一度取引が始まると長期的・継続的な関係になりやすいのが特徴です。企業間取引は簡単に乗り換えられない分、信頼を積み上げれば毎年決まって相談される担当者になれます。これは収入面・キャリア面での安定につながります。
また、一人で背負わなくていい仕事でもあります。活躍している人ほど自社のエンジニアやカスタマーサクセス、上司を上手に巻き込み、組織の総合力で受注に導いています。周りを頼るのが上手いことは、営業では弱さではなく実力です。
②大型案件を動かす達成感がある
BtoB営業は個人向け営業と比べて取引金額が大きくなりやすく、稟議や複数の決裁者を巻き込んで進めた案件が、半年かけてようやく契約に至ったときの達成感は格別です。
自分が提案したシステムで相手企業の残業時間が減り、現場の方から感謝していただける。自分の提案が、相手企業の事業や働き方そのものを変えていく実感を得やすいのも、BtoB営業ならではの魅力です。
③土日休みが取りやすい働き方
取引相手が企業であるため、営業活動は平日日中に収まりやすく、土日祝がカレンダー通りに休みになりやすい傾向があります。BtoCの店舗販売や個人営業から転職した方が「土日に友人と予定を合わせられるようになった」と話すのはよくあることです。ただし繁忙期や納期前には残業が発生することもあり、100%ではありませんが土日休みが取りやすい傾向として捉えておきましょう。
休日の取りやすさは業界だけでなく企業規模にも左右されるため、応募先の休日制度は個別に確認することをおすすめします。
あわせて読みたい:土日休みの営業職はどの業界?転職前に知るべき注意点も解説
④ポータブルな営業力で市場価値が上がる
BtoB営業で培われる力は、業界を問わず活かせるポータブルスキルです。市場価値とは、どこに行っても活躍でき、転職時にも同水準以上の年収を得られる状態を指します。
業界知識の広さよりも、課題をヒアリングし、ロジカルに提案できる営業力そのものが将来の選択肢を広げます。33〜35歳の転職では「法人営業という職種」か「業界知識」のどちらかを軸にすることが多いため、若いうちの法人営業経験は長期的な資産になります。
BtoB営業の年収相場と年収が上がる人の共通点
やりがいと同じくらい気になるのが、年収ではないでしょうか。ここでは支援現場で実際に目にしている数字と、年収が伸びる人・伸び悩む人の分かれ目を正直にお伝えします。
【年収相場】20代のBtoB営業は経験と業界で大きく変わる
20代のBtoB営業の年収は、未経験か経験者か、SaaS・大手企業やインセンティブ型の会社かどうかによって大きく変わります。同じBtoB営業という括りでも、インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスといった職種や、中小企業(SMB)向けかエンタープライズ向けかによっても水準は変わるため、年収〇〇万円という一つの数字だけで判断できるものではありません。
求人票の「想定年収400〜800万円」といった幅広いレンジは上限がインセンティブ込みの数字であることも多いため、面接では固定給と変動給の内訳まで確認しておくと安心です。
ただし、転職すれば必ず年収が上がるわけではありません。厚生労働省の「令和6年 雇用動向調査」では、転職入職者のうち賃金が増加した人は40.5%、減少した人は29.4%存在し、およそ3割は年収が下がっています。
未経験からの挑戦では初年度に前職の年収維持、あるいは一時的に下がるケースも少なくありませんが、1〜2年かけて営業の「型」を身につければ、その後の昇進や転職で十分に回収可能です。上がる人と下がる人を分けているのは、次に挙げる「型」を持っているかどうかです。
あわせて読みたい:転職で年収が下がるのは後悔する?年収が下がる7つの理由や対処法を解説
【年収が上がる人の共通点】営業の型を持つこと
業界を問わず、年収が伸びていく人には共通点があります。再現性のある営業プロセス(型)を構築できているかどうかです。
年収が伸びた人は、なぜ受注できたのか、なぜ案件が停滞しているのかを、予算・決裁権・需要・導入時期といった確認ポイントに引き寄せて構造化し、安定して目標を達成し続けます。再現性があるためインセンティブを獲得しやすく、早期にマネジメント職や高年収帯へステップアップする傾向があります。
一方、伸び悩む人は属人的な行動量や気合に頼り続け、なぜ売れたのかを自分で説明できないため、案件の規模や難易度が上がった瞬間に頭打ちになります。
年収を上げたいなら訪問件数を増やすより、勝ちパターンを言語化するほうが近道です。言語化できれば、次に取るべき行動が具体的になり、再現性のある成果へとつながっていきます。
\ 勝ちパターンを言語化する /
話下手・未経験からBtoB営業で成果を出す3ステップ
「未経験だから不利なのでは」と感じる方も多いかもしれません。しかし実際には、他職種出身者だからこそ強みになる要素があります。
- 顧客視点をリアルに持っている
→買う側・使う側だった経験があるため、顧客の気持ちに寄り添いやすい - 営業くささがない
→かえって相手に警戒されず、信頼されやすい - 変な営業の癖がついていない
→型を素直に吸収し、伸びやすい
「未経験だから不利」ではなく「未経験だからこそ手を挙げてほしい」と考える企業も実際に存在します。営業経験者よりも前職が接客や事務の方を優先して採用するケースも珍しくありません。なぜなら教えたことをそのまま素直にやってくれる方のほうが、半年後の伸びが圧倒的に大きいからです。ここでは、未経験から成果を出す3ステップをご紹介します。
ステップ1:診断で現在地を確認
未経験からBtoB営業を目指す場合、いきなり難易度の高いポジションに挑戦するのではなく、次の3段階で現在地を確認することをおすすめします。
第1階層(行動量重視)
飛び込みや低単価商材、テレアポを通じて営業の振る舞いを学ぶ段階第2階層(信頼獲得)
ルート営業などで関係構築と数字を追う経験を積む段階第3階層(量×質)
人材紹介やSaaSのインサイドセールスなど、課題を整理しロジカルに提案する段階
いきなり第3階層に挑むのは難易度が高いため、自分が今どの段階にいるのかを客観的に把握することが大切です。未経験にもかかわらず「人材紹介かSaaSがいい」と第3階層だけを志望し、書類で落ち続けてしまうケースはよくあります。
遠回りに見える第1・第2階層を1〜2年経験した方のほうが、結果的に早く第3階層へ到達しているのは、支援の現場で繰り返し見てきた事実です。
ステップ2:事前リサーチと質問設計で商談を攻略する
話すのが苦手な方でも、事前準備を徹底することで確実に成果を出せます。具体的な手順は次の通りです。
- 商談前に相手企業の課題仮説を立て、相手にしゃべらせるための質問、つまりヒアリングシートを事前に作成する
- 自分の発話は全体の2〜3割に抑え、7割以上を顧客の発言時間にする
- 巧みなトークや感情的な訴求ではなく、「現状の業務フロー」「発生しているコスト」「利用中ツールの不満点」という3つのファクト(事実)を聞くことに専念する
この3つを聞くだけで十分な理由は相手が事実なら答えやすいことです。「何かお困りごとはありますか」では答えにくくても、「今の請求書処理は何名で回されていますか」なら即答できます。事実が集まれば、課題は自然と浮かび上がってきます。
話術に頼らず準備の質で勝負する。この意識が、未経験からのスタートダッシュを大きく左右します。
ステップ3:前職の経験を職種別に言い換える
前職の経験は、思っている以上にBtoB営業で活かせるものです。ある事例をご紹介します。
SQiL Career Agentを通じて転職された元事務職のCさんは、社内調整やクレーム対応、資料作成のスピードといった日常業務が、そのまま営業に直結するスキルだと気づき、在宅のインサイドセールスへ転職しました。
入社3ヶ月で初アポ獲得 → 半年でチームリーダー候補 → 年収は約80万円アップ
フル在宅・平日定時・チーム評価という働き方も同時に実現しています。本人はこう振り返っています。
「仕事の中身は事務とそんなに違わない。ただ『話す相手』が社外の人になっただけ」
事務職の経験は、営業の後方支援でプロセスを改善し、チーム全体の効率を上げた間接貢献として語ることもできます。あなたの前職の経験も、視点を変えれば営業に直結するスキルになっているのではないでしょうか。
「事務から営業に転職して年収は上がるのか」という不安については、業界・会社差はありますが、無形商材やIT領域など年収水準の高い分野へ移った場合、年収が上がるケースは実際にあります。ただしこれはあくまで一部のケースであり、全員に当てはまるものではありません。
転職者全体では約3割が年収を下げているというデータもあるとおり、営業に移れば上がるのではなく、どの領域の営業に移るかで決まると考えておくのが現実的です。
「なぜBtoB営業なのか」に答える志望動機の作り方
適性を理解できたら、次は選考を突破するための準備です。面接で「なぜBtoB営業なのですか」と聞かれ、答えを用意できていなくて答えられなかった、というご相談は多いです。ここでは、内定獲得に直結する志望動機の作り方を解説します。
選考で落ちる主因は志望動機ではなく「転職軸の曖昧さ」
多くの方は志望動機の書き方に悩みますが、選考で落ちる主な原因は志望動機の浅さではなく転職理由・転職軸の曖昧さにあります。軸が固まっていないと志望動機と退職理由に一貫性がなくなり、面接で矛盾が生じやすくなります。
面接官が見ているのは志望動機の完成度ではなく、この人は同じ理由でまた辞めないかという点です。だからこそ、退職理由と志望動機が一本の線でつながっているかどうかが決め手になります。
志望動機の文章を練る前に、自分の転職軸そのものを言語化することが土台になります。
志望動機作成の3ステップで採用担当者を納得させる
説得力のある志望動機は、次の3ステップで作ることができます。
- 転職軸の言語化
何を大切にして転職先を選びたいのかを明確にする - 企業研究との接続
企業の理念・行動指針・中期ビジョンから、自分の価値観と重なる言葉を探す - 原体験との接続
現職や学生時代の原体験(リアルなエピソード)と結びつける
✖ NG例
「SaaS業界は将来性が高く、御社のビジョンにも共感したため志望しました。」
→どの業界にも当てはまり、説得力に欠ける
⭕ OK例
「店長時代にSaaSを導入し、業務改善に感動した経験から『自分もSaaSで顧客の課題を解決したい』と考え志望しました。」
→自分自身の原体験と結びついているため、納得感がある
原体験はすごいエピソードでなくてよく、いつ・どんな場面で・何を感じたかの3点が情景として浮かべば十分です。自分の言葉で語られた地味なエピソードは、借り物の立派な志望動機よりはるかに強くなります。あなたの原体験は、自分の言葉で語れる形になっているでしょうか。
詳しくはこちら:営業職で受かる志望動機の基本|3つのポイントと注意点・例文も解説
【強み別】自己PRの伝え方
最後に、強みのタイプ別に自己PRのポイントを一言でご紹介します。ご自身の強みに近いタイプを選んで、参考にしてみてください。
ヒアリング力・傾聴力が強みの方
→巧みなトークではなく、徹底的な事前リサーチと質問による「ファクトファインディング™」で顧客の真の課題を引き出せることを軸にアピールする論理的な説明力が強みの方
→感覚や勢いではなく、費用対効果を数字で示し、複数の意思決定者にも筋の通った説明ができることを軸にアピールする誠実さ・レスポンスの速さが強みの方
→些細な約束でも必ず守り、期限を明言して守り切ることで信頼を積み重ねてきた実績を軸にアピールする
また、実際の一次面接では、志望動機そのものよりも「自己紹介→退職理由→次にどうしたいか→なぜ自社か」という流れで問われることが多く、自己紹介の出来で面接の7〜8割が決まるともいわれています。未経験の場合は論理性よりも覚悟や熱意が見られる傾向があるため、弱気な語尾は避けることを意識してみてください。
書類で書いたことと面接で語ることは、一本の線でそろえておきましょう。
業種別・職種別・スキル別の自己PR例文は、以下の記事でご紹介しています。
詳しくはこちら:営業職の自己PRの例文13選|自己PR作成のコツや注意点も解説
BtoB営業への転職を成功させる3つのコツ
ここまでの内容を踏まえ、転職を成功させるための3つのコツをまとめます。
コツ1:転職軸と原体験を先に言語化する
転職軸は、志望動機を語るためだけのものではなく、複数の内定が出たときの最終的な判断軸にもなります。軸がないまま選考を進めた方は、内定が出た瞬間に「どちらを選べばいいのか分からない」と振り出しに戻ってしまいがちです。
おすすめは、応募を始める前に絶対に譲れない条件1つと、妥協できる条件2つを紙に書いておくこと。このひと手間が、選考通過率も最終的な納得感も大きく左右します。
コツ2:業界・スタイル別に「自分に合う環境」を絞り込む
これまで見てきたタイプ別マッチングを踏まえ、自分に合う業界・営業スタイルを絞り込んでいきましょう。なんとなく良さそうで選ぶと、入社後のミスマッチにつながりやすくなります。
面接で確認しておきたいのは次の3点です。
✓ 新規と既存の比率
✓ 分業か一気通貫か
✓ 評価は結果のみかプロセスも含むか
この3つを聞くだけで、同じ「BtoB営業職」という求人の中身がはっきり見えてきます。
コツ3:転職エージェントを活用して選考を突破する
近年は、AIツールを使えば数分できれいな自己分析や志望動機を作れる時代になりました。しかし、どこか「自分の言葉ではないような違和感」を抱いていませんか?
本当に面接官の心を動かす強みやエピソードは、AIの質問箱ではなく、これまでの経験で感じた苦労や選択の裏にある「生の感情」の中にしかありません。
転職エージェントは、仕事を売り込む存在ではなく、あなた自身も気づいていない行動の原動力を対話の中で引き出し、納得感のある言葉に変換するための鏡のような存在です。自分の言葉で自信を持ってキャリアを選びたい方は、一度対話の場として活用してみてください。
特に営業職に特化したSQiL Career Agentであれば、業界別・職種別の選考傾向を踏まえたうえで、利用者の営業経験者率88.8%という実績を持つキャリアアドバイザーが、あなたの原体験や強みの言語化まで伴走します。
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BtoB営業に向いてる人に関するよくある質問
Q.文系・未経験でもBtoBの優良企業に入れますか?
A.入れます。
BtoB営業は、もともと文系・未経験者の採用が前提となっている職種です。専門知識よりも、学びや素直さ、人と向き合う姿勢が見られます。ただし、有名企業に憧れだけで挑むのではなく、拡張性・成長性のある企業を狙うという考え方を持っておくと、選考を有利に進めやすくなります。
Q.BtoB企業にホワイトな会社が多いのは本当ですか?
A.傾向としては本当です。
平日日中中心の商習慣や長期的な取引関係が、働きやすさにつながりやすい傾向はあります。見極める際は、評価制度や分業体制、離職率といった観点も合わせて確認するとよいでしょう。
なお、入社後のギャップ自体は、業界を問わず珍しいものではありません。エン・ジャパンが実施した「入社後ギャップ調査」では、87%が入社後にギャップを感じたと回答しており、想定より悪かったと回答した割合の上位は「職場の雰囲気」39%、「仕事内容」38%でした。厚生労働省の調査では、大学卒業者の就職後3年以内の離職率は33.8%となっています。
ホワイトな会社を探すことよりも、入社前に仕事内容と評価の仕組みを具体的に確認するほうが、結果的にミスマッチを防ぎやすくなります。
まとめ:BtoB営業の適性を理解し自分に合う環境を選ぼう
BtoB営業に向いてる人は、決して「話がうまい人」だけではありません。事前準備を怠らず、相手の課題を丁寧に引き出し、論理的に提案し、約束を誠実に守り続けられる人こそが、長く成果を出し続けられます。
適性は今すでに持っているものだけでなく、これから身につけていけるものでもあります。大切なのは、自分は営業に向いているかではなく、どの営業なら自分の強みが活きるかと問いを立て直すことです。自分に合う業界・スタイルを見極め、転職軸を丁寧に言語化すれば、後悔のないキャリア選択に近づいていけます。
不安なのは、真剣にキャリアを考えている証拠です。その不安を雑に扱わずに進んでいってください。
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