営業職のおすすめ業界10選!選ぶポイントや必要なスキル・資格などを詳しく解説
営業職への転職を考えているものの、「自分に適した業界がわからない」などの理由で、どの業界を選ぼうか迷っている人は少なくありません。
そこで本記事では、営業職に転職するうえでおすすめの業界10種類を詳しく解説します。業界を選ぶポイントや必要なスキル・資格なども解説するので、これから営業職に就きたいと思っている人はぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.未経験でも営業職に転職できる?
- 2.営業職の平均年収
- 3.【未経験者向け】営業職のおすすめ業界5選
- 3.1.1.人材業界
- 3.2.2.広告・メディア業界
- 3.3.3.保険業界
- 3.4.4.不動産業界
- 3.5.5.Web広告業界
- 4.【稼ぎたい人向け】営業職のおすすめ業界5選
- 4.1.1.IT業界
- 4.2.2.不動産業界
- 4.3.3.医療業界
- 4.4.4.金融業界
- 4.5.5.コンサルティング業界
- 5.営業職の業界を選ぶ3つのポイント
- 5.1.1.扱っている商材の種類
- 5.2.2.顧客のタイプ
- 5.3.3.営業スタイル
- 6.営業職において必要なスキル
- 6.1.コミュニケーションスキル
- 6.2.タイムマネジメントスキル
- 6.3.ヒアリングスキル
- 7.営業職において取得すべき資格
- 8.未経験から営業職に転職するコツ
- 8.1.自分に合った営業手法を見つける
- 8.2.将来どうなりたいかビジョンを考える
- 8.3.退職したい理由を明確にする
- 9.営業職に転職する方法
- 10.まとめ
未経験でも営業職に転職できる?
営業職は多くの業界で必要とされ、活躍が期待されている職種です。そのため常に求人数が多く、未経験者向けの求人もほかの職種に比べて豊富です。そのため、未経験であっても比較的転職がしやすい傾向があります。ただし、性別や年齢などの違いにより、転職の難易度が変わる可能性がある点は注意が必要です。
営業職の平均年収
営業職全体での平均年収は、概ね400万円から500万円、月収では30万円から40万円の範囲が相場です。多くの場合、営業職には歩合制度が設けられており、成績次第で年収が大幅にアップする可能性があります。優れた成績を収めれば、年収1,000万円越えも夢ではありません。努力が報酬に反映されやすいのが、営業職の大きな魅力です。
【未経験者向け】営業職のおすすめ業界5選
未経験者で営業職を志す人におすすめの業界を7種類を紹介します。なかでもおすすめなのが、無形商材の法人営業職です。
1.人材業界
人材業界での営業職の主な仕事内容は、求人広告の作成や新卒・中途の採用支援、人材派遣での求職者の斡旋などです。今はどの企業でも求人需要があり、とくに人手不足を解消するうえで、人材業界の営業職は重要な役割を負っています。新規開拓では飛び込み営業やテレアポも業務に含まれるケースが多々あり、仕事はハードであるものの、未経験でも一からスタートしやすい業界です。
2.広告・メディア業界
広告・メディア業界における営業職の主な仕事内容は、テレビや新聞、ラジオ、インターネット等のメディアを利用した広告活動の支援です。企業や商品の宣伝を手がける仕事のため、多忙ではあるものの、未経験者は営業アシスタントからスタートできる可能性があります。常にアンテナを張って最新のトレンドや広告・メディア業界の動向を敏感にキャッチできる人が向いています。
3.保険業界
保険業界における営業職の主な仕事は、個人向け・企業向けに保険商品を提案、販売することです。保険会社と代理店で異なる営業スタイルがあり、電話営業や飛込営業などのアウトバウンドセールス、店舗やWebサイトの来訪者に向けたインバウンドセールスなど多岐にわたります。保険に興味があり、顧客の長期的な安心・安全をサポートすることにやりがいを感じる人は、保険業界に適しています。
4.不動産業界
不動産業界では、住宅の売買や賃貸のニーズが安定しており、とくに戸建て、マンション、アパートの住み替え需要が伸びています。さらにリフォーム市場の拡大に伴い、売買仲介営業、賃貸仲介営業、リフォーム営業の求人が増加しています。このため、投資用マンションの販売を手がける営業職では、未経験者の募集が活発です。
5.Web広告業界
広告業界では、顧客とメディアをつなぐ営業職が重要な役割を負っています。とくにインターネット広告市場は急速に成長しており、営業未経験者でも転職のチャンスがある企業が増えています。広告の閲覧数や商品の購入率などのデータを細かく管理する必要があるため、この業務プロセスを通じて数字に強くなり、Webマーケティングの知識とスキルが身に付くのがメリットです。
【稼ぎたい人向け】営業職のおすすめ業界5選
営業職への転職を通じて今より高収入を得たいと思う場合も、どの業界を選ぶかが重要です。稼ぎたい人向けのおすすめ業界を5つご紹介します。
1.IT業界
IT業界の営業職は、企業に新たなITソリューションを提供し、デジタル化推進を支援する役割を担います。近年のデジタル化の波に乗り、多くの企業が新技術を必要としている中で、営業職として経験を積み、成長するうえで大きなチャンスに恵まれています。ITソリューションに対する基本的な理解力が求められるものの、専門的な知識は研修を通じて身に付けることが可能です。
2.不動産業界
不動産業界の営業職は、新築やリフォーム販売、賃貸仲介、売買仲介など、不動産ニーズに応じた営業活動を行います。住宅の需要が伸びている中で競争は激しいものの、高い利益に結び付けば、高額な報酬が期待できます。顧客の生活に直接影響を与える商材を扱う関連で、相手との信頼関係構築が極めて重要であり、顧客ニーズへのきめ細やかな対応が成功の鍵です。
3.医療業界
医療業界での営業職はMRと呼ばれ、医療機器や医薬品など、直接人々の命や健康を支える製品の営業を担当します。MRには医療業界や製品に関する高度な技術と専門知識が求められる一方、医療従事者との信頼関係構築に向けたヒューマンスキルも不可欠です。急激に技術が進化し続けるなかにあって、最新知識を学び続ける姿勢が必要です。大手の製薬会社などでは平均年収が1,000万円を超えるなど、高い報酬が期待できます。
4.金融業界
顧客の資産形成や投資計画へのサポートおよび多様な金融商品の営業が、金融業界における営業職の仕事です。金融に関する深い知識とともに、顧客との長期的な信頼関係を築くスキルが重要です。営業活動が高い利益に結びつけば、高額なインセンティブが期待できます。常に市場の変動を把握し、顧客に適切なアドバイスを提供する必要があります。
5.コンサルティング業界
企業がかかえる各種課題に対して、戦略策定や業務改善などの専門的アドバイスを提供するのが、コンサルティング業界です。営業職には高度なビジネス知識と課題解決能力が求められるとともに、顧客やそのニーズに対する深い洞察が不可欠です。顧客との信頼に基づく長期的な関係を築くことで、持続的なビジネスチャンスを創出できる可能性が高まります。
営業職の業界を選ぶ3つのポイント
営業職として自分の適性や希望に合った業界を選ぶうえで役立つ3つのポイントを解説します。
1.扱っている商材の種類
営業職で扱う商材は「有形商材」と「無形商材」に大別されます。有形商材は、例えば不動産や自動車、食品など、物理的に存在する製品を指します。営業職にとって内容の説明や具体的なメリットのアピールがしやすいのがメリットです。無形商材は、例えば旅行や金融、ITサービスなど、目に見えないサービスを指します。無形商材を扱う営業職には、プレゼン能力や顧客への説得力が求められます。自分がどのタイプの商材に興味や親和性を感じるかが重要です。
2.顧客のタイプ
顧客が法人(企業や団体)、つまりBtoB営業の場合、通常は長期にわたる商談が多く、大きな契約が多いものの、決裁には時間がかかる傾向があります。個人を対象としたBtoC営業では、消費者1人ひとりが直接的な顧客となり、比較的短期間での成果が求められる場合が多く、相手の感情やニーズに寄り添った営業スタイルが必要です。業界や自身の対人スキルに応じて適切な営業形態を選ぶことが、営業職としての成功につながります。
3.営業スタイル
営業職には、新規開拓または既存顧客のフォローという二つのスタイルがあります。新規開拓では新しい顧客を開拓するため、チャレンジングかつアグレッシブなアプローチが求められます。一方、既存顧客のフォローは、長期的な関係を維持・強化し、リピートや追加のビジネスを生み出すことが目標です。転職の際は、自分がどちらのスタイルに適性があるか、またはどちらのスタイルに興味があるかを考えることが重要です。
営業職において必要なスキル
営業職に必要とされるなかでもとくに重要なスキルを3つ解説します。未経験での転職活動を進めるうえで身に付けておくべきスキルです。
コミュニケーションスキル
営業職の能力の根幹をなすのが、コミュニケーションスキルです。単に会話する能力だけではなく、聞く能力、伝える能力、適切なタイミングでのフィードバック能力も含まれます。効果的なコミュニケーションを通じて顧客の信頼を勝ち取り、相手のニーズを正確に把握できれば、それに応じた提案が実現します。それぞれ異なる文化や背景を持つ顧客と円滑に意思疎通できるよう、適切な言葉選びや向き合い方も重要です。
タイムマネジメントスキル
営業職は多忙を極めるので、時間を効率的に管理する能力が必要です。タイムマネジメントスキルには、日々のスケジュール管理、優先順位の設定、期限内にタスクを完了させる能力が含まれます。このスキルを身に付けることで、多くの顧客とのアポイントメントを効率的にこなし、それぞれの顧客に適切な時間を割けるようになります。
ヒアリングスキル
営業の成功は、顧客の声にきちんと耳を傾けることから始まります。ヒアリングスキルは、顧客の発言を正確に理解し、その背後にある真のニーズや問題点を探り出す力です。効果的な質問を通じて顧客から情報を引き出し、相手が本当に求めている解決策を提供できます。傾聴力は顧客との信頼関係を築くうえでも大切であり、顧客が自分の要望や悩みを安心して話せる環境づくりが求められます。
営業職において取得すべき資格
営業職への転職活動を有利に運ぶうえで取得すべき資格がいくつかあります。そのうちの主な資格を3つ見ていきましょう。
営業士
営業士は、日本マーケティング協会が実施する「営業士認定試験」に合格することで取得できる資格です。営業のプロフェッショナルとしての知識と技術を証明する資格で、営業戦略の立案、顧客とのコミュニケーション、交渉技術など、営業活動全般に関する専門的な知識が問われます。営業士資格を有していれば、営業職としての専門性と信頼性が向上し、キャリアアップにも有利に働く可能性があります。
セールススキル検定
セールススキル検定(通称:SS検定)は、販売・営業職向けの営業力スキルを認定する資格で、営業技術や顧客心理の理解、プレゼンテーション技術などが評価されます。受験を通じて実践的な営業技術を習得できるので、とくに初心者や未経験者が営業スキルを体系的に学びたい場合におすすめです。資格を保有することで、採用市場において自身のスキルをアピールできます。
普通自動車免許
営業職の中には、顧客訪問のために自動車を使用することがあります。とくに、地域によっては公共交通機関のアクセスが限られている場所も多いため、営業活動を効率的かつ柔軟に行うために自動車免許を取得する必要があります。自動車免許があれば求人選びの幅が広がり、転職時に有利になるケースが多々あります。
未経験から営業職に転職するコツ
まったくの未経験から営業職に転職するうえで役立つコツを3つ解説します。
自分に合った営業手法を見つける
営業職にはさまざまな形態があり、新規営業やルート営業、また営業先が法人か個人かによっても求められるスキルやアプローチが異なります。そのため、自分がどのタイプの営業に向いているかを理解し、それに合った業界や企業を選ぶことが重要です。コミュニケーション能力を生かせる職場であれば、未経験からでも効果的にキャリアをスタートさせることが可能です。
将来どうなりたいかビジョンを考える
営業職への転職を考える際は、具体的な将来のキャリアビジョンを持つことが重要なポイントです。自分が営業の仕事を通じてどう成長していきたいか、何を実現したいかを明確にしておく必要があります。面接の場で、この将来へのビジョンについて自信を持って語ることができれば、採用担当者に好印象を与えることが可能です。
退職したい理由を明確にする
退職理由を明確にし、それが転職活動にどのように影響するかを理解することが必要です。人間関係が理由で退職する場合は、次の職場で同様の問題が発生しないような環境を選ぶことが大切です。また、面接の場で退職理由を聞かれた際は、あいまいにせず相手に納得のいく形で伝えられるよう工夫し、新しい職場でのポジティブな展望を前面に出すようにすれば、採用担当者に好印象を与えられます。
営業職に転職する方法
営業職に転職するには、まず、求人サイトや新聞などで求人情報を見つけ、自分で直接応募する方法があります。スカウトサービスに登録してエージェントや企業の採用担当者からのスカウトを受ける、転職エージェントに登録してアドバイザーからの面接対策や応募書類添削などの支援を受けながら求人を紹介してもらうなどの方法も検討しましょう。
まとめ
未経験からでも営業職への転職にチャレンジの機会に恵まれている業界には、人材業界や広告・メディア業界、IT業界、不動産業界などがあります。業界を選ぶ際は、扱っている商材の種類や顧客タイプ、営業スタイルが自分に適しているかを見極めるのが重要です。コミュニケーション能力やタイムマネジメントなどのスキルや、営業士などの資格も、転職活動を有利に運ぶうえで役立ちます。
営業職で転職をお考えの際は、営業職の転職に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。
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